ロマネ・コンティとは?気になる価格、味、当たり年をソムリエが徹底解説!

2019/05/31
ブランド・銘柄一覧

ピノ・ノワールの最高峰であり世界一高いワインであるロマネ・コンティ。

ワインに詳しくない方でも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

今回は憧れのワイン、ロマネ・コンティの歴史、高額な理由、味わいを徹底解説いたします。

後半ではロマネコンティやDRCのワインと味わいの似たアイテムを特集しています。

記事の監修者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

ロマネ・コンティとは

ワインの名であり、畑の名前

ロマネ・コンティ(Romanée-conti)は、ブドウ畑の名前でありワイン名でもあります。

 

DRCとは?

よく「DRCロマネコンティ」という表記を見かけることがあるかと思います。

DRCは、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティの略で、ロマネ・コンティの畑を所有するワイン生産者です。

ロマネ・コンティの歴史

起源はローマ時代

その歴史は2000年以上、ローマ時代まで遡ります。

中世の頃は「サンヴィヴァン」という修道院が、ロマネ・コンティの畑を所有していたと言われています。

ロマネ・コンティの評価はその頃から高く、18世紀始めにはルイ14世が持病治癒のため毎日スプーン数杯のロマネ・コンティを飲んでいたという有名な逸話が有るほどです。

18世紀半ば、ロマネコンティの評価があまりに高いので、その畑を手に入れようと争いが勃発しました。結果コンティ家の王子ルイ・フランソワ1世がこの畑の所有者となりました。

 

DRC(ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ)としての歴史

1869年にジャックマリー・デュヴォー・ブロシェがロマネ・コンティの畑を買い取り、DRC(Domaine de la Romanée-Conti ) としてワイン造りを始めました。

その後1942年にDRCは法人となり、この時にアンリ・ルロワが経営権の半分を取得、ジャックマリー系ヴィレーヌ家とルロワ家とで共同経営を行う事となります。

1991年、アンリ・ルロワから共同経営権利を受け継いでいたラルービーズ・ルロワ(実娘)が撤退し、ドメーヌ・プリューレロックのアンリフレデリック ロックが引き継ぎました。

昨年ロック氏が逝去し、2019年1月彼のいとこでラルービーズ・ルロワの1人娘ペリーヌ・フェナルが共同経営者として就任しています。

 

ロマネ・コンティの価格

日本での相場

ロマネ・コンティの相場は、750ml(一般的なボトルサイズ)では、2,500,000円~4,000,000円です。

 

ロマネ・コンティの最安値と最高値

日本の市場で出回っている最安値、最高値をご紹介します。

正規の生産者ボトルでの最安値は、150万円前半です。※一般的なサイズである750mlです。

>>ロマネ・コンティ最安をチェック

 

最高値は、ヴィンテージ1978年のもので、600万円ほどです。※一般的なサイズである750mlです。

>>ロマネ・コンティ最高値をチェック

 

価格の違い

 

ロマネ・コンティの価格差は、ヴィンテージ「生産年」によるものが一番大きいです。

同じヴィンテージでも保存状態(箱無など)や並行輸入・正規ルートといった違いで価格差が生まれます。

 

ロマネコンティが高い理由

ロマネ・コンティが高額な理由は大きく3つあります。

極端に少ない生産量に世界中でヒートアップする争奪戦!

ブルゴーニュ地方の土壌は石灰岩質が特徴ですが、ロマネコンティの畑だけは粘土質が多く混じっています。これがピノ・ノワールの栽培に大きく影響しワインにふくよかさを与えます。

そんなロマネコンティの畑は1.8haという異常なほどの小ささです。そのブドウから造られるワインは年間たった6000〜7000本です。

素晴らしい品質とその希少性から、世界中の大富豪やセレブ達が競い合って買い求めるヒートアップした争奪戦となり、価格がどんどん高騰しまうのです。

 

ロマネコンティはDRCのモノポール、価格はドメーヌが自由に決められる

ロマネコンティのエチケットには、Monopoleという文字がボトルネックに貼られています。

モノポールは、その区域の畑を単独の生産者で所有しているという意味です。

ロマネコンティはDRCのモノポールなので競合は存在せず、価格は自由に決められるという利点があります。需要よりも供給量が極端に少ないため値段はどんどん高くなってしまうのです。

 

圧倒的な知名度とそれに胡座をかかずワインへの情熱を注ぐ!

