【ソムリエ執筆】幻のシャンパン・サロンとは?値段や当たり年を完全解説

2020/03/02 ブランド・銘柄一覧

「幻のシャンパン」と呼ばれるサロン。

100年間でたったの38回しかリリースされておらず、その希少性の高さから一生に一度は飲んでみたいシャンパンとも言われています。

今回はそんなサロンについて、特徴やおすすめの当たり年をソムリエがご紹介します。

記事の監修者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。 

サロンとは?

創業者は趣味の延長でシャンパーニュ造りを開始

サロンは1900年代初め頃、シャンパーニュ地方メニル・シュル・オジェ村で設立されたシャパーニュメゾンです。

有名なシャンパーニュの造り手としては、比較的歴史の短いメゾンとなります。

毛皮商人として成功をおさめていたウジェーヌ・エメ・サロン氏はシャンパーニュをこよなく愛し、趣味の延長でシャンパーニュを造るために畑を購入して生産を始めました。

彼のシャンパーニュへの情熱は素晴らしく、こだわりを持って造られたサロンの評判は瞬く間に広がることに。

やがてパリの一流レストラン「マキシム」のハウスシャンパーニュとして採用され、名だたる著名人や富裕層たちに提供されるようになりました。

>>【ワイン教養】高級シャンパンおすすめ32選!シャンパンの基礎知識からギフトにおすすめな銘柄までをご紹介!

ローラン・ペリエの傘下へ

創業者のウジェーヌ・エメ・サロン氏が死去し、サロンは1988年からはローラン・ペリエ社の傘下に入りました。

サロンは非常に希少価値のある優れたシャンパーニュとして知られ、多くのセレブやシャンパン愛好家垂涎の的となっています。

現在、日本航空国際線ファーストクラスでもサロンを味わうことが出来ます。

>>【ソムリエ執筆】ローラン・ペリエを徹底解説!気になる種類、価格、味を紹介!

 

サロンの特徴とこだわり

幻のシャンポンと呼ばれるサロンはどんなシャンパーニュなのでしょうか。

こちらでその特徴とこだわりについて解説していきます。

芸術品のような味わい

サロンはコート・デ・ブラン地区メニル・シュル・オジェのテロワールを反映した強いミネラル感のあるシャンパーニュです。

全てヴィンテージごとに味わいは異なるものの、そのどれもが魅惑的な風味を持っています。

くるみやヘーゼルナッツ、トースト、ハチミツなどの豊かな香りに、シルクのような非常に滑らかな口当たり、そしてブドウそのものの凝縮感溢れるふくよかで繊細な味わい。

ブラン・ド・ブランなので爽やかでスッキリしているイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、サロンはすっきりというよりもコクがあり、ふくよかでしっかりした味わいのパワフルなシャンパーニュです。

