ペイ・ナンテはフランスのロワール地方にあるワイン産地です。
ペイ・ナンテで生産されるミュスカデを使った白ワインは、日本人の味覚に合うワインであることをご存じでしたか?
本記事ではそんなペイ・ナンテの白ワインについて、ソムリエがご紹介していきます。
目次
ペイ・ナンテとは
ペイ・ナンテはフランス北西部・ロワール地方に属するワイン産地です。
ロワール川の下流から河口近くにあるナント市を中心にした地区で、大西洋に面しているため海洋性気候の影響を強く受けています。
海洋性気候とは日中の気温変化が少なく、また雨が多く風も強いのが特徴の気候です。
こういった気候の中で育ったブドウはミネラルを含みやすくなり、独特のすっきりした風味をワインに与えます。
土壌に関しては、ペイ・ナンテでは水はけの石灰岩を多く含む土壌が一般的です。
海洋性気候と土壌の影響から、ペイ・ナンテのワインは塩っぽいミネラルの味わいが特徴となっています。
ペイ・ナンテで生産されるワインは赤・白・ロゼの3種類ですが、その大部分を占めるのは白ワインです。
特にムロン・ド・ブルゴーニュを主体にした辛口のミュスカデが有名です。
ペイ・ナンテのワインは、その独特のテロワールを反映した、味わい深くミネラル感豊かな特性を持っています。
>>【ソムリエ監修】ロワールのワインを徹底解説!産地、主要品種の特徴やおすすめ銘柄をご紹介!
ペイ・ナンテの白ワインの特徴
ペイ・ナンテの白ワインにはどのような特徴があるのでしょうか。
その特徴についてこちらで3つのポイントを解説していきます。
爽快感のある辛口な味わい
ペイ・ナンテの白ワインは爽快な辛口ワインとして知られています。
ムロン・ド・ブルゴーニュ種から造られるミュスカデは、この地域特有の海洋性気候と独特な土壌の恩恵を受け、フレッシュでクリスピーな口当たりが特徴です。
鮮明な酸味とミネラル感が絶妙に絡み合い、海の風を感じさせるような塩気のニュアンスも感じられます。
食事との相性も良く、特にシーフードや軽めの料理との組み合わせでは、その清涼感と繊細な味わいが引き立ちます。
ミネラルや海風のニュアンスがあることから、ペイ・ナンテの白ワインは日本人にもおすすめです。
繊細でフレッシュでありながら旨味のある味わいは、日本人の好みと共通するところがあります。
刺身や寿司、天ぷら、焼き魚などとペイ・ナンテの白ワインは最高の組み合わせです。
ミュスカデの銘醸地
ペイ・ナンテはミュスカデの聖地として知られています。
ミュスカデはフランスのロワール地方、特にペイ・ナンテ地域で生産される代表的な白ワインです。
ムロン・ド・ブルゴーニュというブドウ品種からミュスカデは生産されます。
ムロン・ド・ブルゴーニュはその名の通りブルゴーニュ発祥の品種ですが、18世紀初期にブルゴーニュからペイ・ナンテ地区に持ち込まれました。
当時ペイ・ナンテ地区を襲った厳寒により、これまで栽培していたブドウ品種が全滅することに。
そこでブルゴーニュから渡ってきたムロン・ド・ブルゴーニュを植えてみたところ、ペイ・ナンテの海洋性気候やミネラル豊富な土壌と上手くマッチしたのです。
現在ムロン・ド・ブルゴーニュはミュスカデの代名詞となっており、ムロン・ド・ブルゴーニュ=ミュスカデの認識となっています。
風味豊かな【シュール・リー製法】
ペイ・ナンテのワイン生産における最大の特徴は、シュール・リーという独特の製法です。
シュール・リー製法は、発酵後に残ったブドウの澱(おり)と一緒にワインを長期間熟成させる独特な手法です。
この方法により、ワインは澱から抽出される独特の風味や味わいを吸収し、ワインにふくよかさと固有の風味を与えることができます。
シュール・リーを経たワインは一般に、外観は淡くなりごくわずかな発泡性を有しています。
また、澱との接触によりアミノ酸がワインに溶け込むことで、ワインには旨味成分が加わりコクのあるふくよかな深い味わいに。
香りについても非常に新鮮な風味を保っており、柑橘類やマスカットなどのフルーティーな要素を多く含みます。
特に良質なものはブルゴーニュの白ワインにも似たなめらかな口当たりを持ち、全体的に上品な印象です。
シュール・リー法で造ったワインは産地名同様に「シュール・リー」と表記することが義務付けられているので、探す際はこれを目印にするといいでしょう。
ペイ・ナンテの白ワインの選び方
こちらでペイ・ナンテの白ワインを選ぶ方法をご紹介します。
ペイ・ナンテの白ワインは辛口のミュスカデが基本です。
その中から自分に合う1本を選ぶために、以下の2つのポイントからワインを選んでみてください。
A.O.Cで選ぶ
フランスワインの中でも最高品質として国が認めたカテゴリーをA.O.Cといいます。
