【ソムリエ監修】ポムロールのおすすめ赤ワイン10選!特徴から選び方のコツも解説

2020/12/20
おすすめ赤ワイン

ボルドーの中でも、高級赤ワインの名産地であるポムロール。

今回は、そんなポムロールの赤ワインの特徴、選び方から、おすすめの赤ワインまでご紹介します。


記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

ポムロールの赤ワインの特徴

ポムロール地区は、ドルドーニュ川「右岸」の中でも、特に高級なワインを生み出すシャトーが多いです。

 

気候と土壌

海洋性気候のため、冬でも穏やかで夏場は湿度が高く、ボルドー地方の中でも温暖な地域です。

比較的熟すのが早いメルローの栽培に適しています。

「クラス・ド・フェール」と呼ばれる粘土質と砂利質が混ざり合った酸化鉄の土壌に恵まれ、ワインはパワフルかつ官能的で複雑な風味が出やすくなります。

 

格付けは伝統的にない

ポムロールはボルドー地方の銘醸地でありながら、格付けがありません。

にも関わらず、良質のワインが多く造られているとしてワイン愛好家を魅了し続けています。

 

品種はメルロー主体

ポムロール地区ではメルローを主体とした赤ワインが有名です。

補助品種としてカベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニヨンを使用しています。

比率としてカベルネ・ソーヴィニヨンは非常に少なく、なかには単一でメルロー100%のワインも造られています。

 

味わいの特徴

ポムロールの赤ワインは繊細でありながら豊満、しっかりとした酸とコクがあり、濃密でシルクのようにエレガントなタイプに仕上がります。

カベルネ・ソーヴィニヨンの比率が非常に少ないため、メドックのワインよりもタンニン分が少なく滑らかな口当たりが特徴です。

比較的早めに(5〜7年程度)飲み頃を迎えるアイテムと長期熟成型の2タイプがあり、熟成により酸が落ち着きトリュフや獣臭など複雑なニュアンスに変わっていきます。

 

ポムロールの赤ワインの選び方

AOCで選ぶ

ポムロール

前項でご紹介の通り、格付けこそないものの大変高品質で高級なワインの宝庫です。

有名なシャトーのものは安くとも2万円以上ですが、非常に満足度の高いアイテムばかりです。

 

ラランド・ド・ポムロール

ポムロールと隣接しており、小規模生産者が多く存在します。

知名度がそれほど高くなく、比較的リーズナブルでコストパフォーマンスに優れたワインが多い注目の産地です。

 

シャトーで選ぶ

シャトー・ペトリュス

5大シャトーを上回る大変高価な値段で販売されているシャトーペトリュス!

1878年、パリでの万国博覧会にて金賞を受賞したことから世界的に知名度を上げ、今ではフランスを代表する高級ワインの座に君臨しています。

非常に狭い畑から厳選したブドウを使用して作られるペトリュスは生産量が特に少なく、大変希少なワインです。

ペトリュスの特徴のひとつとして、他の名門シャトーのようにセカンドワインは生産していません。

また、ノンフィルター(無濾過) にこだわりを持っており濃密で官能的な果実香に滑らかなタンニンと、いつまでも続く長い余韻が素晴らしい芸術品とも言える気品溢れるワインです。

 

シャトー ル・パン

ワイン評論家から絶賛されるシャトー ル・パンの歴史はまだ浅く、1979年が創業です。

1982年ヴィンテージにロバートパーカー氏が100点を付けたことで人気に火が付き、ル・パンの名声が世界的に知れることとなりました。

生産量は年間7〜8千本程と極端に少なく、同じポムロール地区のペトリュスと並んで非常に高価な値段の付く、ファンの多いワインです。

 

