【ソムリエ監修】リオハワインの特徴は?産地、品種、有名銘柄を解説!

2019/04/20
ワインの基礎知識

リオハはスペイン北部に位置する、スペインを代表するワイン産地です。

スペインワインでは初めてDOCa(特選原産地呼称)に認定された地域でもあります。

土壌の違う地域のブドウをブレンドして造られることも多く、複雑味のあるワインが多いのが特徴。

樽熟成で濃厚な味わいの赤やエキゾチックな香りで爽やかな酸味の白と、個性的な味わいのワインを多く造りだしています。

古くからの伝統と革新的な最新技術を融合させ、進化を続ける生産地。

今回はそんなリオハのワインに焦点をあて、その特徴や生産地、品種について掘り下げていきたいと思います。

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

リオハのワインの特徴

リオハのワインの特徴を、いろいろな角度から見ていきましょう。

リオハワインの歴史

リオハのワイン造りの歴史は古代ローマに遡るとされていますが、製造技術が進んだのは19世紀に入ってからです。

フランスで広がったフィロキセラの被害から逃れたボルドーの造り手により、フレンチオーク樽を使った熟成技術が伝えられたのです。

これがリオハの伝統として、今日までに根づいてきました。

スペインで最初のDOCa認定

リオハは1925年に国内で最初のDO(原産地呼称)に認定されています。

さらに、1991年にワイン法が改正されて「原産地呼称」の上位区分としてDOCa(特選原産地呼称)が導入されると、スペインで最初のDOCa認定を受けています。

気候や品種

リオハは南北に走るカンタブリア山脈が北部からの湿気と南部からの乾燥を遮断するので、ブドウ栽培に理想的な気候条件を備えています。

リオハで造られるワインの約75%が赤ワインで、中でもテンプラニーリョが栽培面積の60%を占めています。

生産される赤ワインは、このテンプラニーリョを主体に他の品種がブレンドされたもの、もしくは単一品種で造られるものが主流です。

樽でじっくり熟成させ、樽の香りを取り込んだワインが多く、ふくよかでコクのあるワインが造られています。

白ワインはビウラがメインで、こちらも樽熟成が多く、樽香の印象的なものが多くあります。

伝統的にリオハのワインは各生産地のブドウをブレンドし、複雑味のあるワインが造られてきました。

しかし最近は、地区や畑そのものを限定する生産者も増えています。

 