サロンは、一度飲むと心を奪われ魅了される「芸術品」とも言える高貴なシャンパーニュとして、高い評価を受け続けています。

ブラン・ド・ブランの聖地のシャルドネ100%

サロンの一番の特徴は、グランクリュ(特級畑)であるメニル・シュル・オジェのシャルドネを100%使用したのシャンパーニュであることです。

サロンのラインナップはヴィンテージのブラン・ド・ブラン1種類のみです。

ブラン・ド・ブランとは「白の白」を意味し、白ブドウのみを使用して造られるシャンパーニュのことを指します。

通常のシャンパーニュはシャルドネのほか、ピノ・ノワールやピノ・ムニエなどの黒ブドウ品種をブレンドして造られます。

つまりサロンは、特級畑のシャルドネのみを使用した特別なシャンパーニュと言えるのです。

なお、ブラン・ド・ブランのシャンパーニュはサロンの他にも多くありますが、サロンがブラン・ド・ブランで造られた初めてのシャンパーニュとも言われています。

>>【ソムリエ解説】ブラン・ド・ブランとは?特徴からおすすめ銘柄まで紹介

最高品質のぶどうができた年にしか造られない

サロンは毎年造られている訳ではありません。

高い品質にこだわりブドウの作柄が最高に良かった年にしか造られないのです。

ブドウの出来に納得がいかなかった年には生産を見送り、納得のいく素晴らしい作柄だった年に最良のブドウのみを厳選してシャンパーニュを造っています。

それゆえに長期熟成のポテンシャルを持ったクオリティの高いシャンパーニュに仕上がるのです。

その年に収穫したブドウのみでシャンパーニュを造る「ヴィンテージ・オンリー」のメゾンは、サロンのほかにドン・ペリニヨンやクリスタルなどがあります。

しかし、ブドウ栽培の良し悪しでシャンパーニュを生産しない年があるのはサロンだけです。

それだけシャンパーニュにかける想いが強いということがわかるでしょう。

最低でも8年の瓶内熟成期間

ヴィンテージシャンパーニュは法律で3年間の瓶内熟成ののちにリリースすることが義務づけられています。

また造り手によって、マロラクティック発酵を行い酸味をやわらげて若いうちから飲みやすくしています。

サロンの場合はマロラクティック発酵は行わず、最低でも8年ほど(ヴィンテージによって9〜11年)瓶内熟成させてからリリースされます。

これはブドウが収穫されてからリリースに至るまで10年以上もかかることになります。

シャルドネの酸味を和らげるのではなく、熟成によって味わいや風味を引き上げることで酸味とのバランスを取っているのがサロンの大きな特徴です。

サロンは飲み頃を迎えるまで非常に長い時間がかかります。

その飲み頃は50年後かそれ以上とも言われています。

全て手作業、生産量もごくわずか

サロンは世界中で需要が高まった現在でも伝統的な手作業でシャンパーニュ造りを行っています。

例えばルミアージュと呼ばれる、オリを瓶口に集めるためボトルを少しづつ回す作業があります。

ほとんど機械化された現在、サロンでは今でも昔ながらの手作業を続けています。

そのため年間生産量はヴィンテージごとに異なるものの約60,000本程度と非常に希少価値のあるシャンパーニュとなっています。

 

サロンの価格

サロンの相場と最安・最高値

サロンのネットでの相場は、90,000円~10,000円ほどです。※一般的な750mlサイズです。

最安値は、80,000円前半で購入できます。

>>サロンの最安値をチェック

 

最高値は、ヴィンテージ1990年のもので、180,000円ほどです。

>>サロン最高値をチェック

 

価格の違い

一般市場に出回っているサロンの価格差は、ヴィンテージ「生産年」によるものが一番大きいです。

同じヴィンテージでも保存状態(箱無など)や並行輸入・正規ルートといった違いで価格差が生まれます。

サロンの当たり年

過去にリリースされたサロンのヴィンテージ

 

サロンのヴィンテージ一覧
1921、1925、1928、1934、1937、1942、1943、1946、1947、1948、1949、1951、1953、1955、1956、1959、1961、1964、1966、1969、1971、1973、1976、1979、1982、1983、1985、1988、1990、1995、1996、1997、1999、2002、2004、2006、2007、2008、2012

前出したように、サロンはブドウの出来が良かった年にしかワインを生産しません。

サロンのヴィンテージが発表されたのは、約100年の歴史の中でわずか39本のみ。

平均して3年に一度しか新たなヴィンテージが発売されないほど、サロンそのものが希少であることがわかるでしょう。

2022年に最新ヴィンテージの2012年が発表され、サロンの新ラインナップとしては実に5年ぶりとなりました。

その希少な39のヴィンテージの中で、特に品質の優れた当たり年と呼ばれるヴィンテージが以下の3つです。

 

サロンの当たり年
・1988年
・1996年
・2007年

以下でそれぞれのヴィンテージについて解説していきます。

商品画像サロン 1988サロン 1996サロン 2002
商品名サロン 1988サロン 1996サロン 2002
詳細味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ
産地:フランス、シャンパーニュ産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る

サロンの当たり年ヴィンテージ3選

ヴィンテージ 1988

サロン 1988

詳細情報
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ

1988年はシャンパーニュ地方で特にシャルドネが非常によく育った年です。

しっかりと酸のある完熟したブドウから造られたサロンは31年の年月を経て飲み頃に入ろうとしています。

ワインアドヴォケイト誌では96点を獲得しています。

レモン、リンゴ、ハチミツ、ヘーゼルナッツ、バターなど豊かな香りにミネラル感溢れる力強い味わいです。

相場価格ブドウ品種
330,000~450,000円シャルドネ

 

香りりんご蜜、アーモンド
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
ようやく飲み頃の段階に突入した1988年もの。瓶内で長い月日を過ごしたことで、芳醇で官能的なブーケを呈していることでしょう。

