アルマニャックとは?特徴から、おすすめのアルマニャックまで徹底解説!

2020/09/07
ブランデー

コニャックと並んでブランデーの最高峰に君臨するアルマニャック。

実はコニャックよりも歴史があり、フランス最古のブランデーと言われています。

今回はそんなアルマニャックについて、どのようなお酒なのか、生産地や味わいなどを詳しくご紹介いたします。

おすすめのアルマニャックもご紹介していますので、是非参考にしてみてください。

記事の監修者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

アルマニャックとは

3大ブランデーの1つ

アルマニャックの正式名称はオー・ド・ヴィー・ド・ヴァン・ダルマニャック(Eau-de-vie de vin d’Armagnac)。

ブランデーの一種であり、ワインを蒸留して造られた蒸留酒です。

フランスのアルマニャック地方で生産されています。

大変厳しい規定のもとで造られたブランデーだけが、アルマニャックを名乗る事が許されます。

 

希少なブランデー

ブドウの栽培面積は、コニャックの1/5ほどしかありません。

生産量も少なく、半数程度はフランス国内で消費されるので、日本で入手できるアルマニャックは非常に限られています。

 

アルマニャックの味わい

アルマニャックは、コニャックと比較してやや男性的なブランデーと言われています。

華やかなアロマに大変コクのある重圧な味わいで、野生的な印象です。

樽由来のヴァニラやナッツなどのニュアンスも感じられます。

ブランデー本来のフレッシュさやパワフルさをストレートにたのしめるのは、アルマニャックだと言われています。

 

アルマニャックの原料となるブドウ

アルマニャックには主にユニ・ブランという白ブドウが使われます。

サンテミリオンとも呼ばれており、実はフランスの白ブドウ栽培面積でダントツ1位を誇る品種です。

そのほかバコ22A、コロンパール、フォル・ブランシュなども使用されています。

バコ22Aはアルマニャックのテロワールに最も適した品種であり、長期熟成向きです。

 

ワインに適した品種は糖度の高いものですが、ブランデーに適すのは酸度の高い品種です。

酸度が高いことで豊かなアロマを残せるとともに、度数が高くなり過ぎることを防ぐことができるからです。

 

ミレジメのアルマニャック

アルマニャックには、ワインと同じように「表示された収穫年」のブドウだけで造られたミレジメ(ヴィンテージ)が存在します。

ミレジメを造るのも、造り手の責任のもとで行なってよいとされているからです。

ヴィンテージ表記をする場合の熟成期間は、10年以上との規定があります。

 

ちなみに、コニャックは通常数多くの原酒をブレンドして造るため、収穫年の表記は出来ません。

もしミレジメを造りたい場合、コニャック管理委員会規定により、専用の熟成室を設けるなど厳しい条件クリアする必要があります。

それではコストが跳ね上がるため、コニャックのミレジメはほとんど造られていません。

 

アルマニャックの生産地

アルマニャック地方は大陸性・地中海性気候で、比較的温暖です。

アルマニャック地方は、土壌の質等により3つの生産地域に区分されます。

 

バ・アルマニャック(Bas-Armagnac) 地域

バ・アルマニャック地域は酸性で鉄分を多く含む粘土砂質土壌です。

土に豊富なミネラル分が含まれているので、アルマニャックのなかで最も高級と言われています。

ドライプラムを思わせるアロマが特徴で、フルーティかつ繊細な味わいに仕上がります。

 

アルマニャック・テナレーズ (Armagnac Tenareze)地域

テレナーズ地域は粘土を含む石灰質土壌です。

土壌由来の爽やかな酸味とスミレを思わせるフローラルなアロマが特徴と言えます。

ふくよかなボディで特に力強いタイプに仕上がります。

 

オー・アルマニャック (Haut Armagnac)地域

オー・アルマニャック地域は粘土石灰質土壌ですが、現在ほとんど生産されていない地域です。

 

アルマニャックの熟成年数によるランク

アルマニャックの熟成年数の基準として、コニャックと同様にコントという単位が使用されます。

コントとは、蒸留が終了した5月1日から翌年の4月30日までをコント0とし、蒸留後の翌年の5月1日から翌々年の4月30日までをコント1として加算していきます。

 

名称コント
スリースターコント1以上
V.S.( Very special)コント2以上
V.O.(Very old)コント4以上
V.S.O.P. ( Very superior old pale )コント4以上(平均熟成年数5~10年)
ナポレオン ( Napoléon )コント5以上(平均熟成年数5~12年)
X.O. ( Extra old )コント5以上(平均熟成年数20~35年)

 

上記はアルマニャックに関してのランクであり、コニャックのコント数とは微妙に異なります。

おすすめのアルマニャック10選

バ・アルマニャック ジェラス

ブランデー ジェラス 10年 バ アルマニャック

ユニ・ブランとバコ22Aから造られたアルマニャックです。

葉巻や干しブドウ、ヴァニラなど豊かなアロマが特徴的。

奥行きある贅沢な味わいに仕上がっています。

 

バ・アルマニャック ド・カステルフォール 1990

ド・カステルフォール 1990 700ml

マスカットやドライパパイヤ、キャラメリゼしたりんご、シトラスやレンゲの花など、多彩なアロマが印象的です。

パワフルな口当たりですが甘味が強く、アーモンドやスパイスの心地よい余韻が長く続きます。

 

アルマニャック シャボー XO クールゴールド

シャボー XO クール ゴールド 40度

8,000円 (税込)

