キャンティ・クラシコとは?種類から、おすすめのキャンティ、当たり年まで解説!

2019/11/30
ワイン

イタリアを代表するするワインと言えば、世界的に有名なキャンティ・クラシコですよね。

多くのレストランで必ずと言えるほどオンリストされています。

今日はそんなキャンティについて、種類や飲み頃、オススメ銘柄や当たり年まで詳しくご紹介いたします。

キャンティとキャンティ・クラシコはどう違うの?と思われる方向けに、分かりやすく解説していますので、是非参考にしてみて下さい。

記事の監修者

篠崎 裕江

日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

好きなワインは枯れかけてきたブルゴーニュの赤と、Blanc de Blancs のシャンパーニュ! 大学時代、ワインの魅力にはまり勉強を始める。都内のホテルに就職し資格取得後はソムリエとして活躍。 その後ワイン商社勤務を経て現在はアメリカ在住。 スーパーで、日本では手に入らないようなデイリーワインを物色するのが楽しい今日この頃…

キャンティ・クラシコとは

そもそもキャンティとは?

キャンティとは、イタリアのトスカーナ州「キャンティ地区」で造られる赤ワインのことです。

イタリアのワイン法で、最高の格付け「DOCG」に格付けされています。

キャンティ地区は非常に広大です。トスカーナ州全体の1割を占め、イタリアのDOCG産地の中で最大です。

それゆえに生産量もかなり多く、味わいや品質、価格に幅があります。

 

キャンティ・クラシコとは

キャンティ・クラシコも「キャンティ地区」で造られ、DOCGに格付けされている赤ワインです。

キャンティよりも栽培地域が限定されており、より厳しい条件をクリアしたワインだけが、キャンティ・クラシコと名乗ることが許されます。

 

DOCGキャンティ・クラシコの歴史

1870年頃、「キャンティ」という名前だけでワインが売れる時代があり、多くの造り手が存在しました。

利益を重視した非常に劣悪な造り手がどんどん増えた事で、キャンティの品質も極端に落ちてしまったのです。

 

1924年、キャンティの生産者達が、品質の保護のために、キャンティ・クラシコ協会を設立します。

1996年にようやくキャンティとは独立して、キャンティ・クラシコもDOCGとして認められました。

 

キャンティの種類と違い

DOCGキャンティ

ブドウそのものの甘酸っぱさを感じる、フルーティで軽やかな味わいが主流です。

生産量が極端に多く、さまざまな造り手がいるので、品質にはばらつきがあります。

ディリーワインとして、カジュアルにガブ飲みしたい時におすすめです。

キャンティと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。

ブドウサンジョヴェーゼを最低75%使用、黒ブドウ・白ブドウのブレンドも可能(1品種最大10%)
熟成最低4ヶ月、リゼルヴァは最低26ヶ月

 

DOCGキャンティ・クラシコ

果実味が豊かでキャンティよりも力強く、複雑さやスパイシーなニュアンスも感じます。

酸やタンニンもしっかり感じるバランスの良い印象です。

キャンティよりもお料理と合わせやすく、ステーキやトマト煮込み、トマトソースのパスタなどがオススメです。

キャンティ・クラシコと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。

ブドウサンジョヴェーゼ最低80%使用(サンジョベーゼ100%でも可能)。ブレンドは黒ブドウのみ
熟成最低11ヶ月、リゼルヴァは最低24ヶ月+瓶内熟成3ヶ月

 

DOCGキャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネ

グラン・セレツィオーネは、キャンティ・クラシコの中で最高級のカテゴリーとして、2014年に新しく設けられました。

厳しい条件をクリアしたグラン・セレツィオーネはキャンティ・クラシコの中で10%にも満たないほどです。

キャンティクラシコよりも更に洗練された深みのある味わいで、熟成のポテンシャルを持つ優れたワインに仕上がっています。

キャンティ・クラシコ・グラン・セレツィオーネと名乗るには、以下の条件を満たさなければなりません。

ブドウ自社畑から収穫したサンジョヴェーゼを最低80%以上使用。ブレンドは黒ブドウのみ
熟成最低30ヶ月、そのうち瓶内熟成3ヶ月

 

おすすめのキャンティ5選

5位 ラ・ピウマ ・キャンティ

ラ ピウマ キャンティ

1,089円 (税込)

詳細情報
度数:12.5 %
品種:サンジョベーゼ

サクランボやイチゴ、シナモンなどフェミニンな香りが特徴的で、フルーティな味わいです。

嫌みのない軽やかな酸とサンジョベーゼらしいタンニンともバランス良く仕上がっています。

家で気軽に飲めるキャンティをお探しの方には、まず飲んでみてほしい1本です!

