コストパフォーマンスが大変良いことで知られているチリワイン。2015年に日本の輸入量第一位に輝いてから、その人気は継続しており、今や食卓やレストランで欠かせないワインです。
一言でチリワインと言っても産地で様々な特徴があります。
今回は、チリの赤ワインの銘醸地「マイポ」に注目して、選び方やおすすめのワインを紹介します。
マイポとは
チリのマイポは首都サンティアゴがある州・メトロポリタナに属し、伝統的なワイン産地のひとつとして大変有名です。
アンデス山脈と太平洋側に連なる山脈に挟まれ、中心には名前の由来であるマイポ川が流れているこの土地は、ブドウを作るのに最適な土壌と気候が備わっています。
マイポは大きく分けて、北部と東部のアルト・マイポ、中部のマイポ・メディオ、そして西部のマイポ・バホに分かれており、それぞれに特徴があります。
マイポの赤ワインの特徴
マイポは日射量が多く乾燥しており雨が少ないことから、特に赤ワイン用のブドウ生産に適しています。特にカベルネ・ソーヴィニョンの銘醸地として有名です。
また、昼夜の寒暖の差が大きいのでブドウがしっかり熟し、味わいの濃いワインがつくられます。
基本的にマイポの赤ワインは果実風味が強くコクのあるタイプのものが多いため、牛肉などの味わいの濃いお肉、シチューや脂ののったステーキなど、味わいの濃いお料理と合わせるとピッタリです。
マイポの赤ワインの選び方
どのようにマイポの赤ワインを選べばよいのか、選び方のコツを解説します。
品種で選ぶ
マイポの赤ワインで特に有名なブドウ品種を見ていきましょう。
カベルネ・ソーヴィニョン

マイポは特にカベルネ・ソーヴィニョンに適している産地と言われています。
しっかり熟さないといけないこの品種は、マイポの乾燥し日射量が多く雨が降らない気候に大変適しています。
一般的なカベルネ・ソーヴィニョンよりも黒系ベリーの果実風味が強く、しっかりコクのあるタイプに仕上がります。
メルロー
カベルネ・ソーヴィニョンの次にマイポで生産が多いのがメルローです。
しっかり熟したメルローに仕上がるので、プルーンやチョコレートのようなまろやかな味わいを楽しむことができます。
カルメネール
チリにとって欠かせないブドウ品種カルメネール。
世界中で絶滅したと思われていたブドウ品種ですが、1994年マイポのワイナリーのサンタ・リタグループの畑で、メルローではなくカルメネールであったことが発覚しました。
しっかり熟したブドウをもちいてつくられたカルメネールのワインは、ブラックベリーやダークチェリーなどのしっかり凝縮した味わいに仕上がります。
ワイナリーで選ぶ
チリワインの銘醸地だけあり、大手のワイナリーから少量生産のワイナリーまで色々な規模と特徴を持つワイナリーがあります。
ここでは特にマイポで有名な3つのワイナリーをご紹介します。
コンチャ・イ・トロ
チリワインの生産量でトップクラスを誇り、創業130年以上の歴史を持つワイナリー「コンチャ・イ・トロ」は国内はもちろんのこと、世界でも大変有名なワイナリーです。
19世紀にスペインの名門貴族コンチャ家のドン・メルチョー氏が、ヨーロッパを超えるワインを作る夢を実現させるためにチリへ訪れたのが創業のはじまり。
良質なブドウと伝統的なワイン製造法を用いて、最新の技術を取り入れながら世界トップ水準のワインを作り続けています。
お手頃価格のデイリーワインから特別な日に飲むような高めのワインまで、種類は様々!色々なブドウ品種を使用しているので、お食事や気分によって選ぶことができます。
サンタ・リタ
コンチャ・イ・トロと並んで国内シェアが上位クラスの「サンタ・リタ」.
海外でも大変有名で国内外の様々なワイン雑誌や鑑評会で取り上げられているマイポのワイナリーです。
2,000ヘクタール以上の自社畑を所有しているので品質が安定したブドウをつくっており、7年育てた樹からしかブドウを使用しないというこだわりを持ちます。
サンタリタも、ミディアムボディのお手頃価格のデイリーワインから特別な日に飲むようなフルボディの高めのワインまで、豊富な銘柄が揃っています。
タラカパ
チリで著名な醸造家ドン・フランシスコ・デ・ロハスがフランスから苗木を輸入しマイポに植え、ビニャ・デ・ロハスを創業したのが現在のタラカパの由来です。
ワイナリーはマイポの中でも最も伝統的で洗練されたイスラ・デ・マイポをいうエリアに位置します。
タラパカの所有するロサリオと呼ばれる土地はまわりが山々に囲まれているという独自の自然環境を持ち、ブドウづくりに好適条件が備わっているので、高品質かつユニークなワインがつくられます。
タラパカもお手軽なものからプレミアムラインまで味は様々ですが、赤ワインに特に力を入れており、果実味が豊富で味わいがしっかりしたものが多いです。
価格で選ぶ
安くて美味しいイメージのチリワインは、特にマイポの赤ワインは味わいがしっかりしており、価格と比べて満足するお味を探しやすいワインです。
1,000円以下のコストパフォーマンスに大変優れたデイリーワインが多く、まとめ買いにもおすすめです。
また1,000円から1,500円台でも味わいのしっかりした飲みごたえのある赤ワインを簡単に見つけることができるので、普段使いや気を張らない手土産に最適です。
今回は2,000円以下のデイリーワイン、2,000円~5,000円のワンランク上の2つのカテゴリーでおすすめをまとめました!
