近年、「awa酒」として世界中で注目されて始めたスパークリング日本酒。
なかには、ワイン大国フランスのソムリエの舌を唸らせ、星付きレストランではシャンパーニュに代わる食前酒の座を担うほど。
そんなスパークリング日本酒の理解を深めるため、今回は製法別の特徴から金賞受賞銘柄、おすすめペアリングなどを一挙にご紹介していきます。
目次
スパークリング日本酒とは?
その名の通り、スパークリング日本酒とは「発泡性の日本酒」の事を指します。
元々1970年代後半(昭和50年代)には商品化されてはいましたが、近年になってより消費者に広く認知され、店頭にも多く並ぶようになりました。
その理由として大きいのはやはり、醸造・保存技術の発達でしょう。
口当たりよくフルーティーなタイプ、低アルコールタイプ、微発砲タイプなど、ライナップは非常に豊富。
日本酒初心者や女性の方には特におすすめです。
ワイン大国で人気上昇中
日本酒は、その国内市場は年々縮小しているなか、一方で海外輸出数量・金額ともに12年連続最高記録を更新し続けています。
中でもスパークリング日本酒は欧州のレストランで食前酒として多く採用されており、「awa酒」の名で高い人気を誇っています。
近い将来、世界中で「乾杯はシャンパーニュよりawa酒だよね」と言われる日も近いかもしれませんね。
フレンチレストランではとくに高評価
とくにフレンチにおいては、昔のようなバターやソースのしっかり効いた料理から、近年は素材を生かしたライトな方向にシフトしている傾向があります。
まさに、素材に寄り添うような繊細な味わいの日本酒には打ってつけといえます。
なかでも、これから紹介する瓶内二次発酵スタイルは「まるでシャンパーニュを彷彿させる味わいと泡立ち」と現地人も評価するほどなのです。
フランスで生まれた瓶内二次発酵の技術を生かした日本酒の、本場フランスで戦う今後の動向に今世界中が注目を寄せています。
スパークリング日本酒のタイプ
スパークリング日本酒の製法は主に3つあります。
製法が違えば、それぞれ最終的に仕上がる品質スタイルも当然大きく変わります。
飲み比べてみると各製法の特徴や違いが感じられておもしろいですし、スパークリングの場合には品種や産地以上に選ぶ際の基準にもなります。
それではみていきましょう。
【タイプ1】活性にごり
一つ目が「活性にごり」タイプです。
これは、醪を濾す段階であえて目の荒い布を用いることで、酵母を含む固形成分が多く残留した濁り状の液体を抽出できます。
後にそれを火入れし、酵母の活動を止めたものを「にごり酒」といいます。
しかし、この際に火入れを行わず、そのまま瓶詰めした場合にはここで紹介する「活性にごり」と呼び名が変化します。
火入れをしないことで瓶内中の酵母が活動を止められることなく、再び弱い発酵を続けることで発泡性のある日本酒ができあがります。
なめらかな口当たりと心地よい微発泡が特徴で、写真のようなドロッとしたタイプや薄く濁っただけのものなど状態は様々です。
濾すとは、醪を搾って「液体(日本酒となるもの)」と「個体(溶けきっていないお米)」に分ける作業。
濾す作業を行わなかった場合、皆さんお馴染みの「どぶろく」となります。
【タイプ2】瓶内二次発酵
ワインでよくお馴染みの瓶内二次発酵と類似した方法で、近年の上質なスパークリング日本酒はほとんどこの方法が採用されています。
これは、発酵途中の醪を荒く搾り、活性にごり酒と同様に火入れを行わず、酵母が生きたまま再び瓶内で発酵を行わせます。
活性にごり酒とほとんど同じように思われますが、厳密に言うと、
・「活性にごり酒」は発酵がほとんど終えた状態で醪を搾ること。
・「瓶内二次発酵」では発酵途中とされています。
よって、後者の方が味わいにより厚みが生まれ、泡もきめ細かくお酒によく馴染むことで、酒質もきれいなものになります。
有識者にも多い間違いポイント
日本酒の瓶内二次発酵の説明として、有識者の方でさえよくありがちな間違いがあります。
それが、「ワイン同様、発酵を終えたお酒に酵母と糖を入れて再び発酵させる」という説明です。
確かに、ワインに関する瓶内二次発酵としての説明であればそれで正しいのですが、日本酒の場合では新たに糖や酵母を添加するようなことはしません。
正しくは、「醪を濾した後に残った酵母と糖によって発酵を継続させる」となります。
もし新たに糖を添加して発酵を行った場合、それはもはや別品目の酒類となるため、ここの認識には注意が必要です。
【タイプ3】炭酸ガス注入
もっとも簡易的なスパークリング日本酒の製造方法が「炭酸ガス注入」です。
これは名前通り、出来た日本酒に炭酸ガスを吹き込み瓶詰めしたものとなります。