リオハのワイン産地

リオハの生産地はエブロ川上流から下流に向かってアルタ、アラベサ、バハの3地区に分けられ、それぞれ異なる気候と土壌で個性的なワインが造られています。

中でも高品質のワインを生み出しているのは、アルタとアラベサです。

アルタとアラベサはカンタブリア山脈に保護され、湿った北風がさえぎられた温暖な大陸性気候。

アルタは粘土質の土壌で、酸味の強い熟成向きのワインが多く造られています。

アラベサは畑の多くが南向きの高い斜面上にあります。

粘土質と石灰岩の多い土壌。香り豊かで果実味の素晴らしい、若飲みタイプから熟成向きタイプまでさまざまなワインが造られています。

バハは山脈から遠ざかる平地で、地中海性気候の影響を受ける地域。気温が高く、乾燥しています。

土壌は鉄分を含んだ粘土質が多く、アルコール度の高いロゼや赤ワインが多く造られています。

リオハのワイン品種

リオハのワインに使われている代表的な品種をご紹介します。

赤ワインの品種

テンプラニーリョ

リオハ原産の品種です。栽培面積世界が4位で、その多くがリオハをはじめとするスペイン全土で生産されています。

適度な酸と滑らかなタンニンがあり、繊細で華やかな香りを持つもの。

ガルナッチャなど他品種とのブレンドに使用されたり、長期熟成でしっかりとした樽香のあるワインが造られたりしています。

ガルナッチャ

スペインのアラゴン地方原産の品種です。

栽培面積世界7位で、世界で広く栽培されています。

強い日差しや強風に負けず、病気や害虫にも強いなどのメリットがあります。

糖度があがりやすく、アルコール度数が高いワインになるのが特徴。

まろやかで甘みのある果実味とスパイスのニュアンスがあり、やや弱めの酸味と柔らかな味わいのワインに仕上がります。

グラシアーノ

リオハで古くから栽培されている品種です。

生育期間が長く色づきが遅い品種ですが、完熟すると濃厚な色をつけ、しっかりとした酸味のあるワインに仕上がります。

カベルネ・ソーヴィニヨンに匹敵する濃厚な色が出ることで、リオハではテンプラニーリョのブレンドに使われることが多い品種です。

白ワインの品種

ビウラ

別名をマカベオといい、リオハの白ワインの主流となっている品種です。

花やハーブの香りとほどよい酸味があり、早飲みのワインが多く造られています。

長期熟成にも向いている品種で、樽熟成させることで果実のアロマとオークの香りが調和した個性的なワインに仕上がります。

ビウラは赤ワインにも利用され、テンプラニーリョやガルナッチャが主体のワインに低比率でブレンドされることがあります。

ガルナッチャ・ブランカ

スペイン原産で、赤ワイン品種のガルナッチャが変異してできた品種とされています。

糖分やアルコール度が高く、酸味は低いのが特徴。

熟した果実味で、ボリュームのあるワインに仕上がります。

マルバシア

ギリシア原産の品種です。

数多くの亜種があり、世界中で栽培されています。

アロマティックで、杏や桃の香りのある甘口ワインになります。

リオハでは主に、ビウラの香りづけにブレンドに利用されることが多い品種です。

リオハの有名なワイン銘柄

リオハを代表するワインを赤白、ひとつずつご紹介しましょう。

マルケス・デ・リスカル リスカル・テンプラニーリョ

マルケス・デ・リスカル リスカル・テンプラニーリョ


マルケス・デ・リスカル社は、1858年にリスカル侯爵によって設立されたリオハ最古のワイナリーです。

リスカル侯爵はフランス・ボルドーからオーク小樽を導入し、伝統的なリオハのワイン製造法をフランスの製造法に改革した人物。

1868年にフランス人技術者ジャン・ピノーを技術チームに招き入れ、その高品質なワインは広く市場に知られるようになりました。

ブリュッセル展示会で金メダル、バルセロナ国際展示会でグランプリ賞など、数々の賞を獲得しています。

セラーにはスペイン国王が選んだ国王専用のワインが常に保管されている、スペイン王室御用達のワイナリー。国王主催の晩餐会などでも提供されています。

テンプラニーリョ85%に、シラーとメルローをブレンドした赤ワインです。

きれいなルビー色で、しっかりしたタンニンの十分なボディ。バランスのとれた味わいです。長い余韻が続くでしょう。

手ごろな価格で、コスパ抜群。リオハのワインが初めての人は、まずこちらからお試しください。

 

クネ リオハ モノポール


C.V.N.E.(クネ)社は1879年設立、現在5世代目C.E.O.ビクトール・ウルティアが舵取りをする歴史あるワイナリーです。

モノポールは1915年から生産している、スペインで最も歴史ある白ワインブランド。

ビウラ100%で造られています。

青りんごや柑橘系の爽やかな香り。豊かな酸とミネラルにあふれた味わいです。

心地よい果実味のエレガントな余韻が続くでしょう。

前菜や、天ぷらなどの和食との相性も抜群。

リオハの伝統的な白ワインを味わいたい人に、ぜひおすすめです。

リオハワインまとめ

リオハのワインをご紹介しました。

スペインのワインを選ぶなら、まず試したいのがリオハです。

オーク樽でじっくり熟成させた奥行きのある味わいは、リオハならでは。

樽の香りを楽しみながら、その濃厚な味わいをじっくり堪能してみてください。

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