日に日に寒さが厳しくなる季節は、温かい飲み物が恋しくなりますよね。
こんな時におすすめなのが、ホットワインです。
特別な材料をわざわざそろえなくても、おウチあるものを使って案外簡単に作れます。
心も体もあったかくしたい寒い夜は、ホットワインにチャレンジしませんか?
ホットワインとは
ホットワインは、ワインにスパイス・果実・果皮・甘味料などを入れて温めて作る飲み物です。
本場ドイツでは「グリューワイン」、フランスでは「ヴァン・ショー」と呼ばれています。
基本的には赤ワインで作ります。
ただ、白ワインの生産が盛んなドイツ・ニュルンベルク、フランス・アルザスでは、白ワインでも作られています。
おすすめのホットワインの簡単レシピ4選
では、いくつかのホットワインレシピをご紹介しましょう。
赤ワイン以外に必要なのは、スパイス、果皮・果実類、甘味などで、「これを入れなければNG」というものはなく、何回か作って好みの味を見つけるのが良いでしょう。
手軽なホットワイン
ごく一般的なホットワインレシピです。飲み残しのワインを上手に使うのがおすすめです。
材料と所要時間
所要時間は5〜15分です。
【材料】
●赤ワイン
●オレンジ・レモンなどの果実
●オレンジピールなどの果皮
●シナモン・クローブなどのスパイス
●砂糖やハチミツ
作り方
①ワインに好みの果実・果皮・スパイス・甘味料(砂糖・蜂蜜など)を追加。
②火にかけて温めます。
③加熱しすぎるとワインの風味とアルコールが飛びますので注意しましょう。
おすすめワイン
ホットワイン用にワインを準備するなら、加熱して使用しますから、安価なもので十分です。
むしろ高価なものはそのまま飲むのにとっておきましょう。
チリの赤ワインなら品質も価格も安定しているので、間違いないでしょう。
しっかりしたボディのコクのあるタイプで作りたいなら
プードゥ カベルネ ソーヴィニヨン & シラーズ コンチャ イ トロ
ボディー フルボディ
原産国名 チリ
メーカー名 メルシャン
果実 % カベルネ・ソーヴィニヨン&シラーズ
カベルネ・ソーヴィニヨンに由来するふくよかさと、シラーズの凝縮した果実感が調和したバランスのとれた味わいです。
なめらかなミディアムボディベースがお好みなら
コノスル ピノノワール ビシクレタ
原産国名 チリ
メーカー名 コノスル
果実 % ピノ・ノワール100%
ほどよいタンニンと酸のバランスが絶妙です。ほのかに感じるスパイシーさは、ホットワインのベースとして使った時に個性を発揮してくれるでしょう。
専用スパイスを使ったホットワイン
材料と所要時間
所要時間は10分〜です。
【材料】
●赤ワイン
●ホットワイン用スパイス
●お好みでレモン・ハチミツ・ジャムなど
作り方
各商品に記載されたレシピを参考にしましょう。
ポンパドール グリューホットワインミックスの場合のレシピは以下になります。
①鍋にワインを500mlほど入れる。
②グリューホットワインミックスティーバッグと好みの量の砂糖を追加。
③蓋をして沸騰させずに5分ほど加熱。
④スパイスの香りを引き出すため火を止めて蓋をしたまま5分ほど蒸らす。
⑤耐熱ガラスか陶器のカップに注ぎます。
⑥お好みでレモン・ハチミツ・ジャムなど加えるのもおすすめ。
おすすめの専用スパイス
ポンパドール グリューホットワインミックス
ポンパドール グリューホットワインミックス
紅茶で有名なポンパドールのお手軽ティーバッグ
ホットワインを作る時に手軽で便利です。このままスパイスティーとしても楽しむことも可能です。
ゾネントア ホットワインスパイス
ゾネントア バラエティーラインナップ ホットワインスパイス 赤
オーガニックのホットワイン用スパイスはオーストリアから
ゾネントアの農園では、農薬や化学肥料を使わず栽培が行われ、収穫は月の運行に従って全て手積みで行われます。
ラム酒を加えたホットワイン
ホットワインは、沸騰させないように作っても、加熱により若干アルコール分が飛びます。
そのアルコール分を補うため、ラム酒などアルコール度の高いお酒を入れてアルコール分を強化して飲むレシピもあります。
正式名称は、ドイツ語で「グリューヴァイン・ミット・シュース Glühwein mit Schuss(蒸留酒を加えたグリューヴァイン)」です。
材料と所要時間
所要時間は5〜10分前後です。
【材料】
●赤ワイン
●ラム酒
●甘味料(砂糖・蜂蜜など)
●シナモンスティック、クローブ
作り方
①材料を全部鍋に入れて中火で温めます。
②沸騰直前で火からおろします。
③茶こしなどを使っクローブを取り除き、カップに注ぎます。
おすすめラム酒
マイヤーズラム オリジナルダーク 40度
ラムの代名詞的存在!
