【ソムリエ監修】サルデーニャ州のおすすめ赤ワイン10選!産地や主要品種についてもご紹介

2018/10/18
おすすめ赤ワイン

イタリアの西部にあるサルデーニャは、地中海の島の中ではシチリア島の次に面積が広い島です。世界有数のリゾート地コスタ・スメラルダの印象が強い人も多いかもしれません。しかし、様々の国の文化を取り入れたシチリア島と異なり、サルデーニャは実は独自の文化を大切に守り続けてきた伝統的な場所なのです。

今、サルデーニャはその独自性が際立つワインで世界中から注目を集めています。

島ならではの塩味と爽快感溢れる味わいが特徴の白ワインが特に有名でしたが、近年その独自の味わいと、ポテンシャルの高さから赤ワインの人気が高まっています。

今回はそのサルデーニャ島の赤ワインの魅力に迫るとともに、オススメのサルデーニャの赤ワインをご紹介致します。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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サルデーニャの赤ワインとは

非常に様々な種類のワインが楽しめるイタリアですが、1970年代にワイン・ルネッサンスと呼ばれる動きが起きました。世界各地から最新醸造技術の導入したり、海外の品種を導入したりすることで、近代化が進められました。

そんな国の大きな変動の時代にも一切流されずに、独自性を保っていたのがサルデーニャです。

昔ながらのワイン造りを続け、海外のブドウの品種がほとんど介入することなく、昔からある品種を大切に育てていました。

近年そのサルデーニャならではの独自のワインに注目が集まっています。

生産量について

サルデーニャはもともといずれの地域も岩石に覆われているところが多かったことから、ワインの生産量もかなり少なめです。イタリアのワイン・ルネッサンスに乗り遅れたこともあって、近代技術が導入され始めたのも19世紀以降でした。

赤と白の比率としては、半々ですが、赤ワインのポテンシャル、そして品質の高さには定評があります。

サルデーニャの赤ワインの特徴

品種について

サルデーニャはもともとはスペインに支配されていた地域であることから、赤ブドウ、白ブドウどちらもスペインの品種がほとんどです。現在ある品種の基盤となっているのがそれらスペイン品種になっています。

赤ワインで言うと、最も多く栽培されているのはカンノナウですが、他にもモニカやカリニャーノなどがサルデーニャで栽培されています。

サルデーニャの赤ワインの選び方

品種で選ぶ

サルデーニャの赤ウインを楽しむ時は、まず品種を知っておくことが大切です。品種ごとに味わいや香りなどが大きく異なってきます。どういった味わい、フレーバーなのかを先に把握しておけば、好みのワインを選ぶことができます。

カンノナウ

カンノナウは、サルデーニャで最も多く栽培されている黒ブドウ品種です。サルデーニャの島全域で栽培されています。世界的に見るとカンノナウでなく、グルナッシュとして知られていることが多いようです。

ベリーやカシスといった果実の濃縮された香り味わい、柔らかい口当たりが特徴です。

カリニャーノ

サルデーニャ全体で見ると生産量はそこまで多くはないですが、世界的にも希少な黒ブドウ品種です。サルデーニャでも南西部でしか栽培されていないブドウで、他の国ではほとんど栽培されていません。カリニャンと呼ばれることもあるようです。

濃い赤色と言うことからも分かるように、その味わいは非常に濃厚で、タンニンがしっかりと感じられるフルボディのワインです。

また比較的アルコール度数が高いワインとしても知られています。

価格で選ぶ

これは、どのワインに関しても言えることですが、予算を先に決めておくことが大切です。

サルデーニャの赤ワインも、生産量が多い訳ではないですが、リーズナブルなワインもあります。しっかりと自分の予算に合わせてワインを選ぶと、予算オーバーと言うことにもならず、安心ですね。

味わいで選ぶ

サルデーニャの赤ワインはフルボディで果実味がしっかりと感じられるものが多いです。カリニャーノはほとんどがフルボディのワインですし、カンナノウもフルボディが多く見られます。

