【ソムリエ監修】ボランジェとは?特徴やラインナップまで徹底解説

2019/03/28 フランス

ピノ・ノワール主体のシャンパーニュといえばボランジェ。

映画007でジェームズ・ボンドが愛飲しているシャンパンとしても有名で、その深い味わいに熱心な愛好家も多いです。

今回はそんなボランジェについて、その特徴やラインナップをソムリエが解説します。

記事の執筆者

佐々木 健太

J.S.A. ソムリエ・エクセレンス

ソムリエ/年間受講者数日本一を誇るカリスマワインスクール講師  21歳でソムリエ資格を取得。南フランスにある一つ星レストラン「Keisuke Matsushima」にて研鑽を積み、帰国後は南青山「L’AS」を経て、株式会社WINE TRAILを創業。ワインのサブスク「HOME WiNE」を手掛ける。YouTubeチャンネル「ソムリエ佐々木」を運営。第9回全日本最優秀ソムリエコンクールファイナリスト。https://homewine.jp/

ボランジェとは

ボランジェ(Bollinger)は、フランスのシャンパーニュ地方で製造される高品質なシャンパンのブランドの一つです。

1829年に創業したボランジェは、現在でも家族経営が続いている数少ないメゾン

伝統的な製法が現在にも引き継がれているピノ・ノワール主体のシャンパーニュは、個性的でパワフル、かつエレガントな味わいで知られています。

また、ボランジェは映画「007」シリーズの主役であるジェームズ・ボンドが好むシャンパンとしても非常に有名です。

厳格な製造方法と基準に基づいた製品作りが評価されており、1992年には自社の倫理観や製造基準を定めた「ボランジェ憲章」を発表しました。

今日に至るまでその原則に則りながら、ボランジェは一貫して高品質なシャンパーニュを提供し続けています。

ボランジェの特徴とこだわり

ボランジェは世界中のセレブやワインファンから高い評価を受けています。

その理由についてこちらで解説していきます。

良質なピノ・ノワールから生まれるふくよかな味わい

ボランジェの魅力はふくよかで厚みのある味わい。

ボランジェではシャンパーニュのブレンドの多くをピノ・ノワールで占めており、これがボランジェの特徴的なふくよかさと深みをもたらしています。

ピノ・ノワールはシャンパーニュに使用される3大ブドウ品種のうちの黒ブドウ品種です。

赤い果実を思わせるチャーミングな香り、穏やかな渋みと酸味がピノ・ノワールの特徴。

ピノ・ノワール比率の高いボランジェは、黒ブドウならではの厚みのある味わいや果実味がしっかりと感じられます。

なお、黒ブドウであるピノ・ノワールのみが使われたシャンパーニュは「ブラン・ド・ノワール」と呼ばれます。

>>【ソムリエ監修】ピノ・ノワールとは?おすすめのワインや特徴まで解説

シャンパーニュ自社畑の高い自給率

ボランジェは自社畑でのブドウ栽培に重点を置いているのが特徴です。

自社畑のブドウだけで約60%のシャンパーニュを生産しており、これにより品質管理を徹底することができます。

さらに自社畑のうちの85%は、グラン・クリュとプルミエ・クリュに認定された素晴らしい区画の畑となっているのもポイント。

そんなボランジェが畑を有しているのは、シャンパーニュの中でも特に良質なピノ・ノワールで有名な「アイ村」。

太陽の光をさんさんに浴びることのできる南向きの斜面が特徴で、アイ村は「ピノ・ノワールの聖地」として知られています。

品質の素晴らしい産地で自社によるブドウ栽培に注力することで、ボランジェは自社が追い求める理想のシャンパーニュを生み出しているのです。

奥行きを生み出す樽発酵・樽熟成

ワイン造りにおけるボランジェの大きなこだわりのひとつが樽発酵・樽熟成。

樽を使用したワイン造りは昔ながらの伝統的な製法であり、現代では衛生や温度の管理が容易なステンレスタンクなどを使った発酵・熟成を行う生産者が増えています。

その一方で、ボランジェは樽を使った発酵と熟成にこだわり続けているのが特徴。

樽での発酵・熟成はオークのニュアンスをワインに与え、質感をよりリッチにして独特の複雑さを生み出します

澱とともに木樽の中で3年間行われることで、ボランジェは非常に芳醇で風格のある仕上がりのシャンパーニュとなるのです。

メゾンに樽職人が常駐している唯一のシャンパーニュであり、自社が所有する小樽の数は4000個とも言われています。

ボランジェの評価

ボランジェは世界からどのような評価を受けているのでしょうか。

その評価をこちらで確認していきましょう。

ジェームズ・ボンドが愛飲

ボランジェといえば、映画「007」シリーズでジェームズ・ボンドが愛飲するシャンパーニュとして非常に有名です。

映画「007」では作中にて主役であるジェームズ・ボンドがお酒を飲むシーンが度々登場します。

そのお酒の中でも、作中で最も登場回数が多いシャンパーニュがボランジェなのです。

ボランジェの初登場は8作目「007 死ぬのは奴らだ(1973)」。

以降は11作目に登場し、13作目から最新作まではすべての007シリーズにボランジェがボンドの飲むシャンパーニュとして登場しています。