ソムリエ厳選!マイポのおすすめ赤ワイン10選
日常使いがおすすめ!2,000円以下
5位
ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー
ボディー フルボディ
果実 % シラー/シラーズ
フレンチオークと黒系ベリーが溶け合うような芳醇なアロマ
ジャムにしたダークチェリーやカシスのようなコクのある果実風味に、10か月フレンチオークで寝かせた複雑な味わいがマッチして、バランスの良い味わいに仕上がっています。
味わいのしっかりしたワインを普段使いで飲みたい人におすすめです。
4位
ビーニャ バルディビエソ シングルヴィンヤード マイポ ヴァレー カベルネ ソーヴィニヨン レセルバ
ボディー フルボディ
メーカー名 ビーニャ バルディビエソ
果実 カベルネソーヴィニヨン
南アフリカ初スパークリングワイン生産者がチリで醸造した赤ワイン
南アフリカで初めてスパークリングをつくったワイナリー・バルディビエソがチリで醸したワイン。フレンチオークで12か月しっかり熟成した満足のいくフルボディ。
脂のしっかりのったステーキや焼き肉などしっかりした味わいのお肉とベストマッチ!
3位
アルマドール・メルロー
ボディー ミディアムボディ
メーカー名 ピーロート・ジャパン
果実 メルロー
平均樹齢20年の樹を使ったエレガントで上質なメルロー
チェリーやイチジクを熟した果実風味に加え、すみれやほのかなヴァニラの香りのする複雑な1本。
口当たりがまろやかなので、角煮などややしっかり味付けをした豚肉料理などと追証抜群です。
2位
コンチャ イ トロ マルケス メルロー
原産国名 チリ
果実 % メルロー
名門ワイナリーコンチャ・イ・トロのプレミアムワイン
単一畑で収穫したブドウだけを用い、フレンチオークで丁寧に18か月熟成されました。
赤系果実を熟したような深い味わいとスパイス、ヴァニラなどの複雑性を楽しむことができます。
名門コンチャ・イ・トロの名はもちろのこと、この価格で複雑性がしっかりあるのでワイン好きの方にちょっとした手土産としておすすめです。
1位
ヴィーニャ・ペレス・クルス・カベルネ・ソーヴィニヨン・リゼルバ
果実 カベルネ・ソーヴィニョン93% カベルネ・フラン5% カルメネール2%
ワイン雑誌で高得点!赤ワインのみを醸すこだわりの生産者
マイポの特徴が大変良く生かされた一本で、カベルネソーヴィニョンの黒系果実と樽の香り、余韻には土やミントのような複雑性まで兼ね備えたデイリーワインを超えたマイポの赤です。
お肉料理でもコクのあるシチューやスパイスを使用した牛肉やラム肉のグリルなどに合います。
2,000円以下!マイポの赤ワイン比較表
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商品名 | ヴィーニャ・ペレス・クルス・カベルネ・ソーヴィニヨン・リゼルバ | コンチャ イ トロ マルケス メルロー | アルマドール・メルロー | ビーニャ バルディビエソ シングルヴィンヤード マイポ ヴァレー カベルネ ソーヴィニヨン レセルバ | ビニャ マイポ レセルバ ビトラル シラー |
詳細 | メーカー名 ワインズ東京 果実 カベルネ・ソーヴィニョン93% カベルネ・フラン5% カルメネール2% | ボディー フルボディ 原産国名 チリ 果実 % メルロー | アルコール度数 13 % ボディー ミディアムボディ メーカー名 ピーロート・ジャパン 果実 メルロー | アルコール度数 14.5 % ボディー フルボディ メーカー名 ビーニャ バルディビエソ 果実 カベルネソーヴィニヨン | アルコール度数 14 % ボディー フルボディ 果実 % シラー/シラーズ |
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来客用や普段使いに!2,000円~5,000円
5位
サンタ・リタ メダヤ・レアル・カベルネ・ソーヴィニヨン
ボディー フルボディ
メーカー名 サッポロビール
果実 カベルネ・ソーヴィニョン
サンタ・リタ自社単一畑のブドウのみを使用したプレミアムクラス
赤や黒の色々なベリーの味わいが凝縮した1本。エレガントな樽の香りが加わり、大変長い余韻を楽しむことができます。
味わいはしっかりしながら重すぎないので、お食事と合わせやすいワインになります。週末、しっかりめのお肉料理をメインに少し贅沢なディナーをしたいときに合わせたい1本。