しかしながら、やはりボディはワインによって異なるので、どのワインを買うにしてもそのワインのタイプはしっかりと把握してから購入するようにしましょう。

渋みや口当たりなど、好みのボディかどうかを確認しておけば、失敗することも少ないはずです。

サルデーニャのおすすめ赤ワイン10選

今回はそんな魅力溢れるサルデーニャの赤ワインを5,000円以内で選んでみました。日常使いできるお手頃価格のものから、プレゼント用に使えるものまで幅広く集めて見たので、ぜひ参考にして見てくださいね。

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デイリーワインにおすすめ!予算3,000円ベスト5

5位

モニカ ディ サルデーニャ

パーラは1950年からサルデーニャ南部にあるセルディアーナでワインを造り続けている生産者です。家族経営で、現在の当主マリオ パーラは、最新設備の導入や、古くからの土着品種栽培への尽力で近年ますます注目を集めています。

こちらは、モニカという品種で造られた一本。豊富な果実味に、ボタニカルな香り、ほんのりとしたリコリスのニュアンスに、フレッシュさと滑らかな舌触りが加わったバランスの良いワインです。

コストパフォーマンスが最高で、常にイタリアで最高レベルの評価を受けているワイナリーが誇る一本です。

 

4位

カンノナウ ディ サルデーニャ バイオーネ

生産者はカンティーナ・トレクセンタで、23の生産者が集まった生産者協同組合です。サルデーニャならではの個性的なワインを生産しており、量よりも質を重視してワイン造りに励んでいます。

イタリアのグルメ専門の出版社の雑誌『ガンベロロッソ』で、コストパフォーマンスの良い造り手、に選ばれたこともあります。

気になる味わいですが、しっかりと熟したフルーツ感が楽しめて、口当たりは柔らかです。スパイスの複雑な香りと、タンニンがしっかりと感じられるフルボディの辛口ワインです。

 

3位

カンノナウ ディ サルデーニャ リゼルヴァ

生産者は1899年創業で、サルデーニャ島の北部アルゲーロに位置するセッラ&モスカ社です。イタリアのグルメ専門の出版社の雑誌『ガンベロロッソ』では2013年にワイナリー・オブ・ザ・イヤーを受賞した実力派。所有しているブドウ畑は500ヘクタールでイタリアでも最大級の面積を誇り、サルデーニャ島では、パイオニア的存在でもあります。

こちらのワインは、潮風をたっぷり感じて育ったサルデーニャのカンノナウを木樽で2年間熟成させたもの。
ベリー系のフルーツをしっかりと感じることができる、エレガントな赤ワインです。

2位

生産者のアルジオスは、サルデーニャを代表するワイナリーです。イタリアのグルメ専門の出版社の雑誌『ガンベロロッソ』で最高評価の賞を何度も受賞しており、世界的にも注目度が高い生産者です。

アルジオスの特徴として、ブレンドすることによってよりワインの良さを引き立てることができると考えていることが挙げられます。こちらの赤ワインはモニカを中心に、カリニャーノ、ボヴァレサルドを絶妙にブレンドさせた一本で、それぞれの良さが際立ち、プラムやベリーなどの果実、華やかな花の香りが楽しめます。

肉料理やトマトソースを使った品によく合いますよ。

 

 

1位

カンノナウ ディ サルデーニャ

生産者のヴィッラ アンナベルタは、レベルの高いワインを造ることで知られています。良いワインを造るため、積極的に土壌や湿度を調節するための機械を導入したり、と設備投資にも力を入れている生産者です。家族経営で、常に楽しみながらワイン造りに励んでいるのも魅力の一つ。いずれも高品質、口コミでもかなり高評価を得ています。

その味わいは華やかで、ブラックベリーやカシスの味わいに、程よい酸味。カカオやコーヒーのような独特の風味も感じられます。後味には花やハーブのような風味も楽しめますよ。

3,000円以下のサルデーニャ赤ワイン比較表

商品画像モニカ ディ サルデーニャカンノナウ ディ サルデーニャ バイオーネ カンノナウ ディ サルデーニャ リゼルヴァペルデーラカンノナウ ディ サルデーニャ
商品名モニカ ディ サルデーニャカンノナウ ディ サルデーニャ バイオーネカンノナウ ディ サルデーニャ リゼルヴァペルデーラカンノナウ ディ サルデーニャ
詳細イタリア、辛口/フルボディ、パーライタリア、辛口イタリア、辛口/ミディアムボディ、モンテ物産イタリア、辛口イタリア、フルボディ、Donguriano
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

