カクテルの女王と呼ばれ、親しまれているマンハッタン。
今回は、そんなマンハッタンの由来や味、度数、カロリーから、作り方までご紹介します。
マンハッタンとは
マンハッタン(Manhattan)はウイスキーベースにカクテルです。
マティーニが「カクテルの王様」と呼ばれているのに対して、マンハッタンは「カクテルの女王」と呼ばれています。
19世紀以降世界中で愛されている、知名度の高いカクテルです。
マリリン・モンロー主演映画で1959年に公開された「お熱いのがお好き」に登場し、さらに人気に火がついたと言われています。
マンハッタンの由来や意味
イギリスの元首相チャーチルの母親が考案者と言う説が有名です。
第19代アメリカ大統領選のとき、ニューヨークで行われた支援パーティーでのこと。
のちのイギリス首相チャーチルの母親がウイスキーとスイートベルモットを合わせたカクテルを思いつき、パーティーの参加者に振舞いました。
その時の会場が「マンハッタンクラブ」だったことことから、そのカクテルが「マンハッタン」と呼ばれるようになったったのが由来です。
他にも、マンハッタンに沈む夕日をイメージしたカクテルとしても知られています。
マンハッタンの味
辛口のウイスキーにほんのり甘さとビターさが加えられた、大人の味わいです。
ウイスキーカクテルの中ではかなり定番なので、ウイスキーがお好きな方にはおすすめ。
マンハッタンの度数
マンハッタンのアルコール度数は、27〜35%です。
かなりアルコール度数強めのカクテルです。
カロリー
マンハッタンのカロリーは一杯あたり約120kcalです。
マンハッタンの作り方
道具
・ショートカクテル用グラス
・ミキシンググラス
・ストレーナー
・バースプーン
・カクテルピン
材料
・ライウイスキー:45ml
・スイートベルモット:15ml
・アンゴスチュラビターズ:1dash
・レッドチェリー
割合
ウイスキー:スイートベルモット=3:1
作り方の手順
①氷の入ったミキシンググラスに材料を入れてステアする
②カクテルグラスに注ぐ
③カクテルピンに刺したチェリーを飾る
作り方のコツ
はじめにミキシンググラスに氷と水を入れ、ステアしてグラスを冷やします。
ミキシンググラスが冷やされると同時に氷の霜も取ることができます。
冷やした後に水をしっかり切り、そのあとに材料を入れることがポイントです。
ショートカクテルは、あらかじめカクテルグラスも氷を入れて冷やすことがオススメ。
マンハッタンにおすすめのウイスキー
オリジナルレシピはライ麦のウイスキーです。
お店によってはバーボンを使うところもあります。
オールド オーバーホルト ライ ウイスキー
オールド オーバーホルト ライ ウイスキー
アメリカで最も定番のライウイスキー。
ライ麦の風味が活きた、ドライな味わいのウイスキーです。
マンハッタンなどのカクテルベースとしても、よく使われています。
ライウイスキーに迷ったら、まずは定番のオールドオーバーホルトがおすすめです。
ジムビーム ライ
ジムビーム ライ
産地:アメリカ
世界中で愛されているバーボンの有名ブランド、ジムビームが手掛けるライウイスキーです。
6年間の熟成期間を終えながらも、ライトな味わいが特徴。
カクテルのベースとしても使いやすく、ドライながらもほんのり甘みがあります。
価格も割とリーズナブルでどなたでも手にしやすいです。
ワイルドターキー ライ
ワイルドターキー ライ
産地:アメリカ
ウイスキーでは誰もが知っているワイルドターキーです。
ケンタッキーのバーボンウイスキーとして有名ですが、ライ麦で作られたウイスキーもあります。
ライ麦なのでバーボンより甘さ控えめな味わいが特徴。
マンハッタンのベースとしても好まれています。
マンハッタンにおすすめのベルモット
チンザノベルモット ロッソ
チンザノベルモット ロッソ
産地:イタリア、ピエモンテ州
1757年創設の老舗メーカーチンザノ社のベルモットです。
世界で最も知名度の高いベルモットと言っても過言ではありません。
カクテルの材料としても各国のバーテンダーに愛用されています。
カクテルだけではなく、食前酒としてロックで飲んでもおいしいですよ。
マルティーニ ヴェルモット ロッソ
マルティーニ ヴェルモット ロッソ
産地:イタリア
チンザノ社と同じくらい有名メーカー、マルティーニ社のスイートベルモットです。
ヨーロッパ中心に世界でも知名度が高く、多くの人に愛されています。
苦味と甘味のバランスが取れた味わいが特徴です。
価格もお手頃なので、カクテルのベースとしても使いやすいでしょう。
カルパノ アンティカ フォーミュラ
カルパノ アンティカ フォーミュラ
産地:イタリア、トリノ
イタリアの名門ブランドで「キング・オブ・ベルモット」とも言われています。
なぜなら、カルパノ社がベルモットの創設者だからです。
時の国王にも献上され、王室御用達のお酒としても知られていました。
現在も昔ながらのレシピを引き継ぎ、伝統的な製法で作られています。
マンハッタンのアレンジレシピ
ドライマンハッタン
スイートベルモットをドライベルモットに変え、さらにチェリーをオリーブに変えるアレンジレシピです。
甘みを感じるマンハッタンと違って、かなり辛口のカクテルに生まれ変わります。
割合は、ウイスキー:ドライベルモット=4:1です。
ロブ・ロイ
マンハッタンのライウイスキーをスコッチウイスキーに変えるだけで、「ロブロイ」と言うカクテルに変わります。
カクテル言葉は「あなたの心を奪いたい」で、とてもロマンチックなカクテルです。
割合は、スコッチ:スイートベルモット=3:1です。
さいごに
マンハッタンはウイスキー好きの方には特に人気のカクテルです。
バーではマティーニかマンハッタンを注文すると、そのバーテンダーの腕が問われると言われるほど定番。
世界で愛される、大人のカクテルをぜひ味わってみてください。
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