【ソムリエ執筆】ペトリュスとは?味わい、高額な理由の解説から、値段、当たり年まで紹介!

2019/08/27
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超高級で偉大なボルドーワインといえば、シャトー・ペトリュス!

メルローから生み出される極上の赤ワインとして、愛好家のみならず誰もが一度は飲んでみたと憧れるワインです。

今日はそのシャトー・ペトリュスについて、人気の秘密や歴史、その魅力や味わいついて、分かりやすく解説いたします。

記事の執筆者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

ペトリュスとは

シャトー・ペトリュスは、ボルドー地方右岸のポムロールに位置するシャトーです。

ロマネ・コンティと並んで世界で最も希少価値の高いワインです。

高価なワインのひとつであり、高い物では100万円を超えます。

ロバート・パーカー氏が「ペトリュスはもはや神話の象徴だ。」と述べたことは非常に有名で、何度もパーカーポイント100点満点を獲得しています。

 

ペトリュスの人気の秘密と高額な理由

特殊で珍しい土壌の恩恵

シャトー・ペトリュスが所有する畑は、ポムロールで最も高い場所にあります。

他のシャトー所有の畑とは異なり、黒粘土と呼ばれる膨潤性のある特殊な土壌に恵まれており、小石なども混ざっていないことから、メルローの栽培に非常に適しています。

バランス良く水分調整を行える土壌により、ブドウは完璧な状態まで成熟する事が出来ます。

恵まれた土壌の恩恵を受けて、ペトリュスは異彩を放つ高品質なワインに仕上がるのです。

 

極端に少ない生産量

シャトー・ペトリュスの生産量は、作柄によって異なるものの年間約5万本ほどしかありません。

例えば五大シャトーであるシャトー・マルゴーの年間生産量は35万本ほどなので、それと比較しても極端に生産量が少ないことがわかります。

 

品質向上のために行うグリーンハーベスト

ペトリュスでは、まだ緑で小さいブドウを摘果し、残ったブドウにエネルギーを注ぎ込ませる「グリーンハーベスト」を行います。

これにより残ったブドウが格段に良く熟し、奥行きのある深い味わいになります。

非常に小さな畑でありながら、更に収量を減らして品質の良いブドウだけを厳選し、クオリティの高いワインを造っているのです。

 

ペトリュスの歴史

ペトリュスの歴史は9世紀まで遡り、その頃のシャトー所有者はアルノー家でした。

そのため、当時はシャトー ペトリュス アルノーというワイン名だったようです。

1925年になりエドモンド・ルバがペトリュスの株式を購入し始めて、その後単独でシャトーオーナーとなります。

女性ならではの品質への細やかな気配りから評価はどんどん高まり、メドックの格付け1級シャトー以上の価格で取り引きされるようになります。

パリを始め多くの名門レストランでオンリストされ、瞬く間に世界で最も品質の高いワインのひとつとして賞賛される事となりました。

エドモンド・ルパの他界後、1947年から販売を任されていたムエックス社が株式を買い始めて、2009年にはシャトーの単独オーナーとなります。

 

ペトリュスの味わい

ブドウ品種

ペトリュスに使用されている品種は、メルローとカベルネ・フランです。

セパージュの比率はヴィンテージごとに異なります。

基本はメルロー95%、カベルネフラン5%ですが、近年はメルロー100%で造る年も増えてきています。

 

味わい

先にご説明した通り、ペトリュスの畑だけが黒粘土と呼ばれる特殊な土壌に恵まれています。

これがメルローに最適であり、他の追随を許さないほど個性的で複雑みを兼ね備えたワインに仕上がっている理由です。

ペトリュスは力強くふくよかなボディでありながら、円熟みもあるエレガントな印象です。

メルロー主体ですが、カベルネ・ソーヴィニヨンを思わせる力強さや複雑みは、他のメルロー主体のワインと一線を画しています。

熟成が進むに連れて、なめし革や湿った土、トリュフなどの官能的な香りへと変化していきます。

パワフルなボディと果実の凝縮感は衰えを知らず、タンニンはよりまろやかになっていきます。

 

ペトリュスの価格

ペトリュスの相場と最安値・最高値

一般的なサイズ(750ml)での相場は、50万円~80万円ほです。

最安値は、30万円です。

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最高値は、ヴィンテージ1961年のもので、なんと300万円超です!