ヴィンテージ 1996

サロン 1996


シャンパーニュ地方最高の作柄となった1996年は、サロン史上最高と称されるほどの優れた仕上がりで、価値はどんどん高騰しています。

繊細な泡立ちにふくよかな果実味と酸とのバランスに優れたパワフルなシャンパーニュ。

各ワイン評論家からの評価もかなり高く、ワインアドヴォケイト誌では97点を獲得しています。

相場価格ブドウ品種
240,000~320,000円シャルドネ

 

香り白桃、ジンジャーブレッド
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
まだまだ熟成ポテンシャルを秘めている1996年ヴィンテージ。価値に比例して味わいもますます昇華していること間違いなし。死ぬまでに一度は飲んでみたい一本ですね。

ヴィンテージ 2002

サロン 2002

詳細情報
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ

2002年は、日照量に恵まれふくよかで凝縮感あるブドウが育ちました。

サロンで収穫されたシャルドネも豊潤さと力強さ、そしてミネラル感を兼ね備えた素晴らしい出来となりました。

瓶内2次発酵は通常より長めの11年間経てリリースされています。

鋭い酸や硬質のミネラル感は徐々に丸みをおびて穏やかになってはいますが、まだまだ熟成による素晴らしい変化が期待できるポテンシャルを持ったヴィンテージです。

相場価格ブドウ品種
180,000~270,000円シャルドネ

 

香り完熟したシトラス、ヴァニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
いつも以上に芳醇かつ妖艶なアロマを呈した仕上がりが2002ヴィンテージ。徐々に飲み頃に近づいており、今開けても複雑かつ滋味深い味わいが期待できます。

サロンのヴィンテージ13種

市場で流通が確認できる13種類のヴィンテージをこちらでご紹介します。

古いヴィンテージのものほど価格が高騰しています。

商品画像ヴィンテージ 2012ヴィンテージ 2006ヴィンテージ 2004ヴィンテージ 1999ヴィンテージ 1997ヴィンテージ 1995ヴィンテージ 1985ヴィンテージ 1976ヴィンテージ 1971ヴィンテージ 1969ヴィンテージ 1966ヴィンテージ 1955ヴィンテージ 1949
商品名ヴィンテージ 2012ヴィンテージ 2006ヴィンテージ 2004ヴィンテージ 1999ヴィンテージ 1997ヴィンテージ 1995ヴィンテージ 1985ヴィンテージ 1976ヴィンテージ 1971ヴィンテージ 1969ヴィンテージ 1966ヴィンテージ 1955ヴィンテージ 1949
詳細相場価格:20万円前後相場価格:20万円前後相場価格:35万円前後相場価格:35万円前後相場価格:30万円前後相場価格:30万円前後相場価格:40万円前後相場価格:90万円前後相場価格:70万円前後相場価格:120万円前後相場価格:150万円前後相場価格:120万円前後相場価格:150万円前後
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

ヴィンテージ 2012

ヴィンテージ 2012

相場価格ブドウ品種
200,000円前後シャルドネ

 

香り石灰、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
天候にも恵まれた2012年は、先ほどのヴィンテージに決して劣らない仕上がり。今開けてもいいですが、やや張りのあるミネラル感や総じて固い印象を受けるかもしれません。

ヴィンテージ 2006

ヴィンテージ 2006

相場価格ブドウ品種
200,000円前後シャルドネ

 

香り洋梨、甘いスパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
そろそろサロンらしい上質で伸びやかな酸と熟成に由来する香ばしい官能的なアロマの片鱗が見られるヴィンテージ。何か記念日と重なっている方は頃合いかもしれません。

ヴィンテージ 2004

ヴィンテージ 2004

相場価格ブドウ品種
350,000円前後シャルドネ

 

香り白桃、ヘーゼルナッツ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
サロンの中でも特に秀逸なバランスに仕上がった2004年は、価格も相場以上の値上がり。リッチで香ばしいブーケのアロマがなんともたまりません。

ヴィンテージ 1999

ヴィンテージ 1999

相場価格ブドウ品種
350,000円前後シャルドネ

 

香り焼き林檎、ヴァニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
20世紀の締めのヴィンテージ。黄金色がかった鮮やかな液体が優しい口当たりから口中へ溶けこみ、終始雑味を感じさせずに長い余韻へと続きます。

ヴィンテージ 1997

ヴィンテージ 1997

相場価格ブドウ品種
300,000円前後シャルドネ

 

香りドライフルーツ、ブリオッシュ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
まだまだ生命力溢れる力強い酸味とミネラルの印象が感じられ、改めてサロンのポテンシャルの高さに驚かされます。

