下町の居酒屋で必ずと言っていいほどラインナップされている「キンミヤ」
今回は、そんなキンミヤ焼酎の人気の理由から、値段、美味しい飲み方までご紹介します。
キンミヤ焼酎とは
キンミヤ焼酎とは、三重県の宮崎本店が製造する甲類焼酎です。
正式名称は「亀甲宮焼酎」ですが、「キンミヤ」の愛称で親しまれています。
以前は黒い亀甲宮マークの通称「クロミヤ」という商品があり、それに対して金の亀甲宮マークなのでキンミヤと呼ばれるようになりました。
酎ハイのベース焼酎として非常に人気があり、下町の大衆酒場などで古くから愛されています。
宮崎本店
宮崎本店は三重県北西にある四日市楠町にある酒蔵です。
1846年創業の老舗の酒蔵で、キンミヤ焼酎の他に、日本酒、麦焼酎も製造しています。
種類 | 銘柄 |
日本酒 | 宮の雪 |
甲類焼酎 | 亀甲宮焼酎、好きやねん |
本格麦焼酎 | くろみや、久寿、時乃刻印、白髪、亀甲宮粕取焼酎 |
キンミヤ焼酎は、宮崎本店が社運をかけて開発した焼酎ブランドです。
宮崎本店は創業当時から芋焼酎と清酒を製造していましたが、時代の新たな流れを読んで甲類焼酎の導入を決意します。
甲類焼酎の製造機は非常に高額な資金が必要となるため、社内からは反対や戸惑いの声が上がっていたとのことです。
こうして誕生したキンミヤ焼酎ですが、そのすっきりと軽やかな味わいは、のちに東京の下町を中心に大きな人気を呼ぶこととなります。
キンミヤが人気の理由
キンミヤ焼酎の特徴
キンミヤ焼酎にはほかの甲類焼酎にはない、ほのかな甘味とまろやかな口当たりがあります。
仕込み水には三重県・鈴鹿山系の伏流水が使われており、超軟水の水質が角のないやさしい甘味のある味わいを生み出します。
発売当時から変わらないレトロ調のラベルの人気も高く、大衆酒場の雰囲気に良く馴染むことから酒場の定番焼酎として愛用されています。
キンミヤの流通力の秘密
キンミヤ焼酎が東京下町で愛されている大きな理由のひとつに、関東大震災でのエピソードがあります。
震災によって壊滅的な打撃を受けた東京の取引先の酒屋に、宮崎本店の当時の三代目社長はいち早く駆け付けて支援物資を無償で提供をしました。
今でこそ企業による支援活動は珍しくありません。
しかし、この対応は当時としては異例なことで、東京の多くの酒屋は宮崎本店に救われたと言います。
その恩義から東京の酒屋はキンミヤ焼酎の販売を拡大したため、多くの下町酒場でキンミヤ焼酎の取り扱われるようになったのです。
キンミヤ焼酎の値段
キンミヤ焼酎はいろいろなサイズで販売されています。
ここでは、キンミヤ焼酎のサイズごとの価格をご紹介します。
1800ml 紙カップ
キンミヤ焼酎 パック
産地:三重県
ネットでの相場価格は1,300円前後です。
1800ml
キンミヤ焼酎 1800ml ボトル
産地:三重県
ネットでの相場価格は1,300円前後です。
720ml
キンミヤ焼酎 720ml
産地:三重県
ネットでの相場価格は650円前後です。
600ml
キンミヤ焼酎 600ml
産地:三重県
ネットでの相場価格は500円前後です。
300ml
キンミヤ焼酎 300ml
産地:三重県
ネットでの相場価格は350円前後です。
シャリキン
キンミヤ焼酎 シャリキン
産地:三重県
シャリキンとは、キンミヤ焼酎をシャーベット状に凍らせた飲み方です。
凍った焼酎を使うので氷を入れずに酎ハイやカクテルを作ることができ、最後まで味が薄まることなく冷たいお酒を楽しむことができます。
シャリキンは90mlのパウチタイプで商品化されています。
シャリキンの相場価格は100円前後です。
キンミヤの美味しい飲み方
ここからはキンミヤ焼酎の美味しい飲み方をご紹介します。
焼酎ハイボール
キンミヤ焼酎の最もスタンダードな飲み方です。
焼酎のやわらかな風味と甘さが心地よく、どんな食事にも寄り添う爽快な味わいを楽しむことができます。
焼酎1:炭酸3の割合が黄金比!
