【ソムリエ監修】トスカーナのおすすめ白ワイン10選!選び方のコツも解説

2018/10/11
イタリア

トスカーナはピエモンテと並び、イタリアを代表するワイン醸造地のひとつです。

伝統的な産地ながら格付けにとらわれない高品質のワイン(スーパータスカン)を造るなど、世界から注目される産地でもあります。

トスカーナでの白サインの生産は赤ワインに比べて少なめですが、伝統品種のヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノを使ったDOCGワインなど、質の高い白ワインが造られています。

そんなトスカーナの白ワインについて、その特徴や美味しいワインの選び方を見ていきましょう。

後半では、ネット通販などで購入できるおすすめ白ワインをランキングでご紹介します!

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

トスカーナの白ワインとは

トスカーナのブドウ栽培は約2000年前から行われ、古い歴史を持ちます。

とくに赤ワインで有名な醸造地ですが、実は上質な白ワインも多く造られているのです。

とくに有名なのはDOCGワインのヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノで、伝統的な手法で造られる白ワインはクオリティの高いものです。

他にはDOCワインのボルゲリやポミーノなどがあり、少ない生産ながらその品質は確かなものばかりです。

トスカーナの白ワインの特徴

トスカーナの白ワインの特徴を、品種と生産量から見ていきましょう。

品種について

トスカーナの白ワインでは、伝統的な品種のヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノが同じ名前のDOCGワインに使われています。

他にトレビアーノ、ソーヴィニョン・ブラン、ヴェルメンティーノ、シャルドネなどが用いられ、各ワイナリーで独自のブレンドや醸造方法で製造。それぞれ個性的な味わいの白ワインが造り出されています。

生産量について

イタリアのワイン生産量は世界一です。その中で、トスカーナワインの生産量は約5%。そのうち8割が赤ワインになります。

トスカーナのワインは DOCG 、DOC などの高い格付けのワインが多く、イタリア全体の約20%を占めるほど。

さらに格付けにとらわれない最高品質のスーパータスカンの存在もあります。

白ワインの生産量はトスカーナワイン全体の2割ほど少ないものの、DOCGのヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノをはじめ、DOCの品質の高い白ワインが造られています。

トスカーナの白ワインの選び方

トスカーナの白ワインは、品種、価格、味わいの3点でチェックしましょう。

品種で選ぶ

トレッビアーノ

トレッビアーノはイタリアで最も人気のある品種で、世界で2番目に多く栽培されている品種です。

イタリアのほとんどの州で栽培されるポピュラーな品種で、非常にカジュアルなワインになります。

DOCGやDOCのクラスでトレッビアーノを中心にしたものは少なめで、多くはテーブルワインの原料になります。

酸味が強くフルーティーで、柑橘系などのさわやかな風味が特徴です。

 

ソーヴィニヨン・ブラン

フランスのボルドー地方を原産とする品種です。世界中で栽培されている品種で、その多くは爽やかな辛口の白ワインになります。

ハーブやグレープフルーツのような爽やかな香りが特徴的で、すっきりとした酸味とほろ苦さがあるワインに仕上がります。

その特徴を生かすため、ほとんどが単一品種で使われています。

 

ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ

多くがサン・ジミニャーノの近郊で栽培されている、伝統的な品種です。

同じ名前の白ワインはトスカーナで一番新しいDOCGで、1993年に昇格しています。

辛口が基本で、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノを主体に、他の品種のブレンドは15%までという決まりがあります。

造られる白ワインは美しい黄金色で、繊細で優美な香りがします。花と甘い果実味が凝縮していて、成熟すると香りにミネラル感が漂うようになるでしょう。

ドライで全体のバランスがよく、香ばしいアーモンドのような後味が残ります。

価格で選ぶ

トスカーナの白ワインは数は少ないですが、手頃な価格なものが多いのが特徴です。

日常使いのテーブルワインに最適でしょう。予算としては2,000円未満で、美味しい白ワインを見つけることができます。

特別な日や来客用なら、2,000円から5,000円の範囲で探してみましょう。

十分クオリティの高いものを手に入れることができるはずです。

味わいで選ぶ

味わいは品種や醸造方法によってさまざまですが、辛口が多くなります。

若飲みはフルーティーな香りで、酸が強め。熟成させることで熟した果実やナッツなどの複雑な香りを醸し出し、ボリューム感のある重厚な味わいになります。

伝統品種のヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノだけでもワイナリーによって味わいはさまざまで、飲み比べてみるのも面白いでしょう。

