【ソムリエ監修】フォンタナフレッダとは?ワイナリーのこだわり、人気5銘柄の特徴を解説

2018/11/13 イタリア

 

フォンタナフレッダは、王のワインと言われるイタリアワイン「バローロ」の代表的造り手で、世界にその名を広めた名門ワイナリーです。バローロだけでなく、ピエモンテの銘醸地で造られたフォンタナフレッダのワインは品質の高いものばかり。一度は味わいたい逸品が揃っています。

そこで今回はフォンタナフレッダのワインにスポットをあて、その特徴や選び方とともに、厳選したラインナップをお伝えしましょう。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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フォンタナフレッダのワインとは

フォンタナフレッダは1878年、イタリアのピエモンテ州で設立されたワイナリーです。

その歴史は古く、イタリアの初代国王ヴィットリオ・エマヌエーレⅡ世の息子が、その所有地を譲り受けてワイン造りが始まりました。その後、1世紀以上にわたりバローロを造り続け、バローロの名声を世界的に広めたのです。

2009年には、ワイナリー設立時のブランド「ミラフィオーレ」が復活。19世紀創業時の畑のブドウを、当時の伝統的な方法で醸造したクラシックなワインを通して、伝統の重要さを再認識・再評価するというプロジェクトが開始されました。

フォンタナフレッダのワインの特徴

フォンタナフレッダは銘醸地として知られるバローロ、バルバレスコなどのランゲエリアを中心に、100ヘクタールのブドウ畑を所有。毎年厳選される契約農家からのブドウと合わせて、年間750万本ものワインを造りだしています。

また、フォンタナフレッダの畑では、すべてクリーンなブドウを造ることを目的とした「ビオ・ナチュラルプロジェクト」を実施。肥料、除草剤、二酸化硫黄の使用数値をピエモンテ州で定められている基準よりも低く抑える取り組みを行っています。

フォンタナフレッダのワインのラインナップ

フォンタナフレッダのラインナップを、種類、品種、クラスごとに紹介します。

種類

赤ワイン

赤ワインはバルベーラを使ったカジュアルなテーブルワインから、バローロ、バルバレスコという高級ワインまで揃っています。

日常的に楽しみたいときは、軽めで爽やかな味わいのバルベーラをチョイス。特別な日や週末のゆっくりした時間には、バローロやバルバレスコの重厚な味わいを楽しんでみましょう。

白ワイン

フォンタナフレッダの白ワインは、アルネイスやガヴィというピエモンテを代表する品種を使ったものと、シャルドネを使って熟成させた辛口の3種類が造られています。

優美で繊細な味わいのアルネイス、コクのあるガヴィ、小樽熟成で深みのある味わいのシャルドネと、お好みに合わせて選ぶことができます。

爽やかな香り スパークリングワイン

フォンタナフレッダでは、モスカートを原料にした甘口のスプマンテが生産されています。アルコール度数が低く、女性やワインが苦手な人でも飲みやすいスパークリングワイン。

デザートに合わせて楽しむことができますし、またクリスマスを始め、パーティーの場を華やかにする1本です。

使われているブドウ品種

ネッビオーロ

ネッビオーロは、主にイタリア北部のピエモンテ州を代表する品種です。気候条件や土壌への適応が難しい品種で、ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴァッレ・ダオスタ州以外ではほとんど栽培されていません。

単一品種で使われることが多く、イタリアを代表する高級ワイン、バローロやバルバレスコなどに用いられています。

濃い赤色が特徴で、若いうちは酸味やタンニンの強いワインになりますが、樽熟成させることで深い味わいの高級ワインに仕上がります。

バルベーラ

ピエモンテ州で主に生産されている品種です。収穫量が多く、比較的安価なワインに使われています。色が濃く、タンニンが控えめで酸味が強いが特徴。イタリアではネッビオーロとブレンドされることも多い品種です。

軽くて酸味の強いワインから、オーク樽で長期熟成したパワフルで濃厚なものまで、さまざまなスタイルのワインが生産されています。

フォンタナフレッダでは、比較的リーズナブルなテーブルワインに使用されています。

アルネイス

ピエモンテ州のロエロ原産の品種で、ロエロ地方のDOPに指定されています。古くはネッビオーロのタンニンを和らげるために混醸用に使われていたこともあります。

ほのかな洋梨やアプリコット、アーモンドなど香りで、酸が少なめという特徴があります。軽めでフルーティーな香りのワインから、樽で熟成したフルボディのタイプまで、幅広いタイプのワインが造られています。

クラスで選ぶ

ワインの王様 バローロ

フォンタナフレッダはバローロの醸造量No.1の造り手とされています。

バローロといえば凝縮感のある力強いワインという印象がありますが、フォンタナフレッダのバローロは大樽を使う伝統的な製法で、老舗ならではの奥ゆかしい味わいが特徴です。強い樽の香りは影を潜め、完熟したプラムやスミレ、スパイスなどのネッビオーロらしい香りが際立っています。

