【ソムリエ監修】スペインワインを徹底解説!産地の特徴やおすすめの絶品銘柄をご紹介!

2019/04/19
ワインの基礎知識

イタリアやフランスに並ぶ、ワイン大国であるスペイン。

ブドウの栽培面積は常に世界1~2位を争い、生産量は世界第3位を誇っています。

今回はそんなスペインワインの意外と知られていない特徴やおすすめをご紹介。

さらには歴史や産地、品種まで完全解説します!

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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スペインワインの特徴

スペインワインの特徴

スペインといえば、世界でもトップクラスのワイン大国です。

ここではそんなスペインワインの特徴について、押さえておきましょう!

広大なブドウの栽培面積によるコストパフォーマンス

スペインはブドウの栽培面積が世界で最も広いことで知られており、生産量も世界でトップレベルです。

そのため、高品質なブドウで作られるワインを低価格で販売することが可能になります。

さらに、スペインでは固有のブドウ品種によるワインを多く生産しているので他では味わえない1本を見つけたい方にもおすすめです。

 

多種多様なワインの種類

通常ワインは赤、白、スパークリングの3種類に分けられますが、スペインでは他に「シェリー」という酒精強化ワインが作られています。

1つのお酒のカテゴリーのように分けられることもありますが、立派な白ワインの1つです。

また、スペインではシャンパン、プロセッコと並んで世界三大スパークリングワインの1つと呼ばれる「カヴァ」も作られています。

それぞれの特徴は以下の通りです。

 

シェリー

シェリー

シェリーとは、スペイン南部のアンダルシア地方で作られる白ワインの1種。

辛口の白ワインにブランデーを添加、樽熟成を経て作られます。

使用する品種は白ブドウのパロミノ、モスカテル、ペドロ・ヒメネスの3種類で、極甘口から辛口まで幅広い味わいのものがあります。

原産地呼称法による「ヘレス・ケレス・シェリー」という正式名称があり、フランスのシャンパンと同じく作り方や産地に決まりがあるため、スペインワインでしか味わうことができないワインです。

>>シェリーについて詳しくはこちら

 

カヴァ

カヴァ

カヴァとは、スペインの限られた地域と伝統的な製法、決まったブドウ品種を用いて作られる上質なスパークリングワインです。

カヴァ臭とも呼ばれるやや独特なアロマとスッキリとした親しみやすい味わい、伝統的な製法を用いた繊細な泡が楽しめます。

フランスのシャンパンと比べると価格もお手頃なので、ちょっとしたお祝い事にももってこいです。

>>カヴァについて詳しくはこちら

 

スペインワインの歴史と今

紀元前1100~500年にかけて、カディスから北東端までのスペイン東海岸全域は、古代フェニキア人やギリシャ人に支配されていました。その間に、ブドウの樹やワインを製造する技術が持ち込まれ、スペインでのワインの歴史が始まりました。

 

紀元前100年頃、ローマ帝国がイベリア半島を征服した頃には、ひとつの産業としてワイン造りが栄え、ローマ帝国へとワインは運ばれ、評判になったと言われています。711年にイスラム教徒のイベリア半島侵攻が始まったことで、ブドウ畑はほとんどが壊されてしまいます。残っていたブドウ畑は当時名声を誇っていたところ。

 

飲酒を禁じる戒律を持つイスラム教徒も、大きな利益をもたらすワインの交易を無視することはできない存在だったと言えます。

ブドウ畑を再興したレコンキスタ

その後、キリスト教徒によるレコンキスタ(国土回復運動)が始まり、イスラム教徒は次第に南へと押し戻されます。11世紀後半頃には、北部に次々とキリスト教王国が誕生し、ブドウ畑も再興されていきました。

そして、レコンキスタが終わるのと同時に、15世紀末の大航海時代が始まり、スペインのワインは世界へと運ばれていったのです。

免れることはできなかったフィロキセラ

19世紀後半、フランスでフィロキセラが発生し、壊滅的なダメージを受けたフランスのワイン生産者はスペインへと流入してきました。
彼らがもたらす高度なワイン醸造技術はスペインのワインの品質をぐんと高めてくれはしたものの、スペインもまたフィロキセラから逃れることはできませんでした。

