世界的に人気の高まりを見せているドイツワイン。
日本では甘口白ワインのイメージが強いドイツワインですが、現在は辛口の白ワインを中心に、様々なワインが生み出されています。
今回はドイツワインの特徴や格付けについて、ソムリエがわかりやすく解説します。
目次
ドイツワインの概要
ドイツはワイン生産地域としては全体的に冷涼な気候であるのがポイント
国内の主なワイン産地は北緯47~52度に位置しており、これは北海道よりも高緯度となります。
そのためドイツは世界のワイン産地の中では最北の地ともいえるでしょう。
大西洋を流れるメキシコ湾流のおかげで極寒の地とまではいきませんが、日照時間が短いなど決して気候条件に恵まれているとは言えない土地です。
しかしながら、ドイツのブドウ畑は川の流域に多く、川から反射する太陽の光をさんさんと受け、秋になると気温差により川から発生する霧が寒さからブドウを守ってくれます。
また、ドイツには13のワイン生産地域が南西部に広がっており、各地の気候や土壌に合わせた多様なワインを生産。
リールリングやミュラー・トゥルガウ、ドルンフェルダーなどの土着のブドウ品種も多く、多様性に溢れたワインが生み出されています。
ドイツワインの特徴
ドイツワインにはどんな魅力があるのでしょうか。
こちらでドイツワインの特徴を3つに分けてご紹介します。
冷涼な気候が生み出す繊細な酸味
ドイツワインの大きな魅力のひとつが美しい酸味です。
ブドウ栽培の特性として、温暖な地域ではブドウの熟度が高くなり、冷涼な地域では酸味が残りやすくなります。
そのため、ブドウ栽培の北限に位置するドイツのブドウは、豊かな酸味を持っているのです。
美味しいワインはブドウの持つ果実味の風味と、爽やかな酸味のバランスが欠かせません。
ドイツワインは特にキリっと引き締まった繊細な酸味が特徴的で、その酸味は「世界一美しい酸味」として称されるほどのものです。
この酸味はドイツワイン全体に共通する特徴で、辛口ワインには爽快感を与え、甘口ワインには甘さとのバランスをもたらしてくれます。
甘口ワインの名産地
ドイツワインと言えば、甘口ワインを想像する方も多いのではないでしょうか。
実際にドイツは有名な甘口ワインの産地として人気があります。
冷涼な環境でブドウの糖度が上がりにくい産地だからこそ、完熟ブドウを使った甘口ワインがドイツでは珍重されていました。
こういった理由から、ドイツでは甘口ワインを生産するために様々な工夫がされたと考えられます。
以下に有名なドイツの甘口白ワインを3つご紹介します。
【トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ】世界三大貴腐ワイン
トロッケン・ベーレン・アウスレーゼは世界的に有名な極甘口のワインです。
貴腐ワインと呼ばれる特殊な製法で造られ、ドライフルーツや蜂蜜、花などの華やかな香りと濃密な甘味を楽しむことができます。
フランス・ソーテルヌ、ハンガリー・トカイ、そしてトロッケン・ベーレン・アウスレーゼは世界三大貴腐ワインとして非常に有名です。
ドイツのワイン等級制度において、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼは最も高い等級に位置付けられています。
甘口ドイツワインの中でも最高級の品質を持ち、世界中のワインファンから人気のあるワインです。
>>貴腐ワインとは?特徴や美味しい飲み方・おすすめ銘柄をソムリエが紹介
【リープフラウミルヒ】聖母の甘口ワイン
リープフラウミルヒは甘口でフルーティーなスタイルのワインです。
その名前はドイツ語で「聖母の乳」を意味し、ラインヘッセン地域にあるヴォルムス聖母教会にちなんで名付けられました。
もともとは教会周辺のブドウのみを使用したワインを売り出していましたが、人気に火が付いたためにライン川流域にその生産地を拡大しました。
日本では1970年代に流行した「マドンナ」という銘柄が非常に有名です。
リープフラウミルヒはフレッシュな飲みやすい甘味とリーズナブルな価格が特徴で、甘口ドイツワインの定番としてワイン初心者に支持されています。
【シュバルツ・カッツ】黒猫のワイン
シュバルツ・カッツは黒猫のラベルが目を引く軽やかな甘口ワインです。
モーゼル地方で生産されるワインで、ドイツ語でシュバルツ・カッツは「黒猫」を意味します。
シュバルツ・カッツには黒猫にまつわるこんな逸話が有名です。
あるワイン商がモーゼル地方のツェル村にワインを買い付けに訪れました。
購入するワインの候補を3樽まで絞りましたが、購入できるのは1樽だけなのでワイン商はなかなか決めきれずにいます。