 

4位 ベリーニ キャンティ・フィアスコ

ベリーニ キアンティ フィアスコボトル1836

詳細情報
度数:12.5 %
品種:サンジョベーゼ80%、カナイオーロ10%、マルヴァジア・ビアンカ10%

1860年頃から、コルクやボトルを守るため藁に包むスタイル(フィアスコ)が主流でした。

現在では藁編み職人が減り、大変珍しくなっています。

味わいはラズベリーやストロベリーなどのニュアンスを感じるフルーティで甘酸っぱい印象です。

 

3位 シノピエ  キャンティ コローニョレ

コロニョーレ キャンティ シノピエ 2016 1931

詳細情報
度数:13.5 %
品種:サンジョベーゼ、メルロー

コロニョレの畑は、標高の高い渓谷の斜面に位置しており、冷涼な風が美しい酸をもたらしています。

クランベリーやワイルドベリーなどのチャーミングなアロマに、ほんわかミネラリーなニュアンスも感じられます。

繊細で美しい酸に上品な果実味と、華奢なタンニンが印象的な仕上がりです。

 

2位 ゾーニン   キャンティ・トラディショーネ

ゾーニン・キャンティ・トラディショーネ

イタリア国内のコンクールで多くの賞を受賞しているワイナリーです。

ラズベリーやブラックチェリー、スミレなどのアロマに、軽やかな口当たりが印象的です。

ジューシーな果実味に、穏やかなタンニンと程よい酸とが融合し、バランス良く仕上がっています。

 

1位 キャンティ デル バローネ・リカーゾリ

キャンティ・デル・バローネ・リカーゾリ

バローネ・リカーゾリは、1000年もの長い歴史を持つワイナリーです。

ブラックベリーやスミレなどのアロマで、口当たりは大変滑らかでフルーティーさを感じます。

優しい果実味に、エレガントな酸と程よいタンニンとのバランスも良好!

高品質なキャンティをお求めの方、有名な造り手のキャンティを飲んでみたいという方におすすめです。

 

おすすめのキャンティ・クラシコ5選

5位 ロッチャルタ キャンティ・クラシコ ウッジャーノ

ロッチャルタ キャンティ・クラシコ 2015 ウッジャーノ

黒すぐりやブラックチェリー、スミレなどの可憐なアロマに、スパイスやシナモン、なめし革、ジビエなど複雑さも感じられます。

穏やかな口当たりにプラムのコンポートを思わせる果実味が印象的!

伸びやかな酸と溶け込んだタンニンとのバランスも良好です。

 

4位 ペポリ キャンティ・クラシコ

ペポリ キャンティ・クラシコ

ペポリは、スーパータスカン「ティニャネロ」から5キロも離れていない、恵まれたテロワールを持つ畑のブドウを使用。

ミネラルを豊富に含むチャーミングな味わいのワインを生みだします。

ラズベリーやさくらんぼのアロマに、スパイスやヴァニラのニュアンスも感じられます。

軽やかな口当たりに豊かな果実味で、イタリアらしい酸と滑らかなタンニンとのバランスも良好です。

コクがあるのに飲みやすいタイプで、トマトパスタやタリアータ・ディ・マンゾなど、定番のイタリア料理と良く合います。

 

3位 ヌーテロセッティ キャンティ・クラシコ

キャンティ クラシコ テヌーテ ロセッティ

2,679円 (税込)

詳細情報
品種:サンジョヴェーゼ90%、カナイオーロ10%

1582年創業の老舗ワイナリー「ファルネーゼ」のワインです。

高品質でありながらコスパに優れたワインの生産者として、世界的に大変有名で、さまざまな賞を獲得しています。

さくらんぼやブラックベリー、スミレなどのフローラルなアロマに、エレガントな口当たりが印象的です。

たくましいボディに力強いタンニンが特徴ですが、凝縮感のある果実味が飲みやすさを感じさせています。

 

2位 カステロ・ディ・モンサント キャンティ・クラシコ リゼルヴァ

カステッロ・ディ・モンサント キャンティ・クラッシコ リゼルヴァ

4,620円 (税込)

詳細情報
度数:14 %
品種:サンジョヴェーゼ 90%、カナイオーロ5%、コロリーノ5%

カステッロ・ディ・モンサントは、キャンティ・クラシコの生産地で、単一畑のワインを初めてリリースしたワイナリーです。

アメリカンチェリーやプラム、ラズベリーなどのアロマに、白トリュフを思わせる複雑みも感じられます。

シルキーな口当たりで、パワフルなボディにきれいな酸と上質で力強いタンニンとも上手く融合しています。

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナというシンプルなTボーンステーキと良く合います。

 

1位 マルケーゼ アンティノリ キャンティ・クラシコ リゼルヴァ

アンティノリ マルケーゼ・アンティノリ・キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ

世界的なスーパータスカン、ティニャネロとソライア。

この2つと全く同じ畑のブドウから造られるプレミアムなキャンティ・クラシコです。

ティニャネロ、ソライアのセカンドワインと言っても過言ではありません。

アメリカチェリーやブラックベリー、スミレなどのアロマに、ミントやほのかにシガーのニュアンスも感じられます。

優雅な口当たりで、ジューシーな果実味とエネルギッシュな酸とが上手く調和!