しかし、被害が広がるのとほぼ同時に、アメリカのブドウへの接ぎ木という対策が見つかり、20世紀初頭の早い段階でフィロキセラから立ち直ることができました。

当時、政治的な状況もあり、スペインのワインは国内で消費されるだけのものとなっていました。

 

1970年台に入り、半鎖国的な状況から抜け出したことにより、スペインのワインも量から質へとシフトすることになります。

これまではデイリーなワインの産地だったラ・マンチャなどでも高品質のワインが生まれるようになり、世界の注目を集めるようになります。

 

そして、21世紀に入った今、新しい世代による新たなスペインワインが続々と生まれ、スーパースパニッシュと言われるワインも誕生するようになりました。

スペインワインの産地と地図

スペインの代表産地と特徴

スペインの生産地域は50以上の地域に分かれており、スペイン全土でワインが造られています。中でも有名な産地をここではご紹介します。

リオハ

スペインを代表するワインの生産地域で、標高の高い場所で品質の高いワインを造っています。

リオハ・アルタ、リオハ・アラベサ、リオハ・バハの3つの地域に分かれています。

>>リオハのワイン

 

プリオラート

北部のリオハとともにDOCaに選ばれている地域です。

スレートの土壌から高品質なワインが生まれることで近年知られるようになった地域です。

 

ペネデス

瓶内二次発酵で造られる、カヴァの主要な生産地として知られています。

 

リベラ・デル・デュエロ

リオハと並び、高品質なワインが造られていることで知られる産地です。

赤とロゼのみが原産地を名乗ることができます。

 

ラ・マンチャ

世界最大のワイン産地です。

主には白ぶどうを使った蒸留酒が中心ですが、普通のワインも造られています。

 

シェリー&マンサニージャ

ヘレス・デ・ラ・フロンテラ周辺で造られる酒精強化ワイン、シェリーが有名な産地です。

スペインワインの品種

スペインワインの品種

スペインで育てられているワイン用ブドウは、古くからスペイン固有で育てられているものが多いのが特徴です。

現在のスペインのワインの個性を形作っているとも言えるブドウ品種を紐解いていきましょう。

黒ブドウ品種

テンプラニーリョ

スペイン原産の国を代表する品種でTemporano(早熟)に由来する通り、他の種に比べて早熟の品種です。

生産地は主にスペインではリオハ、ナヴァーラ、そして隣国のポルトガル。

栽培される地域によって様々な別名をもち、主に長期熟成のワインが造られます。

全体を通して非常に繊細で香りがよく、穏やかな酸、柔らかなタンニンと骨格のあるものが多いです。

粒はやや小さく果皮は厚め、病害にはあまり強くない品種です。

テンプラニーリョを味わうならこの1本

カンポ・ヴィエホ リオハ テンプラニーリョ

 

世界中で愛されるリオハのテンプラニーリョ100%ワインです。

リオハのテンプラニーリョは伝統的な樽熟成により、酸がまろやかになりエレガントな味わいを楽しめるのが特徴です。

さらに、コスパも良いことから人気ワイン大国であるイタリアをはじめとする世界各国で楽しまれている1本となっています。

黒系果実の凝縮感、バニラを思わせる甘い香りのスペインを代表する安ウマワインです。

香りイチジク、ヴァニラ
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
ワイン全体のバランス感に優れ、甘やかな果実味と樽香が特徴的なテンプラニーリョ。飲み応えも申し分なく、フルボディワイン好きの方におすすめです。

 

ガルナッチャ

スペインが原産とされ、フランスやオーストラリアなど比較的暖かな気候の地域で栽培されています。

ちなみにフランスで言うグルナッシュは、実はスペインのアラゴン地方が原産です。

糖度が上がりやすく、それに伴ってアルコール度数も高いものが多いです。

まろやかでまったりとしたテクスチャー、甘いスパイスやチョコレートのニュアンスがあるので、柔らかな印象を持たれる品種でもあります。

日照や強風に強く、病虫害にも強い品種。

長い間評価されていなかった品種ですが、近年では高品質のワインを生み出しています。

 

ガルナッチャを味わうならこの1本

 

