「どぶろくってどんなお酒?」
「どれを選べば良いかわからない。」
「どんな飲み方があるの?」
どぶろくに関して、このような疑問をお持ちの方も多いのでは?
今回はどぶろくについて、種類から、おすすめのどぶろく10選、美味しい飲み方までご紹介します。
どぶろくとは
どぶろくは米、麹、水を原材料としたお酒です。
白く濁った外観が特徴的で、日本酒と似た風味があります。
酒税法上は、「その他醸造酒」に分類。
日本酒の原型とも言われるお酒で、江戸時代までは一般家庭で自家製のどぶろくがつくられていたほど庶民に親しまれていました。
にごり酒との違い
どぶろくに似たお酒としてにごり酒があります。
にごり酒は日本酒のもとである醪(もろみ)を粗く濾過してつくられるのに対して、どぶろくは濾過を一切行いません。
濾過を行わないどぶろくには醪の酵素やアミノ酸などの栄養が豊富に含まれており、健康飲料としての側面を持ち合わせています。
にごり酒の酒税法での分類は、清酒です。
どぶろくの味
どぶろくの味わいは、日本酒と異なる無濾過ならではのコク深さが特徴です。
麹の甘味や発酵によって生まれる旨味が感じられ、力強い風味を楽しむことができます。
酵母が生きた状態の活性タイプのどぶろくは、かすかな発泡性がありフレッシュでいきいきとした味わいが感じられます。
どぶろくの度数
どぶろくのアルコール度数は日本酒と同じく15%前後です。
日本酒よりもアルコール度数の幅が広く、10%程度のやさしいものや、18%を超えるパワフルな銘柄もあります。
どぶろくのカロリー
どぶろくのカロリーは1合(180ml)あたり180kcalです。
日本酒とほとんど変わりませんが、甘口・辛口によってカロリーは変動します。
どぶろくの種類と選び方
甘口のどぶろく
甘口のどぶろくはとろりとした濃厚な味わいがあります。
米と麹のやさしい甘味とまろやかな酸味があり、ヨーグルトなどを使った乳酸飲料を思わせるような飲みやすさが特長です。
辛口のどぶろく
辛口のどぶろくはしっかりとした飲みごたえを感じることができます。
どぶろくの無濾過ならではの旨味や風味を感じつつ、すっきりと軽やかに飲めるところが特長です。
火入れ
どぶろくには火入れをしたタイプと、火入れをしていないタイプがあります。
火入れとは、どぶろくを60~65度程度で加熱殺菌することで、酵素の働きを失活させる工程です。
火入れをすることで味わいや保存期間に影響が出ます。
火入れあり
火入れタイプのどぶろくは味わいが落ち着いており、殺菌処理がされているので保存期間は長くなります。
火入れなし
火入れをしていないタイプのどぶろくは活性タイプとも呼ばれ、フレッシュでいきいきとした味わいが特徴です。
ぷちぷちと発泡性を持つものもあり、爽やかな飲み心地があります。
殺菌処理がされていないので、冷蔵保存及び早めの消費が推奨されています。
アルコール度数
どぶろくのアルコール度数は10~18%程度まで幅広くあります。
一般的なアルコール度数は15%ですので、15%を基準にあなたのお酒の強さに合わせて銘柄を選ぶようにしましょう。
アルコール度数は甘口・辛口を見分けるのにも役立ちます。
一般的にはアルコール度数が高ければ辛口、低ければ甘口の味わいとなります。
甘酒のような飲みやすさを重視するなら低アルコール、どぶろくならではの風味ある飲みごたえを重視するなら高アルコールを選ぶと良いでしょう。
おすすめのどぶろく10選
飛騨の酒 どぶろく
さわやかな喉ごしの甘口のどぶろくです。
やさしい米の甘味の中に、確かな旨味と酸味を感じることができます。
火入れをしていないのでフレッシュさもあり、ロックで飲むのとより爽やかに飲めるのでおすすめ。
アルコール度数も低く、抜群の飲みやすさがあります。
純米どぶろく しこたま辛口
こだわりの原材料を使用した辛口のどぶろくです。
伊勢神宮への献上米である「イセヒカリ」と、九州の名水「ゴザ谷の湧き水」を使って仕込まれました。
優しい口当たりで甘さは控えめ、するりと喉を通っていく軽口な味わいは何杯でも飲みたくなります。
アルコール度数も低く、カジュアルに飲めるどぶろくです。
國盛 純米どぶろく
濃醇な味わいの甘口のどぶろくです。
米のつぶつぶ感を楽しめる食感と、柔らかな酸味が特徴です。
甘口ではありますが、しつこさのないシャープな甘味を楽しめます。
バランスのいいマイルドな仕上がり!
