【ソムリエ監修】山形のおすすめ赤ワイン14選!特徴や選び方も解説

2019/03/25 おすすめ赤ワイン

山形赤ワイン

山形と言えば、小規模ながらも著名なワイナリーがあり、日本屈指のワイン産地の1つです。

今回はそんな山形の赤ワインの特徴から選び方の解説、おすすめの赤ワインをご紹介します。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

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※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。

 

山形の赤ワインの特徴

山形県は、長野県や山梨県に次ぐ、日本におけるワイン生産地の一つで、県内に14か所ものワイナリーを所有しています。

産地の特徴

水はけが良く、1日に置ける気温の差が大きく、さらに6月に花を咲かせ、9月に収穫するまでの期間は雨量が少ないといった好条件からブドウ栽培が盛んになり、現在ではブドウの生産量が全国で第3位の地位を得るまでに至りました。

栽培品種の特徴

山形で栽培されているワイン用ブドウ品種は、主にカルベネ・ソーヴィニヨンとメルロー、そして国内品種であるマスカット・ベーリー・Aです。

そのほか、地域によっては山形産コンコード種やナイアガラ、ピノ・ノワールなどの赤ワイン用品種が栽培されています。

特に、マスカット・ベーリー・Aとデラウェアは、山形県におけるブドウ栽培の25%ずつを占めています。

山形の赤ワインの選び方

山形の赤ワインの選び方

ここでは山形の赤ワインの選び方を紹介します。

山形の赤ワインは味わい・品種・ワイナリー・価格のポイントから選びましょう。

ではそれぞれ解説していきます。

味わいで選ぶ

日本のワインは、当然ですがエチケットも日本語表記で辛口甘口や渋みのレベルまで書かれているアイテムも多いので、非常に選び易い利点があります。

辛口

山形の辛口赤ワインは品種やワイナリーによって味わいやスタイルは様々ですが、軽やかでジューシーな早飲みタイプが多いです。

中にはフレンチオークで熟成させて骨格のしっかりした奥行きのあるタイプも生産されています。

 

甘口

国産ワインの特徴として赤ワインでも、比較的多く「やや甘口」から「甘口」が造られています。
山形県でも幾つかのワイナリーで、赤も甘口ワインを生産しています。
VDN=ヴァン・ドゥ―・ナチュレル(天然甘口ワイン)などの酒精強化ワインの甘さとは異なり、どちらかと言うとブドウジュースのようなフルーティーでみずみずしい甘さで、軽やかな印象です。

品種で選ぶ

マスカット・ベーリーA

マスカット・ベーリーAは、2013年OIV(国際ブドウワイン機構)に、ワイン用のブドウ品種として認定された日本固有の品種です。

山梨のイメージですが、実は山形でも栽培されています。
ラズベリーやいちごキャンディ、綿あめような甘い香りが特徴、渋みが少なく、「フルーティーで飲みやすい」という言葉がぴったりなワインです。

 

カベルネ・ソーヴィニヨン

世界中で栽培されている代表的な品種で、「黒ブドウの王様」とも称されています。
ブラックベリー系のアロマに、味わいは穏やかで薄い印象ですが、酸が強めの出る傾向があります。樽での熟成を行なっていないワインは、より軽やかな印象に仕上がります。

山形のカベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドーワインにあるピーマンや土の香りは殆ど感じず、またアメリカやアルゼンチンのカベルネ・ソーヴィニヨンのように凝縮した果実味やヴォリュームあるアルコール感もそれほど顕著に感じません。

 

ヤマ ソーヴィニヨン

1990年に日本で開発された黒ブドウ品種です。日本の在来種ヤマブドウと国際品種のカベルネ・ソーヴィニヨンの交配によって造られました。
ヨーロッパ系の品種は日本の気候では栽培が難しいため、日本の風土に合い病害虫への耐久を強める目的で開発されました。
現在山形でも盛んに栽培されています。
ベリー系のニュアンスとスパイシーな風味に、フレッシュな果実味、しっかりとした酸が特徴です。
カタカナの正式な表記は「ヤマ ソービニヨン」です。

有名ワイナリーから選ぶ

タケダワイナリー


ソース

15ヘクタールの自社農園を所持。多くの賞を受賞している素晴らしいワイナリーです。
2016年、日露首脳会談の夕食会にて出されたドメーヌタケダ ブラッククイーン 古木樽熟成はあまりにも有名です。