熟した果実味とスパイシーな味わいが楽しめるガルナッチャ100%ワインです。

深みのある熟した黒系果実の果実感と黒胡椒を思わせるスパイシーさが、魅力的で甘美な雰囲気を与えています。

それでいて飲み口は重すぎないミディアムボディで、飲み飽きない味わいが魅力です。

香りレッドプラム、ガリーグ
酸味★★★★☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
造り手と産地によって多様なスタイルに仕上がるガルナッチャ。当銘柄は南フランスに似たスタイルで、果実味の中にスパイシーさが溶け込んだ飲み心地のいい仕上がりです。

カリニェナ

ガルナッチャと同じくスペイン原産で世界に広まった品種で、フランスではカリニャンと呼ばれています。

病害への耐性もそれほど強くはありませんが、収穫量が多く、主にブレンド用として栽培されています。

作られるワインは濃いルビー色をしており、ワインに骨格を与える凝縮された果実感とスパイシーで強めの酸、豊富なタンニンが特徴です。

若いうちは個性的で刺激的な雰囲気をもつため、度々暴れん坊と称されることがありますが、年々落ち着き上品さが出てきます。

 

カリニェナを味わうならこの1本

ヴェガ・アイシャーラ  エマ カリニェナ

 

人気の絶えない希少なカリニェナ100%ワインです。

ワイン愛好家からの評価も熱い、カリニェナのイメージを覆すほどエレガントな1本。

ベリーのような酸味と濃厚なジャムのような甘み、穏やかな酸が口に広がりフィニッシュに向けて凝縮した旨みを感じます。

巡り会えたらラッキーな一度は味わいたい1本です。

香りレッドベリー、スミレ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
亜硫酸無添加で造られた、珍しいカリニェナ100%ワイン。野生的なイメージの強さとは異なり、凝縮感ある赤系果実の中に広がる旨味が印象的です。

モナストレル


ソース

スペインのバレンシア州が原産とも言われ、フランスでは「ムールヴェ―ドル」の別名をもつ品種です。

小粒で果皮が厚く、味わいの特徴から「強い」「濃い」と表現されることも多いですが、果実自体は寒さに弱く、生育は他の品種よりも遅めという特徴を持ちます。

主にワインの骨格をはっきりさせる役割でブレンドに使用されることが多いです。

 

モナストレルを味わうならこの1本

 

フルボディでありながら女性人気も高いモナストレル100%ワインです。

日本向けに作られた限定のサクララベルが施されています。

味わいは凝縮した果実味と深みのある甘さと香ばしさ、口に含んだ時から甘美な雰囲気に浸ることができる1本です。

女性審査員によって選出されるサクラアワードを受賞した、飲みやすさ、親しみやすさが魅力です。

香りブラックチェリー、トースト
酸味★★★★☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
サクラのラベルが印象的な人気の一本。ワンランク上のキュヴェも完成度が高く、豊かに広がる黒系ベリーと樽香が特徴です。

白ブドウ品種

アルバリーニョ

ガリシア州が原産と言われる、スペインを代表する高貴なブドウ品種です。

作られるワインが海のワインと呼ばれるほど、海岸地域での栽培が多く、近年では日本でも栽培されています。

非常に香り高く口当たりの良いワインが生まれるのが特徴です。

以前はフレッシュな酸が楽しめるものが多かったのですが、現在は熟成感を感じる深みのある味わいのものも作られています。

>>アルバリーニョの詳細はこちらの記事から

 

アルバリーニョを味わうならこの1本

 

地元で愛される生産者によるアルバリーニョ100%ワインです。

爽やかな柑橘系のフルーツ感とミネラル感、その後は熟した果実のような甘みがあります。

フレッシュな酸味も感じられ、全体を通してスッキリと味わえる1本です。

香りピーチ、海の潮
酸味★★★★★
ボディ★★☆☆☆
佐々木
スペインを代表する白ワイン品種として人気のアルバリーニョ。特に魚介料理との相性は抜群で、中でもタコやイカのマリネとは格別の相性です。

