モヒートとは?味、度数、カロリーから、作り方まで徹底解説!

2020/07/15
カクテル

誰もが飲んだことはある夏の定番カクテル、モヒート。

今回は、モヒートの味、度数、カロリーといった基礎知識から、作り方、アレンジレシピまでご紹介します。

記事の執筆者

吉川 大智

J.S.A 認定ソムリエ

世界40ヶ国200都市の酒場とワイナリーを旅した元バーテンダー。 現在多数のメディアにてコラムやエッセイを執筆するライターとして活動中。 Twitter:@sukoburuwines Instagram:@sukoburuwines


モヒートとは

モヒート(mojito)はホワイトラムをベースにしたカクテル。発祥の地とされるのは、カリブ海に浮かぶキューバのハバナです。

1500年代後半に、海賊の一部の人間がキューバ人に伝えた「ドラケ(draque)」という飲み物がモヒートの前身と言われています。

フレッシュなミントとライムをたっぷりと使ったモヒートは、暑い夏にピッタリの爽やかなカクテルです。

 

モヒートの由来や意味

モヒートの名付けの由来は実は明確にされていませんが、語源はスペイン語で「濡らす」という意味の(mojar)から来ているとされています。

 

モヒートの味

フレッシュなミントの香りとライムの柑橘のアロマが相まって非常にさっぱりしたカクテルです。

現地のキューバでは砂糖をたっぷりと入れて飲むので甘いカクテルですが、最近ではシロップは少なめでドライな飲み口に仕上げる傾向があります。

炭酸のシュワッとした爽快感があり、マドラーでクラッシュアイスをつぶしながら飲みます。

 

モヒートの度数

スタンダードなレシピだとホワイトラムを30~45ml入れて炭酸でアップするだけなので、度数はおよそ9~14%になります。飲み口が爽やかでストローで吸いながら飲むスタイルなので、あっという間に2杯3杯とすすんでしまいます。

 

モヒートのカロリー

モヒートはスタンダードなレシピ通りに作ると、120~130kcalほどになります。

自分で作るなら、シロップや砂糖の量を少なめにするのがおすすめです。

カロリーを気にされる方はシロップなしで飲みましょう。

 

モヒートの作り方

道具

・底が厚めのタンブラーグラス
・バースプーン(なければマドラーやストローでも可)
・ペストル(すりこぎ棒、なければマドラーでも可)
・ストロー2本

 

材料

・ホワイトラム
・シロップ(お好みでミントシロップor砂糖でもOK)
・フレッシュのミントの葉(10~20枚ほど)
・カットライム1/10(小さいライムなら1/8)
・炭酸水

 

割合

ホワイトラム:炭酸=1:4

 

作り方の手順

①タンブラーグラスにカットライムを搾る。

 

ポイント

ライムは皮をよく洗っておきましょう。

果実の真ん中にある軸はエグみが出やすいので、三日月形にライムをカットしたら、軸を切り落とします。

この作業をするだけでモヒートの味わいに差が出てきます。

 

②フレッシュのミントを10枚ほど入れる。

 

ポイント

できればミントの「茎」の部分をとって「葉」だけを入れるようにしましょう。

ミントの茎はエグミが出やすいので除いてあげると上品な味わいに仕上がります。

 

③ホワイトラムを30mlとシロップを2tsp入れる。

 

ポイント

スタンダードは30mlですが、お好みで40~45mlいれてもOK。

弱めに仕上げたい方は15ml程でもおいしく仕上がります。

シロップはさとうきび100%使用の濃厚なシロップをオススメします。三温糖や黒砂糖もミントとの相性はよいです。

 

④ペストルでミントとライムを潰して、ホワイトラムと馴染ませる。

 

ポイント

あまり強く潰しすぎず、少しだけ押すようなニュアンスで。

ホワイトラムにミントのエキスとライムの果汁の風味を馴染ませるイメージで、あくまでも優しくつぶしていきます。

 