瓶内で発酵させる手間が省け、火入れも可能なため、品質も長く保てる事が最大のメリットでしょう。
また、お米や麹の特徴そのままに発泡感を加えられるためフルーティーなタイプが多く、日本初心者や女性には親しみやすいスタイルに仕上がる傾向があります。
ただどうしても人工的な発泡感があり、泡の質が荒いことや、瓶内二次発酵のような泡が溶け込んだ印象は受けづらいです。
スパークリング日本酒おすすめ銘柄18選
さて、それではスパークリング日本酒おすすめ銘柄を18個に厳選して紹介したいと思います。
比較的ランキングの下位には親しみやすくフルーティーなものを。
上位には国内外のコンテストで大好評のものや、味わいが複雑かつお値段も少し良いものをご紹介しています。
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | 七賢 アラン・デュカス | 南部美人 あわさけ スパークリング | 星空舞スパークリング 「hour星時雨」 | Niji 虹 純米スパークリング 八鹿醸造 | 紀土-KID- 純米大吟 スパークリング | 新政 亜麻猫 スパークリング | 梵 プレミアムスパークリング純米大吟醸 | 水芭蕉 ピュア 瓶内二次発酵 MIZUBASHO PURE | 六歌仙 ひとときsparklingロゼ | 雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒 | 獺祭 スパークリング | ゆきの美人 純米吟醸 活性にごり | 一ノ蔵 幸せの黄色いすず音 | 澪 スパークリング | 白鶴 淡雪スパークリング | 一ノ蔵 発泡清酒 すず音 | 菊水 ふなぐちスパークリング 生原酒 | うたかた スパークリング |
詳細 | ◾️アルコール度数:12% ◾️原料米:ひとごこち ◾️精米歩合:67% | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:13% ◾️原料米:星空舞 ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:8% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:山田錦 ◾️精米歩合:50% | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:秋田酒こまち ◾️精米歩合:65% | ◾️アルコール度数:15.5% ◾️原料米:山田錦 ◾️精米歩合:20% | ◾️アルコール度数:13% ◾️原料米:山田錦 ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:8% ◾️原料米:紫黒米 ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:山田錦・西都の雫 ◾️精米歩合:60% | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:山田錦 ◾️精米歩合:45% | ◾️アルコール度数:14% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:55% | ◾️アルコール度数:5% ◾️原料米:トヨニシキ ◾️精米歩合:65% | ◾️アルコール度数:5% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:5% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:- | ◾️アルコール度数:5% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:65% | ◾️アルコール度数:19% ◾️原料米:新潟県産米100% ◾️精米歩合:70% | ◾️アルコール度数:6〜7% ◾️原料米:- ◾️精米歩合:- |
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18位 うたかた スパークリング
うたかた スパークリング
◾️原料米:-
◾️精米歩合:-
いつもの食卓に心躍るマリアージュがコンセプトの「うたかた」。
そのフルーティーでスッキリした甘みは日本酒初心者や女性の方にはおすすめです。
また、アルコール6%台と低アルコールなのもお酒が強くない方には嬉しいですね。
酒蔵 | 製法タイプ |
月桂冠 | 炭酸ガス注入 |
17位 菊水 ふなぐちスパークリング 生原酒
菊水 ふなぐちスパークリング 生原酒