大樽熟成らしい、おおらかさと慎しやかな印象を兼ね備えた味わい。フルボディながらも柔らかさと滑らかなタンニンが魅力的です。

ワインの女王 バルバレスコ

バルバレスコはバローロと同じネッビオーロを原料にしていますが、バローロに比べてやや短めの熟成期間で造られています。

ステンレスタンク内で発酵させる間にルモンタージュ(ワインを循環させる醸造方法)を行い、ネッビオーロのタンニンや色素、アロマを最大限に引き出しています。小樽(バリック)と大樽で1年間、さらに1年間の瓶内熟成を経てリリース。

果実味豊かで凝縮した、まろやかな味わいのフルボディに仕上がっています。

ソムリエ厳選!フォンタナフレッダのワイン5選

フォンタナフレッダのワインの中でも、選りすぐったラインナップをご紹介します。

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日常使いにおすすめ!フォンタナフレッダ2選

気軽に飲める赤!

フォンタナフレッダ バルベーラ・ダルバ

詳細情報
アルコール度数 13 %
ボディー  ミディアムボディ
原産国名 イタリア
メーカー名 モンテ物産

飲み飽きない美味しさ

フレッシュな酸が特徴のバルベーラを使ったカジュアルな赤ワインです。

やや青みを帯びた赤紫色で、花やフルーツのブーケ。ほんのりスパイシーな香りも感じられます。豊かな果実味があり、爽やかな印象。辛口でベルベットのような口当たりの余韻の長い味わいが特徴的です。

心地よい酸は料理の味を引き立て、毎日の食卓を華やかに彩ります。テーブルワインに、ぜひどうぞ。

 

軽やかな白!

フォンタナフレッダ ロエロ・アルネイス

詳細情報
アルコール度数 12 %
味わい  辛口
原産国名 イタリア
メーカー名   モンテ物産

繊細で爽やか

近年、ピエモンテ州の代表的な白ワインのひとつとして人気の高いアルネイスを使用しています。優美で繊細な味わいが特徴。

トロピカルフルーツや熟した洋ナシ、アカシアのハチミツのような香り。柔らかくて口当たりがよい、爽やかな味わいです。

食前酒としても、軽いお料理と合わせても楽しめるでしょう。

お祝いにはスパークリング!

甘口で飲みやすいスプマンテ!

フォンタナフレッダ アスティ スプマンテ

詳細情報
アルコール度数 6.5 %
味わい  甘口
原産国名 イタリア
メーカー名   モンテ物産

パーティーの主役

モスカートから造られる甘口のスプマンテです。

アルコール度数が低く、フレッシュなマスカットの香りと甘く爽やかな飲み口。どんなデザートにもよく合うでしょう。パネットーネとスプマンテの組み合わせは、イタリアのクリスマスの夜の定番。パーティーの主役になる1本です。

 

プレゼントにはコレ!ハイクラスワイン2選

まろやかな味わいのバローロ

フォンタナフレッダ バローロ セッラルンガ・ダルバ

詳細情報
アルコール度数 14 %
ボディー  フルボディ
原産国名 イタリア
メーカー名 モンテ物産

洗練された味わい

フォンタナフレッダの本拠地であるセッラルンガ・ダルバ村で生み出されたバローロです。標高300~400mの丘の最高立地にある畑で収穫されたネッビオーロを使用。

オーク樽で24ヶ月熟成したのちに最低12ヶ月瓶熟成という、3年以上の熟成を経ています。洗練され、しっかりとしたストラクチャーを持ち、安定した品質を誇るワインです。

干したバラやスミレ、チェリーの香りに、スパイスなどのニュアンス。上質な酸とタンニンが融合し、余韻の長いエレガントな逸品です。

記念日に添えるとっておきの1本や、大切な来客へのおもてなしに。極上の味わいをご堪能ください。

 

凝縮した果実味 バルバレスコ

フォンタナフレッダ コステ・ルビン バルバレスコ

詳細情報
アルコール度数 14 %
ボディー  フルボディ
原産国名 イタリア
メーカー名 モンテ物産
果実 %     ネッビオーロ

イタリアワインの王様バローロと同じくネッビオーロから造られる、イタリアワインの女王がバルバレスコです。

ガーネットを帯びた、輝きのあるルビー色。熟したプラムやベリーの香りに、リコリスやシナモンのニュアンスも感じられます。力強いタンニンと濃縮した果実味が広がる、フルボディの赤ワインです。

 

フォンタナフレッダまとめ

フォンタナフレッダのワインをご紹介しました。イタリア屈指の銘醸地で造られたワインは、どれも素晴らしい味わいです。

とくにバローロやバルバレスコは、一度は試したい最高の逸品。一方リーズナブルなワインもたくさんあるので、初めての人はそちらから試すのもいいでしょう。

伝統的な製造方法に取り組みつつ、「ビオ・ナチュラルプロジェクト」も実行するフォンタナフレッダ。その進化は、これからますます目が離せません。

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