シャトー・カロン・セギュールとは?味わい、値段、当たり年から、セカンドまで紹介!

2019/10/20
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カロン・セギュールと言えば、ハートをモチーフにしたエチケットがあまりにも有名で、日本でも大変人気のあるワインですよね。

そんなシャトー・カロン・セギュールについて、味わい、当たり年から、セカンド、サードワインまで紹介します。

記事の執筆者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。

シャトー・カロン・セギュールとは

シャトー・カロン・セギュール(Chateau Calon Segur)は、ボルドー地方メドック地区のサンテステフ村にあるシャトーです。

1855年制定、メドックの格付けでは第3級に選ばれています。

格付第3級でありながら各ワイン評価誌や評論家から、五大シャトーに迫る非常に高い評価を受けている素晴らしいワインです。

価格はヴィンテージにもよりますが1万円台でも購入出来ます。

コストパフォーマンスに優れたワインである事も人気の一因です。

 

セギュール伯爵

カロン・セギュールは、18世紀ニコラ・アレクサンドル・ド・セギュール侯爵が所有していた時代から、シャトーの名声が高まったと言われています。

セギュール侯爵は、五大シャトーのラフィットやラトゥールも所有していましたが、カロン・セギュールには並々ならぬ愛情を注いでいました。

「われラフィット・ラトゥールを造りしが、わが心はカロンにあり。」という有名な言葉を残しています。

ハートのエチケットは、カロン・セギュールへの愛情が由来しています。

 

シャトー・カロン・セギュールの特徴

伝統を守る典型的なボルドーのワイン造りがシャトーの特徴です。

近年ボルドーでも、アメリカのカルトワインにあるような、果実の凝縮感を前面に出したワイン造りにシフトしているシャトーも多くあります。

しかし、カロン・セギュールでは昔と変わらないクラシカルなワイン造りを守り続けています。

伝統に忠実で、飲み頃を迎えるには長い年月を必要とするものの、五大シャトーにも劣らない高い品質を保っているのです。

 

シャトー・カロン・セギュールの値段

ネットでのボリュームゾーンは以下になります。
・750ml(一般的なボトルサイズ)では、17,000円~22,000円です。
・375ml(ハーフボトル)では、9,000円~12,000円が相場です。

カロン・セギュールの最安値と最高値

最安値は、1万円台前半で購入できます。

>>カロン・セギュールの最安をチェック

 

最高値は、ヴィンテージ1985のもので、36,000円ほどです。

>>カロン・セギュールの最高値をチェック

 

レストランでの価格帯

価格はレストランでの原価率設定により異なりますが、大まかな目安としては40,000円前後です。

 

シャトー・カロン・セギュールの味わい

セパージュ

シャトー・カロン・セギュールに使用されるブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、プティヴェルドです。

セパージュはヴィンテージごとに異なります。

例えば、2009年の比率は、カベルネ・ソーヴィニヨン53%、メルロー38%、カベルネ・フラン7%、プティヴェルド2%です。

 

味わい

シャトー・カロン・セギュールは、キュートなエチケットとは裏腹に、非常にたくましい男性的なワインです。

サンテステフ村のテロワールは、メドック地区のなかでも特にタンニンが豊富で重圧な渋みが出ると言われています。

カロン・セギュールもそのテロワール通りで、酸も強く湿った土のニュアンスが顕著に感じられます。

長い熟成によりエレガントな味わいに開花し、力強さの中ある繊細さが徐々に現れてきます。

 

シャトー・カロン・セギュールの当たり年

 

おすすめのグレートヴィンテージ
2017、2016、2015、2014、2010、2009、2005、2003、2000、1995、1990、1982、1953、1949、1947、1945

特に秀逸な年が、1995年、2003年、2014年になります。

シャトー・カロン・セギュール 1995

シャトー・カロン・セギュール 1995


1995年はフランス全土で大変天候に恵まれ、カロン・セギュールでも良く熟したブドウが収穫されました。

サンテステフならではの強いタンニンと、濃厚で奥行きのある味わいが特徴的です。

長期熟成により頑強なボディに丸みを帯び、ジビエやトリュフ、湿った土などの複雑な香りが現れてきます。

飲み頃に入っているので、今購入するにはおすすめのヴィンテージです。

 