ヴィンテージ 1995

ヴィンテージ 1995

相場価格ブドウ品種
300,000円前後シャルドネ

 

香り甘やかなスパイス、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
その他90年代のヴィンテージの影に隠れがちな1995年ですが、その品質は他と比べても全く遜色ないレベル。むしろ飲み頃は比較的近いためおすすめです。

ヴィンテージ 1985

ヴィンテージ 1985

詳細情報
相場価格:40万円前後

相場価格ブドウ品種
400,000円前後シャルドネ

 

香りドライフルーツ、ドライレモン
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
40年近い熟成を経てもなお、未だにエネルギッシュな印象を受ける一品。果実味もドライになり、甘やかな香辛料や香ばしいアロマが豊かに感じられます。

ヴィンテージ 1976

ヴィンテージ 1976

詳細情報
相場価格:90万円前後

相場価格ブドウ品種
900,000円前後シャルドネ

 

香りヘーゼルナッツ、シナモン
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
100万円の大台に乗るレベルになるのがこの辺りから。まだどこかフレッシュな果実味の印象さえ残すほど、やはりサロンのポテンシャルの高さには驚かされます。

ヴィンテージ 1971

ヴィンテージ 1971

詳細情報
相場価格:70万円前後

相場価格ブドウ品種
700,000円前後シャルドネ

 

香りバタートースト、クロワッサン
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
グラスに注がれる黄金色の液体から、むせ返るような濃醇なブーケ(熟成香)が部屋中を駆け巡ります。その他のシャンパーニュ銘柄では感じられない至高の領域です。

ヴィンテージ 1969

ヴィンテージ 1969

詳細情報
相場価格:120万円前後

相場価格ブドウ品種
1,200,000円前後シャルドネ

 

香りナッツ、ハチミツ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
酸味、ミネラル、果実味と熟成フレーヴァーが一体となり、しみじみとした長い余韻へと向かいます。また、ほのかにハチミツを思わせる蜜感も印象的です。

ヴィンテージ 1966

ヴィンテージ 1966

詳細情報
相場価格:150万円前後

相場価格ブドウ品種
1,500,000円前後シャルドネ

 

香りドライオレンジピール、ブリオッシュ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
すでに十分に真価を発揮している頃でしょう。ドライフルーツの果皮を思わせる心地よい苦味と共に、香ばしく深みのある熟成感が口中一体に広がります。

ヴィンテージ 1955

ヴィンテージ 1955

詳細情報
相場価格:120万円前後

相場価格ブドウ品種
1,200,000円前後シャルドネ

 

香りジンジャーブレッド、マーマレード
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
もはや市場でも僅かな数しかないであろう1955年。一般のシャンパーニュであればすでにピークを過ぎてあろう年月ですが、サロンにおいてその心配は無用ですね。

ヴィンテージ 1946

ヴィンテージ 1949

詳細情報
相場価格:150万円前後

相場価格ブドウ品種
1,500,000円前後シャルドネ

 

香りドライフルーツ、スパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
終戦後初のヴィンテージとなった希少ヴィンテージ1946年。未来への明るい希望が込められたこの一本には、言葉では表現し得れない魅力が詰まっています。

サロンの姉妹メゾン・ドゥラモット

ドゥラモットとは

ドゥラモットは1760年創業の歴史あるシャンパーニュメゾンです。

現在はローラン・ペリエ社の傘下で、その拠点はル・メニル・シュール・オジェにあります。

 

サロンの姉妹シャンパーニュ

先にご説明の通りサロンはブドウの作柄が最高に良かった年にしか造られません。

最良と判断されなかった年のブドウはどうするか?実はそのブドウはドゥラモットに使用されます

つまり、ドゥラモットはサロンになりえなかったシャルドネで造られるシャンパーニュと言えるのです。

サロンの規定に僅かに届かなかっただけのシャルドネが使われているにもかかわらず、非常にリーズナブルな価格で入手できるドゥラモット。

ワイン愛好家を魅了する親しみやすいシャンパーニュとして大変人気があります。

 

ドゥラモットの種類

商品画像ドゥラモット ブリュットドゥラモット ブリュット ロゼブリュット ブラン・ド・ブランドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン 2007
商品名ドゥラモット ブリュットドゥラモット ブリュット ロゼブリュット ブラン・ド・ブランドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン 2007
詳細度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ55%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ10%
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:ピノノワール80%、シャルドネ20%
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ100%
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