 

おすすめのグラン・セレツィオーネ3選

3位 カステッロ・ディ・アマ サン・ロレンツォ
キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ

カステッロ・ディ・アマ サン・ロレンツォ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ

6,590円 (税込)

詳細情報
度数:13 %
品種:サンジョヴェーゼ 80%、マルヴァジア・ネラ+メルロ 20%

グラン・セレツィオーネ2010は、ワインスペクテーター誌「2014年トップ100ワイン」にて6位と、非常に高い評価!

ブラックベリーや野いちごなどのアロマに、豊かな果実味が特徴的、香ばしいクルミやアーモンドの風味も感じられます。

しっかりとした酸に濃密なタンニン持つ気品に溢れる仕上がりです。

 

2位 バローネ・リカゾーリ カステッロ・ディ・ブローリオ
キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ

バローネ・リカゾーリ カステッロ・ディ・ブローリオ キャンティ・クラシコ グラン・セレツィオーネ

キャンティの基盤を築いた1000年も長い歴史を持つワイナリーのフラッグシップワインです。

グーズベリーやラズベリーなどチャーミングなアロマに、トーストやヴァニラ、スパイシーなニュアンスも感じられます。

口当たりは力強く、ブドウそのものの甘さも感じる繊細な味わいで、溶け込んだタンニンが上品に仕上がっています。

 

1位 フォントディ キャンティ・クラッシコ グラン・セレツィオーネ
ヴィーニャ・デル・ソルボ

キャンティ クラッシコ グラン セレツィオーネ ヴィーニャ デル ソルボ

8,701円 (税込)

詳細情報
度数:15 %
品種:サンジョヴェーゼ

ヴィーニャ・デル・ソルボという優れた畑で、有機栽培されたブドウから造られる、極上のグラン・セレツィオーネです。

補助品種のブレンドはなく、サンジョベーゼ100%で造られています。

プラムやブラックチェリーのアロマにリコリスや燻製香も感じられます。

口当たりは大変力強く、奥行きのある味わいで、強靭なタンニン持つ長期熟成型のワインに仕上がっています。

最上級のキャンティをお探しの方に、是非オススメです!

 

キャンティ・クラシコの当たり年

キャンティ、キャンティ・クラシコを選ぶ際に、同じ造り手でもどのヴィンテージが良いか悩む方も多いのでは?

そこで、ソムリエがおすすめのヴィンテージをご紹介します。

 

キャンティの当たり年
2016年、2013年、2012年、2010年、2008年、2006年、2004年、2003年、2001年、1999年、1998年、1997年、1990年

 

キャンティ地区で、特におすすめな当たり年が、2016年、2010年、2001年です。

 

2016年

大変暑い夏でしたが9月からクールダウンし始め、結果としてキャンティ地区にとっては大変良い年となりました。

 

2010年

サンジョベーゼにとってのパーフェクトヴィンテージです。

全体的に涼しい気候の年だったため、結果として上品でエレガントさの際立つワインが産み出されました。

 

2001年

晴天に恵まれた素晴らしいヴィンテージです。

昼間は暑く夜は涼しい気候が続き、ブドウは糖分を十分蓄えることができて、豊富なタンニンももたらされました。

グラン・セレツィオーネや秀逸な造り手の上級クラスのキャンティ・クラシコでも飲み頃に入っていますので、オススメです。

 

ヴィンテージ選びで迷った際は、ぜひ参考にしてください。

 

キャンティ・クラシコの飲み頃

キャンティ、キャンティ・クラシコは、生産量がかなり多く、品質もさまざまです。

そのため、早飲みタイプと熟成型と両方あるので、なかなかはっきりとした飲み頃を明言するには難しくなります。

 

キャンティは早飲みタイプ

大きく分けるのであれば、キャンティは買って直ぐに飲める早飲み型が主流です。

イタリアらしい溌剌とした酸や力強さが苦手でしたら、2、3年寝かせることで、まろやかさを感じるようになります。

 

キャンティ・クラシコ、グラン・セレツィオーネは長熟

キャンティ・クラシコは、2年~7年程で飲み頃迎えます。

グレートヴィンテージの場合は10年程度が目安です。

秀逸な造り手のアイテムやグラン・セレツィオーネは、上記以上に長期熟成のポテンシャル持っています。

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