ロマネコンティには圧倒的な知名度があり、それに比例して人気も衰えをしりません。

DRCは大変小さなドメーヌであり、完全ビオディナミ、少ない人数で大切にブドウを育てて最高品質のワインに仕上げるべく情熱を注いでいます。

ビオディナミで栽培されたブドウはその土地のテロワールをそのままあらわし、醸造も亜硫酸をほとんど使わずブ、ドウそのもののピュアな味わいを大切にしてワインが造られています。

 

ロマネコンティの味わい・特徴

ロマネ・コンティは美味しくない!?

巷の声で、ロマネコンティは全然美味しくない、水っぽく、パンチに欠ける、などと聞くことがあります。

それはなぜかと考えた時、理由はもしかしたら高いワインほど力強いフルボディで飲みごたえがあると勘違いしている方が多いのではないかという事です。

 

ピノ・ノワールの自然派ワイン

まず、ロマネコンティはピノ・ノワール100%の自然派ワインです。ピノノワールは軽やかで繊細な口当たりが特徴のミディアムボディです。

その最高峰と称されているのがロマネコンティであり、フルボディの典型であるカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインとはタイプが異なります。

 

味わいの特徴

ロマネ・コンティは、妖艶でエレガント、ピノノワールの味わいを全て凝縮したような風格ある味わいです。華やかで強いアロマはロマネ・コンティならでは、紅茶や土の香りなど複雑みもあり、官能的な余韻は非常に長く続きます。

熟成に伴い黒トリュフや、複雑な土やエキゾチックなニュアンスが加わり、より魅惑的な味わいへと変化していきます。

例えば、ボルドーのシャトー・オー・ブリオンと比較すれば、パンチに欠けると思う方もいるかもしれません。

しかし、自然派ワインを含めて多くのワインを味わい、品種ごと違いを舌で理解した上で、ロマネコンティを味わった時はきっと感動で言葉を失うほどです。

 

ロマネ・コンティの当たり年

おすすめのグッドヴィンテージは以下になります。

2010年、2009年、2005年、2003年、1999年、1990年 1985年、1978年、1976年、1971年、1945年

特に素晴らしいのが、1945年、2005年、1990年です。

 

ロマネ・コンティ 1945年

ヴィンテージ 1945

330,000,000円 (税込)

詳細情報
3000ml

終戦の年で608本のみの生産、20世紀で最高ヴィンテージ!

1945年は戦争で大混乱している中、稀に見る素晴らしい天気に恵まれて特に高品質なワインが出来た年でした。

戦時中はヨーロッパ各地で壊滅的なフィロキセラの被害がありロマネコンティの畑でもその被害は深刻でした。1946年から生産をストップして大規模な植え替えを行なっているので、1945年ヴィンテージは元々の樹からオリジナルテイストのロマネコンティを味わえる最後のヴィンテージとなります。

生産された本数は極端に少なく、今までのオークションでも異常な高値が付いたのはこのヴィンテージです。

 

ロマネ・コンティ 2005年

ヴィンテージ 2005


パーカーポイント100点!21世紀で最高ヴィンテージ!      ※2019年現在

2005年は、ピノノワールの作柄が非の打ち所がない伝説的に優れた年だと言われています。

2005年ロマネコンティもまた、近年稀に見る高評価、ロバートパーカー氏は100点をつけています。そのほか世界的に影響のあるワイン評論家たちから記録的に高い評価を得ています。

予想をはるかに超える長期熟成のポテンシャルを秘めた素晴らしいヴィンテージ、既に入手困難で希少価値はどんどん上がっています。

 

ロマネ・コンティ 1990年

ヴィンテージ 1990

3,250,000円 (税抜)

詳細情報
750ml

天候に恵まれ果実の凝縮感溢れる味わい!

