アメリカワインの特徴や産地をソムリエが解説!おすすめのワインも紹介

2018/12/06
ワインの基礎知識

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アメリカのワインというと真っ先に思い浮かべるのは「カリフォルニアワイン」ですよね。ワインショップでもたくさん見かけます。

アメリカにはカリフォルニア以外にも優秀な生産地があります。今回は、アメリカのワイン全体の特徴や産地・生産者の紹介ですが、カリフォルニア州以外にもスポットを当ててお伝えします。

フランスやイタリアのワインにはない魅力の詰まったアメリカワイン。そのすばらしさをぜひ知ってください。

記事の執筆者

林 英公子

日本ソムリエ協会認定ソムリエ

ワインテクニカル監修。 なぜか宅建資格もあり。 CF制作会社・情報出版・IT企業に勤務後、 長らく印刷媒体制作ディレクター。 Uターン後は、ちょっといいピノ・ノワールを飲みながら 大音量で好きな音楽を聴ければ、ほどほどに幸せ。 真昼っから数十本のワインをテイスティングする修羅場も経験。

アメリカのワインの特徴


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アメリカワインの特徴はどんなところにあるのでしょうか? 実は、歴史の浅さを逆手にとって最大の長所を生み出したところがアメリカワイン最大の特徴なのです。

成長の背景

アメリカはワイン生産国としての歴史はそう古くはありません。最大生産地カリフォルニアでさえ、18世紀後半に修道士たちが造ったミサ用ワインがその始まりと言われています。まだ300年も経過していません。

古いワイン生産国には、長期に渡る経験の蓄積で得られた事実が存在します。そういった事実を科学的に研究し活用したのがアメリカのワイン造りです。

すなわち、気候・土壌・地形といったブドウ栽培の環境を、化学的根拠に基づいて選択したのです。もちろん、広大な国土という背景があったからできたこと。

このようにアメリカのワイン造りは、欧州各国に比較すると、とても化学的・合理的なのです。

マーケットの特徴

近年、アメリカのワイン生産量は、イタリア・フランス・スペインについで世界第4位。

世界有数のワイン生産国でありながら、国内の消費量が生産量より多いのは他の生産国にはない特徴です。特にプレミアムワインの消費量は膨大です。

このようなマーケットを従えているため、アメリカのワインメディア・ワイン評論家が世界のワイン消費者に与える影響は大きく、この巨大マーケットは、生産者の動向にも影響を及ぼすほどの存在です。

アメリカのワイン産地

アメリカの代表的なワイン産地をご紹介しましょう。

カリフォルニア産が9割!?


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アメリカワインの90%はカリフォルニア州で造られています。一口にカリフォルニアと言っても土地は広大で、気候も温暖なところから冷涼なエリアまで多岐に渡ります。

多種多様のブドウが栽培され、生産されるワインもバラエティ豊かです。

価格帯も、日常消費用から、ロマネ・コンティやシャトー ル・パンといったフランスの高品質高額ワインに匹敵するものまでそろっています。

ナパ、ソノマ、モントレーといった銘醸地は覚えておきましょう。

カリフォルニア以外は?

カリフォルニア州以外で覚えておくべき生産州はオレゴン州とワシントン州です。

ワシントン州


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米国内ワイン生産量はカリフォルニア州に続き第2位。ブルゴーニュやボルドーと同じ緯度に位置し、夏の日照時間がカリフォルニアより2時間ほど長く、昼夜の寒暖差が大きい気候です。

そのため、酸がしっかりとした風味豊かなブドウが育ち、バランスの良いワインが生産されます。

主要品種は、赤がカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ。白はシャルドネ、リースリングです。

代表的な生産地はヤマキ・バレー、コロンビア・バレーあたりでしょう。

オレゴン州


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1979年、フランスで行われたブルゴーニュVSオレゴンのピノ・ノワール比較テイスティングでアイリー・ヴィンヤーズの「ピノ・ノワール1975」が第2位を獲得。

これがきっかけで、ピノ・ノワール生産地として一躍世界の注目を浴びることになりました。著名な生産地はウィラメット・ヴァレーです。

現在もピノ・ノワールはこの州の中心的な品種で、栽培スタートから約40年で驚異的な結果を残しています。

小規模生産者が多いのがこの州の特徴です。全米で最も厳しいと言われるラベル表示法を実践している州で、ストイックで真摯な生産姿勢は今後も変わることはないでしょう。

アメリカのワイン品種

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世界各国で栽培されている国際品種が広く栽培されています。赤ならカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ピノ・ノワール、シラー。