シャトー ラ・コンセイヤント

シャトー ラ・コンセイヤントは1871年創業、ポムロールを代表するワインの一つに数えられてきた超老舗シャトーです。

ブドウ畑はサンテミリオン地区の偉大なシュヴァルブランの隣にあります。

品質が非常に安定していることで世界的に高い評価を受け続けている偉大なシャトーです。
ピュアな果実味に穏やかで上品な樽香、パワフルなタンニン持ち併せるナチュラルでエレガントなスタイルのワインです。

 

ポムロールのおすすめ赤ワイン10選

日常使いにおすすめ!予算5,000円ベスト5

5位

シャトー ド サル

詳細情報
度数:14.5 %
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロ70%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、カベルネ・フラン15%

ポムロールで最大級のシャトーを構える生産者です。

新樽の比率を下げることによって、フレッシュでピュアな果実味が感じられます。

タンニンの強いワインの苦手な方にお勧めのポムロールワインです。

4位

ラランド ド ポムロール シャトー ル マノワール

詳細情報
度数:13 %
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン10%

ポムロールを代表する銘醸シャトー「レグリーズ・クリネ」に勤めていたギロー氏が手掛けるブランドです。

フレンチオークで程よい熟成を行っています。

軽快なフルーティさだけではなく、長い余韻とバニラやリコリスのようなスパイシーな香りが感じられます。

ミディアムタイプでバランスの良い赤ワインといえるでしょう。

3位

シャトー ベル グラーヴ

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロー88%、カベルネ・フラン12%

ポムロールの中でも樽の質にこだわり、きめ細やかで目の詰まった材質を選び抜くことにより、ワイン全体に重厚さを感じさせています。

味わいはリッチな黒い果実に、スパイスや干し肉の風味。複数の要素が重層的に折り重なり絶妙とも言えるバランスを体現しています。

オー メドックのシャトーベルグラーヴと似ていますが、違うワインになります。

 

2位

シャトー・ル・マノワール

詳細情報
味わい:フルボディ
品種:メルロー80%、カベルネ・ソーヴィニヨン10%、カベルネ・フラン10%

ポムロールの銘醸であるレグリーズ・クリネで長年セラーのマイスターを担当していたギロー氏が手掛ける一本。

ブラックチェリーの香りから、スギのような香りまで感じさせ、芳醇な味わい、滑らかな舌触りからポムロールワインの良さを凝縮したような一本。

ふくよかでバランスの取れた味わいとなっています。

ぜひポムロールのワインとはどんなものかと興味を持たれたらこの一本を試してみることをおすすめします。

コストパフォーマンスに優れたワインです。

 

1位

シャトー フルール ド ジョン ゲイ

17世紀にラランド・ポムロールで設立されたシャトー。

オーナー夫人はシャトー ペトリュスで醸造の修行をしていた経歴を持ちます。

新樽率100%で低収量のメルロのみを使用したワインは濃厚なジャムのような煮詰めた果実の香りを感じます。

余韻は長く、少しスパイスの風味も楽しめる複雑なワインです。

5,000円以下のポムロールワインで探すのならば、おすすめしたい一本と言えるでしょう。

5,000円以下のポムロール赤ワイン比較表

特別な日におすすめ!5,000円~10,000円ベスト5

5位

シャトー・ラ・クロワ・デュ・カス

リッチでポムロールの全てが凝縮されたような一本です。

2005年にカステジャ家が購入して以降、醸造コンサルタントのジル・パウケ、ドゥニ・デュブルデューらとともにワイン造りに尽力。現在ではポムロールを代表するワインとなりました。

特徴は長期間のオーク樽による熟成。

トリュフ、プラム、ブラックベリー、スパイス、スギなど様々な香りがトップからノーズに抜け、ラストはミルクチョコレートのニュアンスを感じることができます。

熟したタンニンと滑らかな舌触りが広がり、味・香り共に最高の一本となっています。

バランスが良くポムロールワインの髄を表したフルボディの赤ワインでしょう。

 

