冷酒とは?飲み方から、冷酒におすすめの日本酒15選をご紹介!

2020/10/26
日本酒

日本酒の最大の魅力は、温度帯によってさまざまな味わいを楽しめることです。

冬は熱燗、夏は冷酒など、季節によって飲み方を変えることができます。

今回は、冷酒に合う日本酒について、選び方からおすすめの日本酒までご紹介します。

記事の監修者

峰岸 喜美子

唎酒師、国際唎酒師 英語&中国語、焼酎唎酒師、ビアアドバイザー、WSET®︎ LEVEL3、オリーブオイルソムリエ®︎

母方の祖先が蔵元だったこともあり、日本酒の勉強を始める。現在はワインとオリーブオイルを輸入販売する会社を経営。株式会社ザ・セイクリッド・ワイン 代表取締役

冷酒とは

温度は5度~15度

「冷酒」は、温度が5度〜15度に冷やした日本酒のことです。

さらに細かく分類すると、約15度のお酒は「涼冷え」、約10度のお酒は「花冷え」、そして約5度のお酒は「雪冷え」と呼びます。

また、シャーベット状に少し凍らせたものを、その見た目と食感から「みぞれ酒」といいます。

呼び名状態
涼冷え15℃前後
花冷え10℃前後
雪冷え5℃前後
みぞれ酒シャーベット

 

「冷や」との違い

よく、「冷酒」と「冷や」を同じものと誤解されている方がいます。

「冷や」とは、20度前後の常温のお酒のことです。

文明が発達する前は、お酒は熱燗か常温でしか楽しめないものでした。

そこで、温めていない状態のお酒のことを「冷や」と呼んでいたのです。

 

冷酒が合う日本酒の種類

冷やすとフルーティでワインのような風味を味わえる吟醸系は、冷酒の代表とも言えるでしょう。

フレッシュな生酒生貯蔵酒、そして味にコクのある、にごり酒なども冷酒にすると飲みやすくなります。

最近では、シャーベット状にして楽しむスタイルもあります。

 

一般的に、日本酒は冷酒にすることで、飲み口がよく、すっきりと爽やかな味わいを楽しむことができます。

そのため、初心者にも勧められている飲み方です。

 

冷酒におすすめの15選をご紹介しながら、それぞれの日本酒の特徴などもご紹介したいと思います。

冷酒におすすめの日本酒15選

15位 ロック酒の上善如水 純米

白瀧酒造 ロック酒の上善如水 純米

その名の通り、ロックで楽しめるように造られた純米酒です。

純米酒ですが飲みやすく、濃厚な甘味と酸味のバランスが良いです。

「FOODEX美食女子グランプリ2018」のドリンク部門でグランプリを受賞し、特に若い女性層に支持されています。

アルコール度数も10%と低いため、初心者にもおすすめです。

 

14位 白露垂珠 Fairy55 純米吟醸 「小悪魔ラベル」

はくろすいしゅ 純米吟醸 Fairy55

雪深い山形県の酒蔵で雪中熟成された純米吟醸酒。

酒蔵から「涼冷え」で飲むことを推奨されている日本酒です。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2018」で金賞を受賞しています。

白ワインのように魚介類と相性が良いです。

 

13位 山廃 氷結生酒

飛良泉 山廃 氷結生酒

秋田県の酒蔵から夏季限定で発売されている日本酒。

「みぞれ酒」として、シャーベット状にして、食べられるように造られているのが特徴です。

召し上がる5時間以上前から、冷凍庫で冷やしてください。

山廃ならではの深いコクと、加熱雑菌処理をほどこしていない生酒ならではのフレッシュさが見事に表現されています。

ロックでも美味しくいただけます。

 

12位 上善如水 純米吟醸 生酒

白瀧酒造 上善如水 純米吟醸

生酒は加熱雑菌処理を一度も行なっていないため、みずみずしく新鮮な香りと味わいが特徴です。

「ワイングラスでおいしい日本酒アワード2011」食中酒部門で金賞を受賞しています。

蔵元からは、冷酒として飲むことが推奨されています。

生酒は繊細なので夏季は味わいの変質を防ぐために、クール便で配達してもらいましょう。

食事にも合わせやすいため、家庭の食卓で楽しんでいただきたい銘柄です。

 