ラム酒は、ストレートはもちろん、カクテルベースとしてコーラやソーダで割ったりして楽しめます。ホットカクテルのベースとしても優秀な存在。
お菓子の材料としてもよく使われますし、ラムレーズンを手作りするのもおすすめ。常備しておけばいろいろ使えて便利です。
ノンアルコールのホットワイン
ドイツには、アルコール類を使用しないで、ブドウジュースをベースにホットワインの風味を持たせた伝統的なソフトドリンク「キンダープンシュ」があります。
アルコールが苦手な方や、子どもたちにぴったり。クリスマスシーズンの風物詩を一緒に楽しみましょう。
材料と所要時間
所要時間は5〜10分です。
【材料】
●果汁100%ブドウジュース
●シナモンスティック
●カルダモン
●八角・クローブ(お好みで)
●蜂蜜・砂糖(お好みで)
作り方
①鍋にジュースとスパイスを入れて温めます。
②耐熱ガラス容器かマグカップに注げば出来上がり。
※ホットワイン用のティーバッグ型スパイスを使うのもおすすめです。
おすすめのジュース
ファルツァー トラウベンザフト ホーニッヒゼッケル
メーカー名 ドラジェ
ワイン用ブドウ果汁をそのまま瓶詰めしたドイツ産ピュアグレープジュース!
ワイン用ブドウから造られたジュースは、食用のブドウ以上にギュッと詰まった凝縮感があり、濃厚な味わいに仕上がっています。
レンジで温めるだけ!すぐ飲めるおすすめホットワイン
クリスマスマーケットのシーズンになると、ドイツではスーパーマーケットで瓶やペットボトルに入ったホットワインの販売がスタートします。このタイプは、日本でも最近人気が急上昇しているようですね。
ボトル入りのものは、耐熱ガラスのグラスや耐熱カップに入れて沸騰しないように電子レンジで温めて飲みます。
寒い日にホッとしたい時や、体を温めて眠りにつきたい時には、とても手軽でありがたい存在です。
フルボトル(750ml)の高級ワインには、
- ・高い
- ・飲み切るのが大変
- ・他と比較できない
という悩みがありますよね。
ホームワインは高級ワインが100mlで4本ずつ届くから、ワインの違いをわかりたい方にオススメ。本サイトの編集長ソムリエ佐々木が監修した学習コンテンツや、2023年にスタートしたソムリエによるコンシェルジュサービスも大人気。
ワインをもっと楽しむために、始めない理由がありません!▼
※販売数には限りがございますので、売り切れの際は何卒ご容赦ください。
ソレイユ・キュヴェ・ユウコ
ソレイユ・キュヴェ・ユウコ
味わい:フルボディ
産地:フランス、ラングドック・ルーション
品種:メルロー
甘口ワインなら砂糖やハチミツを入れずに、ぶどうの自然な甘さが楽しめます。
このワインはメルロー種を主体とし、完熟イチゴのようなフルーティな味わいです。
アルコール6%と低めですから、お酒の苦手な方でも飲みやすいです。
サントリー 赤玉 スイートワイン
サントリー 赤玉 スイートワイン
産地:日本
100年を超えて愛されるサントリーの甘口ワイン。
あなたのお母さんやおばあちゃんも、このワインをご存じかもしれません。
サントリーの創業者・鳥井信治郎が、日本人に合う味として、このワインを造りました。
スペインのポートワインに影響を受けています。フルーティで華やかな風味です。
井上スパイス ホットワインスパイス
井上スパイス ホットワインスパイス