すると、1匹の黒猫がひとつのワイン樽の上にぴょんと飛び乗ったのを見て、「この樽に一番美味しいワインが入っているはずだ!」と、購入を決めたのです。
実際にそのワインを飲んでみると非常に美味しく、このことから黒猫が選ぶワインは美味しいという風説が流れるようになりました。
そんな逸話を持つシュバルツ・カッツは、アルコール度数が低めでブドウの自然な甘味を感じる甘口〜中甘口スタイルです。
近年は辛口ワインも高評価
甘口ワインの産地として知られるドイツワインですが、近年は辛口ワインの生産も増えています。
生活様式や食の嗜好の変化により、近年は世界的に辛口ワインが支持される時代となりました。
そんな中、美しい酸味を持つドイツワインは辛口ワインの銘醸地としても脚光を浴びています。
特にワインと食事のペアリングにおいては、ドイツワインのすっきりとした酸味のある味わいは非常に魅力的です。
ドイツワインのブドウ品種
ドイツで育てられているワイン用ブドウは、140品種以上と実に多様です。
そのうち35品種が白ワイン用ブドウ、100品種以上が赤ワイン用ブドウと言われています。
しかし、市場で一般に売られているワインのブドウ品種は20品種ほど。
13の指定栽培地域全てで育てられているブドウはリースリングとミュラー・トゥルガウの2種類のみにとどまります。
白ブドウ品種
【リースリング】ドイツを象徴する品種
リースリングはドイツワインの主力品種で、とても重要なブドウです。
栽培面積は23,300haにのぼり、2位のアメリカや3位のオーストラリアを大きく引き離しています。
エレガントでキリッと際立つ酸が最大の特徴です。
辛口から甘口まで幅広いワインに使用されています。
柑橘やトロピカルフルーツの香りのほか、「ぺトロール香」と呼ばれる燃料のような独特な芳香も魅力。
【ミュラー・トゥルガウ】フレッシュで爽快
リースリングに次いで多く育てられているブドウ品種です。
スイスのトゥルガウ出身のミュラー博士が交配したことから、この名前がつけられています。
マスカットを思わせるようなフレッシュな果実の風味が印象的。
シンプルで飲みやすく、フレッシュで軽やかな味わいのワインが生まれます。
【シルヴァーナー】厚みのある味わい
トラミーナとオーストラリアの土着品種との自然交配で生まれたと言われるブドウ品種。
厚みがあって酸味がマイルド、香りはフレッシュですが全体的に穏やかです。
飽きの来ない親しみやすさを感じるワインとなります。
【ケルナー】フルーティーで軽やか
トロリンガーとリースリングの交配品種。
詩人で医官だったユリウス・ケルナーの名前をとったブドウです。
フルーティーでフレッシュな香りと、穏やかな酸味が特徴です。
日本でも北海道や東北を中心に栽培されています。
黒ブドウ品種
【シュペートブルグンダー】高貴で繊細
フランスではピノ・ノワールと呼ばれる品種。
シュペートは「晩熟」、ブルグンダーはブルゴーニュを意味し、晩熟のブルゴーニュものという意味になります。
フランスのものに比べると軽やかなものが多く、その分早く呑むことができるのが特徴。
赤系果実のチャーミングな風味、なめらかな舌触りの上品なワインが仕上がります。
【ドルンフェルダー】生産量が多い
ドルンフェルダーは、1955年に交配されて誕生したばかりの新しい品種ながらも、伝統的にあるかのような存在感のブドウ品種。
近年急激に需要が高まっており、生産量が拡大しています。
もともとは色付け用のブドウとして交配されたものですが、シュペートブルグンダーに次いで生産量の多いブドウです。
【ポルトギーザー】フレッシュで飲みやすい
オーストリアを経由して19世紀ころから栽培されるようになったブドウ。
タンニンが少ないため、仕込んだ翌年の春から飲めるようになるのが特徴。
フレッシュで飲みやすいデイリーなワインに仕上がります。
ドイツの代表産地と特徴
ドイツの生産地域は13の指定栽培地域に分かれています。
・モーゼル
・ミッテルライン
・ラインガウ
・ナーエ
・ラインヘッセン
・ファルツ
・ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ
・フランケン
・ヴュルテンベルク
・バーデン
・ザーレ=ウンストルート
・ザクセン
その中でも有名な地域を5つご紹介します。
【モーゼル】切り立った崖にあるリースリングの銘醸地
ドイツを代表するリースリングの一大産地です。
ほとんどの畑は南向きで、最大傾斜は70度という切り立ったがけのようなところに畑があります。