 

朝日町ワイン


ソース

朝日町産のブドウを主体に国産ブドウだけの使用にこだわったワイナリーです。コストパフォーマンスに優れたアイテムを多く生産しています。
2016年に開催されたG7伊勢志摩サミットでは、朝日町ワイン マイスターセレクション・バレルセレクション ルージュが提供されました。

 

高畠ワイナリー


ソース

最新鋭の技術を駆使したワイン造りを行うワイナリーです。

会社としての創業は1990年ですが、ブドウ栽培は明治時代から行っています。

月山ワイン


ソース

ヤマブドウを中心とした従来のワイン造りに加えて、本格ワインの醸造も行うワイナリーです。昔懐かしい甘酸っぱいワインは月山ワインならでは、またヤマ ソービニヨンからしっかりした果実味で樽香が上品なワインも造られています。

価格で選ぶ

山形ワインを価格で選ぶ際は2,000円を基準にすることがおすすめです。

2,000円未満であればリーズナブルな価格設定のためデイリーワインにおすすめです。

山形の赤ワインは価格以上の味わいを持つものが多いため、2,000円未満でも充分に楽しめますよ。

対して特別な日やプレゼントに用意する場合は、2,000円以上の赤ワインを選びましょう。

繊細かつ奥深く、エレガントな雰囲気を味わうにはぴったりです。

ぜひ自分の目的に合わせてお選びください。

山形のおすすめ赤ワイン14選

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デイリーワインにおすすめ!予算2,000円

8位

朝日町ワイン

詳細情報
アルコール度数:11%
ミディアムボディ

山形県産のマスカットベーリーA種とブラッククィーン種を使用した赤ワイン。

紫がかったガーネット色をしており、ブラックチェリーのような厚みのあるフルーティーな香り、とキャンディやすみれの花などの甘く華やかさも感じられます。

豊かな果実味とほど良いタンニンのバランスが取れた一本です。

香りイチゴキャンディ、スミレ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
マスカット・ベーリーA単体ではシンプルなワインんに仕上がりますが、ブラッククィーンがブレンドされることで程よい渋味と骨格を感じることができます。

7位

朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA

詳細情報
アルコール度数:11%
ミディアムボディ

山形県産のマスカットベーリーAの魅力を存分に楽しめる一本。

マスカットベリーAの特徴である渋みの少なさやフルーティーな香りや味わいが特徴です。

リーズナブルな価格で飲みやすく、山形ワインが初めての方にもおすすめです。

香りイチゴ、綿あめ
酸味★★☆☆☆
ボディ★☆☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
11%というアルコール度数は、赤ワインとしてはとりわけ低い度数となります。その為ライトでジューシーなワインに仕上がっています。渋味はほとんど存在せず、味わいの構成は白ワインに近いといえます。その為、お肉料理ではなくショウガやワサビなどの薬味や血合いの入ったお魚など、日本の食卓に相性が良いでしょう。

6位

高畠クラシック マスカットベーリーA

詳細情報
アルコール度数:13%
ミディアムボディ

マスカットベリーAをメインとした濃密な果実味を味わえる赤ワイン。

黒い果実のフルーティーで程よい渋み、はちみつのような甘さも感じられます。

手軽に楽しめるワインでありながら、エレガントな雰囲気があるコスパの良いワインです。

香りブルーベリーキャンディー、シナモン、丁子
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
深みのある綺麗なルビー色そしており、アロマティックで香りが最大の特徴でしょう。

5位

酒井ワイナリー まぜこぜワイン 赤

山形で一番の老舗である酒井ワイナリーから販売されているワインで、その名の通り、ブドウの品種やヴィンテージをすべてまぜこぜにした、一風変わった赤ワインです。

酒井ワイナリーでは、ワインはすべて専用の醸造容器で熟成させ、澱がしっかり沈んでからひとつひとつノンフィルターで瓶詰していく方法をとっています。その作業の際に残った分の澱が再び沈みきるまで待ち、できた上澄みをデキャンタージュして出来上がったのが、このまぜこぜワインです。

まぜこぜという名前からは、いろんな味や香りがする印象がありますが、意外にもバランスが取れていて、飲みやすいと評判です。ほんのりとスパイシーな風味を感じるスッキリとした飲み口で、渋みも少なめでほのかにタンニンが口の中に広がる程度と、実に軽快な味わい仕上がっています。また、香りもベリー系でフルーティーと、赤ワインを初めて味わう人の入門編としてオススメできる一本です。

