【ソムリエ監修】ペンフォールズとは?種類やおすすめワインを紹介

2018/11/28
オーストラリア

ペンフォールズのワインは、何と言ってもオーストラリア最高峰のワインと言われるグランジが有名です。ペンフォールズは独自のワイン醸造哲学で、グランジをはじめとする最高品質のワインを製造。世界中の賞賛を集めています。

そこで今回は、ペンフォールズのワインについて詳しくご紹介し、おすすめのラインナップもお伝えしましょう。

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

ペンフォールズとは

ペンフォールズの起源は1844年、診療所における医療を目的としたワイン造りに始まります。1950年代には消費者の嗜好に沿ったワイン造りに転向し、チーフワインメーカーのマックス・シューバート氏を中心に「グランジ」を生み出しました。

グランジはリリース当初こそ酷評されたものの、その後は高い名声を勝ち取ります。このグランジにより、ペンフォールズはオーストラリア最高峰のワインメーカーとして世界中にその名が知れ渡ることになったのです。

ボルドーやブルゴーニュに代表される偉大なワインが単一畑による醸造であるのに対し、グランジは「さまざまな畑や地域からブドウを寄せ集めてブレンドし、最上のワインを造る」という独自の製法。その年のブドウの出来具合いを最大限に生かしているワイン造りです。

ペンフォールズのワインの特徴

ペンフォールズは南オーストラリアの、バロッサ・ヴァレー、マクラーレン・ヴェイル、クレア・ヴァレー、マギル・エステートという4つの地域のブドウを使っています。

ワイン造りは「マルチ・リージョナル・ブレンド」という考え方を基本に、ひとつの畑だけではなく、複数の畑のブドウを使ってワインを造るという方法で行なっています。

自社で所有する畑の他に、独立したブドウ農家から仕入れたり、農家に畑を貸し出して栽培。畑のグレードなどによって選別したブドウを別々に醸造しています。ワインメーカーたちは、毎日厳密なブラインドテイスティングを実施。そのワインのスタイルに合った最上のブレンドを決めています。

この個性的な方法は、ファーストリリースのあと60年以上に渡って一貫して続けられ、グランジ以外のワインでも同じようなスタイルを保っています。

ラインナップは赤ワインと白ワインがあります。

ペンフォールズの赤ワインの種類

ここでは、グランジをはじめとする赤ワインの選び方をお伝えします。

使われている品種

シラーズ

フランスのコート・デュ・ローヌ地方原産で、フランスではシラーと呼ばれている品種です。主に単一品種で使われ、コクがあって力強い濃厚なワインに仕上がります。

ペンフォールズのグランジもシラーズ主体で、わずかにカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされています。

通常、シラーズはボリューム感のある重厚な味わいのワインになりますが、グランジは他とは異なり、芳醇でエレガントさが際立つ味わいが特徴です。

カベルネ・ソーヴィニヨン

フランスのボルドー地方原産の品種です。カベルネ・ソーヴィニヨンで造られたワインはベリー系の豊かな香りで、熟成させるとスパイシーなニュアンスが感じられます。

しっかりしたタンニンと酸味が特徴で、コクのある長期熟成型のワインが造られています。

ペンフォールズでは主にシラーズにブレンドされ、味わいに芳醇な果実味と優雅さを与えています。また、単一品種で使用されているシリーズもあり、カベルネ・ソーヴィニヨンの質の高い果実味が、さらに広がった味わいに仕上がっています。

味わい

グランジをはじめとするプレミアムワインのシリーズは、シラーズを主体としたフルボディです。オーストラリアのシラーズはスパイシーで重厚な味わいですが、ペンフォールズのワインはそれとは異なり、豊かな果実味と繊細な酸味、際立ったエレガントさが特徴です。

リーズナブルなシリーズはミディアムボディが中心で、日常的に飲むのに適した親しみやすい味わい。軽やかながらも、リッチでバランスのとれたペンフォールズのワイン醸造哲学はしっかり反映されています。

