【ソムリエ監修】マクウィリアムズの特徴、種類からおすすめワインまでご紹介

2018/12/14
オーストラリア

オーストラリアで最も古いワイナリーの一つであるマクウィリアムズ(McWILLIAM’S)は、創業135年以上を誇る歴史と伝統を持つ、オーストラリアワインのパイオニアとも言える存在です。

毎年ロンドンで開催されるIWC(インターナショナルワインチャレンジ)にて、金賞を獲得するほど高い評価を得ています。

そこで今回は、そんなオーストラリアワインを代表するワイナリーの一つ、マクウィリアムについてその歴史や特徴、選び方のポイントやおすすめのワインをご紹介していきます。

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

マクウィリアムズとは

マクウィリアムズは、北アイルランド出身のサミュエル・マクウィリアムズ氏が1877年に興したワイナリーです。

氏が北アイルランドからオーストラリア南東部メルボルンへ渡航し、その後1877年にオーストラリア東南部にあるニューサウスウェールズ州コロワ地方にて、ブドウ栽培を開始しました。

以後、6世代に渡り経営を続け、世界中におよそ50万ケースものワインを輸出する程までに発展し、世界中で親しまれるワインとして今なお成長を続けています。

マクウィリアムズのワインの特徴

マクウィリアムズでは、ワインの原料であるブドウの品質には特に強いこだわりを持っています。
銘醸地として知られるリヴァーナや、ニューサウスウェールズ州のオレンジ、ヒルトップなどの気候に恵まれた土地で栽培されたブドウだけを使用しています。

上質なブドウと135年余りの長い歴史に基づく経験と実績、そして造り手の技量が合わさり、世界30カ国以上から愛され、評価される高品質のワインが生み出されるのです。

マクウィリアムズのワインの種類

マクウィリアムズは、赤と白のスティルワイン(無発泡のスタンダードなワイン)を製造・販売していて、いずれも原料に使われているブドウ品種の個性を活かした飲みやすさが魅力です。

通常、マクウィリアムズが手掛けるワインはラベルにブドウの品種名が記入されているので、それを基準に選ぶと良いでしょう。

マクウィリアムズの赤ワイン

品種で選ぶ

マクウィリアムズが生産している赤ワインに使われている品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンとシラーズの二つです。

どちらも単一品種で醸造されているので、その品種特有の個性と魅力が際立ったワインを味わえます。

カベルネ・ソーヴィニヨン

カベルネ・ソーヴィニヨンは世界中で最も栽培されている赤ワイン用ブドウで、オーストラリアではシラーズに並ぶ人気品種です。

カシスやブラックベリー、ダークチェリーといった黒く、芳醇な味わいの果実系の香りや、ビターチョコレートを思わせるような甘く、ほろ苦い香り、そして樽由来の黒胡椒を思わせるスパイシーなアロマが魅力的。

その味わいは実にまろやかで、カシスやスモモといった果実味と穏やかな酸味、そしてスムーズなタンニンと、しっかりとしたボディを持ちながらもスッキリとした飲み心地を堪能できます。

シラーズ

シラーズとは、オーストラリアにおけるシラーのシノニム(別名)で、コクのある果実味と、スパイシーな風味が印象的な赤ワイン品種です。

オーストラリアではカルベネ・ソーヴィニヨンと並ぶ赤ワインの代表とも呼べる品種で、その個性豊かな味わいと、樽熟成によって生まれる複雑な風味から、近年は高い注目を集めています。

マクウィリアムズのシラーズは、そうした個性を活かし、黒胡椒を思わせるアロマや、滑らかで程よいタンニンとまろやかな口当たりに仕上がっていて、余韻も短くさっぱりとした飲み心地を堪能できます。

 