生産量の90%は白ワイン。
繊細な酸味と華やかな香りが特徴のワインが生まれると言われています。
秀逸な辛口ワインや、極甘口の貴腐ワインであるトロッケン・ベーレン・アウスレーゼの産地として有名。
【ラインガウ】ドイツワインの中心地
ライン川本流北岸の50キロに渡る地域です。
南に面した斜面は幅1キロに渡るライン川の水面に守られています。
川からの霧が貴腐ワインに適した環境も生み出す、ドイツワインの銘醸地です。
エレガントで力強く、気品のあるワインが生まれると言われています。
ブドウ栽培の研究施設やワイン醸造の育成大学を有する、ドイツワインの中心的な産地です。
【ラインヘッセン】ドイツ最大のワイン産地
ライン川を挟んでラインガウの対岸に位置するワイン産地。
西はナーエ川、北と東はライン川に接する広大な地域です。
栽培面積、生産量もドイツで1位の地域。
この地域はリープフラウミルヒという、4種のブドウをブレンドして造る甘口ワインでよく知られています。
以前は甘口ワインの産地でしたが、現在は辛口スタイルのワインにも力を入れています。
【フランケン】力強い辛口白ワイン
力強い辛口白ワインを生み出す産地です。
他の地域が甘口ワインを造る一方で、フランケンでは古くから辛口ワインにこだわっていました。
シルバーナーやミュラー・トゥルガウを使用した、力強く厚みのあるワインが特徴です。
フランケンならではの「ボックステイル」という、平たく円形に広がったボトルの形も有名。
【バーデン】高品質な赤ワインの産地
バーデンはドイツ有数の赤ワイン産地。
ドイツ最南端の生産地であるため、ふくよかで果実味のあるブドウが収穫されます。
シュペート・ブルグンダーを使用した赤ワインは、酸味と果実味のバランスが素晴らしい仕上がり。
世界から注目されている赤ワインの銘醸地です。
- ・高い
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ドイツワインの格付け
ドイツワインの等級は主に、産地と糖度で分けられている、世界一厳格とも言える法律に基づいています。
生産地やブドウ品種、ワインの糖度などの規定が非常に細かく決められているのが特徴です。
複数の指定地域のブドウをブレンドしたものはドイツ国内のみで基本的に消費され、海外へは出回りません。
【ドイッチャーヴァイン】日常消費用のワイン
日常消費用のテーブルワインです。
ドイツ国内で生産されたブドウのみを使い、許可されたブドウ品種のみを使用。
最低アルコール度数は8.5%以上。
品種やヴィンテージを表記する場合は、それが85%以上含まれていないと表記できないません。
日常消費用のワインのため、ほとんどがドイツ国内で消費されます。
【ラントヴァイン】地酒として知られる
26の指定された地域で造られる、いわゆる地酒ワインです。
ラントとはドイツ語で「土地」を意味します。
日常消費のドイッチャーヴァインよりも個性的な銘柄が多くあります。
味わいはトロッケン(辛口)かハルプトロッケン(中辛口)に限られます
こちらも海外に出回ることはそう多くありません。
【クーベーアー】厳格な審査を通った13の生産地域
生産地域限定の上級ワインです。
クーベーアーは、クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲビーテ(Qualitatswein bestimter Anbaugebiete)の略。
指定された13の栽培地域のうちの、1つの生産地域内で収穫されたブドウだけで造る、地域特性の高い品質の良いワインのことです。
最低アルコール度数は7%以上、3段階の品質検査と官能検査に合格したもののみがこの等級を名乗れます。
海外に輸出されるドイツワインのほとんどはこのクーベーアー等級のワインです。
【プレディカーツヴァイン】甘口ワインの等級
プレディカーツヴァインはワインの糖度による等級です。
ドイツワインの中で最高ランクのもので、果汁の最低糖度はクーベーアーより高く設定されています。
ワインへの補糖は一切禁止されているため、糖度の高い完熟ブドウや貴腐ブドウを使用する必要があります。
プレディカーツヴァインはブドウの果汁糖度により、以下のように6つに分類されます。
等級 | 糖度 | 最低度数 | ブドウの条件 |
Trockenbeerenauslese (トロッケンベーレンアウスレーゼ) | 150〜154 | 7% | 貴腐により干しブドウ化したもの |
Eiswein (アイスヴァイン) | 110〜128 | 7% | 収穫せずに自然凍結したブドウを使用したもの |
