【ソムリエ監修】ワインメーカー「カステル」の特徴を解説!ワインの味わいも種類別にご紹介

2018/11/28 フランス


ワイン業界で「カステル(CASTEL)」と言えば、フランスワインの生産、販売量で世界No.1を誇るフランスの大手ワインメーカー。

ボルドーやプロヴァンス、ランドック、ロワールといった地方に数々のシャトーやドメーヌを所有していて、デイリーワインから、カルトワインまで様々なワインを生産しています。

今回は、リーズナブルでも高品質なワインを提供し、世界中で愛されているカステルのワインについて紹介していきます。

初心者でも質の高さを楽しめる、厳選のワインも紹介しますのでお楽しみに。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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カステルとは

カステルは1946年に、ブドウ栽培を行う家族の元で育った9人兄弟姉妹によってボルドーに設立された会社です。

良質なブドウを農家から購入してワインを造ったり、契約したワイン農家で出来たワインを購入し、それを販売するいわゆる「ネゴシアン」スタイルといわれるビジネスで大きくなっていきました。

現在では、130カ国以上でワインの販売を行う会社に成長し、フランスワインの生産・販売では世界No.1になっています。

日本にもカステルの支社があり、良質なワインを提供しています。

カステルのワインの特徴

カステルのワインは、契約したブドウ農家から品質の良いブドウを買い取り、それぞれのテロワール(土壌)の特徴を生かしたワインを生産しています。

伝統的な技術、そしてエスプリ(精神)を重んじながらも、時代の背景や流れにあった最先端技術を取り入れ、高品質ながらも価格を抑えた事で、その人気は不動のものとなりました。

多くの良質なワインを、日本を含め世界的に輸出しており、高品質な上にリーズナブルなものが多いため人気があります。

カステルのワインの種類

カステルブランドのワインは、赤と白どちらのワインもバラエティ豊かで、様々な味わいのワインを楽しむことができます。

赤ワイン

カステルは、フランス全土に数多くのワイナリーを抱えているので、その生産地で栽培された様々なブドウ品種のワインを楽しむことができます。

中でもおすすめは、やはりボルドーの赤ワインです。非常に良質なカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロが主体の赤ワインは、上品な味わいのフルボディが目白押し。

ワイン初心者でも、伝統的なボルドーの赤ワインの味わいをリーズナブルに楽しむことができます。

白ワイン

赤ワイン同様、様々な味わいの白ワインを楽しむ事ができますが、全体的に見るとシャルドネやソーヴィニヨン・ブランが主体のものが多く、人気の高い辛口の白ワインの種類が豊富なのが特徴です。

カジュアルなテーブルワインから、熟成させた複雑で深みのある味わいの高級な白ワインまで、幅広いラインナップの白ワインを選ぶことができます。

また味わいの種類の多さから、色々な料理と組み合わせることができるのも魅力の一つです。

カステルのおすすめワイン4選

高品質ながら非常にリーズナブル、そして豊富なラインナップのカステルブランドのワインは、様々なシーンで使い分けることができます。

その中でもおすすめのワインをいくつか紹介します。

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赤ワイン

地理的表示のないワインのなかで最も売れているブランド

バロン ド レスタック ボルドー ルージュ

詳細情報
ボディー  ミディアムボディ
原産国名 フランス
メーカー名 カステル・フレール
果実 %     カベルネソーヴィニヨン、メルロー

アペリティフ(食前酒)でも楽しめるカジュアルな赤ワイン

フランスではワインの品質保護を目的とした法律があり、「AOP(原産地名称保護)」、「IGP(地理的表示保護)」、「Vin de Table(テーブルワイン)」の3つに階級が分かれています。

そのなかで、「Vin de Table」のクラスの中で、最も有名で、売れているワインがこのロシュ・マゼです。

このロシュ・マゼの赤ワインは、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のものとメルロ主体のものがあります。

それぞれに特徴があり、カベルネ・ソーヴィニヨン主体のものは、チェリーやプラムなどの赤い果実味のアロマが華やかで、バニアやトリュフなどのニュアンスが加わる複雑で繊細な味わい。