ペイ・ナンテにはこのA.O.Cと認められた地区が11つあり、その中の4つはミュスカデの名を持ちます。
ここでは、そのミュスカデの名を持った4つのA.O.Cそれぞれの特徴を見ていきましょう。
ミュスカデ
ミュスカデはA.O.Cの名称であると同時に、ムロン・ド・ブルゴーニュで造られるワインの名前でもあります。
ちなみにこのムロン・ド・ブルゴーニュは、一般的にはミュスカデと呼ばれているブドウです。
とてもややこしいのですが、A.O.Cの名称、そこで造られるワインの名前、使われているブドウ品種名のすべてが「ミュスカデ」なのです。
これは品種名がワインの名前となり、さらにA.O.Cの名称をそのワインから取ったことに由来します。
ロワール川下流域のワイン産地は、ナント周辺地区とアンジュー地区に大別することができ、A.O.Cミュスカデが属するのはナント周辺地区の方です。
このナント周辺地区では程よい酸味を含んだすがすがしい早飲みタイプのワインを造っています。
特にA.O.Cミュスカデのワインはムロン・ド・ブルゴーニュの単一品種で、フルーティな香りが特徴です。
ほかのA.O.Cと比べても品種の味を最もダイレクトに楽しむことができるので、シンプルな味わいが好きな人におすすめできます。
ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ
こちらもナント周辺地区内にあるA.O.Cです。
217ヘクタールの栽培地で、ムロン・ド・ブルゴーニュが好む石灰質を多く含んだ土壌を持っているため、造られるワインも高品質です。
このA.O.Cのミュスカデは花と果実の香りを持ち、ミネラルのニュアンスも含んでいます。
酸味が強めの味わいで、魚介類のほか和食とも相性がいいと好評です。
全体的に熟成に耐えられるものが多く、4つのA.O.Cの中でも特に優れたワインが作り出されています。
ちなみにこのA.O.Cで造られるワインの内、シュール・リー法を使ったものは全体の45%にとどまっています。
そのため、選ぶ際は「シュール・リー」の記載を確かめるといいでしょう。
ミュスカデ・デ・コート・ド・ラ・ロワール
ロワール川の北岸、ナント市の上流に位置するA.O.Cです。
189ヘクタールとやや小規模で、耕作面積も4つのA.O.Cの中では最も小さく、生産量も先述したセーヴル・エ・メーヌの20%程度にとどまっています。
このA.O.Cのミュスカデワインは硬質なアロマを持ち、マスカットのようなさわやかさの中に強めの酸味を持っているのが特徴です。
さらにこのA.O.Cのワインはビンテージ、つまり醸造年に影響を受けやすいと言われています。
その年の気候が涼しかったか温かったかでワインの味わいが大きく変わるのです。
涼しかった年は熟成が遅くなるため酸味が強くなりすぎてしまいますが、温かった年は酸味とフルーティなアロマの調和がとれた理想的なミュスカデワインが誕生します。
このことから、こちらのA.O.Cのワインを選ぶ時はビンテージを見るのがおすすめです。
ミュスカデ・デ・コート・ド・グランリュー
ロワール川の河口、ナント市南部に位置するA.O.Cです。
約300ヘクタールの栽培地で、グランリュー湖のミクロクリマによる恩恵を受けている土地でもあります。
ちなみにミクロクリマとは局所的な気候のことです。
このA.O.Cのミュスカデはフローラルなアロマを持ち、全体的にミネラル感が豊かな仕上がりになっています。
ミネラル感溢れる味わいが好きな人にはこのコート・ド・グランリューのワインがおすすめです。
価格で選ぶ
ミュスカデは全体的にリーズナブルです。
少なくとも驚くような価格のものはほとんどなく、1,000円台から2,000円台で求められる品が多くなっています。
全体的に手に取りやすく、経済的なハードルは低い方です。
ただし、似たような価格帯のものが多いため、その分価格だけで決めることはやや困難かもしれません。
希望する価格帯が決まったら、その上で各A.O.Cの特徴を考え、自分好みの味わいを持ったワインを選ぶといいでしょう。
ソムリエ厳選!ペイ・ナンテのおすすめ白ワイン10選
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商品名 | ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ラ・ルヴトゥリ | ミュスカデ ド セーヴル エ メーヌ シュール リー ラングロワ シャトー | ドメーヌ・シェロー・カレ・グロ・プラン・クロ・キャファン | ドメーヌ・マルタン・ミュスカデ・セーブル・エ・メール・シュール・リー・ヴィエイユ・ヴィーニュ | グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ・シュール・リー |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 オンラインワインストアWassy's 果実 % ミュスカデ | 味わい 辛口 原産国名 フランス 果実 % ミュスカデ | アルコール度数 11 % 味わい 辛口 原産国名 フランス 果実 % グロ・プラン100% | 原産国名 フランス メーカー名 ワインズ東京 果実 % ミュスカデ100% | 原産国名 フランス メーカー名 ドメーヌ・マルタン |