◾️原料米:新潟県産米100%
◾️精米歩合:70%
スッキリした飲み口ながら、飲み応えたっぷりの「菊水 ふなぐちスパークリング」。
加水をしない生原酒のため、アルコール分が19%もありますが、スパークリングのためそこまでのボリュームは感じさせません。
「ふなスパ」と検索すると、アレンジカクテルレシピが多数紹介されてあるので、ぜひお試しください。
酒蔵 | 製法タイプ |
菊水酒造 | 炭酸ガス注入 |
16位 一ノ蔵 発泡清酒 すず音
一ノ蔵 発泡清酒 すず音
◾️原料米:-
◾️精米歩合:65%
ラベルデザイン同様、味わいもピュアで可愛らしいのが印象的な「一ノ蔵 すず音」。
「立ち上る繊細な泡が鈴の音を奏でているよう」であることからその名が名付けられました。
普段お酒を飲まない方や強くない方でも気軽にジュース感覚で飲めてしまう味わいとなっています。
酒蔵 | 製法タイプ |
一ノ蔵酒造 | 瓶内二次発酵 |
15位 白鶴 淡雪
白鶴 淡雪スパークリング
◾️原料米:-
◾️精米歩合:-
カジュアルにスパークリング日本酒を堪能できる「白鶴 淡雪」。
シトラスの香りを醸しやすい酵母を使用することで、爽やかな柑橘類のアロマが炭酸の泡とうまくマッチ。
炭酸の泡が心地よく口中に広がる、半甘口タイプの日本酒となっています。
酒蔵 | 製法タイプ |
白鶴酒造 | 炭酸ガス注入 |
14位 澪
澪 スパークリング
◾️原料米:-
◾️精米歩合:-
プロフィギュアスケーターの浅田真央さんがアンバサダーを務めている事でも知られる「澪」。
スパークリング日本酒の存在を真っ先に国内に知らしめたのが澪ではないでしょうか。
涼しげなボトルデザインと非常にバランスの取れた甘味と酸味が印象的な一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
宝酒造 | 炭酸ガス注入 |
13位 一ノ蔵 幸せの黄色いすず音
一ノ蔵 幸せの黄色いすず音
◾️原料米:トヨニシキ
◾️精米歩合:65%
16位で紹介した「すず音」をベースに造られた一本がこちらの「幸せの黄色いすず音」。
紅花から色素を抽出することで、ほのかで優しいミモザイエローの色合いと、甘酸っぱくかすかにシトラスを思わせる香りが印象的です。
また、紅花の花言葉は「特別な人」「愛する力」。
特別な人への粋な贈り物としてもおすすめの一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
一ノ蔵酒造 | 瓶内二次発酵 |
12位 ゆきの美人 純米吟醸 活性にごり
ゆきの美人 純米吟醸 活性にごり
◾️原料米:-
◾️精米歩合:55%
フレッシュな桃の風味が印象的な一本がこちらの「ゆきの美人」。
中の澱の状態がはっきり見えるように造らればボトルデザインが特徴的で、濁りの様子から目で見ても楽しませてくれます。
さながらイタリアのスパークリングワイン「アスティ」を思わせる微発砲で軽快な甘味と酸味を、ぜひお楽しみください。
酒蔵 | 製法タイプ |
秋田醸造 | 活性にごり |
11位 獺祭 スパークリング
獺祭 スパークリング
◾️原料米:山田錦
◾️精米歩合:45%
獺祭らしさが詰まったスパークリングがこちらの「獺祭 スパークリング45」。
獺祭といえば、上質な山田錦を高精米で仕上げる事で生まれる「クリアで洗練されたお米の旨味溢れる日本酒」ですよね。
瓶内二次発酵ならではの繊細な泡立ちと、純米大吟醸のエレガントさが調和した大変魅力的な一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
旭酒造 | 瓶内二次発酵 |
10位 雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒
雁木 スパークリング 純米発泡にごり 生原酒
◾️原料米:山田錦・西都の雫
◾️精米歩合:60%
IWCで近年立て続けに好成績を収めた、世界中も注目の一本がこちらの「雁木 スパークリング」。
淡いブルーのボトルから、なんとも聡明な味わいの印象を醸し出しています。
爽やかな甘味はもちろん、生原酒らしい日本酒本来の旨味や力強さも余韻に感じさせてくれる、満足度の高い一品です。
IWCとは「インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の略。
英国ロンドンで開催される世界的なワインコンテストで、毎年10000種類もの銘柄がエントリーされています。
2007年からは日本酒部門も新設され、日本酒の海外輸出における重要なイベントの一つとなっています。
