【ソムリエ監修】シャトーディケムを徹底解説!人気の理由、価格、おすすめの当たり年を徹底解説

2019/05/02
フランス

シャトーディケムの造る貴腐ワインは、世界最高のワインと称される極上の逸品です。最良のブドウと究極のこだわりをもって造られる至高の味わいは、世界中から高い賞賛を受けています。

この記事では、そんなシャトーディケムについて詳しくご紹介。人気の秘密やおすすめのヴィンテージをお伝えします。

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

シャトー ディケムとは

貴腐ワインの頂点

フランス、ボルドー地方のソーテルヌ地区を拠点とするシャトー ディケム(Château d’Yquem)は、貴腐ワインの造り手です。

貴腐ワインとは、貴腐菌が付着して糖度が高くなった白ブドウ品種で造られる極甘口の白ワインのこと。

黄金色で甘美な香りと濃厚な甘みが特徴の高貴なワインで、シャトーディケムはその最高の造り手とされています。

シャトーディケムの歴史

シャトーディケムの歴史は中世に遡ります。

もともとイギリス国王の所有だったものがフランス国王に移り、しばらくは国有のブドウ園でした。

その後、1711年にソヴァージュ家が国からブドウ園の所有権を買い取り、単独オーナーに。その後リュール・サリュース家に引き継がれ、今日まで長い歴史と伝統に裏付けされた最高級ワインを造りだしています。

1855年には、ソーテルヌで唯一の「プルミエ・クリュ・シュペリュール(特別第一級)」に格付け。名実ともにトップシャトーの地位に君臨し続けています。

人気の理由

ここではシャトーディケムが最高とされ、人気である理由を見ていきましょう。

ワイン造りの特徴とこだわり

厳しいブドウ選定

シャトーディケムは113ヘクタールもの広大な畑を所有し、恵まれた気候と土壌のもとでブドウを栽培しています。

そのワイン造りでは、完熟したブドウのみを使用。優良なブドウを収穫するために、8週間近くかけて丁寧に選別しながら手摘みされています。厳正に選別されるため、1本の樹からグラス一杯分のブドウしか収穫できないと言われているほどです。

 

熟成は3年以上

熟成はフレンチオーク材の新樽のみを使い、3年以上行われます。

この段階で、シャトーディケムにふさわしくない品質と判断された場合はリリースされることはありません。

このように厳格に造られたワインは長期熟成のポテンシャルが非常に高く、収穫後100年も飲み頃が続くものもあるとされるほどです。

シャトーディケムの評価

シャトーディケムは最高峰の貴腐ワインの造り手として、高い評価を受けています。ロバート・パーカーをはじめとするワイン評論家の評価はすべて満点。各ヴィンテージにも、それぞれに高評価が付けられています。

シャトー ディケムの味わい

シャトーディケムの畑では、セミヨンとソーヴィニョン・ブランが栽培されています。セミヨンはワインにリッチな味わいとしっかりした骨格やボリュームを与え、ソーヴィニョン・ブランをブレンドすることで繊細なアロマと生き生きした酸味が加えられています。

甘美な至高の味わい

シャトーディケムの貴腐ワインは輝く黄金色で、ハチミツやアプリコットなどの芳醇な香り、濃厚な甘みを楽しむことができます。

単に甘いだけではなく、酸味やミネラル感にも溢れ、奥深い風味を与えています。甘みと酸味、ミネラルの風味が素晴らしいバランスを取り、この上なく高貴な口あたり。最高峰の貴腐ワインの名にふさわしい味わいが堪能できます。

使われている品種

シャトーディケムの貴腐ワインには、セミヨン80%、ソーヴィニヨン20%がブレンドされています。

セミヨン

主にフランスのソーテルヌ地区、グラーヴ地区で栽培されている品種です。

果皮が薄く貴腐菌が付きやすいことから、貴腐ワインのメイン品種になっています。若いうちはあまり特徴のない味わいながら、長期熟成能力が高いのが特徴。10年以上の熟成で、コクのある奥行きの深い味わいのワインに仕上がります。

酸味が弱いことから、ソーヴィニヨン・ブランをブレンドすることが一般的。フレッシュな酸味が加わることで、味わいにバランスが取られています。

 