ボランジェが映画に登場する前は、ドンペリやテタンジェなど作品によって有名なシャンパーニュがジェームズ・ボンドに飲まれていました。

しかし、1980年代以降はボランジェがシャンパーニュの出演枠を独占する状態に。

これによってボランジェは「ジェームズ・ボンドが愛するシャンパーニュ」として、その認知を広げることとなりました。

ジェームズ・ボンドのイメージが強い影響か、ボランジェが最も売れている国はボンドの故郷であるイギリスです。

>>【ワイン教養】高級シャンパンおすすめ32選!シャンパンの基礎知識からギフトにおすすめな銘柄までをご紹介!

英国王室御用達のシャンパーニュ

ボランジェはイギリスの王室御用達のシャンパーニュとして認定されています。

王室御用達は「ロイヤルワラント」とも呼ばれ、王室に対してサービスの提供が許された称号を指します。

認定されたブランドは5年ごとの精査が行われるため、王室御用達の認定を維持するにはその品質を保ち続けなければなりません。

英国王室御用達に認定されたのは1884年のこと。

ボランジェは早期から高い品質がイギリス王室から評価されており、その品質を現在まで守り続けていることがわかります。

ボランジェは007に登場したことで有名になったワインとして知られていますが、実は昔から確固たる評価を受けているシャンパーニュなのです。

ボランジェの種類

ボランジェのラインナップは、次の通りです。

ラインナップ特徴
スぺシャル・キュヴェ ボランジェのスタンダードシャンパーニュ
ボランジェ007 映画007シリーズとのタイアップ
ボランジェ ロゼ ピノ・ノワールの赤ワインをブレンド
ラ・グラン・ダネ 当たり年のみのリリース
ラ・グラン・ダネ ロゼ 当たり年のみのリリースのロゼのシャンパーニュ
ボランジェ R.D. 出荷直前まで澱引きを行わない個性的なシャンパーニュ
ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ 奇跡的にフィロキセラの難を逃れた古木のピノ・ノワール100%の シャンパーニュ
ラ・コート・オー・ザンファン 貴重なシャンパーニュ地方のピノ・ノワール100%の赤ワイン

ボランジェのラインナップ

商品画像ラ・コート・オー・ザンファンヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズボランジェ R.D.ラ・グラン・ダネ ロゼラ・グラン・ダネボランジェ ロゼボランジェ 007スペシャル・キュヴェ
商品名ラ・コート・オー・ザンファンヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズボランジェ R.D.ラ・グラン・ダネ ロゼラ・グラン・ダネボランジェ ロゼボランジェ 007スペシャル・キュヴェ
詳細味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール100%
味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール100%
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノノワール66%、シャルドネ34%
度数 12 %
味わい  辛口
収穫年 2007
果実 ピノ・ノワール72%、シャルドネ28%
度数 12 %
味わい  辛口
収穫年 2007
果実 ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ムニエ14%
※5〜6%赤ワイン
味わい 辛口
収穫年 2009
果実 ピノノワール、シャルドネ
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノノワール60%、シャルドネ25%、ムニエ15%
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

スタンダードな一品【スペシャル・キュヴェ】

スペシャル・キュヴェ

詳細情報
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノノワール60%、シャルドネ25%、ムニエ15%

ピノ・ノワール、シャルドネ、ピノ・ムニエを使用しています。

オーク樽で一次発酵を行い、カーヴで最低でも3年間熟成。 コルク栓をしたマグナムボトルで5~10年間熟成させたリザーヴワインが加えられています。

ボランジェのスタイルを見事に表現したスタンダード・キュヴェであり、ピノ・ノワールに由来する豊かな果実味と繊細で奥深い味わいを楽しむことができます。

新鮮な魚介類のカルパッチョや生ハムのサラダなどの前菜から、グリルしたエビや鶏肉など、幅広い料理とのマリアージュが可能です。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール60%/シャルドネ25%/ピノ・ムニエ15%