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第5位
グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテ・シュール・リー
メーカー名 ドメーヌ・マルタン
魚料理と相性抜群!海の影響を色濃く受けたワイン
レモンを思い出す強い酸味の中に、塩気を持った貝類のような味わいを持ったワインです。
魚料理との相性がとてもよく、ドライな果実味を楽しめます。
使用されるグロ・プランは、きりっとした酸味が際立つミュスカデの陰でひっそりと活躍している品種です。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | グロ・プラン・デュ・ペイ・ナンテAC | グロ・プラン |
第4位
ドメーヌ・マルタン・ミュスカデ・セーブル・エ・メール・シュール・リー・ヴィエイユ・ヴィーニュ
メーカー名 ワインズ東京
果実 % ミュスカデ100%
酸味とミネラルのバランスが絶妙なワイン
樹齢60年以上の凝縮感のあるブドウのみを使用しました。
シトラスのような酸味と、塩気を含んだ厚いミネラル感を持ったワインです。
キレのある味わいと、全体を引き締める樽香を楽しむことができます。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第3位
ドメーヌ・シェロー・カレ・グロ・プラン・クロ・キャファン
味わい 辛口
原産国名 フランス
果実 % グロ・プラン100%
香りも味わいもすっきりさわやかなワイン
ムロン・ド・ブルゴーニュが渡る前から栽培されていた、歴史あるグロ・プラン種を使用。
若々しい果実のさわやかな香りと、すっきりとした酸味の味わいが魅力的なワインです。
料理に合わせやすく、魚料理のほか白身のお肉とも合います。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | – | グロ・プラン |
第2位
ミュスカデ ド セーヴル エ メーヌ シュール リー ラングロワ シャトー
原産国名 フランス
果実 % ミュスカデ
キリっとした酸味と豊潤な果実感が魅力的なワイン
完熟したムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)から造られており、豊潤な果実感を楽しむことができます。
キリっとした酸味の中にほどよくミネラル分も含まれていて、シーフードとの組み合わせが鉄板です。
特に新鮮な生ガキとの相性は抜群ですので、せひお試しを。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーヴル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第1位
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ラ・ルヴトゥリ
原産国名 フランス
メーカー名 オンラインワインストアWassy's
果実 % ミュスカデ
上品な酸が心地よい口当たりを演出!若々しい味わいのワイン
堂々の1位はムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ)100%で造られたワインです。
若々しく果実味に富んだ味わいを持ち、口に含むとエレガントな酸を感じることができます。
ちなみにこのワインは2005年のパリ有機栽培ワインコンクールで金賞を受賞しており、その味わいは保証つきです。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
特別な日に2,000円~5000円ベスト5
商品画像 | |||||