トスカーナのおすすめ白ワイン10選

日常使いにおすすめ!予算2,000円ベスト5

5位

フレスコバルディ レモーレ・ビアンコ


フレスコバルディはトスカーナで700年にわたり家族経営を続けるワイナリーです。

ヴェルメンティーノとトレッビアーノのブレンド。バナナやリンゴ、梨などのフルーツに、野生の花の香りが感じられます。

新鮮でバランスの良い味わい。アーモンドのような後味を楽しむことができます。

心地よく飲みやすいのが特徴で、テーブルワインに最適です。サラダやパスタ、魚介類など、さまざまな料理によく合うでしょう。

 

4位

メリーニ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ


メリーニは1705年創業。キャンティ・クラッシコ地区に広大な自社畑を所有するワイナリーです。

ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ100%で造られています。

緑がかった黄金色で、フローラルで繊細なブーケ。熟したパイナップルや火打石も感じられます。

芳醇で切れがよく、バランスが取れた味わい。桃やアーモンドの余韻が続くでしょう。

テーブルワインだけではもったいないほどのクオリティ。週末にゆっくり味わうのもおすすめです。

 

3位

カプスラ ヴィオラ ビアンコ サンタ クリスティーナ

キャンティ地方の冷涼な地域で栽培されたシャルドネ使用の白ワインです。

前年の秋に収穫されたブドウで造られ、 翌年の春には瓶詰めされるという熟成期間が短いもの。

フレッシュさを活かしたスタイルで、アルコール度数は12%と低めです。

アルコール感が少なくて、爽快な飲み口。淡い麦わら色の色彩で、花やフルーツの砂糖漬けを思わせる上品なアロマを感じます。

フレッシュで軽やかな味わい。風味豊かな余韻が楽しめるでしょう。

カプレーゼやスモークサーモンのブルスケッタ、シーフードのパスタなどに相性抜群。夏の食卓に常備したい1本です。

キリッと冷やしてお召し上がりください。

 

2位

コンティ・セリストーリ ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ

コンティ・セリストーリはトスカーナで伝統を重んじ、ブドウの厳選からはじまる品質第一主義を貫くワイナリーです。

サン・ジミニャーノ村の丘陵地帯で造られた、ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノ100%のワイン。

緑がかった黄金色で、熟したパイナップルや花のような香りが感じられます。

切れのある酸味が魅力的な、調和のとれた辛口です。

飲みやすく、価格もリーズナブル。爽やかな味わいのテーブルワインを探している人に、ぜひおすすめです。

 

1位

カザマッタ ビアンコ

世界各国の専門誌で受賞を重ね、日本では有名なワイン漫画でも取り上げられているワインです。

個性的なキャラクターを持つヴェルメンティーノを主体に、トレッビアーノをブレンド。明るい金色の色彩に、フルーティでリッチなアロマ。白い花にわずかに草が漂う香りも感じられます。

フレッシュさと果実感が見事に調和をとっている、エレガンスな味わい。長い余韻が続くでしょう。毎日飲んでも飽きない美味しさで、いつも身近に置きたい1本です。

2,000円以下のトスカーナ白ワイン比較表

商品画像カザマッタ ビアンコ コンティ・セリストーリ ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノカプスラ ヴィオラ ビアンコ サンタ クリスティーナメリーニ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノ フレスコバルディ レモーレ・ビアンコ
商品名カザマッタ ビアンココンティ・セリストーリ ヴェルナッチャ・ディ・サン・ジミニャーノカプスラ ヴィオラ ビアンコ サンタ クリスティーナメリーニ ヴェルナッチャ・ディ・サンジミニャーノフレスコバルディ レモーレ・ビアンコ
詳細イタリア、辛口/ミディアムボディ、サントリーイタリア、辛口/ミディアムボディ、明治屋イタリア、辛口イタリア、辛口/ミディアムボディ、モンテ物産イタリア、辛口/ライトボディ、日欧商事
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

来客用におすすめ!2,000円~5,000円ベスト5

5位

キエジーノ・ビアンコ 2014 アル・ポデーレ・ディ・ローザ

詳細情報
イタリア、辛口/ミディアムボディ、アル・ポデーレ・ディ・ローザ

観光地で有名なルッカに位置するワイナリーです。先代から農薬や化学肥料を用いず、今ではビオディナミ農法を実践しています。

熟した果実の蜜のような、豊かで奥行のある口当たり。フレッシュな酸味とのバランスが絶妙です。

ヴェルナンティーノとトレッビアーノのブレンド。ヴェルメンティーノらしいオイリーさとトレッビアーノが持つ苦みや塩気が印象的で、ミネラル感も感じられます。

土壌の良さが反映されたような優しい味わい。大切な来客のもてなしに使いたい1本です。

 