ベルデホ

カスティーリャ・イ・レオンのルエダが主な栽培地で、アルバリーニョに並んでスペインを代表する白ブドウ品種です。

特にスペイン国内消費用のワインに使われており、高品質でコスパも良いのが魅力。

果実味が豊かでフレッシュ、アロマの豊かなコクのあるワインが生み出されています。

 

ベルデホを味わうならこの1本

ボデガス・フォンタナ メスタ・ベルデホ オーガニック

 

オーガニックブドウで作られる食事との相性抜群の1本です。

ベルデホ100%の味わいは、ジューシーな果実味とフレッシュなアロマ、ややふくよかなミネラル感が特徴です。

スペインワイン以外ではなかなか味わえない、家庭的な親しみやすさも魅力です。

香りシトラス、ハーブ
酸味★★★★★
ボディ★★☆☆☆
佐々木
デイリーワインとして圧巻のクオリティを誇る一本。しばしばソーヴィニョン・ブランを思わせる果実味とハーブ香を呈し、カジュアルに幅広いシーンにて楽しめます。

マカベオ

原産地ははっきりとしていませんが、主にスペイン北部で栽培されているブドウ品種です。

若飲みも長期熟成もカバーできる品種で、カタルーニャ州では主にカヴァに使われています。

 

マカベオを味わうならこの1本

パラへス デル・ヴィノ シゲ・アル・コネホ・ブランコ マカベオ 2021

 

とにかくフレッシュな味わいが魅力のマカベオ100%ワインです。

ラベルに描かれているのは不思議の国のアリスからインスピレーションを受けた、うさぎの可愛らしいデザイン。

ふくよかな味わいとスッキリとした酸で、飲み飽きしない1本となっています。

香り洋梨、白桃
酸味★★★★☆
ボディ★★☆☆☆
佐々木
カバの品種として人気のマカベオは、スティルワインでも高い完成度を誇ります。クセのない飲み心地の良さと可愛らしいラベルデザインが魅力的です。

パロミノ

ガリシア州やカスティーリャ・イ・レオン州などで栽培されている品種です。

なんといってもアンダルシア州で造られるシェリーの原料となることでよく知られています。。

 

バロミノを味わうならこの1本

 

世界でも現地でも親しまれる、圧倒的人気を誇るシェリー酒です。

やや強めの塩気とキリッとしたドライな味わい。

それでいてフルーツのような爽快なフレッシュさも感じる、何度でも飲みたい中毒性のある味わいが魅力です。

現地以外でも買える流通量ながら、高い品質を保ち続ける姿勢も愛され続ける理由の1つとなっています。

香りレモン、カモミール
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
海の潮を思わせる塩気にカモミールのようなオレンジ感のあるアロマがマンサニーリャの特徴。好き嫌いは分かれますが、ハマると沼な味わいがシェリーの魅力です。

スペインワインの格付け

スペインワインの格付けは、EUのワイン法により、DOPとIGPの2つに分かれていますが、スペインの原産地呼称では7つにカテゴライズされています。

EUのDOPに含まれる、スペインの原産地呼称のカテゴリーは、VP、DOCa、DO、VCIGの4つになります。

ヴィノ・デ・パゴ(VP)

特定の村落で、他とは際立った違いのあるテロワールの畑から生まれる高品質なワインのことを言います。

単一ブドウ畑限定のカテゴリーです。

 

デノミナシオン・デ・オリヘン・カリフィカーダ(DOCa)

日本語では特選原産地呼称ワイン、と呼びます。

DO産のワインの中から厳しい基準をクリアしたものに認められている格付けです。

 

デノミナシオン・デ・オリヘン(DO)

原産地呼称ワインのこと。

原産地呼称統制委員会が設置された地域で、認可品種を原料にし、厳しい基準をクリアしたワインに与えられる格付けです。

 

ヴィノ・デ・カリダ・コン・インディカシオン・ヘオグラフィカ(VCIG)

特定の地域、地区、村落などで収穫されたブドウを原料とし、醸造、熟成されたワインのうち、その地域性を表現したと認定されるもの。

このカテゴリーで5年経つとDOへの昇格を申請できます。

 

ヴィノ・デ・ラ・ティエラ

地方ワインの意味。フランスで言うとヴァン・ド・ペイに当たるものです。

 