11位 讃岐くらうでぃ

川鶴 讃岐くらうでぃ 本醸造

香川県の酒蔵で造られた本醸造のにごり酒で、日本酒度は−70度、アルコール度数は6%の日本酒です。

白麹によって生成された、クリーミーな甘酸っぱさが特徴で、「大人のカルピス」と称されています。

ジョッキに氷をたっぷり入れて、オン・ザ・ロックでチューハイのように豪快に召し上がっていただくのがおすすめ。

丸亀市の名物料理「骨付鳥」に合わせて飲めるように造られたお酒なので、鳥料理と合わせてお楽しみください。

 

10位 瑠璃 ーLapis Lazuliー

美山錦 生もと木桶仕込み

秋田県産の酒母を伝統的な手作業で造る「生酛(きもと)」木桶仕込みの純米酒です。

まるでワインのようなボトルで、新政酒造の通称「カラーシリーズ ブルーラベル」としても知られています。

爽やかな酸味とほんのりとした甘味が特徴です。

洋梨やマスカットを思わせる、白ワインのような味わいで、蔵元から要冷蔵として飲むことを推奨されています。

贈答用としても喜ばれると思います。

 

9位 華鳩貴醸酒の生にごり酒

華鳩 (はなはと) 貴醸酒の生にごり酒

1973年に国税庁醸造試験所が、海外からの国賓をもてなすためのお酒として製造しました。

生にごり酒は、瓶内発酵するため、冷蔵庫でよく冷やして、開栓時の吹き出しに注意してください。

濃厚な甘口なので、ロックがおすすめですが、冷凍庫に入れてシャーベット状にし、「みぞれ酒」として楽しむこともできます。

本銘柄は広島県で造られていて、当地名産のカキ料理やフグの揚げ物、キノコ類などに合わせても美味しくいただけます。

 

8位 出羽桜 咲(さく)

出羽桜酒造 出羽桜 スパークリング日本酒 咲

低アルコールの発泡日本酒で、「雪冷え」〜「花冷え」の温度帯で飲むことが推奨されています。

アルコール度数が9%と非常に低いため、日本酒ビギナーや女性にも飲みやすいです。

チャーミングなラベルは、フェラーリやマセラティなどをデザインした世界的有名な工業デザイナー、奥山清行氏によるものです。

本銘柄は、ビールやスパークリングの代わりに最初の一杯として、ぜひ楽しんでいただきたいと思います。

 

7位 東洋美人 純米大吟醸 壱番纏(いちばんまとい)

東洋美人 壱番纏 ( いちばんまとい ) 純米大吟醸

上品でエレガントかつ、お米の芳醇な旨味を合わせ持つ純米吟醸酒です。

山田錦を40%まで磨き、アルコール度数16%に仕上げています。

2016年の日露会談でプーチン大統領に絶賛され、2017年にはJALのファースト・ラウンジにも採用されています。

アルコール度数が高めなので、ロックでゆっくり味わっていただくか、よく冷やしてワイングラスで召し上がっていただくことをおすすめします。

 

6位 四杜氏四季酒 ひやしざけ

本醸造生貯蔵 ひやしざけ

本銘柄は、本醸造酒・生貯蔵酒・夏季限定として販売されています。

「生貯蔵酒」は、助蔵前の加熱殺菌処理(火入れ)は行なわず、出荷前に一度だけ火入れを行うお酒です。

そのため、日本酒としての旨味が生きていて、フレッシュな味わいが特徴です。

暑い夏に、キリリと冷やして飲めるように造られたお酒なので、その清涼感をぜひ楽しんでください。

 

5位 獺祭 純米大吟醸 スパークリング45

獺祭 だっさい 純米大吟醸 スパークリング45

日本酒ファンなら誰もがその名を聞いたことがある「獺祭」シリーズの山田錦を使用したスパークリングです。

シャンパンと同じ「瓶内二次発酵」製法で造られているため、繊細できめ細やかな泡立ちが特徴です。

通常は濃厚な味わいのにごり酒生をベースにしているにも関わらず、甘過ぎることなく、純米大吟醸ならではの華やかな香りも楽しんでいただけます。

シャンパン同様に、よく冷やしてからお召し上がりください。

 