マクウィリアムズの白ワイン

品種で選ぶ

マクウィリアムズが手掛けている白ワインは、世界的に人気の高いシャルドネとリースリングの2品種が使われています。

どちらも品種の個性を活かしつつ、フレッシュなアロマとバランスの整った味わいで、ワイン初心者でもおいしく味わえるのが特徴です。

シャルドネ

シャルドネは、「白ワインの女王」と呼ばれるほど世界中で愛される白ワイン品種で、栽培地の気候や造り手の技量によって大きく味わいを変化させるのが魅力です。

マクウィリアムズのシャルドネは、キリッとしたシャープな酸味と上品でフルーティーな風味が特徴で、辛口仕上げでスッキリとした飲み心地を味わえます。

リースリング

白ワイン品種としてシャルドネと並ぶ人気のリースリングは、リンゴや洋ナシ、白いお花を思わせるフローラルで繊細なアロマと、独特なぺトロール香が特徴です。

マクウィリアムズが手掛けるリースリングの味わいは実に爽やかで、バランスの良い果実味を楽しめます。

ソムリエおすすめのブランド、マクウィリアムズ

まろやかで口当たりよく、端正な味わいの『マクウィリアムズ カベルネ・ソーヴィニヨン』

マクウィリアムズ カベルネ・ソーヴィニヨン

1,080円 (税込)

詳細情報
アルコール度数:13%
ボディ:ミディアムボディ
原材料:カベルネ・ソーヴィニヨン

マクウィリアムズが手掛けるカベルネ・ソーヴィニヨンは、滑らかなタンニンと控えめな酸、チョコレートやブラックベリーのような甘く、心地よいアロマが実に魅力です。

ボディはミディアムと程よく、カシスやスモモを思わせるフルーティーさと、滑らかな口当たりなので、赤ワイン初心者にもおいしく味わうことができます。

また、豚の生姜焼きなど、豚肉を使った和食とも相性が良いので、日常使いにできるテーブルワインが欲しいという人にもオススメです。

 

豊かな果実味とスパイシーなアロマが心地よい『マクウィリアムズ シラーズ』

マクウィリアムズ シラーズ

詳細情報
アルコール度数:13%
ボディ:フルボディ
原材料:シラーズ

マクウィリアムズのシラーズは、オーク樽特有のスパイシーな風味と、穏やかなタンニン、そしてブラックベリーやカシス、ダークチェリーといった黒い果実系がしっかり熟したような、芳醇で甘みのある果実味が特徴です。

シラーズらしいパンチのある味わいと、しっかりとしたボディながらも、重すぎずほどよいバランスなので、スムーズな飲み心地とさっぱりとした後味を楽しむことができます。

 

芳醇でバランスの良い飲み心地が魅力的な『マクウィリアムズ アペレーション ヒルトップ シラーズ』

マクウィリアムズ アペレーション ヒルトップ シラーズ

2,403円 (税込)

詳細情報
アルコール度数:13%
ボディ:フルボディ
原材料:シラーズ

商品名にある『ヒルトップ』は、オーストラリア南東部に位置するワインの産地で、はじまりは1980年代と比較的新しいのですが、果実味と酸味、タンニンのバランスが良いものを産出する土地と評価されています。

ヒルトップ産の、ゆっくり成熟したシラーズを使用したワインは、甘く煮詰めたブラックチェリーやスモモのジャムのような濃厚な甘さと、菫のようなフローラル感のある香りに、黒胡椒を思わせるスパイシーなアロマが実に印象的です。

タンニンも実にきめ細く滑らかな口当たりで、しっかりとした存在感のある酸とのバランスが整っていて、一口含むごとに、芳醇な果実味と心地よい渋さと酸味を楽しむことができます。

 

フルーティーさとスッキリとした飲み心地が楽しめる『マクウィリアムズ シャルドネ』

マクウィリアムズ シャルドネ

1,080円 (税込)

詳細情報
アルコール度数:13%
味わい:辛口
原材料:シャルドネ

オーストラリアで生産されるシャルドネは、芳醇なアロマとバランスのとれたフレッシュな味わいが特徴ですが、マクウィリアムズのものは、白桃やメロン、パイナップルといった、甘く、豊かなフルーツの香りがさらに生きた味わいになっています。

辛口ながらも口当たりが優しく、飲み心地もスッキリとしていて、酸味も心地よく、ほんのりとミネラルを感じさせる軽快な飲み口ながらも、充実した余韻を楽しめます。

 

クリアな果実味とフレッシュなアロマが爽やかな『マクウィリアムズ リースリング』

マクウィリアムズ リースリング

1,080円 (税込)