 

香り熟したりんご、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
熟したリンゴや洋梨、蜂蜜、トーストの香りが際立つ、ボランジェの旗艦とも言える一本。ピノ・ノワール主体のコク、リッチさが感じ取れます。

スペシャル・キュヴェの価格

日本での希望小売価格は8,500円になっています。

ネット通販では、5,000円〜6,000円の価格で購入することができます。

映画でお馴染み!【ボランジェ 007】

ボランジェ 007

詳細情報
味わい 辛口
収穫年 2009
果実 ピノノワール、シャルドネ

映画の007シリーズ「007/スペクター」とボランジェがタイアップした2009年のヴィンテージです。

ピノ・ノワールとシャルドネを使用。

ボトルはジェームズ・ボンドの愛用拳銃ワルサーPPKのグリップの質感を似せたブラックのクール・ボックスに収められています。

白い花や熟したリンゴの香りに、ヴァニラなどのニュアンス。

クリーミーな泡とエレガントな酸がフィニッシュをエレガントに彩ります。

柔らかくエレガントに熟成した味わいは、シーフードサラダやホタテのカルパッチョ、クリームソースを使った魚料理によく合います。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール/シャルドネ

 

香り白桃、ヴァニラ
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
白桃やリンゴの香り、複雑なミネラル感が微細な泡立ちと共に絶妙に絡み合い、優雅な余韻を残します。007シリーズ好きの方に贈ると喜ばれること間違いなしですね。

ボランジェ007の価格

日本での希望小売価格は20,000円になっています。

ネット通販での販売価格は、25,000円前後になっています。

 

スタンダードのロゼ!【ボランジェ・ロゼ】

ボランジェ ロゼ

詳細情報
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール62%、シャルドネ24%、ムニエ14%
※5〜6%赤ワイン

スペシャル・キュヴェをベースに、グランクリュの畑で収穫されたピノ・ノワールで造られた赤ワインを5%ほど加えたロゼです。

イチゴやラズベリーなどの豊かな香り。

ブレンドされた赤ワイン由来のタンニンがしっかり感じられます。繊細な泡とボリューム感のある、重厚な味わい。 長く深い余韻も感じられます。

料理の味を引き立てる味わいで、ロブスターなどの甲殻類、サケのムニエル、和食全般にもよく合います。

フルーツのサラダやイチゴタルトなどのデザートに合わせるのもおすすめです。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール62%/シャルドネ24%/ピノ・ムニエ14%

 

香りフランボワーズ、カシス
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
フレッシュな赤いベリーやシトラスの香りが軸となった一本。口中で感じる微細な泡とバランスの良い酸が、そのフルーティさと深みを引き立てます。

ボランジェ・ロゼの価格

日本での希望小売価格は10,000円になります。

ネット通販では、8,000円前後で販売されています。

当たり年のみ!【ラ・グラン・ダネ】

ラ・グラン・ダネ

詳細情報
度数 12 %
味わい  辛口
収穫年 2007
果実 ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%

「グラン・ダネ(偉大な年)の名前の通り、ブドウの当たり年にのみ造られるシャンパーニュです。

自社畑で収穫した上質なピノ・ノワールを主体に、シャルドネをブレンド。カーヴで5年以上熟成させています。

ヴィンテージによってトーンが異なる、豊かで複雑なアロマ。奥行きの深い味わいで、長い余韻が楽しめる1本です。

豊かな果実味と複雑味がある辛口は、お刺身や焼き魚などの和食によく合います。

素材の美味しさを引き立てるので、ロブスターやローストラム、ベーコンなどに合わせるのもおすすめです。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール61%/シャルドネ39%

 

香りりんご蜜、トースト
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
限られた年にのみ生産される、ボランジェのプレステージキュヴェ。蜂蜜やトーストの香りに加えて、フルーツやスパイスの複雑な香りが広がります。

ラ・グラン・ダネの価格

2007年ヴィンテージの相場は14,000円〜18,000円です。

当たり年のみ!【ラ・グラン・ダネ ロゼ】

ラ・グラン・ダネ ロゼ

詳細情報
度数 12 %
味わい  辛口
収穫年 2007
果実 ピノ・ノワール72%、シャルドネ28%

ラ・グラン・ダネに、グランクリュの畑で造られたピノ・ノワールの赤ワイン「コート・オーザンファン」を加えたロゼのシャンパーニュです。

リリースされている(当たり年の)ヴィンテージは、2005年、2007年になります。

赤ワインをブレンドすることで豊かな果実味とコクが加わり、まろやかな味わいに仕上がっています。

ヴィンテージごとの違いや、熟成による力強さ、複雑さなどが楽しめる逸品です。

まろやかな味わいのロゼは幅広い料理に合いますが、とくに鴨肉のソテーやスパーシーなエスニック料理などがおすすめです。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール63%/シャルドネ37%