ソーヴィニヨン・ブラン

フランスのボルドー地方、ロワール地方を中心に、世界中で広く栽培されている品種です。

生き生きとした酸味と、豊かな果実味が特徴。繊細で上品な味わいのワインに仕上がります。貴腐ワインではセミヨンに2割ほどブレンドすることで、柑橘系の爽やかな香りと酸味を与えています。

シャトー ディケムの価格

価格の相場

貴腐ワインのヴィンテージは、年度によって価格が異なります。

 

ボリュームゾーン
・750ml(一般的なボトルサイズ)では、40,000円~70,000円です。

・375ml(ハーフボトル)では、30,000円~40,000円が相場です。

 

<ネットの最安値と最高値>

最安値は、30,000円後半で購入できます。

>>シャトーディケム最安をチェック

 

最高値は、ヴィンテージ1976年のもので、200,000円ほどです。

>>シャトーディケム最高値をチェック

 

 

買取額の相場は?

シャトーディケムのヴィンテージは貴腐ワインの最高峰として価値が高く、店舗では手に入らない希少品も多いのが実情。そのため、買取も高額で取引されています。もしお手元に古いヴィンテージがあるなら、高く買い取ってもらえるかもしれません。買取業者は複数あるので、いくつかの店舗で査定してもらうのがおすすめです。

買取相場の一例は次の通りです(すべて750ml)。

  • 1990年:40,000円前後

  • 1994年:35,000円前後

  • 1996年:20,000円前後

  • 1998年:32,000円前後

  • 2001年:50,000円前後

  • 2009年:42,000円前後

おすすめの当たり年

おすすめの当たり年は1986年、1989年、1990年、1998年、1999年、2001年、2005年、2008年です。

特に秀逸なのが1990年、2001年です。2005年、2008年は高値が付いていますがまだ飲み頃ではなく、あと10年は待つ必要があります。将来楽しむために購入するのにはいいでしょう。

1990は強い甘みとミネラルが豊富

1990 シャトー ディケム

54,730円 (税込)

詳細情報
・セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%
・アルコール度数12%

1988年、1989年、1990年のヴィンテージは糖度が高い三部作とされ、その中でもパーカーポイント99点と高評価なのが1990年です。

ハチミツやミネラル感溢れる強い香りが魅力的。濃厚で芳醇な甘さの中に、オレンジなど柑橘系果実の風味も感じられます。粘性が高く、滑らかな口あたり。しっかりした骨格と肉厚な味わいで、後味はスッキリしているのが特徴です。果実味のある余韻が長く続きます。

 

2001は芳醇な甘さと複雑味が極上のバランス

シャトーディケム2001

86,184円 (税込)

詳細情報
・セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%
・アルコール度数12%

2001年はソーテルヌ地区の当たり年で、シャトーディケムの貴腐ワインも極上な仕上がりになっています。パーカーポイントは100点満点で、飲み頃は2100年までという100年寿命の評価。5つのワイン誌でも満点の評価を受けています。

濃厚な甘さと豊かな果実味が際立っているヴィンテージ。熟した果実や白い花、ヴァニラの香りが強く立ち上がり、しっかりとしたミネラルが感じられます。生き生きした酸味と芳醇な甘みが非常に魅力的。長い余韻が続きます。

 

稀少な辛口白ワイン Y イグレック

シャトーディケムで造られる希少な辛口ワインです。ブドウに貴腐菌がうまく付かなかった年のみに生産されるもの。貴腐ワインと同様に、強いこだわりを持って造られた逸品です。

ボルドー イグレック ド シャトー ディケム

21,600円 (税込)

詳細情報
・セミヨン80%、ソーヴィニヨン・ブラン20%
・アルコール度数14%

2015年は天候に恵まれた良年です。早くから成熟したブドウが優良な状態で収穫され、素晴らしい味わいに仕上がっています。芳醇なアロマに、しっかりした樽香。力強くボリュームのある辛口で、アルコール度は高めです。

シャトーディケムまとめ

シャトーディケムについてご紹介しました。ヴィンテージによっては100年もの長期熟成に耐えられる最高峰のワイン。その高い評価は、これからもずっと変わらないことでしょう。いつかは味わいたい憧れのワインのひとつに、ぜひ加えてみてください。

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