シャトー・カロン・セギュール 2003

シャトー・カロン・セギュール 2003

詳細情報
産地:フランス、ボルドー
品種:カベルネ・ソーヴィ二ヨン60%、メルロ40%

2003年は異常なまでの猛暑で、ボルドーでも40℃を記録した過酷な年でした。その為、「ボルドーらしからぬ仕上がり」となったシャトーも多くありました。

しかしサンテステフにおいては、砂利混じりの石灰岩に冷たい粘土質混じり土壌が、焼けるような暑さからブドウを守る形となったのです。

更にカロン・セギュールの畑は他のシャトーよりもより冷涼な場所に位置しています。そのため異常な暑さにも耐え抜き、完熟したパーフェクトなブドウが収穫されました。

そして芳醇なアロマに、豊かな果実味とタンニンを併せ持ったワインに仕上がり、各評価誌も大絶賛されています。

 

シャトー・カロン・セギュール 2014

シャトー・カロン・セギュール 2014

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス、ボルドー
品種:カベルネ・ソーヴィ二ヨン

2014年のボルドーは、春先に雨が多くブドウの成長期にも気温が余り上がらず、果実は緩やかに熟していきました。

9月以降に晴天が続き、結果として晩熟のカベルネソーヴィニヨンにとって、素晴らしい出来の年となりました。

カロンセギュールでも、アルコールのヴォリューム感がたくましい、例年よりも更にパワフルなワインに仕上がっています。濃厚なタンニンに、溢れんばかりの果実味と豊かな酸とのバランスも素晴らしく、熟成による変化が楽しみなヴィンテージです。

 

シャトー・カロン・セギュールの飲み頃

シャトー・カロン・セギュールは、格付けシャトーの中でも特に長期熟成型のフルボディタイプです。

ヴィンテージによって異なるものの、平均して15〜20年程度の熟成を経て飲み頃を迎えます。

グレートヴィンテージであれば、30年かそれ以上熟成のポテンシャルを秘めています。

逆に若過ぎると香りも閉じており渋味も酸味も強烈、歯ぎしりしてしまいそうなくらいで、本来の味わいを楽しめません。

 

セカンドのル・マルキ・ド・カロン・セギュール

ル・マルキ・ド・カロン・セギュールとは

セカンドのル・マルキ・ド・カロン・セギュールは、シャトー・カロン・セギュールの品質を維持するため、わずかに規定に満たなかったブドウから造られます。

2013年のヴィンテージから「ル・マルキ・ド・カロン・セギュール」となりました。

エチケットもファーストと同じハートのモチーフとなりました。

ワインアドヴォケート誌では、ヴィンテージ2013から軒並み90点以上と高く評価しており、コスパに優れたセカンドとして人気を集めています。

 

ル・マルキ・ド・カロン・セギュールの味わい

ファーストのカロン・セギュールは超長期熟成型ですが、セカンドは比較的若いうちからも愉しめるのが一番の魅力です。

さくらんぼやブラックベリー、カシスなど濃厚なアロマに、カカオのニュアンスも感じられます。

口当たりはパワフルですが、ジューシーな果実味がピュアでスムーズです。

シナモンなどの芳醇なアフターが心地よい、上品な印象に仕上がっています。

 

ル・マルキ・ド・カロン・セギュールの値段

ネットでの相場は、5,000円前後です。

ル・マルキ・ド・カロン・セギュール

詳細情報
度数:14.5 %
味わい:フルボディ
産地:フランス、ボルドー
品種:メルロ64%、カベルネ・ソーヴィニヨン36%

 

サードのサン・テステフ・ド・カロン・セギュール

サン・テステフ・ド・カロン・セギュールとは

ファースト・セカンドとは別区画の畑で、比較的樹齢の若いブドウの樹から造られるサードワインです。

醸造においては使用する樽が異なるだけで、あとはファースト・セカンドと変わりは有りません。

大変リーズナブルな価格設定ですが、骨格のしっかりしたクラシカルな仕上がりです。

 

サン・テステフ・ド・カロン・セギュールの味わい

レッドベリー系果実やフローラルなアロマにジューシーな果実味がフレッシュな印象です。

しなやかなタンニンにしっかりとした酸とのバランスも良好!

ハーブやスミレなど心地よい余韻が続く、癒されるようなワインに仕上がっています。

 

サン・テステフ・ド・カロン・セギュールの値段

価格の相場は2,000円後半から、4,000円後半です。

 

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