酒蔵 | 製法タイプ |
八百新酒造 | 活性にごり |
9位 六歌仙 ひとときsparklingロゼ
六歌仙 ひとときsparklingロゼ
◾️原料米:紫黒米
◾️精米歩合:-
原料の紫黒米由来の鮮やかなロゼ色が特徴の一本が「六歌仙 ひととき ロゼ」。
ラベルのデザインは「大切な人と乾杯するお祝いのシーン」を意味しています。
味わいも、ブドウやお花を思わせる優しい香味をきめ細かな泡が包み込んでくれる調和の取れた一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
みちのく六歌仙 | 瓶内二次発酵 |
8位 水芭蕉 ピュア 瓶内二次発酵 MIZUBASHO PURE
水芭蕉 ピュア 瓶内二次発酵 MIZUBASHO PURE
◾️原料米:山田錦
◾️精米歩合:-
何百回もの試行錯誤のもと生まれた本格スパークリング酒が「MIZUBASHO PURE」。
ほのかなライチの香りを漂わせ、シルキーな泡が口中に溶け込む感触は本場シャンパーニュも顔負け。
構想から10年越しに生まれた蔵元至極の一本を、ぜひご堪能ください。
酒蔵 | 製法タイプ |
永井酒造 | 瓶内二次発酵 |
7位 梵 プレミアムスパークリング純米大吟醸
梵 プレミアムスパークリング純米大吟醸
◾️原料米:山田錦
◾️精米歩合:20%
究極的な精米歩合が生み出す清美な味わいが魅力の「梵 スパークリング純米大吟醸」。
フランス製の瓶で1ヶ月以上瓶内二次発酵させることで生まれる上品で奥深い味わい。
数々の酒類鑑評会で賞を総なめしたのも納得の一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
加藤吉平商店 | 瓶内二次発酵 |
6位 新政 亜麻猫 スパークリング
新政 亜麻猫 スパークリング
◾️原料米:秋田酒こまち
◾️精米歩合:65%
入手困難で知られる新政の絶品スパークリングがこちらの「亜麻猫」。
本来、焼酎に使われる白麹(日本酒は黄麹)を使用することで、通常よりも酸の目立つ綺麗な味わいになっています。
時間とともに温度が上がるにつれ、リンゴや洋梨のような白ワインを思わせる香りもお楽しみいただけます。
酒蔵 | 製法タイプ |
新政酒造 | 瓶内二次発酵 |
5位 紀土-KID- 純米大吟 スパークリング
紀土-KID- 純米大吟 スパークリング
◾️原料米:山田錦
◾️精米歩合:50%
フルーティーかつ上品な味で女性人気の高い、紀土-KID-が生み出す「純米大吟 スパークリング」。
紀土-KID-らしい芳醇さと優しいお米の甘みそのままに、瓶内二次発酵による溶け込んだ泡立ちがたまりません。
特に日本酒好きな女性、日本酒飲みたての方への贈り物にぴったりです。
酒蔵 | 製法タイプ |
平和酒造 | 瓶内二次発酵 |
4位 Niji 虹 純米スパークリング 八鹿醸造
Niji 虹 純米スパークリング 八鹿醸造
◾️原料米:-
◾️精米歩合:-
2017年初リリースから今、既に国内外問わず注目を集めるのが「Nini 虹」。
「これからの若い人たちに泡を入口に日本酒を好きになってもらいたい」という思いのもと構想から7年かけて実現。
皆が口を揃えて「ごくごく飲めてしまう」と述べるほど、フルーティでクセのない味わいとなっています。
また最近では、ジャイロパレットという本場フランス同様の動瓶装置を導入するなど、これからの酒造りに期待が寄せられています。
酒蔵 | 製法タイプ |
八鹿酒造 | 瓶内二次発酵 |
3位 星空舞スパークリング 「hour星時雨」
鳥取県の一般米から造られる希少な一本がこちらの「星空舞スパークリング」。
鳥取県がブランド化を進める「星空舞(ほしぞらまい)」を100%使用した世界初の商品。
一般米とは思えないほど洗練された味わいと、製法による爽やかな口当たりと泡感はいい意味で驚き溢れる一本です。
酒蔵 | 製法タイプ |
千代むすび酒造 | 瓶内二次発酵 |
2位 南部美人 あわさけ スパークリング
南部美人 あわさけ スパークリング
◾️原料米:-
◾️精米歩合:-
SAKE COMPETITIONでは2年連続1位を記録し、名実ともにトップあわさけが「南部美人 あわさけ」。
澄んだ状態を瓶内二次発酵で保つには、非常に高い技術レベルが必要となる所を見事に克服。
にごりを思わせる幾重にも重なる厚みのある味わいはきめ細かい泡とともに長い余韻へと続きます。
世界唯一の日本酒のみのコンペティション。
総出品数は1900点以上と日本酒では世界最大規模となっており、今世界中から注目を集めている鑑評会の一つです。
酒蔵 | 製法タイプ |
南部美人 | 瓶内二次発酵 |