香りラズベリー、ザクロ、ミント
酸味★★★☆☆
ボディ★★☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
発想がユニークで、飲む前からワクワクするワインです。ワインに慣れてくるとブドウ品種を見てワインを選ぶことが多くなってきますが、ときにはそこから離れて、感性で選んでみるのも楽しいでしょう。

4位

天童ワイン わんだふる 赤甘口

朝日町や高畠町と並び、山形ワインの名産地と知られる天童市のワイナリーが手掛けたワインで、ジューシーで飲みやすい味わいが魅力です。

原料には、生食やジュースなどにも使われる山形コンコード種を使い、コクのある甘さと芳醇な香りを楽しめます。通常、赤ワインは16~18℃ほどで味わうのがベターなのですが、こちらの赤ワインはタンニン感が少ないので、7~10℃ほどキンキンに冷やして飲むのがオススメです。

香りグレープジュース、ミント
酸味★★★☆☆
ボディ★★☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
グレープジュースのようなフレッシュな味わいがウリです。

3位

タケダワイナリー ルージュ 赤

こちらの商品は、自社畑と山形で採れたブドウだけを使った、良質なワインを数多く手がけているタケダワイナリーが誇る一品で、採れたて新鮮なマスカット・ベーリーAを100%使った、フレッシュな味わいと軽快な口当たりが特徴的なワインです。

渋さは軽く、それでいてなめらかなタンニンが口内に漂い、シャープで繊細な酸味とフルーティーな風味が広がっていきます。その心地よい飲み口は、渋みが苦手な人でもおいしく味わいやすく、また、初めて赤ワインを飲む人にもオススメです。

芳醇で、洗練されたバランスの良い味わいは、和食・洋食問わず相性が良く、特に和食では焼肉や焼き鳥、すき焼きといった甘辛く、醤油ベースのお料理とのマリアージュにピッタリです。

香りイチゴキャンディー、ラズベリー
酸味★★★☆☆
ボディ★☆☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
ブドウ由来の甘い香りが、ソースや醬油のフレーヴァーとマッチします。

2位

サントネージュ かみのやまカベルネ・ソーヴィニヨン

『聖なる雪』という意味合いの言葉から社名を付けた、サントネージュが生み出すワインは、いずれも高評価を得ています。その中でも、こちらのワインは数多くの赤ワインを飲み続けてきた愛好家にも満足していただけるほどの極上の味わいを楽しむことが可能です。原料には、山形の清涼で豊かな自然によって育まれたカルベネ・ソーヴィニヨンのみを用い、旧樽にて丹念に短期間熟成した味わいは、濃厚かつ若々しさを感じさせます。

芳醇なカシスなどの黒い果実を思わせる香りと、深みのある樽香が奥行きを感じさせ、メルローを少しブレンドすることで、しっかりとしたタンニンにフレッシュな果実味が合わさった複雑かつエレガントな風味が口の中で広がります。国産ワインにこだわる人はもちろんのこと、カルベネ・ソーヴィニヨンの魅力に惹かれている人は、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。

香りカシス、なめし皮、シナモン
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★★☆☆
佐々木
酸味・ボディ・渋味のバランスがまとまっており、各要素が突出することない調和のとれた構成は上質なワインの証といえます。

1位

朝日町ワイン 柏原ヴィンヤード遅摘み 赤 辛口

昼夜の寒暖差が激しく、ワイン用品種のブドウ栽培に適した土地である朝日町・柏原地区で育て上げられた、新鮮で良質なマスカット・ベーリーAを100%使用したのが、こちらのワインです。通常、ブドウの収穫は9月ごろに行われるのですが、あえてブドウが完熟しきる11月まで遅らせる『遅摘み』を採用することで、より豊潤でコクのある豊かなワインに仕上げています。その味わいはまさしく成熟した大人の味と言えるべき深みがあり、若くても引き締まった辛口が特徴です。それでいてまろやかで完熟した果実味と、スパイシーでかすかにスモーキーな風味が口中に広がります。

それだけ上質な味わいながらも、価格は非常にリーズナブルで、2018年の日本ワインコンクールのコストパフォーマンス賞にて、優秀な成績を収めるほどです。赤ワイン好きはもちろんのこと、本格的な赤ワインにチャレンジしてみたい人や、コストパフォーマンスを重視する人など、幅広くオススメできます。