週末や来客のある日に3,000円~5,000円ベスト5

5位

テノレス[2010]テヌーテ・デットーリ

第5位はテノレス テヌーテ・デットーリです。

生産者のテヌーテ・デットーリは、伝統を大切にしつつ、自由にワインを造り続ける小さなワイナリーで、こちらのワインはカンノナウを100%使用しているワインです。

熟したフランボワーズやダークチェリーなどのフルーツ味、オレンジやスモモなどの香りがしっかりと感じられます。また、程よい酸と硬めのミネラルが良いアクセントになり、非常に整った味わいです。

個性的ながらも、飲みやすい一本ですよ。

 

4位

第4位はサンターディ ロッカ・ルビアです。

こちらはカリニャーノを100%使用した、カリニャーノの魅力を存分に堪能できるワインです。  ブラックベリーなどのフルーツの味わい、複雑な香り、しっかりとしたタンニン、コクが感じられる濃厚な味わいです。

カリニャーノを味わってみたい人にはぜひ試して欲しい一本です。

 

3位

トゥヴァーラ イゾーラ ディ ヌラーギ

第3位はトゥヴァーラ イゾーラ ディ ヌラーギです。

カンナノウの良さをしっかりと教えてくれると定評があるアルベルト・ロイによる一本です。

しかもこちらはサルデーニャ地方では珍しい熟成ワイン。値段も本来もっと高価なのですが、このワインは比較的リーズナブルでコスパ抜群です。

ドライフルーツやスパイスなど、熟成ワインならではのしっかりとした味わいです。

希少なワインが好きな人、熟成ワインのファンには堪らない一本です。

 

2位

アルボーレ リセルヴァ


生産者であるジュゼッペ ガッバスはスプラモンテの谷間、緩やかな傾斜の丘でカンノナウを中心に栽培しています。ブドウにとって非常に理想的な環境なので、化学肥料などをしようせず、昔ながらの方法でブドウ造りをしています。

気になる味わいは、熟れたブラックベリーといったフルーツ感に溢れ、薔薇などの華やかな香りが楽しめます。また、口当たりは柔らかく、程よい酸味、タンニンのバランスが絶妙です。

各誌からも絶賛の嵐の一本なので、ワインへのこだわり強い人へのプレゼントにもオススメです。

 

1位

カンノナウ ディ サルデーニャ トナゲ 2016 アッティリオ コンティニ

生産者のアッティリオ・コンティニ社は、サルデーニャのワイン製造の技術、評価を高めた名高いワイナリーです。

サルデーニャにまだ世界が注目する以前である1912年頃に世界的なワインのコンクールで金賞を獲得するなど、サルデーニャの超実力派ワイナリーです。常にマーケットを意識し、人々の求めるワインを造り続けてきました。

そんなアッティリオ・コンティニ社が作ったこちらのワインは、見た目はまるでザクロのような透明感のあるルビー色です。熟したプルーンのような香りと、ブラックペッパーなどのスパイス感じ、そしてフルーツ味が堪能できます。

今後、ますます注目が集まっていくであろう一本です。

3,000円~5,000円のサルデーニャ赤ワイン比較表

商品画像テノレス[2010]テヌーテ・デットーリサンターディ ロッカ・ルビアトゥヴァーラ イゾーラ ディ ヌラーギアルボーレ リセルヴァカンノナウ ディ サルデーニャ トナゲ 2016 アッティリオ コンティニ
商品名テノレス[2010]テヌーテ・デットーリサンターディ ロッカ・ルビアトゥヴァーラ イゾーラ ディ ヌラーギアルボーレ リセルヴァカンノナウ ディ サルデーニャ トナゲ 2016 アッティリオ コンティニ
詳細イタリア、辛口/フルボディイタリア、やや辛口イタリア、アルベルト・ロイイタリア、辛口/フルボディ、Dongurianoイタリア
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

サルデーニャ赤ワインまとめ

いかがでしたか?近年世界的に注目を集めているサルデーニャの赤ワインの魅力に浸ることができたでしょうか?

今ほどランキングでご紹介した通り、生産量はそこまで多くないものの、リーズナブルなワインも豊富です。ぜひ一度味わって見てくださいね!

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