1位 七賢 アラン・デュカス
七賢 アラン・デュカス
◾️原料米:ひとごこち
◾️精米歩合:67%
まさに日本酒とワインのいい所どり的なおすすめ銘柄が「七賢 アラン・デュカス」。
樽熟成をわずかに施してあることで生まれる風味の厚み、余韻にかけての心地よいほろ苦さも感じられ複雑味が演出されています。
また、りんごやマスカットを思わせる香味が繊細に広がり、日本食やフレンチといった繊細な料理の乾杯酒に相応しい仕上がりとなっています。
酒蔵 | 製法タイプ |
山梨銘醸 | 瓶内二次発酵 |
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スパークリング日本酒のおすすめ飲み方
ここではスパークリング日本酒向けの飲み方を紹介したいと思います。
やはり炭酸があることによって、通常の日本酒とはまた違った飲み方やアレンジを試す事ができるのも魅力となっています。
【ワイン同様】フルートグラス
スパークリングワイン同様、発泡タイプの日本酒ももちろんフルートグラスでおいしくいただけます。
通常のグラスより口が狭いことで、日本酒の心地よい酸味がじわーっと広がり、甘味とも口中でうまく調和する印象を受けると思います。
また、美しくキメ細い泡が立ち上る様子は、その景観からまず楽しませてくれます。
【カクテル】サムライ
日本酒カクテルの代表として人気なのが「サムライ」。
本来は非発泡性の日本酒で造られるカクテルですが、スパークリングverの方が筆者はおすすめです。
また嬉しいことに、レシピが非常に簡単かつおいしいため、外国人観光客にも人気の一品となっています。
ぜひ残った日本酒の味変としても、自宅で気軽にお試しください。
・日本酒
・ライムorレモン果汁
日本酒とライムorレモンを5:1の割合で、氷を入れたグラスに注ぎ軽く混ぜる。
※この辺りの量はお好みで構いません。
また、アレンジとして酢橘やかぼす、ゆずといった日本の食材を入れ、グラス縁に塩をつけてもGood!
スパークリング日本酒×おつまみ3選
筆者自身も実際に試しておいしかった、絶品スパークリング日本酒ペアリングを3つご紹介したいと思います。
組み合わせを考える際も、基本的には通常の日本酒と同じように考えてもらって構いません。
その中でも特に、あっさりした料理はスパークリングの泡や日本酒の酸味と調和し、抜群の相性を見せてくれます。
【その1】アボカドチーズサラダ
サラダに合わせられる数少ないお酒がスパークリング日本酒だと思います。
アボカドのクリーミーな口当たりをきめ細かい炭酸の泡がさっぱりと流しつつ、チーズの旨味と日本酒の風味が抜群にマッチします。
チーズはモッツァレラでもいいですが、写真のような青カビチーズも好相性でしたので、好みに合わせてお試しください。
【その2】カプレーゼ
ソムリエ協会も推奨しているほど、カプレーゼは純米吟醸酒のようなフルーティーでバランスの取れた綺麗な酒質のものと相性が良い一品です。
その為、純米吟醸・大吟醸系のスパークリングとも合わないわけがありません。
華やかな吟醸香がトマトとモッツァレラのフレッシュな香味と抜群のマリアージュを見せてくれます。
【その3】スイーツ(フルーツ系)
日本酒通の方はもう既にご存知かもしれませんが、実はスイーツ✖︎日本酒は相性抜群。
前回、「おすすめ純米大吟醸」の記事ではいちごのショートケーキをご紹介しましたが、スパークリングと合わせても絶品です。
また、ロゼや低アルコール、甘口スパークリングタイプには写真のようなフルーツタルトがおすすめ。
こうしたタイプの日本酒に共通する爽やかな甘味が、フルーツの甘酸っぱさと、サクッとするタルト生地に日本酒の甘みを乗せた泡が口の中で綺麗に溶け込みます。
抜栓や保存の注意点
普通の日本酒であれば保管のみ注意を払えば大丈夫ですが、スパークリングの場合、抜栓には十分な配慮が必要不可欠です。
特に、「活性にごり」と「瓶内二次発酵」タイプは瓶内のガス圧が高まっています。
温度が高い場所ではガスの気圧が高まり、最悪瓶が割れてしまうこともあるため必ず冷暗所で保管しましょう。
その際に1番おすすめなのは冷蔵庫です。
冷蔵庫でなるべく立てて冷やしておき、抜栓の際は泡が噴き出してこないよう少しずつキャップを緩め、徐々にガスを抜きながらの開栓をお願いいたします。
まとめ
世界中で年々人気となっている日本酒。
食事とも合わせやすく喉越しのいいスパークリング需要はとくに高まっています。
ぜひ、金賞受賞銘柄などからawa酒ライフを始めてみてはいかがでしょうか。
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