Beerenauslese (ベーレンアウスレーゼ) | 110〜128 | 7% | 更に完熟した粒で収穫されたブドウを使用したもの |
Auslese (アウスレーゼ) | 83〜100 | 7% | シュペトレーゼより糖度の高い房で収穫されたブドウを使用したもの |
Spätlese (シュペトレーゼ) | 76〜90 | 5.50% | カビネットより7日間以上遅く収穫されるブドウを使用したもの |
Kabinett (カビネット) | 67〜82 | 5.50% | 通常の完熟ブドウを使用したもの |
最高等級のトロッケン・ベーレン・アウスレーゼは、世界三大貴腐ワインのひとつに数えられる最高級の極甘口のワインです。
プレディカーツヴァインは濃密な甘味がありつつも、ドイツワインならではの豊かな酸味や低いアルコール度数があるため、デザート酒として人気があります。
ドイツワインのおすすめ5選
こちらでおすすめのドイツワインを5つご紹介します。
商品画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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商品名 | マドンナ リープフラウミルヒ | ツェラー・シュヴァルツ・カッツ ブルーボトル | バルテン リースリング トロッケン | リンゲンフェルダー シュペートブルグンダー | アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ |
詳細 | 種類:白ワイン・甘口 ブドウ品種:リースリング ほか 産地:ラインヘッセン | 種類:白ワイン・甘口 ブドウ品種:リースリング・ミュラートゥルガウ 産地:モーゼル | 種類:白ワイン・辛口 ブドウ品種:リースリング 産地:モーゼル | 種類:赤ワイン・ミディアムボディ ブドウ品種:シュペート・ブルグンダー 産地:ファルツ | 種類:貴腐ワイン・極甘口 ブドウ品種:オルテガ 他 産地:ラインヘッセン |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
マドンナ リープフラウミルヒ
マドンナ リープフラウミルヒ
ブドウ品種:リースリング ほか
産地:ラインヘッセン
日本でドイツワインの人気を広めた有名銘柄。
ブドウのかじるの風味をいっぱいに感じ、軽やかな甘味を楽しめます。
甘味がさっぱりしているので、和食との相性も抜群です。
ドイツワイン入門銘柄としておすすめです。
種類 | ブドウ品種 | 産地 |
白ワイン・甘口 | リースリング ほか | ラインヘッセン |
香り | 洋梨、白い花 |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |
ツェラー・シュヴァルツ・カッツ ブルーボトル
ツェラー・シュヴァルツ・カッツ ブルーボトル
ブドウ品種:リースリング・ミュラートゥルガウ
産地:モーゼル
甘さの中にもフレッシュな酸味を楽しめる甘口ワイン。
鮮やかなブルーのボトルと、ラベルに描かれた黒猫「シュバルツ・カッツ」が印象的です。
まろやかな果実の甘味を、キリっとした酸味が引き締めてくれます。
しっかりと冷やして飲むのがおすすめ。
種類 | ブドウ品種 | 産地 |
白ワイン・甘口 | リースリング・ミュラートゥルガウ | モーゼル |
香り | 白桃、マスカット |
酸味 | ★★★★☆ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

バルテン リースリング トロッケン
バルテン リースリング トロッケン
ブドウ品種:リースリング
産地:モーゼル
爽快な酸味を楽しめる辛口白ワイン。
リースリングらしい独特の風味と、清涼感たっぷりの味わいを楽しめます。
酸味は非常に爽快で、ミネラルの印象がワイン全体に繊細さを与えています。
食中酒として最適なドイツワインです。
種類 | ブドウ品種 | 産地 |
白ワイン・辛口 | リースリング | モーゼル |
香り | レモン、ミネラル |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★☆☆☆ |

リンゲンフェルダー シュペートブルグンダー
リンゲンフェルダー シュペートブルグンダー
ブドウ品種:シュペート・ブルグンダー
産地:ファルツ
エレガントな深い余韻を楽しめる赤ワイン。
程よい渋みがあり、ドライフルーツを思わせるような凝縮感のある風味を感じます。
