ムルソーとは?おすすめのムルソー、当たり年までソムリエがご紹介!

2019/12/10
ワイン

高級白ワインのひとつであるムルソー。

ワイン通のファンが多く、世界的に評価の高いワインです。

今日は、そんなムルソーの魅力をたっぷりご紹介いたします。

記事の監修者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

ムルソーとは

村名であり、ワイン名でもある

ムルソー(Meursault)は、フランス・ブルゴーニュ地方のコート・ド・ボーヌ地区にある村名であり、その村で造られるワインのことです。

生産量の大部分を白ワインが占めており、世界的に大変高い評価を受けています。

 

赤ワインもある

極少量ですが、赤ワインも生産されています。

白ワインではムルソーを名乗れる畑も、赤ワインを造った場合はブラニーやヴォルネイ表記になる区画もあります。

非常に複雑なので、今回はムルソーの白ワインに焦点をあて、解説いたします。

 

ムルソーの土壌

ムルソーの土壌は、シャルドネに最適な白色泥灰土を含む石灰岩層です。

それにより、ワインに高貴なミネラル分や果実味、きれいな酸を与えています。

 

ムルソー白ワインの特徴

ムルソーの白は、シャルドネ100%です。

伝統的な熟成方法として木樽を使用しています。

特有のバターやローストしたアーモンド、ヘーゼルナッツの風味は木樽熟成に由来するものです。

アメリカの第3代大統領トーマス・ジェファーソン氏が、ムルソーのプルミエクリュ畑であるグッドドールを「黄金の雫」と呼んで、大変好んでいました。

 

ムルソーが人気の理由

以前は赤ワインが主流!?

1950年代頃まで、ムルソーでは赤ワインの生産量が多く、優れたムルソーも赤ワインでした。

 

アメリカでの人気が知名度が増す

ところがその後、アメリカでシャルドネがブームとなります。

濃厚で樽香がしっかりした味わいを好むアメリカ人の間で、ムルソーの白ワインが爆発的な人気となりました。

アメリカに向けて輸出が急激に伸びて、その後、ムルソー白の評価は世界的に高まることとなります。

グランクリュがないことで、モンラッシェなどと比較するとだいぶ手頃な金額で入手出来たのも、人気に火がついた一因とされています。

 

時代に合わせたワイン造りにシフト

強い樽香を持つ濃厚なシャルドネブームも落ち着き、現在は世界的にエレガントで繊細な味わいが人気です。

ムルソーでもテロワールを活かして、きれいな酸やミネラリーさに重きを置いた造り手も増えてきています。

 

ムルソーの格付けと代表的なプルミエクリュ

グランクリュはない

ムルソーは、世界的な白ワインの産地ですが、以外にもグランクリュ格付けはありません。

その理由は、AOCが制定された時に高い税金がかけられてしまうのを懸念して、多くの造り手が拒否したからだと言われています。

ただ、ムルソーのプルミエクリュの中には、モンラッシェなど近隣のグランクリュに肩を並べる素晴らしい畑もあります。

造り手によっては、近隣のグランクリュを凌ぐ素晴らしいムルソーを生みだしています。

 

ムルソーの中でも代表的なプルミエクリュをご紹介します。

 

ペリエール

もし格付け見直しがあるとするなら、確実にグランクリュに昇格すると言われている素晴らしいプルミエクリュです。

小石が多い畑で土が少ない土壌から、ワインにミネラル感と骨格のしっかりした力強い味わいを与えています。

長期熟成型で究極のムルソーを生み出すとして、愛好家垂涎の的です。

 

グッドドール

プルミエクリュの中でも、とりわけふくよかなボディに仕上がる畑です。

果実味がしっかりのったリッチな味わいが特徴的、長期熟成のポテンシャルも十分秘めています。

 

ジュヌヴリエール

プルミエクリュの中で世界的に人気のある畑です。

エレガントかつ洗練された味わいで、ジューシーな果実味とのバランスにも優れたワインを生みだします。

 

シャルム

ムルソー村で最大のプルミエクリュ畑で、ペリエール畑に近い味わいです。

濃厚でありながら繊細さも兼ね備えた、気品溢れるワインを生みだしています。

 

ポリュゾ

大人気のプルミエクリュ・ジュヌヴリエールの隣に位置する畑です。

ミネラル感が前面に出たワインを生みだします。ふくよかな骨格で上品な味わいが特徴的です。

 

ブシェール

果実の凝縮感が非常にリッチで、滑らかな口当たりのムルソーを生み出します。

豊かなアロマに、繊細で柔らかい印象が特徴です。

 

おすすめのムルソー5選

フィリップ・パカレ ムルソー

ムルソー フィリップ パカレ

13,129円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:シャルドネ

パカレ氏は自然派ワインの父と称えられるマルセル・ラピエールの甥であり、ブルゴーニュを代表する自然派ワインの造り手です。

 

トロピカルフルーツやフローラルなアロマに、豊かなミネラル感が続きます。

オイリーで厚みのある口当たりに果実の凝縮感が超リッチ!