4位
タラパカ グラン リゼルヴァ ブラック ラベル カベルネ ソーヴィニヨン
メーカー名 タラパカ
果実 % カベルネ・ソーヴィニョン
タラカパの最上級カベルネ・ソーヴィニョン
樹齢が長いブドウの樹からブドウを厳選し、収穫量を抑え贅沢につくったタラカパのトップレベルワイン。
味わいが大変しっかりしており、余韻も大変長いので、コクのあるフルボディワインが好きな人におすすめです。
3位
テロワール ハンター カベルネ ソーヴィニヨン アルト マイポ
果実 % カベルネ・ソーヴィニョン
カベルネ・ソーヴィニョンの銘醸地アルト・マイポのブドウのみを使用
チリのスパークリングで有名なウンドゥラガがブドウ品種とテロワールにこだわって作ったシリーズ。カベルネソーヴィニョンは銘醸地のマイポの北であるアルト・マイポのブドウを使用。
産地にこだわっているので、ぜひワイン好きの人と飲みながら、チリのマイポの特徴を感じてください。
合わせるお料理は牛肉などの味わいがしっかりしたお肉料理です。
2位
テルーニョ コンチャ イ トロ カベルネ ソーヴィニヨン
ボディー フルボディ
メーカー名 日本リカー
果実 % カベルネ・ソーヴィニヨン97%、カベルネ・フラン3%
テロワールを意識した名門コンチャ・イ・トロのプレミアワイン中のプレミアワイン
テルーニョとはフランス語でテロワールのこと。コンチャ・イ・トロの広大な畑の中で一番カベルネソーヴィニョンに適したマイポのブロック・ラス・テラザスの畑のみを使用。
黒系果実風味を中心にしっかりしたタンニン、長い余韻に大満足します。
こちらもテロワールにこだわっているので、ワイン好きの人とチリのマイポならではの味を堪能できます。またかの有名なコンチャ・イ・トロのプレミアワインで知名度もあるので、手土産に最適です。
1位
ヴィーニャ・アキタニア ラズリ カベルネ・ソーヴィニヨン
メーカー名 ヴィーニャ・アキタニア
果実 % カベルネソーヴィニヨン
ワイン業界の超一流メンバーが醸すチリのプレミアムカベルネ・ソーヴィニョン
CHマルゴー総支配人ポール・ポンタリエ氏、CHコスデルトゥルネルの元投手ブリュノ・プラッツ氏、ボランジェの解消で醸造家でもあるモンゴルフィエ氏、チリの農学者ソルミニャッック氏という名だたるメンバーが集まって作ったワイン。
マイポの自社畑からつくられるカベルネ・ソーヴィニョンの味わいをぜひ体験してください。
ワインが好きな人のプレゼントに大絶賛。ワイン好きなら誰もが知っているワイナリーに関わっている人が作ったワインなので、もらった人は大満足します。
もちろんお味の複雑性や濃厚さ、エレガントさ、どれをとっても納得のお味。味がしっかりしたお肉料理と合わせると大変相性が良いです。
2,000円~5,000円!マイポの赤ワイン比較表
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商品名 | ヴィーニャ・アキタニア ラズリ カベルネ・ソーヴィニヨン | テルーニョ コンチャ イ トロ カベルネ ソーヴィニヨン | テロワール ハンター カベルネ ソーヴィニヨン アルト マイポ | タラパカ グラン リゼルヴァ ブラック ラベル カベルネ ソーヴィニヨン | サンタ・リタ メダヤ・レアル・カベルネ・ソーヴィニヨン |
詳細 | ボディー フルボディ メーカー名 ヴィーニャ・アキタニア 果実 % カベルネソーヴィニヨン | アルコール度数 14.5 % ボディー フルボディ メーカー名 日本リカー 果実 % カベルネ・ソーヴィニヨン97%、カベルネ・フラン3% | メーカー名 ワインズ東京 果実 % カベルネ・ソーヴィニョン | ボディー フルボディ メーカー名 タラパカ 果実 % カベルネ・ソーヴィニョン | アルコール度数 15 % ボディー フルボディ メーカー名 サッポロビール 果実 カベルネ・ソーヴィニョン |
商品リンク | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
マイポの赤ワイン まとめ
いかがでしたか?
チリ産の赤ワインが飲みたいとき、しっかり濃い赤ワインを飲みたいときは、ぜひチリのマイポの赤ワインをおすすめします。
ぜひ参考にワインを選んでくださいね!
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