【ソムリエ執筆】シャトー・オー・ブリオンの価格、当たり年、セカンドワインまで徹底解説

2019/06/25
フランス

5大シャトーの中で最もエレガントと評されるシャトー・オー・ブリオン。

今日はその魅力や歴史、味わいについて分かりやすく解説いたします。後半ではセカンドワインについてもご紹介いたしますので、是非参考にしてみてください。

 

シャトー・オー・ブリオンとは

五大シャトーの1つ

シャトー・オー・ブリオン(Château Haut Brion)は、1855年パリ万国博覧会に併せて発表されたメドックの格付けにおいて、例外的にメドック以外のグラーブ地区から第1級に選出されたワインです。

格付け当時からあまりにも有名で例外的に選ばれました。

1973年に1級に昇格となったシャトー・ムートン・ロートシルトと合わせて5大シャトーと呼ばれ、世界トップレベルの高い評価を受け続けています。

 

五大シャトーの中では一番低価格で取り引き

ブドウ畑は南東向の小高い丘の上にあり、土壌は砂利混じりで粘土質を含む区画もあり、ミネラル分が多く含まれています。

シャトーの規模としては、5大シャトーの中でも最も小さく赤と白を生産していますが、白に関しては生産量が極端に少ないため、格付けを辞退しています。

五大シャトーの中では一番リーズナブルな価格で取り引きされています。

シャトー・オー・ブリオンの歴史

シャトー・オー・ブリオンは、ジャン・ド・ポンタックにより1550年設立されました。

1666年ロンドンにシャトー・オー・ブリオンが飲める居酒屋を開いた事で大変評判のワインになっていきました。

オー・ブリオンの逸話といえば1814年のウイーン会議が挙げられます。ナポレオン戦争に敗れたフランス、敗戦国の処遇を話し合う会議において、仏タレーラン外相が連日に渡り各国の代表に豪華な料理とともにオー・ブリオンを振る舞いました。

それが満を時して、フランスはほとんどの領土を失わずに済んだのです。これによりオー・ブリオンの噂はヨーロッパ各国にも広がり更に名声を高めていきました。

1855年メドックの格付けに、例外的にグラーヴから第1級に選出されると更に人気が高まり、ボルドーの中で特に高価な極上ワインの一つとなっていきました。

 

味わいとこだわり

シャトー・オー・ブリオンの味わい

シャトー・オー・ブリオンは5大シャトーの中で最もエレガントで滑らかな極上ワインだと言われています。

それは他4つの1級シャトーはカベルネソーヴィニヨンの比率が高いのに対し、オー・ブリオンはメルローの比率の方が高い年も多く、渋みが少なく親しみやすい味わいに仕上がっています。

(セパージュの比率はヴィンテージによって異なります。)

また香りは5大シャトーのなかでも一番個性的であると表現されます。トリュフや土の香りからスパイスやシガーなど複雑な香りが特徴です。

まろやかで深みのある味わいとも調和してスモーキーなニュアンスも加わり、豊かな香りを愉しめる優れたワインです。

 

シャトーのこだわり

シャトー・オー・ブリオンは、創業間もない頃からスティラージュ(澱引き)やウィヤージュ(補酒)などの手法を世界で初めて導入するなど、積極的に技術の革新に取り組んでいます。

ボルドー地方で一番最初にステンレスタンクを導入したのも、シャトー・オー・ブリオンでした。これにより適切な温度管理が可能となり、6時間に1度行われるルモンタージュ作業も自動化され、全てコンピュータでの管理しています。

ブドウ品種は、カベルネソーヴィニヨンが約35%、メルローが約50%、補助品種としてカベルネフランを使用しています。

セパージュの比率はヴィンテージごとに異なりますが、エレガントで親しみやすい味わいはファンを魅了して止みません。

 

シャトー・オー・ブリオンの価格

日本で一般に出回っているシャトー・オー・ブリオンの相場は7万円台~10万円台が多いです。

 

ネットの最安値と最高値

最安値は、54,000円ほどで購入できます。

>>シャトー・オー・ブリオンの最安をチェック

 

最高値は、30万円台です。

>>シャトー・オー・ブリオンの最高値をチェック

 

極端に安い価格に注意!