炭酸水はガス圧の強いものをおすすめします。
ホッピー
キンミヤ焼酎の相棒といえばホッピー!
キンミヤ焼酎の優しい甘みが、ホッピーの麦の風味をしっかりと支えてくれます。
ホッピーの本格的な飲み方は「2凍1冷」。
キンミヤ焼酎とグラスは冷凍庫で凍らせ、ホッピーは冷蔵庫で十分に冷やしたものを使います。
キンキンに冷えたホッピーの喉越しの後に感じる、キンミヤの甘みがクセになる!
ホッピーを勢いよく注ぐとうまく焼酎と混ざり合い、泡立ちもしっかり綺麗に出来上がります。
焼酎とホッピーの割合はお好みですが、焼酎1:ホッピー5の割合がおすすめです。
レモンサワー
キンミヤ焼酎はレモンサワーのベースとしてもおすすめです。
クセのないまろやかな口当たりとほのかな甘さが、レモンの爽やかさと酸味を引き立てます。
作り方は、氷を入れたグラスにキンミヤ焼酎を入れた後にゆっくりと炭酸を注ぐ。仕上げにレモンを絞り入れれば完成です。
割合は焼酎3:炭酸水7がおすすめ。
レモンは皮を下に向けて絞ると、皮の苦味や風味がしっかりとしたレモンサワーに仕上がります。
バイスサワー
バイスサワーは赤紫蘇のシロップを使ったピンク色のサワーです。
大衆酒場で人気のあるサワーなので、同じく下町で愛されているキンミヤ焼酎とも相性バッチリ!
作り方は、氷にグラスと焼酎を入れて、バイスサワーを注ぐ、もしくは濃縮のバイスシロップと炭酸水を注いで完成です。
メーカーからは焼酎1: バイスサワー2=1:2の割合が推奨されています。
特にシャリキンとバイスの組み合わせは大衆酒場で鉄板ですので、是非お試しを!
緑茶割り
緑茶とキンミヤ焼酎のまろやかさを引き立てあう飲み方です。
緑茶にキンミヤ焼酎の上品な甘さが加わることで、まるで玉露のような仕上がりになります。
割合はお好みですが、焼酎1:緑茶3がちょうどいいバランスになるのでおすすめです。
梅干しお湯割り
梅干しお湯割りはほっと温まる滋味深い味わいの飲み方です。
キンミヤ焼酎のやわらかい風味が梅干しの塩気を和らげてくれます。
作り方は、耐熱グラスにキンミヤ焼酎を入れ、お湯を注いだ後に梅干しを落として完成です。
割合は焼酎:お湯=1:3がおすすめ。
梅をマドラーで少しずつ崩しながら飲みましょう。
お好みで青シソを入れると爽やかな風味がプラスされるのでおすすめです。
梅割り
キンミヤマニアに愛されている硬派な飲み方です。
下町のもつ焼き屋などで人気があり、ガツンとした飲みごたえを楽しむことができます。
作り方は、小さめのグラスをキンミヤ焼酎で満たし、そこに甘みのある梅シロップを少し入れて完成です。
梅シロップが入ることで飲みやすいキンミヤ焼酎がさらに口当たりが良くなり、ほとんどストレートの飲み方でありながらもスルスルと飲めてしまいます。
飲み過ぎには注意です!
ガリ酎ハイ
ガリ酎ハイはその名の通り、生姜のガリを使った酎ハイです。
ガリの甘酸っぱさとキンミヤ焼酎のまろやかさがよく馴染み、一度飲んだらクセになる味わいがあります。
作り方は、グラスにガリ、氷、焼酎を順番に入れ、最後に炭酸水を注いで完成です。
マドラーでガリを潰しながら飲みます。
おすすめの割合は焼酎1:炭酸水3です。
ガリの甘酢を少し入れると、甘酸っぱい味わいが増すので試してみてください。
さいごに
キンミヤ焼酎は甲類焼酎のなかでもトップの人気を誇る銘柄です。
飲んだ美味しさだけでなく、その多様な飲み方や酒場文化も魅力のひとつ。
ぜひみなさんも全国で愛されてあるキンミヤ焼酎をお楽しみください!
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