味わいのボリューム感も程よく、体に染みわたるような味わいが魅力です。
フランス・ブルゴーニュの赤ワインに匹敵するような品質の1本。
種類 | ブドウ品種 | 産地 |
赤ワイン・ミディアムボディ | シュペート・ブルグンダー | ファルツ |
香り | ラズベリー、スパイス |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★☆☆ |
渋み | ★★★☆☆ |

アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ
アルツァイヤー カペレンベルグ トロッケンベーレンアウスレーゼ
ブドウ品種:オルテガ 他
産地:ラインヘッセン
濃密な甘味を堪能できる貴腐ワインです。
糖分が凝縮されレーズン状に縮んだ貴腐ブドウを使用。
蜂蜜を思わせるねっとりとした甘味や、トロピカルフルーツの風味、豊かな酸味を感じます。
比較的リーズナブルに購入できる貴腐ワインです。
種類 | ブドウ品種 | 産地 |
貴腐ワイン・極甘口 | オルテガ 他 | ラインヘッセン |
香り | ドライアプリコット、ハチミツ |
酸味 | ★★★★★ |
ボディ | ★★★★☆ |

おすすめのドイツワインについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひご参考ください。
>>【ソムリエ監修】ドイツのおすすめ人気白ワイン38選!選び方も解説
>>【ソムリエ厳選】ドイツのおすすめ赤ワイン10選!品種ごとの特徴や味わいまで徹底解説!
>>【ソムリエ監修】ドイツのおすすめスパークリングワイン10選!味わいの特徴、選び方も解説
ドイツワインに合わせるおつまみ
最後にドイツワインと相性の良いおつまみをご紹介します。
ドイツワインは甘口から辛口まで幅広く、様々な食事との相性を楽しむことができます。
ザワークラウト
ザワークラウトはドイツでポピュラーなおつまみ。
キャベツを乳酸発酵させたドイツ伝統の食品で、独特の風味と酸味がワインのおつまみにぴったりです。
ワインの爽快な酸味と、ザワークラウトのコクのある酸味の組み合わせが病みつきになります。
フレッシュな辛口の白ワインを合わせるのがおすすめ。
ソーセージ
ドイツの名物といえばソーセージは外せません。
ハーブやスパイスを効かせたものや、肉汁がたっぷり効いた食べ応えのあるものまで、種類は非常に豊富です。
白ソーセージとも呼ばれるハーブの効いたヴァイス・ヴルストにはぜひ白ワインを。
濃い目の味わいのブラートヴルストやカレー風味のカリーヴルストには赤ワインがおすすめです。
シュニッツェル
シュニッツェルは衣をつけて揚げた仔牛のカツレツです。
発祥はお隣のオーストリアですが、ドイツでも定番の肉料理となっています。
カジュアルな肉料理であるシュニッツェルには、白ワイン・赤ワインのどちらも合わせることができます。
レモンを絞って爽快に食べるならリースリングやシルヴァーナーの白ワイン、トマトソースなどで食べるなら軽めのドルンフェルダーなどがよく合うでしょう。
チーズ
チーズは甘口ワインとの相性が最高です。
特に合わせていただきたいのが、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼと青カビチーズの組み合わせ。
蜂蜜を思わせる濃厚な極甘口の貴腐ワインと、塩気が強くクセのある風味を持った青カビチーズは抜群の相性を誇ります。
中甘口のワインには、クリーミーでソフトな味わいの白カビチーズがおすすめです。
エスニック料理
意外かもしれませんが、ドイツワインはエスニック料理との相性が良いです。
甘味・酸味・辛味が特徴のエスニック料理には、やや甘口で上品な酸味の効いたドイツワインがぴたりと調和します。
スパイスやハーブが効いた料理には、上品かつ独特の芳香があるリースリングがおすすめです。
タイ料理・インド料理・メキシコ料理などに、ぜひドイツワインを合わせてみてください。
ドイツは爽快な酸味が魅力の高貴なワイン!
ドイツのワインについて、特徴やブドウ品種、格付けなどを解説してきました。
ドイツのワインは歴史が長くまだまだ奥が深いので、産地を深掘ってみたりさらに追求していきましょう。
おすすめのドイツワインが気になる方はぜひこちらもどうぞ。
>>【ソムリエ監修】ドイツのおすすめ人気白ワイン23選!辛口から甘口まで
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