詳細情報
度数:40 %

シャボーはフランスで輸出量1位を誇るアルマニャックメーカーです。

ドライプルーンや葉巻、ココア、ヴァニラ、ローストしたクルミなどの様々な香りが徐々に現れてきます。

重圧感のある口当たりで、ドライフルーツケーキを思わせる風味が特徴的です。

なんと言ってもハートのボトルは特別なシーンにぴったり。プレゼントにもおすすめです。

 

バ・アルマニャック クロワ・デュ・レイ ミレジメ2001年 オーガニック

クロワ デュ レイ 2001

完全有機農法にて栽培されたブドウだけを使って造られたアルマニャックです。

オレンジピールやコットンキャンデーなどの香りに、ボリューミーなアルコール感が印象に残ります。

アプリコットやイチジクのジャム思わせる甘い味わいで樽由来の心地よい余韻が長く続きます。

フォンダンショコラやブランデーケーキに、とっても良くあうアルマニャックです。

 

バ・アルマニャック シングル・ドゥ・サマランス 8年

シングル ドゥ サマランス 8年

バ・アルマニャック地域の、特に優れた区画のブドウだけで造られたアルマニャックです。

鮮やかなローズゴールドの色あいが非常に美しく、バラの花びらを思わせるアロマ。

ベルベットのような柔らかい口当たりで、プルーンやアーモンド、ヴァニラ、ポートワインを彷彿させる妖艶な風味が続きます。

アルマニャックならではの荒々しさを感じないので、初心者の方にオススメです!

 

バ・アルマニャック カスタレード ナポレオン

アルマニャック ナポレオン (15年熟成) カスタレード

カスタレードでは他の造り手よりも長く熟成期間を取る事で知られています。

こちらナポレオンは15年以上熟成を経ており、アルコールの角がとれて驚くほどまろやかです。

プルーンやホワイトペッパー、ココナッツ、蜂蜜など豊かな香りで、しっかりとした骨格が感じられます。

バランスが良く、高級感に溢れる1本です。

 

バ・アルマニャック ド・モンタル ミレジメ 2004年

アルマニャック・ド・モンタル 2004年

ド・モンタルは1,000ヘクタールもの自社畑を所有する造り手です。

輝きを放つ美しい琥珀色で、グァバやオレンジ、ヘーゼルナッツ、ヴァニラ、スパイスなどの豊かで複雑な香りが特徴的!

力強い口当たりで蜂蜜を思わせる甘い風味が心地よい、上品な仕上がりです。

 

バ・アルマニャック ダローズ クーザーラサール ミレジメ 2000年

ダローズ クーザーラサール

10,989円 (税込)

詳細情報
度数:49.3 %

ミレジメアルマニャックに特化した造り手であり、生産量が極端に少ない事でも知られています。

2000年ヴィンテージは2017年にリリースされました。

深い琥珀色で、イチジクのコンポートやオレンジピール、アプリコット、ヴァニラなど密度の高いアロマが特徴的!

シルクのように滑らかな口当たりで、タンニンとのバランスも良好です。

フルーティな余韻が爽やかで、エレガントなアルマニャックに仕上がっています。

 

バ ・アルマニャック ラベルドリーヴ ドメーヌ・ジョレー   ミレジメ 1993年

バ アルマニャック ラベルドリーヴ ドメーヌ ジョレー 1993

ミシュランの三ツ星フレンチでは必ずと言える位オンリストされ、ソムリエからの評価が高いアルマニャックです。

プルーンやアプリコットのアロマに、上品かつ力強い口当たりが印象に残ります。

ドライフルーツを思わせるコクのある甘い味わいで、ヘーゼルナッツやヴァニラの心地よい余韻が長く続きます。

フォンダンショコラなど濃厚なチョコレート系と相性抜群です。

 

バ・アルマニャック シャトー ・ド ・ラキー 30年

シャトー ド ラキー 30年 アルマニャック

シャトー・ド・ラキーは、オーナーが畑作業から一貫して全ての工程を管理する品質重視の名門シャトーです。

このアルマニャックはバコ22Aという品種100%で造られており、キャラメリゼや蜂蜜など粘性のある甘い風味が印象に残ります。

ヴァニラや焼いたくるみ、ほのかに洋梨の爽やかな香りで、コクがありパワフルな味わいです。

高級感に溢れる、飲みごたえ抜群のアルマニャックに仕上がっています。

 

アルマニャックの美味しい飲み方

食後酒に最適

アルマニャックは食後酒の定番です。

アルコール度数の高いお酒は、胃液の分泌を促す作用があるため、食後に飲む事で胃がスッキリ感じる効果があります。

 

おすすめはストレート

一番スタンダードな飲み方はストレートです。

アルマニャックの高貴なアロマや繊細で深い味わいをたのしむのに最も適しています。

強いお酒が苦手でしたらオンザロックスタイルや、アルコールに弱い方はソーダなどで割ってもよいです。

 

アルマニャックに合わせる料理・おつまみ

 アルマニャックは、濃厚なチョコレートとの相性が抜群です。

ショコラテリーヌやフォンダンショコラ、オペラ(フランスの定番、コーヒーとチョコレートの濃厚なケーキ)などがおすすめです。

ドライフルーツやナッツ、甘い香りの葉巻とも良く合います。

 

さいごに

アルマニャックは、なんとなく大人の男性が飲むイメージがあり、飲む機会がない方も多かったのではないでしょうか?

今回の記事を参考に、ぜひお気に入りのアルマニャックを探してみてください。

濃厚なチョコレートと合わせたり、アルコール度数に抵抗がある女性の方はソーダで割ったりすることにより、非常に飲みやすくなります。

飲み慣れた方はヴィンテージごとの味わいを比較するのがおすすめです。

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