詳細情報
アルコール度数:11%
味わい:辛口
原材料:リースリング

リースリングといえば、鋭く存在感のある酸味と、クリアで気品を感じさせる果実味が特徴ですが、マクウィリアムズは、その持ち味を活かしつつ、より飲みやすいものに仕上げています。

青リンゴやマスカットのような香りや、グレープフルーツなどのシトラス系の香り、ライチや洋ナシを思わせる芳醇な香りが交じり合った華やかでフレッシュなアロマが実に心地よいのが魅力です。

リースリング特有のシャープな酸味とクリアで整った果実味がバランスよく、活き活きとした爽やかな味わいを楽しめます。

 

まとめ 高品質で気軽に味わえるのが魅力的な、マクウィリアムズのワイン

今回は、オーストラリアの老舗ワイナリー、マクウィリアムズについてご紹介していきましたが、いかがでしたでしょうか。

赤と白、いずれも高品質で飲み心地抜群ながらも、手ごろな価格で入手しやすいのが、マクウィリアムズが手掛けるワインの魅力です。

オーストラリアワインに興味がある方は、ぜひ一度、マクウィリアムズのワインを味わってみることをオススメします。

この記事をシェアしよう!
この記事のURLとタイトルをコピーする
   

関連記事

【ソムリエ監修】おすすめのヤルンバのワイン11選!選び方のコツも解説

ヤルンバは、160年以上の歴史を持つ、オーストラリアの老舗ワイナリー。銘醸地のバロッサで造られるワインは、伝統的な味

【ソムリエ監修】ジェイコブス・クリークのおすすめワイン7選!選び方のコツも解説

ジェイコブス・クリークは世界で大人気のオーストラリアワインです。オーストラリアの銘醸地で造られたワインはどれも、リー

【ソムリエ監修】ペンフォールズとは?種類やおすすめワインを紹介

ペンフォールズのワインは、何と言ってもオーストラリア最高峰のワインと言われるグランジが有名です。ペンフォールズは独自

【ソムリエ監修】イエローテイルとは?味、種類、品種を解説!おすすめワインも紹介

世界中で愛されているオーストラリアワインのイエローテイル。リーズナブルなのに美味しいワインということで、日本でも大人

【ソムリエ監修】ディーキン・エステートの種類から価格まで解説!おすすめ7選も紹介

今やオーストラリアワインは世界中に流通し、一大ワイン大国とも呼ばれています。その質の高さは多くの愛好家に認められてい

【ソムリエ監修】デ・ボルトリの種類や価格を解説!おすすめワイン10選も紹介

デ・ボルトリは高品質なのにリーズナブルな、オーストラリアのプレミアワインです。英国王室御用達ワイナリーとしても有名で

オーストラリアのシャンドンを徹底解説!種類、価格、おすすめの飲み方まで紹介

ドンペリ、モエシャン、ヴーヴ・クリコを保有するモエ・エシャンドン社がオーストラリアに設立した「シャンドン」! 今回

【ソムリエ監修】ウルフ・ブラスの種類を解説!おすすめワイン16選も紹介

ウルフ・ブラス(Wolf Blass)は、『伝統』と『革新』の二つを合わせ、常に最高品質のワインを生み出すオーストラ

【ソムリエ厳選】バロークスの種類や価格を解説!おすすめ7選も紹介

バロークスは、世界で初めての缶入りプレミアムワインです。スーパーやコンビニで見かけたことがある人も多いはず。カジュア

【ソムリエ監修】高品質・低価格!オーストラリアのおすすめ赤ワイン10選!特徴や種類も解説

オーストラリアワインはリーズナブルで高品質なワインとして話題の「ニューワールド・ワイン」として世界各国で


特集記事

【ソムリエセレクト】おすすめのワイングラス15選!種類とブランドも紹介

貴腐ワインって?美味しい飲み方、おすすめの貴腐ワインをソムリエが紹介

【ソムリエ厳選】相性抜群! チーズに合うおすすめワイン14選

【ソムリエ厳選】ピザに合うおすすめワイン20選!種類ごとに紹介

【ソムリエ厳選】お肉に相性ぴったりのおすすめワイン9選!選び方のコツも解説

TOP