渓流 どむろく 活性にごり生酒
昔ながらの製法を守った正統派のどぶろくです。
甘味と酸味がジューシーな味わいを生み出し、まるで飲むヨーグルトのような仕上がり。
火入れをしていないのでフレッシュさが感じられ、ぷちぷちとした微発砲の食感と濃厚なとろりとした舌触りを楽しむことができます。
ジューシー感とフレッシュさが満載な一本!
黒松仙醸 どぶろく
フレッシュでやわらかな味わいのどぶろくです。
6%の低アルコール度数の飲みやすさと、しゅわっと弾けるかすかな炭酸が特徴。
クセのない軽さのある飲み心地と、お米の甘味・酸味を楽しむことができます。
甘さと軽さがあるのでどぶろくを初めて飲む人におすすめです。
どぶろく 由紀っ娘物語 辛口
フレッシュ&フルーティーな辛口のどぶろくです。
農家レストランを営むメーカーがつくる、自家栽培米仕込みの逸品。
昔懐かしいどぶろくを最新の醸造技術で醸すことで、さっぱりとした甘さと果実を思わせる豊かな香りを生み出しました。
全国どぶろくコンテストで数々の受賞歴のある実力派!
みちのく山形のどぶろく 黒どぶ
濃醇甘口のまろやかな味わいのどぶろくです。
低温発酵による果実のような風味と甘味を楽しむことができます。
通常のどぶろくよりも酸味が抑えられており、甘味との絶妙なバランスがとられています。
どぶろく専門メーカーの本物の味わいをぜひお楽しみください!
奥出雲 どぶろく D-269
もろみの豊かな風味が感じられるどぶろくです。
口当たりにしゅわしゅわした炭酸、とろりとしたどぶろくならではの食感があります。
開栓時に音が鳴るほどの豊かなガスが入っており、甘味もしっかりとしていて飲みやすさは抜群。
しっかりと冷やしてさわやかに飲むのがおすすめ。
活性純米酒 どぶ
豊かな発泡性を持った辛口どぶろくです。
瓶詰後も元気に発酵が進んでおり、非常に強いガスを含んでいます。
瑞々しい辛口な味わいと強いアルコール度数はパワフルで飲みごたえ抜群。がっつり肉料理と合わせたいです。
正真正銘の「生きた酒」ですので開栓には要注意!
とおの どぶろく 生もと仕込み
複雑な風味を幾重にも感じる個性派のどぶろくです。
発酵によって生まれる圧倒的な旨味とフレッシュ感の調和が素晴らしく、飲むものを驚かせます。
天然酵母の発酵による独特の風味とやさしい酸味があり、どぶろくとは思えないアーティスティックなボトルも目を引きます。
飲めばどぶろくの概念が変わってしまうほどの人気銘柄です!
どぶろくの飲み方
冷やして
どぶろくは一般的にキリっと冷やして飲まれます。
特に発泡性のあるどぶろくは開栓時によく冷えていないと吹きこぼれが起きやすいので、良く冷やしてから封を切りましょう。
冷やすことで炭酸ガスがどぶろくの中に溶け込みやすくなります。
甘口のどぶろくは冷やすことで適度に甘味が抑えられ、飲みやすさが増すのでおすすめです。
熱燗
どぶろくは熱燗にしても美味しく飲むことができます。
温めることでどぶろく特有の酸味の角が取れ、まろやかで心地よい味わいに変化します。
辛口のどぶろくは熱燗にすることで旨味が強調され、適度な甘味も引き出されます。
甘口のどぶろくは熱燗にすると甘味がさらに強調されるので注意が必要です。
ロック
ロックはどぶろくのクセを和らげてくれる飲み方です。
氷を入れることで濃厚などぶろくの味わいがマイルドになり、軽い口当たりを楽しむことができます。
アルコール度数が高い銘柄や、甘味が強いタイプにおすすめ。
ソーダ割り
どぶろくはソーダ割りと相性のいいお酒です。
濃醇な甘味と旨味があるので、ソーダで割ってもどぶろくの味わいのバランスは崩れません。
より爽やかさを感じたいときにソーダ割りはおすすめです。炭酸水だけでなくお好みのジュースで割ってもいいでしょう。
牛乳割り
どぶろくの風味は牛乳とも良く合います。
牛乳と合わせることで、どぶろくの味わいはよりミルキーでマイルドになります。
アルコール度数も下がって飲みやすくなり、栄養も満点です。
牛乳を豆乳に変えたり、割ってからホットにするなどアレンジするのもおすすめ。
さいごに
どぶろくは米と麹の栄養たっぷりのお酒です。
日本酒にはない濃厚な味わいは、一度飲んだら病みつきになってしまうかも!?
ぜひみなさんもぜひ一度はどぶろくを飲んでみてください。
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