安心の日本製のホットワイン用スパイスです。粗糖とスパイスが入っているので、鍋にワインとこのホットワインスパイスを入れたら、ホットワインのできあがり。
1パックずつの使い切りタイプなので使いやすいです。
ハウザーズ ビオ ホットワイン
ハウザーズ ビオ ホットワイン
味わい:ミディアムライト
産地:ドイツ
ホットワインの本場ドイツの生産者の造るワインです。ヨーロッパとドイツの有機認証を受けています。
シナモン、グローブ、オレンジとレモンエキスがブレンドされているので、温めるだけで楽しめます。
ドクターディムース/カトレンブルガー アップルシナモン グリューワイン
ドクターディムース/カトレンブルガー アップルシナモン グリューワイン
味わい:甘口
産地:ドイツ
ホットワインはぶどうのワインだけではありません。
このホットワインはリンゴ、キウイなどのフルーツ果汁を原料とし、シナモンやハーブなどをブレンドしています。
2013年ドイツ農産物協会主催コンクールで金賞を受賞。珍しい白のホットワインです。
ホットワインに合わせるならクリスマス菓子!
ホットワインには何を合わせましょうか?
今ではすっかり日本でも定着したドライフルーツやナッツ・スパイスたっぷりのドイツ発祥の菓子パン「シュトレン」。
バウムクーヘン(本場ドイツでは、クリスマスシーズンやお祝い事用の特別なお菓子)、手作りクッキーと一緒に楽しむのがおすすめです。
豆知識!ホットワインの歴史
古代ギリシャ時代からホットワインは存在!?
ホットワインの歴史は古く、古代ギリシャにさかのぼります。
古代ギリシャ人が飲みきれなかったワインにスパイスを入れて温めたことから始まりました(もっとも、古代ギリシャ人はワインを飲み残すようなことはあまりない人たちでしたが)。
古代ギリシャから古代ローマ人へ
そして古代ギリシャ人をまねて、古代ローマ人も同様にホットワインを飲みました。
5、6世紀のローマの料理本にはホットワインのレシピが残されています。
そのレシピによると、このころのホットワインには、ハチミツ、コショウ、ベイリーフ(月桂樹の葉)、サフラン、デイツ(ナツメヤシの実)が入っていたことがわかります。
中世のイギリスで発展
ペストが大流行した中世ヨーロッパには、スパイスを入れたホットワインは健康によいと考えられて、非常に人気となりました。
そして、現在のホットワインの飲み方はイギリス・ビクトリア王朝時代から始まったと考えられています。
イギリスで1843 年に出版されたチャールズ・ディケンズの「クリスマス・キャロル」には、クリスマスにホットワイン(作品中では「スモーキング・ビショップ」と呼ばれています)を飲む、という記述が見られます。
この時代にはホットワインがクリスマスの飲み物として定着していたようです。
ホットワインまとめ
いかがでしたか? ホットワインは寒い季節にぴったりの飲み物ですね。
「飲み残しのワイン」や「朝食のオレンジの果皮」、「使い切れないスパイス」って案外台所にありますよね? あまり堅苦しく考えずに、家にある材料を上手に使って気が向いた時にサッサと作って楽しみましょう。
冷蔵庫や食材棚の整理をしながらヨーロッパの冬の風物詩を楽しむのもなかなかオツなものです。
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