ブルゴーニュで最高の気候条件が重なった1990年、例年より温暖な冬から乾燥した春、気温が上がった夏にブドウはしっかりと完熟しました。

糖分をしっかり含んだブドウから出来たロマネコンティは果実の凝縮感に溢れる仕上がりとなりました。こちらはロバートパーカー氏が98点をつけており、オークションでも超高値で取り引きされています。

 

DRCの白ワイン・モンラッシェ

 

DRCモンラッシェとは

DRCが造る唯一の白ワインがモンラッシェです。

生産量はロマネ・コンティの半分

DRC所有の畑はなんと0.67haと極小で生産量は年間約2700本のみ、これはなんとロマネコンティの半分以下です。

希少価値はロマネコンティの倍以上、幻のシャルドネは世界で最も優れた高価な白ワインとして、称賛され続けています。

 

モンラッシェの評価

ほかの造り手のモンラッシェと比較しても、果実の凝縮感やブドウそのものの優しい甘さが突出しており、果てしなく豊かで高貴な味わいに度肝を抜かれます。

ロバート・パーカー氏に「気絶するほど素晴らしい辛口ワイン」と言わしめた、神がかった1本です。

DRCモンラッシェの価格

DRC モンラッシェ


相場は120万前後です。最安値は、並行輸入品などで60万円~です。最高値は、130万~140万円ほどになります。
 

 ロマネ・コンティに似たワイン特集 

DRCの他のワイン

ロマネコンティには手が届かないけれど、DRCのワインを購入してみたいと思った方も多いかと思います。現在のDRCのグランクリュは以下のとおりです。

コルトン(CORTON )、エシェゾー(ECHEZEAUX)、グランエシェゾー(GRANDS-ECHEZEAUX)、ラターシュ(LA TACHE)、リシュブール(RICHEBOURG)、ロマネサンヴィヴァン(ROMANEE-SAINT-VIVANT)、そしてさきほどご紹介したモンラッシェです。

味わいとして、ロマネコンティに一番近いのはラターシュです。

また大変希少ですが、フィーヌやマールも生産しています。

 

DRCのワインも簡単に入手出来るような価格ではなく、もっとリーズナブルにDRCのワインを愉しみたい、そんな皆さんのために、ロマネコンティに似た味わいやDRCのクローンを使用したワインなど、DRCに関連したおすすめワインをご紹介いたします。

 

プリューレロック ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ

ドメーヌ・プリューレ・ロック ヴォーヌ・ロマネ 1er レ・スショ

24,948円 (税込)

詳細情報

ロマネコンティと同じ村、DRC共同経営者が手がける究極のビオ

ドメーヌプリューレロックは、アンリフレデリック ロック氏が1988年に創立したドメーヌです。ロック氏は1992年からDRCの共同経営者としても活躍していました。

DRC同様ブドウの品質を重要視し無農薬で栽培、収穫は全て手摘みの上さらに選果を厳しく行います。醸造は伝統手法を守りノンフィルターでボトリング、酸化防止剤は一切使用しません。

2つの特級畑に挟まれた最高品質の1級畑レ・スショは、ロマネサンヴィヴァンとクロサンドニの2つの素晴らしいグランクリュに挟まれており、DRC エシェゾーの一部と隣接しています。

ベリー系果実やバラの花を思わせる可憐な香りに非常にピュアで凝縮感があり滑らかな口当たりが特徴です。

 

コールドストリームヒルズ ピノ・ノワール リザーブ

コールドストリーム ヒルズ ピノ ノワール リザーヴ

12,744円 (税込)

詳細情報
産地:オーストラリア、ヴィクトリア
品種:ピノノワール

 

漫画 新ソムリエ瞬ワインにて、ロマネコンティを超える極上のピノとして登場!オーストラリアのロマネコンティと呼ばれる

ワイン評論家のジェィムズ・ハリディ氏が1985年に創立したワイナリーです。

オーストラリアのピノノワールにおける最高峰の造り手として世界的に有名です。

評論誌『The World of Fine Wine』の編集者、ニールベケット氏監修の「死ぬ前に飲むべき1001ワイン」でも紹介され、「オーストラリア産ピノノワールの良さを最大限発揮した正真正銘の逸品」と絶賛されています。

ヤラヴァレーのピノノワール100%、フレンチオーク熟成にて造られるハイクラスのワインはロマネコンティのように長期熟成を待たずして、若いうちからも愉しめる親しみやすさも人気のひとつです。

 

 ドメーヌデュグランクレス コルビエール アダージオ ルージュ

ドメーヌ・デュ・グラン・クレス コルビエール アダージオ クラシック ルージュ

2,754円 (税込)