香りイチゴ、紅茶
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
マスカット・ベーリーを完熟させることのできる最北の血が山形県といわれています。同じ特徴に収まりやすいこの品種ですが、遅摘みの手法をとることでボディの厚みが増しています。

2,000円以下の山梨の赤ワイン比較表

商品画像朝日町ワイン 柏原ヴィンヤード遅摘み 赤 辛口サントネージュ かみのやまカベルネ・ソーヴィニヨンタケダワイナリー ルージュ 赤天童ワイン わんだふる 赤甘口酒井ワイナリー まぜこぜワイン 赤高畠クラシック マスカットベーリーA 朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA 朝日町ワイン
商品名朝日町ワイン 柏原ヴィンヤード遅摘み 赤 辛口サントネージュ かみのやまカベルネ・ソーヴィニヨンタケダワイナリー ルージュ 赤天童ワイン わんだふる 赤甘口酒井ワイナリー まぜこぜワイン 赤高畠クラシック マスカットベーリーA 朝日町ワイン 山形マスカットベーリーA 朝日町ワイン
詳細アルコール度数:13%
ミディアムボディ・辛口
アルコール度数:12.5%
フルボディ
アルコール度数:11パーセント
辛口
アルコール度数:10%
甘口
アルコール度数:12%
辛口
アルコール度数:13%
ミディアムボディ
アルコール度数:11%
ミディアムボディ
アルコール度数:11%
ミディアムボディ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

週末や来客などがある日に!予算2,000円以上

6位

バーダップ樽熟成 名子山

詳細情報
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
ミディアムボディ

酒井ワイナリーによる樽熟成を経て造られた赤ワイン。

12ヶ月もの期間、熟成させているためしっかりとしたボディに仕上がっており、奥深さが魅力的です。

カベルネ・ソーヴィニヨンの特徴を引き出した味わいは、濃い味付けの肉料理との相性抜群。

香りカシス、なめし皮、土、
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★☆☆
佐々木
ワインの値段に影響を与える要素として「樽」を使用するかどうかという点があげられます。樽を使用すると、その分コストがかかるのでワインの値段は上昇します。しかし、樽由来の風味がワインに与えられ、また適度な酸化が促されることで味わいのの角がとれ、より一層バランスが整います。

5位

タケダワイナリー サン・スフル 赤

海外からのワインは、運搬時における都合上、どうしても亜硫酸を添加する必要があるのですが、国産ワインの場合はその限りではありません。こちらのワインは、サン・スフル(亜硫酸無添加)で作られていて、マスカット・ベーリーA特有の、フレッシュで力強い味わいを楽しむことができます。

ブドウ特有の濁りや澱、酒石などが見られますが、それはノンフィルターゆえの生の状態である証拠です。濾過を行わない、生きた状態で瓶に詰められているため、発酵によるごくわずかな炭酸発泡が見られ、軽やかな舌触りを感じさせます。

香りザクロ、梅干し、ミント
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★★☆☆☆
佐々木
ジューシーで華やかなスタイルです。フレッシュさが特徴なので、抜栓した日に飲み切ることをオススメします。

4位

高畠ワイン バリックはたっき メルロー&カベルネ

天童ワインや朝日町ワインと並び、山形を代表とする高畠ワインは、しっかりと存在感のある味わいなのが魅力です。こちらのバリックはたっきシリーズのメルロー&カルベネも、ギュッと濃縮された果実味をじっくり堪能できる一本になっています。

フルボディ特有の、ずっしりとしたタンニンに、樽熟成によるバニラやコーヒーなどの濃厚な味わいが幾重にも合わさり、複雑でエレガントな風味を生み出しています。また、メルローとカルベネをブレンドすることで、プラムなどの果実がしっかりと熟したような、芳醇な香りを漂わせ、舌の上で優雅にはじけます。

香りブルーベリー、ロースト、バニラ
酸味★★★☆☆
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
バリックとは樽。樽由来の香りの代表格としては、ロースト香とバニラ香に大別されます。最も大切なのは、もともとの原料ブドウの品質が低いと樽のニュアンスに負けてしまいます。よって、樽熟成されるワインというのは、原料ブドウの質にこだわって造られたワインに限定されます。

