【ソムリエ監修】マコンのワインの特徴は?産地、品種を解説!

2018/11/09
ワインの基礎知識

マコンはフランス・ブルゴーニュ地方のマコネ地区にあるワイン産地で、シャルドネを中心にした辛口の白ワインで有名です。ブルゴーニュの中では暖かな気候で、シャルドネの栽培にちょうど良い地域。軽やかな味わいのワインが生産されています。

リーズナブルで飲みやすく、テーブルワインに最適。赤ワインはガメイを主流にした果実味豊かなものが生産され、こちらもフレッシュな味わいが日常使いにピッタリです。

そこで今回は、マコンのワインの特徴や選び方をご紹介。おすすめのワインもお伝えしますので、ぜひお気に入りの1本を見つけてください!

記事の監修者

杉浦 直樹

J.S.A認定ソムリエ

歌舞伎役者として人間国宝 中村雀右衛門に師事。15年ほど主に歌舞伎座に舞台出演。 その後銀座のクラブマネージャーを経て、J.S.A認定ソムリエ資格を取得。 現在は支配人兼ソムリエとして、ブルゴーニュとシャンパーニュの古酒を専門としたフレンチレストランを経営する。

マコンのワインの特徴

マコンはフランス・ブルゴーニュ地方、コート・ドールに位置するマコネ地区にある産地で、1937年にAOC認定を受けています。軽やかでフレッシュな白ワインの産地として有名で、白ワインの生産量は7割を占めます。

栽培品種

マコンの主な栽培品種はシャルドネで、「シャルドネの故郷」と呼ばれているほど。マコンは石灰岩の上を粘土や沖積土が覆う土壌で、コート・ドールよりもやや温暖な気候です。年間通して日照条件に恵まれ、夏は気温が上がりやすいのが特徴。シャルドネの栽培に、とても適しているテロワールです。

白ワイン以外では赤やロゼが3割ほどで、ガメイを主体にした果実味豊かな若飲みタイプのワインが造られています。

カジュアルなワイン

AOCマコンはブルゴーニュの中では比較的カジュアルなワインが多く、グラン・クリュ及びプルミエ・クリュはありません。

しかし、ブルゴーニュで造られていると思わせるだけの十分なクオリティはあり、リーズナブルなのに品質は高いということで、世界中で愛されているワインです。

マコンではボージョレ・ヌーヴォーと同じように、11月に新酒が解禁されます。マコネ地区のマコン・ヴィラージュというエリアで収穫されるシャルドネから造られる白の新酒で、マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォーと呼ばれて世界的に人気を集めています。

マコンのワインはマコネ地区の各村々で造られています。マコネ地区は南北に約50Kmに広がる長方形の地域で、地中海の気候の影響を強く受けるものの、 基本的にはブルゴーニュの大陸的気候です。

ブドウ畑の多くは渓谷の南向きの斜面、高度350m~400mに位置する場所にあります。

マコネ地区にはグラン・クリュやプルミエ・クリュはありませんが、マコネ地区南部には独立した4つの村名AOCワインがあり(プイィ・フュイッセ、プイィ・ロシェ、プイィ・ヴァンゼル、サン・ヴェラン)、100%シャルドネの辛口ワインのみが造られています。こちらにはプルミエ・クリュも数多くあります。

村名AOC以外に、AOCマコンより1ランク上で、白ワインのみに認められたAOCマコン・ヴィラージュがあります。マコン・ヴィラージュを名乗れるのは全部で43村で、その生産量はブルゴーニュで生産される白ワイン全体の約4分の3を占めています。

マコンのワイン品種

マコンのワインで使われる品種の多くはシャルドネ、ガメイで、その他に少量のアリゴテやピノ・ノワールが栽培されています。それぞれどのような品種なのか見ていきましょう。

白ワインの品種

シャルドネ

ブルゴーニュ原産の品種です。土壌や気候の影響を受けやすく、ブルゴーニュの中でも産地によって味わいが異なります。造り手の醸造技術や道具の影響も、ワインに強く反映される品種です。

マコンのシャルドネは、グレープフルーツなどの柑橘系の香りで果実味が豊かな、土壌由来のミネラル感に溢れたワインに仕上がります。熟成に必要な酸もあり、熟成させることでまろやかさと複雑味が増した味わい深いワインになるでしょう。

アリゴテ

ブルゴーニュを中心に栽培されている品種です。シャルドネよりは劣る印象があるものの、よく熟したアリゴテはしっかりした酸と果実味を持つ、バランスが取れたワインに仕上がります。

マコンで栽培されているアリゴテはわずかですが、シャルドネにブレンドされてその味わいに深みを与えています。

赤ワインの品種

ガメイ

ブルゴーニュの最南端にあるボージョレ地区で多く栽培されている品種です。日本でも11月第3木曜日解禁の新酒、ボージョレ・ヌーヴォーでおなじみですね。

マコンの赤ワインもボージョレのように渋みが少なく、フルーティーで飲みやすいという印象があります。しかしマコンとボージョレでは土壌が異なり、その味わいには違いも感じられます。

ボジョレーの土壌は主に花崗岩土壌で、マコンは粘土石灰質。この違いで、マコンのワインにはボージョレにはないコクや深みを感じることができます

ピノ・ノワール

ブルゴーニュ原産の品種です。栽培が難しいため、ブルゴーニュ以外では栽培できない品種とされていました。しかし、現在では栽培に成功している地域が増え、世界各地で栽培されています。

エレガントな香りと、タンニン控えめでしっかりした酸味。繊細な味わいのワインができあがります。

マコンでの主力はガメイで、ピノ・ノワールの栽培は少なめです。しかし少ないながらも、他のブルゴーニュワインとはひと味違うピノ・ノワールが生産されて好評を得ています。

マコンのワインまとめ

マコンのワインについて、ご紹介しました。

シャルドネの白もガメイやピノ・ノワールの赤も、とても軽やかで飲みやすいのが特徴。リーズナブルなものが多いので、日常使いにおすすめです。

シャルドネは地域によってさまざまな個性を発揮するので、同じブルゴーニュの別の地域と飲み比べてみるのも面白いでしょう。

気軽に飲めて、料理を引き立てるマコンのワイン、ぜひ一度お試しください。

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