ペンフォールズの白ワインの種類

ペンフォールズの白ワインはシャルドネが主体です。品種と味わいで見ていきましょう。

使われている品種

シャルドネ

フランスのブルゴーニュ地方原産の品種です。ニュートラルな味わいで、栽培される土地の気候や土壌、造り手の醸造方法などによって異なる個性を発揮します。

ペンフォールズでは、さまざまな畑から仕入れた最良のシャルドネを選別して醸造することで、その特徴を最大限に抽出。深みのある味わいの白ワインを造りだしています。

味わいで選ぶ

ペンフォールズの白ワインのほとんどは、シャルドネで造られた辛口です。異なる畑で収穫された、それぞれの個性を持ったブドウをブレンドすることで、シリーズごとに違った味わいが造られています。

リーズナブルなシリーズでは、甘口のリースリングとやや辛口のシャルドネがあり、どちらもワイン初心者でも飲みやすい口当たりです。

クラス

ペンフォールズのワインはクラスごと、4つのシリーズに分かれています。

アイコン&ラグジュアリーシリーズ

グランジを含む最高品質のワインです。厳選されたブドウのみを使用しています。その量は収穫量のわずか5%程度。ペンフォールズのワイン造りへの情熱と、熟練した職人技が築き上げた最高峰のワインです。

それぞれの個性が強く、口にすればすぐにペンフォールズのワインと分かるほど。長期熟成のポテンシャルが高いワインばかりです。

グランジ以外のラインナップはシラーズ100%で造られた赤ワイン、シャルドネ100%の白ワインがあり、どれも現代的なワインメイキングを用いて、ブドウの特徴を最大限に引き出した極上の味わいです。

ビンシリーズ

さまざまな畑のブドウをブレンドする独自のスタイルはそのままに、気軽に楽しめるよう造られたカジュアルなワインです。

「BIN」の後にナンバーがつけられていますが、これはシリーズ誕生の当時使われていた樽の管理番号が由来となっているもの。ラインナップは、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーズ、マタロを用いた赤の6本と、シャルドネ1本です。

ペンフォールズのスタイルを継承しながらも、それぞれに個性を持ち、互いに「家系」のような関係性を築いています。

マックスシリーズ

1948年~1975年に初代チーフワインメーカーを務め、「グランジ」の生みの親でもあるマックス・シューバート氏に敬意を表して造られたシリーズです。

シューバート氏の生誕100年目にあたる2016年3月にオーストラリアで発売され、グローバル・リリースされました。

ラインナップはフルボディのシラーズと、辛口のシャルドネの2本。高級感のあるボトルとペンフォールズ伝統のデザインが印象的。マルチ・リージョナル・ブレンドを採用して造られています。

クヌンガ・ヒルシリーズ

クヌンガ・ヒルは、ペンフォールズの所有しているバロッサ・ヴァレーの栽培地の名前。ペンフォールズのワインの入門用と言える位置付けで、価格も2,000円代とリーズナブルなシリーズです。

ラインナップは、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズを使用したミディアムボディ3本と、リースリング、シャルドネを使用した2本。お手ごろながら、ペンフォールズのワイン哲学がしっかり反映されたワインです。

ペンフォールズのおすすめワイン5選

ペンフォールズのラインナップからおすすめを5つ、厳選しました。

ペンフォールズを代表するグランジ!

ペンフォールズ グランジ

108,000円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14 %
ボディー  フルボディ
果実  赤ブレンド

世界の愛好家を魅了

シラーズ主体で造られる、長期熟成型のフルボディです。完熟して凝縮度の高いシラーズを用いることで、世界の偉大なワインの中でもひときわ安定した品質に仕上がっています。

アメリカンオークの新大樽で18カ月間熟成。新樽のみですべての成分を抽出させることで、タンニンがバランスよく引き出されています。凝縮した香りの広がり、バランスのとれた酸味と、成熟度したタンニンが特徴。

しっかりとしたストラクチャーで、芳醇で豊かな口当たり。深みのあるコクと、ほどよい重厚感が優雅な余韻をもたらします。

 

ビンシリーズのカベルネ・ソーヴィニヨン!