ヴィニェードス・デ・エスパーニャ

安価な輸入ワインと区別するためにできたカテゴリー。一部の銘醸地域では使用が禁止されている。

 

ヴィノ・デ・メサ

いわゆるテーブルワインのこと。

格付けされていない畑でできたワインや、異なる地方のワインを混ぜて造ったものなど。

地域名、ブドウ品種名、収穫年の表記は許されていません。

 

スペインワインの有名な作り手

スペインワインの有名な作り手

スペインワインを選ぶ際には、有名な作り手はぜひ押さえておきたいところです。

ここでは、お手頃価格のコスパに優れた作り手、一度は味わいたい高級ラインの作り手をそれぞれ2つずつご紹介します。

また、有名なカヴァの作り手も2つ合わせてご紹介します。

お手頃価格でテーブルワインにもおすすめ!

トーレス

トーレス

「キング・オブ・スペイン」と称される、150年以上の歴史をもつ名門ワイナリーです。

スペインの様々な地域で特徴的なワインを生み出しており、安定した経営、環境配慮に対する姿勢、数々な賞を受賞する実力から世界中で愛されている作り手となっています。

全体的に2000〜5000円で楽しめるワインが多く、赤・白・ロゼ・スパークリングと幅広い種類を生産する選択肢の多さも魅力です。

 

マルケスデリスカル

マルケスデリスカル

リオハのシンボルとなっているワイナリーに併設するホテル

ワイン消費大国のアメリカで売上数NO.1、スペイン王室御用達で王室専用ワインを作るなど、スペインを代表するプレミアムワインの作り手です。

それでいて日本での販売価格は1000円台のものが多くを占め、そのコスパの良さも魅力の1つ。

スペインのワイナリー敷地内にはリオハのシンボルとも言える特徴的なデザインのホテルが併設されており、注目の的となっています。

押さえておきたいカヴァの作り手

ロジャー・グラート

ロジャー・グラート

1882年からカヴァを作り続けている歴史のある作り手です。

伝統的な製法を貫き、100年以上前から使用している地下30メートル、全長1キロにもおよぶセラーを現在もなお使い続けています。

種類は白、またはロゼのカヴァから選ぶことができ、価格はほとんどが1000〜3000円以内、多くが辛口になります。

>>ロジャー・グラートについて詳しくはこちら

 

クロ・モンブラン

クロ・モンブラン

「誰でも手を伸ばせて、しかもとびきり美味しいワインを」を信念にもち、コスパの良いカヴァを作る実力派の作り手です。

ワインの名産地であるカタルーニャにワイナリーを構え、高品質なブドウを栽培。

料理との相性も抜群なモダンで、バランスの良いワインを2000円以内の高コスパで生産しています。

種類はカヴァだけでなく、白や赤といったスティルワインのラインナップもあります。

高級なスペインワインを探すなら!

ベガ・シシリコ ウニコ

ベガ・シシリコ ウニコ

 

手頃な価格のものが多いスペインのワインにも高級なものはありますが、その中でもワイン愛好家の間で憧れの的になっているのは、ベガ・シシリアのウニコです。

リベラ・デル・デュエロにあるワイナリーで造られる、カベルネ・ソーヴィニヨンとテンプラニーリョのブレンド。

作柄の良い年にしか造られない希少なものです。

 

ドミニオ・デ・ピングス

ドミニオ・デ・ピングス

スペインワインで初めて、世界と肩を並べた銘酒「ピングス」の作り手です。

所有する畑はウニコの隣という好立地で、平均樹齢60年にもなる古木のテンプラニーリョを手作業で摘み、1本の樹から500gのみを使用するという徹底した品質管理のもとで作られています。

ヴィンテージは5〜8万ほどが相場となっており、ややお手頃価格のものではセカンドである「フロール・デ・ピングス」や地元のブドウ農家とタッグを組んだ「ボデガス・イ・ビニェードス・アルナルド(ドミニオ・デ・ピングス) プシィ」があります。

 

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スペインのワインについて、歴史、品種、産地、格付け、銘柄を解説してきましたが、いかがでしたか?

スペインのワインはまだまだ深いので、産地を深掘ってみたり、さらに追求していきましょう

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