4位 特別純米原酒 八海山

八海山 特別純米 原酒

6月から8月の季節限定で発売されています。

通常、日本酒を造る工程で「割水(わりみず)」という作業を行ないます。

これは所蔵後に加水して、アルコール度数を15%前後に調整するのですが、「原酒」は割水を行なっていない日本酒です。

そのため、本銘柄もアルコール度数は、17.5%と少し高めになっています。

原酒の最大の魅力は、加水されていないため、お米由来の濃醇な旨味と香りを味わえることです。

蔵元からも、よく冷してから飲むことを推奨されているため、ぜひロックで、ゆっくりとコクのある味わいを楽しんでいただければと思います。

 

3位 久保田 萬寿 純米大吟醸

朝日酒造 久保田 萬寿 720ml

有名な「久保田」シリーズの中でトップランクの「萬寿」。

新潟県産の酒米を丁寧に磨き上げ、上品でふくよかな旨味のある日本酒に仕上げています。

本格的な純米大吟醸酒で、男性ファンが多く、父の日の贈り物としても人気があります。

蔵元からは「冷や」から「冷酒」で飲むことが推奨されています。

ぜひ冷やしてストレートか、「冷や」に氷を入れてロックにして、純米大吟醸酒ならではの華やかな吟醸香とお米の旨味を味わってみてください。

 

2位 洗心(せんしん)  純米大吟醸

「久保田」シリーズで有名な朝日酒造から発売されている純米大吟醸酒「洗心」。

契約栽培米の「たかね錦」を28%まで磨き上げ、ゆっくりと熟成させて造られています。

本銘柄の特徴はなんといっても、気品が高く、洗練されていて、さらりとした淡麗な飲み口にあります。

とても飲みやすいため、初心者や女性にもぜひ飲んでいただきたい逸品です。

蔵元からは冷酒として飲むことが推奨されていて、ストレートで味わっていただくことをお勧めします。

 

1位 大吟醸 特製ゴールド賀茂鶴

賀茂鶴 特製ゴールド賀茂鶴

1958年に大吟醸酒の先駆けとしてリリースされて以来ロングセラーを続けている代表銘柄。

1974年に昭和天皇ご夫妻の金婚式の催しの際、金箔が四角から桜の花びらをかたどったものになりました。

老舗の寿司店や外交の場でも飲まれている逸品です。

幅広い温度帯で楽しめる日本酒ですが、ぜひお花見の時期に冷酒としてストレートで味わっていただきたいと思います。

日本酒独特のクセがなく、エレガントでお米のほんのりとした甘味を体感してみてください。

 

飲み方

ストレート

発泡酒や大吟醸系の日本酒は、冷やしてストレートで飲むことをお勧めします。

お酒本来が持つ味わいをそのまま楽しんでいただくことができます。食中酒に合うタイプのお酒もストレートがお勧めです。

 

オン・ザ・ロック

アルコール度数が高いお酒やコクのある味わいが特徴の原酒などは、ロックにして、ゆっくりと変化する味わいを楽しんでいただくことをおすすめです。

 

シャーベット

日本酒度の高い極甘口の「貴醸酒」や、濃醇な味わいの「にごり酒」などは、冷凍庫で凍らせて、シャーベットとして楽しんでいただくことができます。

冷凍庫で5時間以上凍らせてからお召し上がりください。

シャーベットにレモンやライムのスライスやミントの葉などをトッピングして、お好みの味にアレンジするのもおすすめです。

 

さいごに

日本酒を冷やすと、独特のクセを感じにくく、すっきりと飲みやすくなるので、初心者の方にもおすすめです。

「冷酒」と一口に言っても、氷を入れたり、シャーベット状にするなど、さまざまなバリエーションを楽しめるのが魅力です。

特に「みぞれ酒」は口にする機会が少ないと思いますので、一度は試してみてください。

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