ドゥラモット ブリュット NV

ドゥラモット ブリュット

詳細情報
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ55%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ10%

とにかくバランスに優れたNVシャンパーニュです。

高い比率のシャルドネが繊細かつエレガントさを演出しています。

きめ細やかでクリーミーな泡立ちにリンゴやグレープフルーツのアロマにミネラル感溢れる深い味わいは、さすがサロンの姉妹シャンパーニュです。

相場価格ブドウ品種
6,000~8,000円シャルドネ/ピノ・ノワール/ピノ・ムニエ

 

香りりんご蜜、白い花
酸味★★★★★
ボディ★★☆☆☆
佐々木
サロンの姉妹銘柄として人気を博す一品。味わいは1万円を越えてもおかしくないほど洗練されており、サロン譲りの繊細さと優美さが愛好家を虜にしてやみません。

ドゥラモット ブリュット ロゼ NV 

ドゥラモット ブリュット ロゼ

詳細情報
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:ピノノワール80%、シャルドネ20%

ロゼはモンターニュ・ド・ランスのピノノワール主体で、セニエ法にて造られています。

野いちごやラズベリーの豊かなアロマが心地よく甘酸っぱいチャーミングな味わいにミネラリーな余韻が長く続きます。

相場価格ブドウ品種
9,000~10,000円ピノ・ノワール/シャルドネ

 

香りフランボワーズ、ベリータルト
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆

 

佐々木
完熟した赤系ベリーのアロマを主体に、程よい熟成感が相まるためベリータルトのような印象も。また、鮮やかなロゼ色がその場を一段と華やかに彩ってくれます。

ブリュット ブラン・ド・ブラン NV

ブリュット ブラン・ド・ブラン

詳細情報
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ100%

グランクリュ  100%のブラン・ド・ブランです。

ビスケットやブリオッシュなどシャンパーニュならではの気品溢れる香りに、レモンやライムのフレッシュな風味。

さわやかな酸とフルーティでハチミツのニュアンスも感じるデリケートな味わいです。

瓶内熟成期間は規定よりもかなり長い4〜5年を経てリリースされます。

こちらは現在日本航空の国際線ビジネスクラスにて味わうことが出来ます。

相場価格ブドウ品種
7,000~8,000円シャルドネ

 

香りグレープフルーツ、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
グラン・クリュのシャルドネ100%ながら1万円を切るというコスパの良さ。お金が許すなら毎日飲みたいほど、繊細かつ優美な味わいが高い評価の所以です。

ブリュット ブラン・ド・ブラン ミレジメ

ドゥラモット ブリュット ブラン・ド・ブラン 2007

詳細情報
度数:12 %
味わい:辛口
産地:フランス、シャンパーニュ
品種:シャルドネ

グランクリュ 畑の特に優れたシャルドネのみを厳選してブレンドされたヴィンテージのブラン・ド・ブランです。

グレープフルーツやアプリコットの果実香に、酵母とミネラリーなニュアンスが加わり、プレステージシャンパーニュを思わせる複雑さが印象的です。

柔らかい口当たりに豊潤な果実味とキリッとした酸とバランスも素晴らしく、プチサロンと呼ばれるのに納得出来る、気品にあふれるブラン・ド・ブランです。

相場価格ブドウ品種
13,000~15,000円シャルドネ

 

香り熟れた洋梨、ブリオッシュ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
その完成度の高い味わいは、プティサロンと呼ばれるに相応しい品格。しっかりとした果実味と芯のある伸びやかな酸味がそのポテンシャルの高さを物語っています。