詳細情報
産地:フランス
品種:シラー50%、グルナッシュ40%、サンソー10%

元DRCの栽培責任者が造る!!!コスパ最強南仏ワイン

ドメーヌグランクレスは、DRCの醸造と栽培に携わっていたエルヴェ ルフェレール氏が設立したワイナリーです。

ロマネコンティ同様、骨格がしっかりしているのにエレガントで優しいワインを造れるテロワールを探し求めて自ら歩き続け、探しあてた場所でスタートしました。

セパージュの比率はヴィンテージごとに若干異なり、シラー60%程度にグルナッシュと サンソー のブレンドですが、まるでピノノワール100%のようにエレガントな仕上がりです。醸造にはなんとシャトーマルゴーが使用した最高級のオーク樽を使用しています!樽由来の高貴な香りが素晴らしい南仏ロマネコンティはコスパ最高です。

EU圏内以外に輸出される事が少ないため、日本では入手困難です。

 

ドメーヌセリーヌエヴァンスタッド リザーヴ  ピノノワール

ドメーヌ・セリーヌ ピノノワール ”エヴァンスタッド・リザーヴ” ウィラメットヴァレー

12,054円 (税込)

詳細情報
度数:14.2 %
味わい:ミディアムボディ
産地:アメリカ、オレゴン
品種:ピノノワール

ブラインドティスティングでDRCに勝った驚愕のオレゴンワイン!!

2004年に、全米のトップソムリエやインポーター、ワイン関連会社などワインのスペシャリストを集めて開催されたオレゴンピノキャンプ。

そこでのブラインドティスティングにて、DRCのワインを押しのけて圧勝したのがこちらのピノ・ノワールです。

各評論家からも高評価で、ワインスペクテイター誌が発表する2013年TOP100ワインにて第3位、ピノノワール部門では第1位に輝いています。

イチゴやラズベリー、アメリカンチェリーなど豊富な果実味に上質で滑らから口当たりに穏やかなタンニンと非常に長い余韻が印象的な麗しいワインです。

 

アタランギ ピノ・ノワール

アタ・ランギ ピノノワール

9,266円 (税込)

詳細情報
度数:13.5 %
味わい:ミディアムフルボディ
産地:アメリカ、カリフォルニア
品種:ピノノワール

ロマネコンティのクローンから造られるニュージーランド最高峰

ニュージーランドの北島にあるマーティンボロー地区 、こちらは世界的に知られたピノノワールの銘醸地で中でも群を抜いて最高峰に君臨するのがアタランギです。

そのピノノワールはロマネコンティのクローン、すなわちロマネコンティと全く同じ樹のブドウから造られています。

ロンドンで開催される世界最大級のワインコンテスト、「インターナショナル・ワイン&スピリッツ・コンペティション」で、最優秀ピノノワール・トロフィーをなんと3度も受賞しています。

これはもちろん、名だたるブルゴーニュワインを押しのけて世界一のピノノワールとして評価された事になります。有名評論家たちも大変高く評価しており、強さと独特の複雑さ、シルクのような滑らかさと上品さとを兼ね備えた、正しくロマネコンティに匹敵する味わいです。

 

ピーターマイケル ムーランルージュ

ピーター・マイケル ピノ・ノワール ル・ムーラン・ルージュ

22,464円 (税込)

詳細情報
産地:アメリカ、カリフォルニア
品種:ピノノワール

圧巻のピノ・ノワールはDRCラターシュのクローン!

カリフォルニアのラターシュと呼ばれるピゾーニ畑、実際にDRCラターシュのクローンが植えられています。ピゾーニ畑からのピノノワールはカリフォルニアのみならずブルゴーニュをも上回る高評価を受けています。

ムーラン ルージュはそのピゾーニ畑のピノノワール100%です。

ブラックチェリー、ラズベリー、ラベンダーのようなアロマにリコリスや春のお花畑を思わせるニュアンスも加わり、口に含むとゴージャスで伸びのある果実の凝縮感が感じられます。エレガントなタンニンに穏やかでキレイな酸、心地よく長い余韻はDRCラターシュのように官能的で力強い圧巻のピノノワールです。

 

ロマネ・コンティまとめ

ロマネ・コンティの歴史・味わいから、価格、当たり年までご紹介してきました。100万円を簡単に超えるワインなので、そう簡単に飲む機会がないですよね。

そんな方は、ぜひソムリエおすすめのロマネ・コンティに似たワインをお試しください。

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