4位

トレッビアーノ・ディ・カペッツァーナ

テヌータ ディ カペッツァーナは804年から続く、歴史あるワイナリーです。

サクラアワード2018年金賞受賞の実力派ワイン。トレッビアーノ100%で造られています。

琥珀のような深みのある黄金色で、アーモンドや黄色の野の花、バニラなどの香りが印象的。

しっかりとした構成と凝縮感がある味わいで、バランスの良い仕上がりです。

なめらかで洗練された風味で、アフターが長く続きます。

鶏肉の料理や甲殻類のソテー、サラダなどに合わせてみてください。

白ワイン好きの友人にプレゼントすれば、きっと喜ばれるでしょう。

 

3位

イタリアワインの帝王・ガヤが造る稀少な白ワインです。

ピエモンテの「バルバレスコ」で有名なガヤは、トスカーナのボルゲリに設立したワイナリー、カ・マルカンダにも力を入れていますが、そのカ・マルマンダで造られる唯一の白ワインがこのヴィスタマーレです。

ヴェルメンティーノとヴィオニエのブレンド。ミネラル感と爽やかさが魅力で、上品な仕上がりの白ワインです。

透明感のある鮮やかなレモン色で、白い花やシトラスのさわやかな香り。メロンやアプリコットなどのアロマに、ナッツのニュアンスが絡み合います。

口に含むと、豊潤な果実味と洗練された酸がバランスをよく、余韻に残るミネラルが、ボルゲリの美しい海を連想させるでしょう。

5,000円の予算はオーバーしますが、それに見合うクオリティ。ゆっくりした夏の午後に、じっくり味わいたい逸品です。

来客用にすれば、最高のもてなしになるでしょう。

 

2位

2007 ヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノ DOCG リゼルヴァ イザベッラ

ヴェルナッチャ ディ・サン・ジミニャーノを100%使用した、2007年のヴィンテージです。

澄み切った麦わら色で、白桃、アプリコットなどの熟した果実の香りに、ほろ苦いアーモンドのニュアンス。

持続するエキゾチックなフルーツの味わいが特徴的です。

柔らかでドライな味わい。アフターにホロ苦みも感じられます。

熟成したエレガントなアロマが長く続くでしょう。

白ワインとしてはボリュームのある、飲み応え十分の1本。熟成した白ワインを味わいたい人におすすめです。

 

1位

アンティノリ ヴェルメンティーノ

スーパータスカンで有名なワインメーカー・アンティノリが造る、土地の伝統を活かした白ワインです。

ボルゲリの伝統的品種・ヴェルメンティーノを100%使用。

明るくクリアな麦わら色で、上品で印象的な花のアロマ。柑橘系のほのかな香りや、ヴェルメンティーノを特徴づけるハーブの香りも感じられます。

新鮮でフルーティーな味わい。スッキリした酸味とミネラル感がバランスの良いワインです。

心地よい余韻が長く続くでしょう。

ボルゲリ=赤ワインというイメージを覆す、上質で厚みのある白ワインです。

記念日など特別な日の1本として申し分ないクオリティ。プレゼントにしても、喜ばれるでしょう。

2,000円~5,000円のトスカーナ白ワイン比較表

商品画像アンティノリ ヴェルメンティーノ2007 ヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノ DOCG リゼルヴァ イザベッラヴィスタマーレトレッビアーノ・ディ・カペッツァーナキエジーノ・ビアンコ 2014 アル・ポデーレ・ディ・ローザ
商品名アンティノリ ヴェルメンティーノ2007 ヴェルナッチャ ディ サン ジミニャーノ DOCG リゼルヴァ イザベッラヴィスタマーレトレッビアーノ・ディ・カペッツァーナキエジーノ・ビアンコ 2014 アル・ポデーレ・ディ・ローザ
詳細イタリア、辛口/フルボディ、エノテカイタリア、辛口、AZIENDA AGRICOLA SAN QUIRICOイタリア、辛口、ガヤイタリア、辛口、日欧商事イタリア、辛口/ミディアムボディ、アル・ポデーレ・ディ・ローザ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

トスカーナの白ワインまとめ

トスカーナの白ワインを10本、ご紹介しました。ぜひワイン選びの参考にしてみてください。

トスカーナは赤ワインがあまりにも有名で、白ワインはその陰に隠れている感じです。

しかし、クオリティの高いものはたくさんあります。

スッキリと飲みやすい爽やかな辛口が多く、暑い時に冷やして飲みたくなるでしょう。

熟成したものなら、芳醇で重厚な味わいも楽しめます。値段も手頃なので、トスカーナの赤ワインと一緒に白も試してみると新しい発見があるに違いありません。

 

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