サロンの楽しみ方

こちらでサロンの楽しみ方をご紹介します。

めったに飲むことのできないサロンを最大限楽しむためにも、ぜひご参考ください。

白ワイングラスで飲む

サロンのシャンパンを最高の状態で味わうためには、適切なグラスを選ぶことが重要です。

シャンパーニュのグラスといえば、縦長のフルートグラスをイメージする方も多いでしょう、

しかし、サロンの持つ熟成感やうっとりするような香りを存分に味わうには、フルートグラスは適していません。

そこでサロンを飲むのにおすすめしたいのが、白ワイングラスです。

白ワイングラスは適度なボウルの大きさがあり、シャンパーニュの香りをため込む構造をしています。

また、丸いグラスの形が液体をゆっくりと口に運び、ミネラルや酸味を感じやすくさせる効果も。

サロンのような高級シャンパーニュは、見た目やのど越しだけでなくぜひその香りや味わいを感じていただきたいです。

白ワイングラスを使い、ゆっくりとサロンの芸術的な味わいをお楽しみください。

>>【ソムリエ厳選】おすすめの人気ワイングラス15選!種類もご紹介

適温は10度前後

サロンのシャンパンを飲む適温は8℃から10℃程度が最適です。

この温度帯が、サロンの爽やかさと熟成感のバランスが最適な状態となります。

サロンを飲む際に気を付けたいのが、冷やし過ぎることです。

一般的にスパークリングワインは、冷やすことで酸味が鋭さを増して美味しく感じると言われています。

しかし、サロンのように長期熟成されたワインは、冷やし過ぎることでその複雑性のある風味を感じにくくなってしまいます。

そのためサロンを飲む場合はあまり冷やし過ぎずに飲むと良いでしょう。

そういった意味で、サロンを飲むときはゆっくりと時間をかけて1杯のグラスを飲むことをおすすめします

飲み始めは爽快な酸味と心地よい泡立ちを感じますが、時間が経ち温度が上がることでトーストや蜂蜜などの熟成香を強く感じるようになるでしょう。

熟成させる

ワインセラーを持っている方は、サロンを自家熟成させてみてはいかがでしょうか。

これまでに述べた来たように、サロンは非常に高い熟成のポテンシャルを秘めたシャンパーニュです。

そのため、現座市場に出回っているヴィンテージも、熟成させることでさらに美味しくなる可能性があります

サロンの一部のヴィンテージは、30年の熟成を経てようやく飲み頃を迎えるものも少なくありません。

今飲むよりも数年寝かせたほうが美味しくなると考えれば、自家熟成をしてみる価値は大いにあるでしょう。

サロンほどの高級シャンパーニュを自家熟成する場合は、しっかりとしたワインセラーを用意することをおすすめします。

>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!

サロンに合わせる料理

最後にサロンと合わせるおすすめのお料理をご紹介します。

極上のシャンパーニュの美味しさを引き立てあう高級な料理をピックアップしました。

牡蠣のムニエル

熟成感のあるサロンにはバターの風味が効いたムニエルが相性ピッタリ。

その中でも牡蠣のムニエルはサロンと最高の組み合わせとなります。

熟成により生まれたサロンのナッツや蜂蜜の風味がバターの香りとマッチし、ミネラルを伴う爽やかな酸味が牡蠣ならではの磯の風味と絡み合います。

コク深さと爽やかなミネラル感のハーモニーを楽しむことができるでしょう。

オマール海老のポワレ

サロンはオマール海老とも最高のペアリングを見せます。

香ばしくも独特な海老の風味が、サロンの爽快かつリッチな熟成感ある香りと調和。

海老の旨味をまとった濃厚なソースがサロンと合わさることで、これまた複雑で奥深い風味を生み出します。

高級料理と高級ワインだからこそなせる極上の味わいをぜひお試しください。

トリュフ料理

トリュフ料理とシャンパーニュは現地でも人気の組み合わせです。

トリュフの濃厚な香りがサロンの甘美な香りとまじりあうことで、何とも言えないかぐわしい風味が生まれます。

また、トリュフとバターの組み合わせもサロンには最高で、とろけるような深く濃厚な味わいがありつつ、爽やかな酸味が味わいをまとめてくれます。

トリュフとサロンの組み合わせはぜひとも試していただきたいです。

松茸

サロンと和食を合わせるなら、松茸は外せません。

トリュフと同様に、松茸には独特の素晴らしい芳香があります。

トリュフよりも落ち着きがあり繊細さを感じる松茸は、サロンのミネラル溢れる奥深い味わいを引き出してくれるでしょう。

シンプルな炭火焼や、天ぷらなどをサロンに合わせてみてください。

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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。

サロンは人生で1度は飲んでみたい幻のシャンパン!

サロンは幻とも呼ばれる超高級なシャンパーニュです。

ブドウの出来が良い年にしか生産されず、さらに最低でも8年もの熟成期間が必要なシャンパーニュはサロンのほかにはありません。

その味わいは非常にフレッシュでありながら、熟成による複雑性や奥深い余韻も感じることができます。

サロンはワイン好きであればだれもが憧れる屈指の人気銘柄です。

もし飲める機会があれば、絶対にそのチャンスは逃さぬようにしましょう!

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