3位

高畠ワイン まほろばの貴婦人 赤

「日本人の好みに合う最高のワイン」をモットーに生まれたのが、このまほろばの貴婦人です。カルベネ・ソーヴィニヨン種とオレンジマスカット種をブレンドして作られたワインで、注いでみると、深紅の薔薇を思わせる深く鮮やかな赤がグラスに満たされ、カシスやベリー、マスカットといったフルーティーな香りとフローラル感が漂い、まさに貴婦人と呼ぶにふさわしい、華麗な芳香を漂わせます。

風味もまた格別で、まるではちみつを思わせるような濃厚でコクのある甘さに、ビターテイストのチョコレートを思わせるほろ苦さが合わさり、複雑で繊細なハーモニーを口内で奏でます。週末は、ワインを味わいつつ優雅に過ごしたい人に、ぜひオススメしたい逸品です。

香りカシスジャム、スミレ、ビターチョコレート
酸味★★★☆☆
ボディ★★★☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
赤の甘口ワインです。しつこい甘さと違い、酸味と渋味が口中を引き締めることで余韻はスッキリとしています。

2位

月山ワイン 山ぶどう酒 甘口

一生に一度は味わってみたい赤ワインは数多くあると思いますが、物語に出てきそうな所謂『葡萄酒』を堪能してみたいという人には、月山ワインが手掛けるこちらの商品がオススメです。

原料に使われている山ぶどうは、すべて山形県内で収穫された新鮮なものだけを使用し、じっくりと丹念に熟成され、素朴ながらも芳醇な甘味を楽しめる一本に仕上がっています。

一口味わうごとに、山ぶどう特有の素朴で優し気な甘さが広がっていき、心の底から暖かな気分に浸れます。赤ワインをあまり飲み慣れていない人はもちろんのこと、週末はちょっとノスタルジックな気分に浸りたい人にオススメしたい一本です。

香りグレープジュース、シナモン、ナツメグ
酸味★★★☆☆
ボディ★☆☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
素朴で優しい味わいで、家族で飲みたいシチュエーションを選ばない一本です。

1位

高畠ワイン ゾディアック ピノノワール

フランスの高級ワインの原材料として使われているものの、その栽培方法の難しさから、『気難し屋のお嬢様』と呼ばれるピノ・ノワールですが、近年では日本国内でも栽培に成功し、上質な赤ワインを生産するワイナリーが増えています。山形を代表する高畠ワインもその一社で、自社農園『Estate Ranch(エステートランチ)』だけで栽培されたピノ・ノワールだけを使い、極上の一本を生み出しました。それが、このゾディアック ピノ・ノワールです。

グラスに注げば、ピノ・ノワール特有の、ラズベリーやスミレを思わせる、可憐でフレッシュな香りが漂い、口にすれば優しく繊細な風味の後に、穏やかでまろみのあるタンニンと、豊かな樽香が広がります。その極上な味わいは、ご家庭用はもちろんのこと、贈答用としてもオススメです。

香りラズベリー、紅茶、なめし皮
酸味★★★☆☆
ボディ★★☆☆☆
渋み★☆☆☆☆
佐々木
冷涼な気候でしか栽培できないピノ・ノワーは、東北以北での栽培が盛んです。近年もの凄いスピードで品質が向上しており、その成長を見守り定期的に楽しむことができるのも、自国のワインを飲む理由の一つではないでしょうか。

2,000円~の山梨の赤ワイン比較表

商品画像高畠ワイン ゾディアック ピノノワール月山ワイン 山ぶどう酒 甘口高畠ワイン まほろばの貴婦人 赤高畠ワイン バリックはたっき メルロー&カベルネ タケダワイナリー サン・スフル 赤バーダップ樽熟成 名子山
商品名高畠ワイン ゾディアック ピノノワール月山ワイン 山ぶどう酒 甘口高畠ワイン まほろばの貴婦人 赤高畠ワイン バリックはたっき メルロー&カベルネタケダワイナリー サン・スフル 赤バーダップ樽熟成 名子山
詳細アルコール度数:13.5%
ミディアムボディ
アルコール度数:7%
甘口
アルコール度数:11.5%
ミディアムボディ・甘口
アルコール度数:14%
フルボディ
アルコール度数:10.8%
ミディアムフルボディ
品種:カベルネ・ソーヴィニヨン
ミディアムボディ
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