 

香り完熟したラズベリー、スパイス
酸味★★★★★
ボディ★★★☆☆
佐々木
ロゼシャンパーニュとは思えないほどのはっきりとした骨格とアロマが特徴。何か特別な日に、特別な人と開けたい高級感あふれる一本です。

ラ・グラン・ダネ ロゼの価格

2005年は16,000円前後、2007年は14,000円〜16,000円です。

 

特別な製法!【ボランジェ R.D.】

ボランジェ R.D.

詳細情報
度数 12 %
味わい  辛口
果実 ピノノワール66%、シャルドネ34%

R.D.は、Recemment Degorge(レサマン・デゴルジェ)の略で「ごく最近澱抜きを行った」という意味。

出荷直前まで澱引きを行わないという、他に類のない製法のシャンパーニュです。澱引きの日付が背面のラベルに記載されるというこだわりを見せています。熟成期間は11年。

澱と一緒に熟成されている時間が長いことで、ブドウの旨味や果実感、繊細で複雑なブーケが現れ、個性豊かなシャンパーニュに仕上がっています。

鶏肉のローストやグリルした魚介類に合わせてどうぞ。

また、凝縮感のある味わいは熟成したグリュイエールやコンテチーズなどにもよく合います。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール70%/シャルドネ30%

 

香りブリオッシュ、ナッツ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
ボランジェのキュヴェの中でも異端の存在であるR.D.。言葉を失うほどの余韻とブーケの複雑さは、通の舌さえ唸らせます。

ボランジェR.D.の価格

日本での希望小売価格は、2002年ヴィンテージでは41,000円、2004年は38,000円になります。

2002年は30,000円〜40,000円、2004年は30,000円前後で販売されています。

 

奇跡のシャンパン!【ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ】

ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズ

詳細情報
味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール100%

ボランジェ所有のグランクリュには、20世紀の初めシャンパーニュ地方を襲ったフィロキセラ(アブラムシ)の被害を免れた古木が現存しています。

そこで収穫されたピノ・ノワールを100%使用したシャンパーニュです。

ライムやカモミールのフローラルな香り、アカシアのハチミツのニュアンスも感じられます。

凝縮感ある果実味に、砂糖漬けにしたレモンやジンジャーブレッドの風味。

長い余韻が続き、シナモンを思わせるスパイシーなフィニッシュが印象的です。

ホワイト・キャビアや白トリュフを添えて、または新鮮なお刺身や魚介のカルパッチョにもよく合います。

そのままで、極上の味わいをゆっくり堪能するのもおすすめです。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール100%

 

香りハニーサックル、シナモン
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
佐々木
その歴史的背景も含め、ボランジェの哲学を表現したメゾンの頂点に位置するキュヴェ。複雑な旨味とアロマを備えた希少な一品です。

ヴィエイユ・ヴィーニュ・フランセーズの価格

日本での希望小売価格は、108,000円になります。

ネット通販での価格はヴィンテージにより差があり、90,000円〜120,000円程度になります。

 

希少な赤ワイン!【ラ・コート・オー・ザンファン】

ラ・コート・オー・ザンファン

詳細情報
味わい  辛口
果実 ピノ・ノワール100%

アイ村の急斜面にあるグラン・クリュで収穫されたピノ・ノワールを100%使用。

当たり年にしか生産されない稀少な赤ワインです。

「ラ・グラン・ダネ・ロゼ」に少量加えられるワインでもあります。

リリースされているヴィンテージは、2009年、2013年。

複雑な果実の香りが、カカオのニュアンスへと変化していきます。

凝縮した果実味が素晴らしく、タンニンのしっかりしたストラクチャーが感じられるリッチな味わいです。

赤ワインソースを使った牛フィレ肉や鶏肉、鴨料理に合わせてどうぞ。

トム・ド・サヴォワやブリー・ド・モーなどの熟成したチーズともよく合います。

味わいブドウ品種
辛口ピノ・ノワール100%

 