⑤クラッシュアイスをグラスに入れていく。

 

ポイント

自宅だと細かい氷は作りにくいと思いますが、コンビニやスーパーにもクラッシュアイスは売っているので、モヒート用に用意しておきましょう。

 

⑥炭酸をアップする。

 

ポイント

炭酸の泡が抜けないように、グラスのフチに沿って静かに注ぎ入れます。

モヒートは炭酸が抜けやすいカクテルなので、強炭酸のソーダがあれば、なお良いでしょう。

 

⑦ストローを2本挿した後に、ミントを飾る。

 

ポイント

ストローを2本、グラスの脇にさして、フレッシュのミントをグラスの表面に飾ります。

この際に手のひらでミントを包み、2、3回手を叩くようにしてミントを優しく潰しましょう。

この作業をするだけでミントの爽やかなアロマが強く広がります。

 

ストローを2本差す理由

「恋人と仲良く分けるため」や「お箸代わりにしてミントを食べるため」などさまざまな理由が憶測されます。

しかし、ストローを2本差す本当の理由は、「氷やミントが片方のストローの中に入って詰まってしまったときの保険」です。

ただ、マドラー代わりにストローを2本使って混ぜたほうが効率よく混ぜられますし、2本使って吸い上げたほうがミントの清涼感をより強く感じられるなどのメリットもあります。

 

ノンアルコールモヒートの作り方

基本的には上記のレシピからホワイトラムを抜いて作れば完成です。

味わいに深みをもたせたい場合は、ライム果汁やシロップの量を多めにして作ります。

コクのあるノンアルコールモヒートに仕上がってより美味しく感じられます。

 

モヒートにおすすめのラム

バカルディホワイトラム

バカルディ・スペリオール(ホワイト)

最大の出荷量を誇る世界的にも知名度ナンバーワンのラムブランド。

どこのバーにも置いてあるラムで、カクテルベースの基本となるワールドスタンダードなラムです。

 

バカルディ クラシックカクテルズ モヒート

ラム バカルディ クラシックカクテル モヒート

ライムやミントのフレーバーをラムの中に入れた「モヒート専用のラム」です。

この「バカルディ クラシックカクテルズ モヒート」と、炭酸を割れば即席のモヒートが完成!

度数は18%なので、度数が強いお酒が好きな方におすすめです。

 

ハバナクラブ3年

ハバナクラブ ライト<3年> 40度

3年間の樽熟成を経て世界にリリースされるキューバ産のラム。

前述したモヒートの名店、「ラ・ボデギータ」も、このハバナクラブ3年を使ってモヒートを作っています。コクのあるドライな味わいでモヒートにピッタリです。

 

モヒート用のミント

スペアミント

モヒートを作る際のミントはお好みで決めていただいて結構ですが、世界的にはスペアミントが主流。

葉っぱが肉厚でサイズ感も大きく、クセのないフレッシュな香りが特徴です。

本場のキューバで使われる「イエルバ・ブエナ」というミントが、スペアミントに近いミントなので、まずはスペアミントで作ってみることをオススメします。

 

ペパーミント

こちらはスペアミントに比べると葉が小さいですが、メントールの香りが強く、より清涼感のあるすっきりしたモヒートを作ることができます。

やや野性味を感じるワイルドな味わいが根強い人気です。

ただ、ペパーミントは乾燥させたり、精油として使われることが多いので、生で使うのには不向きかもしれません。

 

モヒートに使うシロップ

ドーバー カナデュ カリブ(Dover CANADOU Calib)

ドーバー カナデュ カリブ

フランスが原産のサトウキビの天然の甘みを生かした濃厚なシロップ。

世界中のバーテンダーから支持を集めているシロップです。

一本持っておくだけで様々なカクテルに使えますし、お菓子作りやコーヒーに入れても美味しいです。

コーヒーに入れるポーションシロップとは段違いの美味しさなので、とてもオススメです。常温保存可能なのも嬉しいポイント。

 