イタリア南部プーリア州で盛んに栽培されているプリミティーヴォはアメリカではジンファンデルと呼ばれ、フルボディ赤ワイン品種としてとても人気があります。

白ならシャルドネ、シュナン・ブラン、ソーヴィニヨン・ブラン、リースリングなどが主要栽培品種です。

アメリカの有名なワイン

圧倒的知名度「オーパスワン」

オーパス・ワン

42,984円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14.5 %
ボディー  フルボディ
原産国名 アメリカ合衆国
メーカー名 オーパスワン
果実 %     カベルネソーヴィニヨン80%、 プティヴェルド7%,、カベルネフラン6%、 メルロー5%、 マルベック2%

圧倒的な知名度を誇るのは「オーパス・ワン」。カリフォルニアワインの大立者ロバート・モンダヴィとフランスワイン界の名門貴族フィリップ・ロスチャイルド男爵の共同事業としてスタートしたワイン。

名前は「作品番号一番」という意味です。まさに「作品」と呼ぶにふさわしい堂々とした風格を持っています。

カリフォルニアのブロマネ・コンティ「カレラ」

カレラ

25,000円 (税込)

詳細情報
原産国名 アメリカ合衆国
メーカー名 カレラ・ワイン・カンパニー
果実 %     ピノノワール

ブルゴーニュの名門ロマネ・コンティ社で修行したオーナーが造るカレラのワインは、正統派のブルゴーニュスタイル。

「カリフォルニアのロマネ・コンティ」と称され、世界的に知名度の高いワイナリーです。

ボルドータイプに傑作ぞろいな「クロ・デュ・ヴァル」

クロ・デュ・ヴァル

6,480円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14 %
ボディー  フルボディ
原産国名 アメリカ合衆国

カリフォルニアワインの実力を世界に知らせた伝説的なブラインド・テイスティング対決1976年の「パリスの審判」。

無名のカリフォルニアワインが著名なフランスワインを打ち破る結果は当時衝撃的なシュースでした。

その10年後に開かれたリターンマッチとも呼べるテイスティングでボルドー格付け第一級シャトーに勝利したのがクロ・デュ・ヴァルです。

クリスマスモチーフを刻印した限定ボトルはプレゼントにピッタリ。

映画監督コッポラのワイン

フランシス フォード コッポラ ディレクターズ カット カベルネ ソーヴィニヨン赤

3,974円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14.5 %
ボディー  ミディアムフルボディ
原産国名 アメリカ合衆国
メーカー名 フランシス・フォード・コッポラ
果実 %     カベルネソーヴィニヨン87%、メルロー12%、カベルネフラン1%

ゴッドファーザーで有名な映画監督のフランシス・コッポラはワイナリーのオーナーでもあり、リリースするワインは高い評価を獲得しています。

ちなみに、欧米では、ワインビジネスは、地位・名声・富の全てを手に入れた人のみが許される特別な仕事です。

楽天に移籍したスペインサッカー界のスーパースター・イニエスタがワイナリーを経営しているのも、そういった背景こみで理解しておきましょう。

アメリカのおすすめワイン

有名なアメリカワインに関して紹介しましたが、値段がかなり高く、気軽に手が出せないのではないでしょうか。

そこで今回、3000円以下のおすすめのアメリカ産ワインをまとめたのでぜひ、参考にしてみてください。

好みの一品が必ず見つかると思います。

赤ワインがお好みの方をコチラを

フランシスカン

2,786円 (税込)

詳細情報
原産国名 アメリカ、カリフォルニア
フルボディ
果実 カベルネ・ソーヴィニヨン83%、メルロー10%、シラー6%
マルベック1%

2010年に開催されたレストランポールアワードにて、全米1位を受賞しました。

フランシスカンのブドウ畑はオーパスワンの畑の向かいであり、それは地形・土壌・気候がかなり近いことを意味します。多くの人が味わいの共通点を賞賛しています。

フランシスカンは3,000円弱で手に入るのです。ぜひ一度お試しあれ。

>>おすすめのアメリカの赤ワインをもっと見る

白ワインがお好みの方をコチラを

インディペンデント・プロデューサーズ シャルドネ

1,573円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14 %
原産国名 アメリカ、ワシントン
辛口
ヴィンテージ(生産年) 2012
果実 % シャルドネ

シトラス等の爽やかな柑橘系の香りを漂わせる、フレッシュで口当たりの良い白ワイン。すっきりとした味わいの中に爽やかな余韻が残るとても飲みやすい1本です。

>>おすすめのアメリカの白ワインをもっと見る

 

アメリカのワインまとめ

アメリカワインの魅力、ご理解いただけましたか? 広大な土地で造られるワインは多様性に富んでいます。

カリフォルニアでそのおいしさに気づかれたら、生産者に注目して選んで見てください。益々カリフォルニアワインに夢中になってしまうでしょう。

他の州に注目するのもおすすめです。ピノ・ノワールがお好きな方ならぜひオレゴン州のピノ・ノワールを試してみてください。

ブルゴーニュとカリフォルニアのいいところ両方合わせ持った味わいに、一層ピノ・ノワールの魅力にとりつかれるでしょう。

アメリカワインは知れば知るほど魅力的です。

     

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