>>ペトリュスの最高値をチェック

 

ペトリュスの当たり年

ペトリュスのおすすめの当たり年は以下です。

 

ペトリュスのグレートヴィンテージ
2018、2017、2016、2015、2014、2012、2010、2009、2008、2006、2005、2001、2000、1998、1995、1990、1989、1982、1975

 

 特に秀逸なのが、1990、1982、2000です。

シャトー・ペトリュス 1990

ペトリュス 1990

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス、ボルドー

1990年はヨーロッパ全体として見ても大変作柄の良かった年です。

ペトリュスも非常に素晴らしい仕上がりで、パーカーポイント100点を獲得しています。

これはロバートパーカー氏が2度試飲をして2度とも100点を付けているので、ずば抜けて秀逸なヴィンテージである事が分かります。

果実味とタンニンを豊富に含んでいるため、30年以上熟成させようやく愉しめる秀逸な仕上がりです。

 

シャトー・ペトリュス 1982

ペトリュス 1982


1982年のボルドーは、8月は比較的涼しかったものの、7月と9月は畑が焼け付くような猛暑でした。この暑さに耐えたブドウは、糖度が極限まで上がり、見事なまでに完熟しました。

ペトリュスも感動を覚えるほどの秀逸な出来で、果実の凝縮感が素晴らしい超長期熟成のポテンシャルを持ったワインに仕上がっています。

シルクのようなタンニンが特徴的、いま正に飲み頃を迎えています。

 

シャトー・ペトリュス 2000

ペトリュス 2000

詳細情報
味わい:フルボディ
産地:フランス、ボルドー

ミレニアムヴィンテージの2000年、ボルドー地方は年間通して晴天に恵まれ、全ての地区で力強く長期熟成のポテンシャルに溢れるワインが造られました。

ペトリュスも大変濃厚で力強いタンニンにしっかりとした骨格のワインに仕上がっています。

非の打ち所のない完璧な出来は、もちろんパーカーポイント100点を獲得しています。

 

ナパヴァレーのペトリュス!?

ペトリュスのオーナーがナパヴァレーで手がけるドミナス!

シャトーペトリュスのオーナークリスチャン・ムエックス氏がナパヴァレーで手がけているのがドミナスエステートです。

しかもブドウ造りからボトリングまですべてをムエックス氏が手掛けているのです。

こちらはカベルネソーヴィニヨン主体ですが、シルキーなタンニンと滑らかな酸は非常にペトリュスと似た部分があり、ナパヴァレーのペトリュスとも言われています。

ドミナス カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー

詳細情報
産地:カリフォルニア、ナパ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン 86%、プティ・ヴェルド 7%、 カベルネ・フラン7%

ナパヴァレーの秀逸なワインは、果実味が爆発するような口当たりで、アルコール分を強く感じるタイプが多いですが、ドミナスはアロマが豊かで繊細な味わいが印象的です。

ペトリュスよりも華やかで官能的な香りを持ち、ペトリュスほど長く熟成させずに愉しめるところも魅力です。

 

ペトリュスまとめ

卓越を極めたメルローの最高峰、シャトー・ペトリュスについて解説いたしました。

ボルドーには世界に名を轟かせる素晴らしいクオリティのワインが多々ありますが、その中でもペトリュスは群を抜いて人気のあるワインです。

一生のうちで一度は飲んでみたい憧れのワインですね。

ペトリュスにはとてもじゃないけど手が届かない…と言う方も、ナパヴァレーのペトリュス「ドミナス」を堪能してみてはいかがでしょうか。

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