モナン モヒートミント シロップ( MONIN Mojito Mint )

モナン モヒート ミント シロップ

清涼感のあるミントと爽やかなライムの香りをシロップにミックスしたモヒート専用のシロップです。

このシロップを使ってモヒートを作ると味わいに奥行きがでてより美味しいモヒートに仕上がります。その他お菓子作りにも使えますので、モヒート以外の用途もたくさんあります。

 
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ソーダ割やトニック割、スプモーニ風のアレンジ等様々な楽しみ方で、CBDを体験いただけます。

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「寝る前に飲む一杯を探している」

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モヒートの美味しい飲み方!アレンジレシピをご紹介

モヒートはフルーツやリキュールを加えることによってさまざまなバリエーションが楽しめるカクテルです。

ここでは筆者が実際にバーでアレンジしていたレシピをご紹介します。

 

ティフィンモヒート

「ティフィン」という紅茶のリキュールを使ったモヒートです。

通常のレシピにティフィンリキュールを20ml入れるだけ。

アールグレイやダージリンの茶葉をラムに漬け込んで「紅茶フレーバー」のラムを事前に作っておくと、紅茶由来のアロマがより感じられて美味しく仕上がります。

 

キウィのモヒート

キウィフルーツをダイスカットしてモヒートに入れます。

キウィリキュールを20ml入れてマドラーで潰せば完成。キウィのつぶつぶ感と酸味が楽しめる爽快なカクテルです。

 

パッソアモヒート

通常のモヒートにパッソアというパッションフルーツのリキュールを20ml入れれば完成。

パイナップルやオレンジを飾れば、南国のビーチにいるかのような豪華なカクテルに早変わり。

見た目もピンク色で女性に人気のカクテルができあがります。

 

グレープフルーツモヒート

ライムのかわりにグレープフルーツを皮をむいてたっぷりと入れます。

そこにシュペヒトパンプルムーゼというグレープフルーツリキュールを20ml入れれば完成です。

グレープフルーツの果肉感を存分に味わえるカクテルです。

 

大葉のモヒート

ミントのかわりにジャパニーズミントと呼ばれる大葉を使った和風モヒート。

大葉独特の日本人好みの香りが口いっぱいに広がります。

大葉の葉は大きいので、予め細かめにしてから入れるのがオススメ。

大葉をそのまま飲んでしまえるぐらい口当たりが良いので、身体に良いカクテルに仕上がります。

 

パクチーモヒート

ミントのかわりにパクチーを入れるモヒート。

東南アジアのエキゾチックかつワイルドな雰囲気を味わえるカクテルです。

ライムを少し多めに入れるのがコツ。パクチー好きな方は必見です。

 

チアシードのモヒート

女性に人気の「チアシード」をモヒートに入れた健康的なカクテル。

チアシードのつぶつぶ感がたまらなく美味しいです。

これもスタンダードなレシピにチアシードを入れるだけなので是非試してみてください。

 

すぐ飲みたいときはコレ!市販のおすすめモヒート

キリン 旅する氷結 カリビアンモヒート

キリン 旅する氷結 カリビアンモヒート 

ライムとミントの爽快さ、清涼感をしっかりと再現しています。

クリアな飲み心地で暑い夏にはピッタリ。アルコール度数も4%と非常に飲みやすい仕上がりになっています。

 

モヒート オリジナル 瓶

モヒート オリジナル 瓶

イギリスで作られた瓶から直接飲めるモヒート。

甘めの仕上がりなので、「ドライな辛口!」というよりは甘めのカクテルが好きな人にオススメです。

アルコール度数も4%と低めなので、幅広い層に人気の一本になります。

 

 

さいごに

モヒートはライムとフレッシュミントを使った爽快なカクテルで、暑い夏にはピッタリの飲み物です。

また、アレンジのバリエーションがとても豊富なので、材料を変えてみたり、フローズンスタイルにしてみたりして、自分好みのモヒートを作ってみてください。

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