香りバラ、カカオ
酸味★★★★★
ボディ★★★★☆
渋み★★★★☆
佐々木
ボランジェのラインナップの中で最も入手困難と言っても過言ではない赤ワイン。ブルゴーニュを彷彿とさせる官能的なアロマとテクスチャーがたまりません。

ラ・コート・オー・ザンファンの価格

ネット通販では、2009年は19,000円前後、2013年は15,000円前後で販売されています。

 

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ボランジェの美味しい飲み方

こちらでボランジェを美味しく飲むポイントをご紹介します。

希少なシャンパンを存分に味わうために、ぜひご参考ください。

温度にこだわる

シャンパンを美味しく味わうためには適切な温度で飲むことが重要です

スパークリングワインであるシャンパンは、一般に冷えた温度である6〜10度が適温とされています。

しっかりと冷やすことで炭酸ガスがしっかりとワインの中に溶け込むので、爽やかな口当たりを楽しむことができるでしょう。

しかし、ボランジェの大きな魅力は、ピノ・ノワールと木樽仕込みに由来するふくよかで厚みのある味わい。

この味わいはワインの温度が低すぎると感じにくくなってしまいます。

ボランジェそのものの個性を楽しみたい場合は、12〜15度程度の温度で楽しむといいでしょう。

温度を少し上げることで、複雑なアロマや骨格のある味わいを感じることができます。

グラスにこだわる

ワイングラスの形状はワインの印象に大きな影響を与えます。

シャンパンを楽しむ際には、一般的にフルート型のグラスが推奨されます。

グラスの底から立ち上る泡を美しく見せ、泡立ちを長持ちさせる効果があります。

しかし、ボランジェのような高品質で複雑なシャンパンを飲む際には、少しボウル部分が広めのワイングラスを選ぶこともおすすめです。

ボランジェの特徴的な豊かな果実やスパイス、トーストの香りを、膨らんだグラスの形状がキープしてくれます。

見た目を楽しむのならフルートグラス、ワインの個性を楽しむのなら白ワイングラスなどがおすすめです。

>>シャンパングラスのおすすめ人気ランキング20選!選び方も解説!

>>【ソムリエ厳選】おすすめの人気ワイングラス15選!種類もご紹介

相性の良い料理

キャビア

キャビアとシャンパンは贅沢な組み合わせのひとつです。

キャビアの塩味とリッチな口当たりが、ボランジェの豊かな味わいと複雑さを引き立てます。

また、ボランジェの風味豊かな酸味がキャビアの風味をリセットし、一粒一粒を新鮮な状態で味わうことができます。

サワークリームを添えることで、キャビアの生臭みが抑えられより完璧なペアリングを楽しむことができるでしょう。

 

サーモンのグリル

ボランジェはボリュームのある料理ともしっかりと合わせることができます。

サーモンの脂の乗ったボリューミーな味わいは、ボランジェのリッチで豊かな風味と相性ぴったり。

繊細な酸味とふくよかな果実味がサーモンの脂っぽさを中和し、バランスの取れた組み合わせを作り出します。

サーモンの色に合わせ、ロゼタイプのボランジェを合わせるのがおすすめ。

 

鴨肉のロースト

鴨肉と相性の良いワインとしてはピノ・ノワールが特に有名です。

ピノ・ノワール中心のブレンドを行ったボランジェは、鴨肉の濃厚で旨味が強い特性とよく合います。

ローストされた鴨肉から生まれる独特の風味は、樽熟成によって複雑性を帯びたボランジェと合わせることで、新たな風味を醸し出します。

ボランジェのふくよかなコクを感じやすくするためにも、やや常温に近い温度で合わせてみてください。

 

熟成チーズ

チーズの芳醇な旨味と程よい塩分は、ボランジェの豊かな果実味とよく合います。

熟成にこだわりのあるボランジェには、チーズも熟成したものを合わせると良いでしょう。

チーズの種類は白カビチーズがおすすめです。

ピノ・ノワール主体のチャーミングな風味が、白カビチーズのクリーミーな口当たりと優しい風味を引き立ててくれます。

ボランジェは高級感溢れるパワフルなシャンパン!

今回はジェームズ・ボンドが愛したシャンパンであるボランジェについてご紹介しました。

伝統的な製法と厳しい基準で造られるシャンパーニュは、どれも一度は味わってみたい極上の逸品ばかりです。

ボランジェが初めての人は、まずはスタンダードなスペシャル・キュヴェから試すのがおすすめです。

ボランジェのスタイルがしっかり表現されたその素晴らしい味わいに、きっと驚くことでしょう。

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