爽やかな余韻が続く素晴らしい仕上がりで、コスパに優れた1本です。

 

フランソワ・ミクルスキ ムルソー・プルミエクリュ・シャルム

ムルソー・シャルム フランソワ・ミクルスキ

14,701円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ブルゴーニュ

ミクルスキはロバート・パーカー氏3つ星評価、他のワイン評価誌からも軒並み高い評価を受けている造り手です。

 

白桃やアプリコット、レモンなどの華やかなアロマに、ナッツやスパイシーさも感じられます。

たくましい骨格で、凝縮した果実味ときれいな酸とバランスも良好です。

伸びやかな味わいに優しくエレガントな印象のムルソーに仕上がっています。

 

ドメーヌ・アルベール・グリヴォー ムルソー ・プルミエクリュ・ペリエール

ドメーヌ・アルベール・グリヴォー ムルソー プルミエ・クリュ・ペリエール

18,095円 (税込)

詳細情報
味わい:辛口
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:シャルドネ

1876年創業の歴史あるドメーヌで、伝統手法を守り続けている造り手です。

 

ムルソーらしいミネラリー感と美しい酸に、オイリーで深みのある味わいが印象に残ります。

リッチな骨格で、ブドウそのものの甘さがエレガント!

樽由来の心地よい余韻が続く秀逸な仕上がりです。

 

コシュ・デュリ ムルソー

コシュ・デュリ ムルソー

82,280円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ブルゴーニュ

コシュ・デュリは世界最高峰の白ワイン生産者のひとりとして、非常に評価の高い造り手です。

 

生産量も少なく、入手困難を極めています。

テロワールからくるヘーゼルナッツの心地よい香りが印象的、きれいな酸とも調和しています。

ふくよかなボディに繊細な味わいで、一度飲むと虜になるほどです。

 

コント・ラフォン ムルソー・プルミエクリュ・レ・ジュヌヴリエール

ムルソー・プルミエ・クリュ・レ・ジュヌヴリエール コント・ラフォン

64,662円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ブルゴーニュ
品種:シャルドネ

コント・ラ・フォンはコシュ・デュリと並んで「ムルソー最高峰の造り手」と称されています。

1998年に有機認証を取得、現在はビオディナミ農法を実施しています。

 

アプリコットや白い花束を思わせる可憐なアロマに、程よい熟成感も感じられます。

豊かな果実味に奥行きのある味わいで、引き締まった酸とバランスも完璧!

ズバ抜けたクオリティのムルソーに仕上がっています。

 

ムルソーの当たり年

 自分の好みのムルソーのワインを見つけての、どのヴィンテージを選べば良いか悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで、近年のおすすめの当たり年をご紹介します。

 

ムルソーの当たり年

2016年、2015年、2014年、2012年、2010年、2008年、2007年、2005年、2004年、2002年、1996年、1995年、1992年

 

なかでも、ソムリエお勧めのヴィンテージは2015年、2014年、1996年です。

 

2015年

2015年はフランス全土で作柄の良かった、グレートヴィンテージです。

夏場は猛暑で乾燥していたものの、適度な雨量もあり結果として最高の状態でブドウを収穫することができました。

 

2014年

春から初夏と収穫期は晴天に恵まれましたが、8月は雨も多く冷涼でした。

そのためブドウが過度に熟した状態にならず、特にブルゴーニュの白にとっては良いヴィンテージです。

今後さらに評価が上がってくることと思われます。

 

1996年

1996年はブルゴーニュ白の当たり年とされています。

雨量が少なく乾燥した年で、完熟したブドウを厳選する必要がありました。

完璧な状態のブドウのみを使用して出来たワインは、結果として大変優れた仕上がりとなっています。

 

もし、ヴィンテージ選びに迷ったら、参考にしてみてください。

 

ムルソーに合う料理

ムルソーは、クリーミーなとろみを感じる、ボリューム感のある味わいで、飲みごたえ抜群のワインです。

そのため、あっさり系よりもこってり系の味と合わせやすくなります。

魚料理であればバターをたっぷり使用したソース又はクリーム系のソースと好相性です。

ロブスターやカニ、ホタテなどをベシャメルソースで、また意外ですがカレー風味ともよく合います。

 

おすすめのマリアージュ
・ホタテのポワレ軽いカレーソース
・白魚のムニエル/グリエ オレンジクリームソース
・カニのグラタン
・地鶏のクリーム煮込み

 

ムルソーまとめ

 

ムルソーについての解説から、おすすめのワイン、当たり年、マリアージュまでご紹介いたしました。

ちょっと贅沢な白ワインを飲みたいと思ったときは、ぜひムルソーを味わってみてください。

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