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商品名 | ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール ニュイタージュ | ラ・グリフ・ベルナール・シェロー ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー | ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ル・フィエフ・デュ・ブライユ | シャトー・ド・ラ・グラヴェーユ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2012 | シャトー・ド・ラ・グラヴェーユ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー |
詳細 | 味わい 辛口 原産国名 フランス 果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ100% | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 メルシャン | 味わい 辛口 原産国名 フランス メーカー名 ドメーヌ・ランドロン 果実 % ミュスカデ | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス 果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ:100% | アルコール度数 12 % 味わい 辛口 原産国名 フランス 果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ:100% |
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第5位
シャトー・ド・ラ・グラヴェーユ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー
味わい 辛口
原産国名 フランス
果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ:100%
シトラスの香りと豊かなミネラルのニュアンスが魅力
シトラス系の香りと豊かなミネラルを楽しめるワインです。
日本酒のような柔和でエレガントなアロマがふくよかなうまみを演出しています。
熟成することでより味わいに深みが増すポテンシャルも秘めています。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第4位
シャトー・ド・ラ・グラヴェーユ ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー 2012
味わい 辛口
原産国名 フランス
果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ:100%
深いコクは飲み応え抜群!香りと風味が豊かなワイン
やわらかな酸味の中にメロンやバナナなど完熟した果実のニュアンスを持ったワインです。
豊富なミネラルを持っており、魚料理との親和性を高めています。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第3位
ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー ル・フィエフ・デュ・ブライユ
原産国名 フランス
メーカー名 ドメーヌ・ランドロン
果実 % ミュスカデ
甘い香りとなめらかな果実味がおいしいワイン
洋ナシのニュアンスを含んだ甘い香りと、なめらかで豊潤な果実味の味わいを持ったワインです。
全体的にドライなイメージですが、かすかに甘味を感じられる整った仕上がりになっています。
前菜からメインまでを通して楽しめる、バランスの取れたミュスカデです。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第2位
ラ・グリフ・ベルナール・シェロー ミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ シュール・リー
味わい 辛口
原産国名 フランス
メーカー名 メルシャン
果実味とコクが共存したさわやかなワイン
果実味が前面に出た味わいが特徴となっており、全体的にフレッシュな印象です。
コクを残しつつもさわやかな仕上がりになっており、飲み応えと飲みやすさが両立しています。
上質なミュスカデを楽しみたい方におすすめの1本です。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | ミュスカデ・ド・セーブル・エ・メーヌ | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