山形の赤ワインのおいしい飲み方

ここからは山形の赤ワインのおいしい飲み方について紹介していきます。

今回紹介するポイントは保存温度・ワイングラス・スワリング・デキャンタ・合わせる料理の5つです。

では早速見ていきましょう。

温度は16℃前後で保存しよう

山形の赤ワインは16℃前後で保存しておきましょう。

保存温度の幅広い赤ワインですが、山形の赤ワインはミディアムボディが多いため16℃前後での保存により最大限楽しむことができます。

またフルボディの場合は20℃での保存が望ましいです。

しかし16℃で山形の赤ワインを保存し続けるのは、冷蔵庫などでは難しいでしょう。

そこで山形の赤ワインの保存には積極的にワインセラーを利用することをおすすめします。

ワインセラーを使用することで、山形の赤ワインの味わいを充分に引き出し、長く楽しめますよ。

家庭用のワインセラーについてはコチラを参考にしてみてください。

>>【ソムリエセレクト】おすすめワインセラー17選!家庭用にはコレ!

口の広いグラスがおすすめ

山形の赤ワインを飲むときは口の広いグラスを用意しましょう。

香りを感じやすい口の広いワイングラスであれば、マスカットベリーAなどのフルーティーな香りを楽しめますよ。

具体的にはブルゴーニュ型やボルドー型のグラスを用意しておくことがおすすめです。

ぜひ自分に合ったワイングラスで山形の赤ワインをお楽しみください。

またワイングラスについて詳しく知りたい方はこちらも合わせてご覧ください。

>>【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介

軽く回して香りを楽しむ

山形の赤ワインをスワリングでさらに楽しみましょう。

グラスを回す「スワリング」で山形の赤ワインのフルーティーでほんのり香る甘さを感じられます。

山形の赤ワインの中でも使用されている品種や製法ごとに香りも違うため、飲み比べの際にスワリングで香りを楽しむのも良いでしょう。

またスワリング時には右利きの方であれば反時計回りに回すことがマナーです。

こぼれても周りに迷惑がかからないように、内側に回すことが大切です。

またワイングラスを傾けてワインの香りを楽しむのも近年よく見られるため、試してみてはいかがでしょうか。

ぜひどちらも試してみて自分に合った方法で赤ワインを楽しんでくださいね。

デキャンタージュでさらに楽しむ

山形の赤ワインを飲むときは、デキャンタを使ってみましょう。

デキャンタージュは赤ワインをまろやかにしたり、渋みを取り除くことができます。

特に価格の高い赤ワインにおすすめで、山形の赤ワインなら5,000円近くのものが良いでしょう。

もともとマスカットベリーAなど渋みの少ない品種を使っていますが、さらにまろやかで口当たりが良い赤ワインへの変化しますよ。

デキャンタージュによって味わいが変化することをぜひ楽しんでみてください。

ちなみにデキャンタを使ってワインを空気に触れさせることを「デキャンタ―ジュ」と言いますよ。

しかしデキャンタの使い方や選び方を知らずにチャレンジできてない方もいるかと思います。

デキャンタについてより詳しく知りたい方は、こちらを参考にしてください。

>>デキャンタとは?使い方から、おすすめのデキャンタ10選をご紹介!

醤油ベースの料理と合わせる

山形の赤ワインは醤油ベースの料理との相性が抜群です。

アルコール度数が強すぎないため一般的な赤ワインよりも料理と合わせやすく、タレの焼き鳥、野菜の煮物などと楽しめます。

また山形の赤ワインは和食とも相性が良いのも嬉しいポイントです。

焼肉やすき焼きなど、和食の肉料理と一緒に食べると外しませんよ。

また赤ワインのつまみについて知りたい方は、こちらをご覧ください。

>>【ソムリエ厳選】赤ワインにおすすめのつまみ!手軽に買える物から簡単レシピまでご紹介!

山形の赤ワインを楽しもう!

山形の赤ワインを楽しもう!

今回は、山形県産の赤ワインの魅力についてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。フランスのワインどころである、コート・デュ・ローヌと似た気候区分にある山形県は、まだまだ発展途中ではあるものの、近年では日本ワインコンクールで数々の賞を受賞するなど、徐々に評価を高めています。

 

日本ワインといえば、山梨や長野といったイメージが強いですが、山形の赤ワインも引けを取らないほどの魅力あふれるものが数多く存在します。今回のまとめが、山形が誇る珠玉のワインに出会うためのきっかけになることを願っています。

日本ワインで人気の高い山梨県の赤ワインもぜひご覧ください。
>>【ソムリエ厳選】山梨のおすすめ赤ワイン20選!選び方のコツも解説

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