グランヴァンを購入する際には正規輸入品を選んで下さい。オンライン通販で定価よりも大幅に安い価格で販売している場合は並行輸入品の可能性があります。平行品は何人もの人を介して輸入されたかも分からず、どこでどんな状態だったのかも分からず、劣化していることもよくありますので、注意が必要です。

シャトー・オー・ブリオンの当たり年

近年のグレートヴィンテージは以下になります。

2018,、2017、2016、 2015、2014、2012、2010、2008,、2006、2005、2000、1998、1996、1995、1990です。

特に、1989、2000、2014は秀逸です。

 

シャトー・オー・ブリオン 1989

ヴィンテージ 1989

200,000円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ボルドー
品種:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロー37%、カベルネ・フラン18%

ボルドー地方にとって大変素晴らしいヴィンテージであり、夏場の猛暑と乾燥により非常に凝縮感のあるブドウが収穫されました。

オーブリオンにとっても桁外れに素晴らしいヴィンテージとなり、超長期熟成のポテンシャルを持つ仕上がりです。

パーカーポイントはなんと100点を獲得しています。

 

シャトー・オー・ブリオン 2000

ヴィンテージ 2000

213,840円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ボルドー

2000年は年間通して天候に恵まれた事で、ボルドー地方では特に黒ブドウがパワフルで超熟な仕上がりとなりました。

ミレニアムであり歴史的な豊作だった2000年のオー・ブリオンは、サクランボ、スパイス、すみれなど豊かなアロマのカカオやスモーキーなニュアンスもある力強い味わいです。

パーカーポイントは99+ を獲得しています。

 

シャトー・オー・ブリオン 2014

ヴィンテージ 2014

69,984円 (税込)

詳細情報
産地:フランス、ボルドー

2014年夏は連日30度以上、大変乾燥して1カ月間雨が降らず豊富な日照量に恵まれました。夜間は涼しかった事でブドウは完璧な状態に熟し豊作な年となりました。

オー・ブリオンでも完熟のブドウを選りすぐって収穫し、エレガントでありながらも果実の凝縮味としっかりとしたタンニンを持つ卓越したワインに仕上がりました。

セカンドワイン ル・クラレンス・ド・オー・ブリオン

ル・クラレンス・ド・オー・ブリオンとは

シャトー・オー・ブリオンのセカンドワインは、2006年ヴィンテージまではシャトー・バーン・オー・ブリオンという名前でしたが、2007年よりクラレンス・ド・オー・ブリオンという名前に変わっています。

こちらの由来は1935年にシャトーを買い取ったクラレンス・ディロン氏の名前ちなんでつけられたと言われています。

 

ル・クラレンス・ド・オー・ブリオンの特徴

クラレンス・ド・オー・ブリオンは、他のグランヴァンのセカンドとは少々異なります。

それはシャトー・オー・ブリオンと全く同じ畑で収穫したブドウを使用しており、樹の樹齢が若いブドウから造られています。

そのほかは全てファーストラベルと同じであり、ロバートパーカー氏に「ボルドーで最高のセカンドワインのひとつである」と言わしめた素晴らしいワインなのです。

もちろん長期熟成も望めますが、オー・ブリオンよりも早いうちから愉しめるのも魅力です。

 

味わい

カシスやチェリー、ブラックベリーなどのチャーミングアロマに伸びやかな酸とグラーブ特有のミネラルを感じます。

口当たりは滑らかでスモーキーなニュアンスが印象的、力強さと繊細さを併せ持ったピュアな味わいです。

 

シャトー・オー・ブリオンまとめ

シャトー・オー・ブリオンは歴史をも変えた美酒とも讃えられています。

五大シャトーの中では一番エレガントで価格も5シャトーの中では一番リーズナブルです。

なかなか今すぐにとはいきませんが、人生における大きな節目やお祝いなどには是非シャトー・オー・ブリオンで祝杯をあげてみてはいかがでしょうか。

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