第1位
ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール ニュイタージュ
原産国名 フランス
果実 % ムロン・ド・ブルゴーニュ100%
後味までさわやかなナチュラル風味のワイン
栄えある1位は、果実や花の複層的な香りを持つワインです。
とても自然で心地いい味わいを持ち、口に含むとアーモンドやアニスの風味が広がります。
また、かすかな苦味とミネラル感がよいアクセントとなり、よりおいしさを引き立てます。
味わい | AOC | ブドウ品種 |
辛口 | – | ムロン・ド・ブルゴーニュ |
ペイ・ナンテの白ワインの美味しい飲み方
こちらでペイ・ナンテの白ワインを美味しく飲むことをご紹介します。
ぜひご参考ください。
冷やして飲む
ペイ・ナンテの白ワインは爽快で辛口な飲み心地が魅力。
そのため、しっかりと冷やしてワインを飲むことが重要です。
白ワインは冷やすことでよりドライな味わいが際立ち、酸味の効いたフレッシュな味わいを楽しむことができます。
フルーティーで潮の風味を感じるペイ・ナンテの白ワインは、冷やしてこそその魅力を発揮すると言えるでしょう。
そのためペイ・ナンテの白ワインを飲む場合は、冷蔵庫で半日以上ワインを冷やしてから飲むことをおすすめします。
ワインを空けた後も、ワインクーラーなどを使って冷やし続けるとより良いです。
白ワイングラスで飲む
白ワインはやはり白ワイングラスで飲むことをおすすめします。
白ワイングラスの特徴は、やや小ぶりなサイズ感にあります。
グラスが小さいことにより、ワインと空気の接触部分が減ることでフレッシュな状態にワインを維持することが可能です。
また、白ワインの繊細な香りは大きなグラスよりも、小さなグラスからの方が感じ取りやすくなります。
さらに白ワイングラスは赤ワイングラスよりも、直線的なグラスデザインとなっていることが多いです。
グラスを傾けたときにワインが直線的に流れ込むため、口の中をスッと通り抜ける爽快感を味わいやすくなります。
ペイ・ナンテの白ワインに合わせる料理
最後にペイ・ナンテの白ワインに合わせるおすすめの料理をご紹介します。
爽やかな海の風味を感じるミュスカデに合う料理を4つピックアップしました。
生牡蠣
生牡蠣はペイ・ナンテのフレッシュな白ワインと相性抜群です。
太平洋に面しているペイ・ナンテは、牡蠣の名産地としても知られています。
白ワインの爽やかな酸味とミネラル感が、牡蠣の潮の香りや独特な風味を引き立ててくれるでしょう。
キリっと冷やしたペイ・ナンテの白ワインを、ぜひフレッシュな生牡蠣を合わせてみてください。
鮎の塩焼き
ペイ・ナンテの白ワインは鮎の塩焼きとのペアリングもおすすめ。
ロワール地方では川カマスが名物として有名で、川魚と白ワインのペアリングが親しまれています。
日本の川魚の代表と言える鮎も、ペイ・ナンテの白ワインと相性ぴったりです。
鮎特有のほのかな甘みや独特の香ばしさは、ミュスカデのフルーティな要素とミネラル感と相まって、食事の楽しみを一層深めてくれます。
天ぷら
ペイ・ナンテの白ワインは和食との相性が良いとされています。
白ワインの爽やかな酸味とドライな味わいが天ぷらの油っぽさを中和し、食材の繊細な味わいを引き立てます。
また、シュールリー製法によって生まれる独特のコクは、天ぷらに旨味を添えてその味わいを引き出してくれます。
天ぷらの味付けは天つゆはもちろん、塩と柑橘にすることでより白ワインとの相性が良くなるでしょう。
豚肉のリエット
豚肉のリエットはフランスで定番の料理です。
豚肉の旨味が凝縮された味わいは、フレッシュな味わいのミュスカデとよく合います。
フレッシュなミュスカデよりも、シュールリー製法によって旨味や風味を増したミュスカデがおすすめ。
リエットの濃厚な味わいと滑らかな口当たりが、ワインの鮮明な酸味と複雑な風味によって引き立てられるでしょう。
ペイ・ナンテのワインは日本人の舌と相性抜群
ペイ・ナンテが造り出すミュスカデは、日本酒にも似たすっきりとした口当たりを持ち、日本人の舌に合いやすい味わいを持っています。
また、和食を含む魚料理との相性がよく、日本人の舌や食生活にとてもマッチした特徴を持つミュスカデは活躍の場も広いのです。
たとえば魚料理と共にワインを楽しみたい時や、シンプルでさわやかな味わいが好みという人はミュスカデを試してみるといいかもしれません。
ペイ・ナンテのほかにもロワール地方の白ワインはたくさんありますので、ぜひ以下の記事もご覧ください
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