4位

シャトー サクレ クール

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロ

ボルドーの中でも先進的な醸造家として名を上げているジャン・フィリップ・ジャヌイクスが手掛ける新進気鋭のシャトーの一つです。

使用するメルロは100%手摘みで収穫し、バリックで18か月の熟成が行われます。

骨格のあるタンニンが感じられる男性的なワインです。

 

3位

シャトー サン ピエール ポムロール

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロ75%、カベルネ・フラン25%

シャトー サン ピエールのテロワールは、著名なワインである「ル・パン」と「ヴュー・シャトーセルタン」に挟まれる形で存在しています。。

鉄分の豊富な土壌からは良質のメルロが栽培され、カベルネ・フラン、カベルネ・ソーヴィニョンと丁寧にブレンドされることで伝統的なポムロールの味わいを守り続けています。

 

2位

グランジュ・ヌーヴ

無名シャトーが織りなす、ペトリュスにも通じるメルロー100%のワインです。

ポムロールワインはメルローとカベルネソーヴィニヨン。カベルネ・フランなどを程よく配合したものがほとんどですが、このようにメルローしか使っていないワインはペトリュスをはじめそこまで多くありません。

メルローのみで作られるため、メルローの特徴が前面に出ており、その色・香り・味わいはとても無名シャトーとは思えない程の出来栄えでしょう。

ケイ素質の土壌から鉄分を多く含む土壌へと変化する畑で、かつ粘土質の為、リッチで最高級のメルローが栽培されています。

 

1位

スイユ・マゼイル

詳細情報
味わい:フルボディ
品種:メルロ80%、カベルネ・フラン20%

ペトリュスのオーナーであるムエックス一族が織りなす秘蔵シャトーが堂々の1位に選ばれました。

1992年からこのシャトーの管理者となったムエックス一族は、またたく間に品質を向上させ、フランスのワイン評価雑誌では最高評価の「心に残る衝撃的なワイン」と感銘を受けさせるまでになりました。

メルローとカベルネ・フランが絶妙にマッチし、ポムロールらしさを感じられる一本です。

ペトリュスのオーナー管理であるため品質は間違いありませんが、ペトリュスとは性格が似て非なる味わい。

トップに甘草からほのかにバニラのようなニュアンスを感じられ、ミドルにはシルエットがはっきりした味わい、ラストにも果実味や若干のスパイスを感じられる一本です。

その上、癖が少ないため万人受けしやすい出来上がりとなっています。

特別な日に是非とも飲んでいただきたいワインとなっています。

5,000円以上のポムロール赤ワイン比較表

商品画像スイユ・マゼイルグランジュ・ヌーヴシャトー サン ピエール ポムロールシャトー サクレ クールシャトー・ラ・クロワ・デュ・カス
商品名スイユ・マゼイルグランジュ・ヌーヴシャトー サン ピエール ポムロールシャトー サクレ クールシャトー・ラ・クロワ・デュ・カス
詳細味わい:フルボディ
品種:メルロ80%、カベルネ・フラン20%
品種:メルロ 100%味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロ75%、カベルネ・フラン25%
味わい:フルボディ
産地:フランス
品種:メルロ
味わい:フルボディ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

ポムロール赤ワインまとめ

高級ワインの産地として知られているポムロール。メルローを主体としたそのワインは、長熟したもので真価が発揮されます。滑らかで上品な味わいで、芳醇な香りと若々しくもありしっかりとシルエットも感じさせるその出来栄えは、世界のワイン愛好家を唸らせるものばかりです。

シャトー・ペトリュスやシャトー・ル・パンをはじめとしたポムロールワインは、高級なイメージが強く手が出ないと思っていた方も多いのではないでしょうか。しかし、意外にも低価格で楽しめるポムロールワインも多く存在していることがわかって頂けたかと思います。

最初は低価格の物から少しずつ熟したポムロールワインを試してみてはいかがでしょうか。

長塾したものを飲めば、あなたもきっとポムロールワインの虜になってしまうでしょう。

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