メルロ主体のものは、フレッシュでジャムのようなアロマと、スパイスやチョコレートのニュアンス、フルーティな味わいが特徴的です。

どちらも、食前酒としても楽しめるテーブルワインのクラスですが、味わいは決して上級ワインに引けをとりません。

地元フランスで大人気の赤ワイン

ロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨン

詳細情報
アルコール度数 12.5 %
ボディー  フルボディ
原産国名 フランス
メーカー名 国分
果実 %     カベルネソーヴィニヨン

高級感あふれる味わいなのにリーズナブル

ワイン名の「LESTAC(レスタック)」は、社名の「カステル(CASTEL)」をアルファベット逆さから読んでつけたもの。ウィットに富んだ命名ながらも、社名をかけたところに、このワインへの情熱が感じられます。

オーク樽で六ヶ月以上熟成させ、かつ樽熟ワインを100%使用しているにも関わらず、価格は非常にリーズナブル。

凝縮感のあるフルーツのアタックから始まり、全体を引き締めるベジタブルなニュアンスが、ボルドーワインらしい上品で複雑な味わいを楽しませてくれます。

ローストラムやチキン、トマトベースのパスタなどと相性がよく、おすすめです。

味わいと価格のバランスを考えても、非常にコストパフォーマンスが良く、地元フランスでも大人気なのも頷けます。

白ワイン

人々を幸せにするように命名された白ワイン

カステル ヴュー パープ

詳細情報
アルコール度数 12 %
原産国名 フランス

みずみずしさが際立つフルーティさが抜群

フランスでは、テーブルワインとして広く親しまれてている白ワインです。

ワインに名前に付けられている「ヴュー・パープ(Vieux pape)」とは、日本語で老法王の意味で、法王は神の代弁者として人々の悩みや迷いを取り除き、幸福の道を示す存在。

キリスト教の老法王達が人々をワインで祝福してきた事にかけて、このワインが家庭に幸福を運ぶようにという願いからこの名前が付けられています。

非常にライムのような爽やかなアロマと、みずみずしい果実味を楽しめます。

この味わいで、1,000円を切る値段は本当に驚きです。

南フランスの魅力が詰まった高品質な白ワイン

レゾルム ド カンブラス シャルドネ

詳細情報
アルコール度数 12 %
味わい  辛口
原産国名 フランス
メーカー名   サントリー

こだわりと丁寧な醸造から生まれてコクと旨味

南フランスの比較的温暖で恵まれた気候で育まれた上質なシャルドネから作られた高品質な白ワイン。

ラベルには「Cuvee Reservee」という文字が印字され、この白ワインが1本1本大切に醸造されたキュヴェ(特別なワイン)である事を表しています。

フランスで開催されている国際ワインコンクール「シャルドネ・デュ・モンド」の2017年にて、金賞受賞するなど世界的な評価も高く、ポテンシャルの高いワインとして知られています。

アップルやピーチを思わせるニュアンスと、ブドウ本体の豊かな果実味が印象的。そしてそれらをまとめるような酸味のバランスが絶妙で、非常に心地よく飲むことができます。

デイリーワインとしてのコストパフォーマンスが非常に高いので、ワイン初心者にもおすすめです。

カステルのワイン比較表

商品画像レゾルム ド カンブラス シャルドネカステル ヴュー パープロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨン バロン ド レスタック ボルドー ルージュ
商品名レゾルム ド カンブラス シャルドネカステル ヴュー パープロシュ・マゼ カベルネ・ソーヴィニヨンバロン ド レスタック ボルドー ルージュ
詳細アルコール度数 12 %
味わい  辛口
原産国名 フランス
メーカー名   サントリー
アルコール度数 12 %
原産国名 フランス
アルコール度数 12.5 %
ボディー  フルボディ
原産国名 フランス
メーカー名 国分
果実 %     カベルネソーヴィニヨン
ボディー  ミディアムボディ
原産国名 フランス
メーカー名 カステル・フレール
果実 %     カベルネソーヴィニヨン、メルロー
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カステルのワインは気軽に楽しもう

フランスのワインと聞くと、少し緊張感が漂い、気軽に飲めないかもと思っているワイン初心者の人もいるかもしれません。

しかし、カステルのワインの多くはカジュアルに楽しんでいいフランスワインなのです。

カステルは伝統と歴史ある高品質なフランスワインを、品質は落とさず、一般の家庭でも気軽に楽しめるように努力してきました。

今後もきっと、高品質でリーズナブルなワインを生産してくれるでしょう。

そのような期待に胸を膨らませながら、家族や親しい友人、知人とたのしくカステルのワインを楽しんでみてはいかかでしょうか。

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