ペンフォールズ カベルネソーヴィニヨン ビン407[2012]

9,000円 (税込)

詳細情報
ボディー  フルボディ
メーカー名 ペンフォールド
果実 カベルネ・ソーヴィニヨン

 ワンランク上のフルボディ

ビン407は、1990年がファーストリリース。上質なカベルネ・ソーヴィニヨンの果実味を、さらに広げた仕上がりです。

マクラーレン・ヴェイル、バロッサ・ヴァレー、ローブ、クナワラという4つの産地のブドウをブレンド。フレンチオークとアメリカンオークの樽を使い分けて熟成させています。

濃厚なダークレッドの色調で、ミントやセージ、ローズマリーなどのドライハーブの爽やかな香り。さらにオーク樽の香りが複雑なニュアンスを与えています。

丸みを帯びて溶け込んだタンニンと爽やかな酸味。濃縮された赤系果実の味わいが、長い余韻となって続きます。

 

ビンシリーズのシャルドネ!

ペンフォールズ ビン311 シャルドネ[2016]

6,480円 (税込)

詳細情報
味わい  辛口
メーカー名   オンラインワインストアWassy's
果実  シャルドネ

柔らかな酸味と長い余韻

シャルドネ100%の辛口です。柑橘類の果実の香りに、ヘーゼルナッツやビスケット、ブリオッシュのようなニュアンスが隠れています。

澱から生み出された複雑味があり、柔らかい酸味と絡まって、ゆっくりとした余韻を残します。他のシャルドネとはひと味違った美味しさを堪能できるワインです。

 

マックスシリーズのシラーズ!

ペンフォールズ マックス・シラーズ

3,812円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 14.5 %
ボディー  フルボディ

芳醇な香りと複雑味

シラーズ100%のフルボディです。アメリカンオークとフレンチオークの旧樽で、12ヶ月間熟成しています。

ベリー系果実のプラムやチェリーの香りに、樽由来のクリーミーなバニラのアロマが立ち上ります。チョコレートと焙煎したコーヒーのニュアンスが口いっぱいに広がり、どっしりとしたタンニンが長い余韻を与えます。

 

クヌンガ・ヒルのシャルドネ!

ペンフォールズ クヌンガ・ヒル・シャルドネ

2,162円 (税込)

詳細情報
アルコール度数 12 %
味わい  中辛口
果実  シャルドネ

スッキリ飲みやすい

シャルドネ100%のやや辛口です。シトラスやグレープフルーツ、キウイの香りに、樽熟成によるクリーミーなニュアンスが感じられます。キレの良い酸味と溢れるような果実味が調和のとれた味わい。

リーズナブルなのに高い品質で、初めてペンフォールズを試すのには最適な1本です。

ペンフォールズのワイン比較表

商品画像ペンフォールズ クヌンガ・ヒル・シャルドネ ペンフォールズ マックス・シラーズ ペンフォールズ ビン311 シャルドネ[2016]ペンフォールズ カベルネソーヴィニヨン ビン407[2012]ペンフォールズ グランジ
商品名ペンフォールズ クヌンガ・ヒル・シャルドネペンフォールズ マックス・シラーズペンフォールズ ビン311 シャルドネ[2016]ペンフォールズ カベルネソーヴィニヨン ビン407[2012]ペンフォールズ グランジ
価格2,162円(税込)3,812円(税込)6,480円(税込)9,000円(税込)108,000円(税込)
詳細アルコール度数 12 %
味わい  中辛口
果実  シャルドネ
アルコール度数 14.5 %
ボディー  フルボディ
味わい  辛口
メーカー名   オンラインワインストアWassy's
果実  シャルドネ
ボディー  フルボディ
メーカー名 ペンフォールド
果実 カベルネ・ソーヴィニヨン
アルコール度数 14 %
ボディー  フルボディ
果実  赤ブレンド
商品リンク詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

ペンフォールズのワインまとめ

ペンフォールズのワインをご紹介しました。世界中のコレクターとワイン愛好家を魅了しているグランジは、いつかは飲んでみたい逸品です。

シリーズごとに違った味わいが楽しめるので、まずはリーズナブルなクヌンガ・ヒルシリーズから試してみてはいかがでしょう?

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